ISー兎協奏曲ー第二楽章   作:ミストラル0

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今回は2話分一気に進みます。

登場作品はサブタイトル通りです。


スパロボ30⑤超電磁と電脳超人

あの戦いの後、ガウスは無事に逮捕され、勇太は原作通りデッカード達ブレイブポリスのボスである最年少刑事*1となり、ミツバの要請でドライストレーガーの協力者となった。

 

「よろしくな、勇太、デッカード」

 

「雪兎兄ちゃんもよろしくね」

 

「雪兎さん、改めて感謝を………あの時、勇太を守っていただいた上に叱咤激励してくださってありがとうございます」

 

「うっ………今思うと小っ恥ずかしい事言った気がする」

 

「そんな事無いぜ、雪兎。実際、あの雪兎の言葉があったからデッカードは一皮剥けたようなもんだからな」

 

「甲児さん………」

 

雪兎が勇太やデッカードと話していると甲児がやってくる。

そして、勇太には聞こえないように雪兎に耳打ちする。

 

「まあ、何で雪兎があの言葉を知ってたのかは気になるがな」

 

「うっ………」

 

「別に疑ってる訳じゃないさ………隠し事の一つや二つあるのはおかしい事じゃないしな」

 

追求はされるだろうとは思っていたが、幸いこのことに気付いたのは甲児だけだったため深く追求する気は無いらしい。

 

「いつかちゃんと説明しますから」

 

「そうか」

 

この話はここまでとなり、ミツバ達も交えて交流を深める事になった。

そのいつかは割と早くに訪れる事になる。

話は変わってドライストレーガーの次の目的地は伊豆で、今度はコンバトラーVを味方に引き入れようという事なのだが、雪兎には一つ疑問があった。

 

「南原コネクションはあるのにビッグファルコンが無いってどういうことだ?」

 

そう、スパロボではコンバトラーVとセットで登場するのがお馴染みのボルテスVの存在がこの世界には影も形もなかったのだ。

具体的な名前は出さずに皆に探りを入れてもボルテスVどころかビッグファルコンの名すら出てこなかったのでこの世界にはボルテスVは存在しないという確証しか得られなかった。

他にわかっているのはキャンベル星人との戦いは去年………ゼロレクイエム前に終結している事くらいである。

 

「キャンベル星人との戦いの後となると戦力としては頼もしいだろうな」

 

雪兎はゲームでは他に使いたいユニットが多くてコンバトラーを二軍扱いしていたが、リアルとなればきっと頼もしい味方となってくれるだろう。

そう信じて一行は伊豆へと向かったのだが………南原コネクションが襲撃を受けていると聞き現場へ急行する事となった。

 

***

 

現場に到着すると、当初南原コネクションを襲撃していたというネオジオン残党はコンバトラーVに撃退されており、代わりにまたも機械獣が襲撃を仕掛けていた。

 

「また機械獣か」

 

「だが、あの機械獣は………」

 

「タイターンG9………」

 

過去に倒されたはずのワンオフタイプの機械獣の出現に皆は動揺を隠せない。

コンバトラーVと協力することでその為の機械獣は倒す事ができたが、タイターンG9には逃げられてしまう。

 

「タイターンG9クラスの機械獣がいるって事は………」

 

「最悪を想定しておいた方が良さそうだな」

 

その後、南原コネクションにて四ツ谷博士らと面会を経てミツバは無事にバトルチームの勧誘に成功したのであった。

 

「バトルチームか………」

 

「よっ、あんたがあの白いのに乗ってた人だな?」

 

「ああ、天野雪兎だ。よろしく」

 

「葵豹馬だ。よろしくな、雪兎!」

 

「いきなり呼び捨てかよ………まあいいけど」

 

割と単純な性格をしてはいるが、バトルチームをまとめていたリーダーなだけはあり、あっさり雪兎と打ち解ける豹馬。

 

「あ、あの!」

 

そこへバトルチームの頭脳である北小介もやってくる。

 

「小介もきたのか」

 

「あの機体………雪兎さん自身が設計開発をしたと聞いたのですが!」

 

「そうなのか!?」

 

「ああ、ブラン達は俺が設計してドライストレーガーの施設を借りてついこの間完成させたんだ」

 

「すげぇんだな、雪兎って」

 

「小介だっけか、君もアメリカで飛び級で大学に留学してた天才だって聞いたぜ」

 

「そ、そんな………」

 

そこからは三人でロボットについて語り始める。

 

「シャルロットも苦労してるのね」

 

「ちずるも彼とは苦労したって聞いてるよ?」

 

「そうなのよ、豹馬ったらね!」

 

一方でシャルロットとちずるはお互いのパートナーとの苦労話で盛り上がっていた。

 

「青春だね〜」

 

「甲児さんは甲児さんでさやかさんとどうなの?」

 

「へ?そ、それはだな………」

 

そんな様子を他人事のように見ていた甲児もカロリナにさやかとの仲を指摘されるとあたふたとし始める。

こうしてバトルチームとも無事に打ち解けたのだった。

 

***

 

太平洋沖

 

メインコンピュータの指示した座標へと向かっていたドライストレーガーだが、突如として艦のコントロールが効かなくなり、ドライストレーガーは勝手に進み出してしまう。

そして、霧に包まれたかと思えば見知らぬ街へとやってきてしまった。

更にはドライストレーガーが突如航行不能になってしまい、外部とも連絡が取れなくなってしまったのだ。

判っているのはその地名がネリマ市ツツジ台という事だけ。

調査の為に各員が手分けして街を回ってみたものの、空に浮かんでいるドライストレーガーには住民は反応を示さず、街の至る所から見える怪獣と思われる存在も見えていないという有様であった。

 

「昨日はボロボロになってたのに朝には元通りになってる………」

 

「まるでフィクサービームだな」

 

「フィクサービーム?」

 

「昔の特撮番組であった破壊されたものを復元するビームでな………でもあれは電脳空間だから出来た芸当だし」

 

雪兎達も調査に赴いたが、これといった収穫はなかった。

が、雪兎は一つだけ気になるものを見かけていた。

 

「ジャンクショップ“絢”?」

 

その響きが何か引っかかりを感じるも、街に怪獣が現れてしまったのでその引っかかりを解消出来ぬままドライストレーガーへと戻る事になったのだが、未だにドライストレーガーは機能不全で格納庫のハッチも開かない。

なのでハッチを爆破してでも出撃しようとしたのだが………

 

「何だあの巨人は………」

 

「まるで特撮ヒーローだな」

 

「(ちょっとまて!?微妙にデザインは違うがあれは間違いなくグリッドマン!?)」

 

そう、その巨人は雪兎が知る“電脳超人グリッドマン”に酷似していたのだ。

 

「(という事はここは………現実世界じゃない?)」

 

そうこうしている間にグリッドマンと思われる巨人は街に現れた怪獣を倒してしまう。

しかし、新たな怪獣が現れ、グリッドマンのビームを無効化してピンチに陥ってしまう。

その時、何処からともなく飛来した剣を手にしたグリッドマンの反撃を受け怪獣は後退し、先程倒したのと同じタイプの怪獣が複数出現する。

 

「(あの剣、やっぱりグリッドマンソードに似てやがる)」

 

そこでドライストレーガーのシステムが突然復旧したため出撃することになる。

 

「行くぞ、みんな!巨人を援護して、怪獣退治だ!」

 

「あのような巨大なバイオ兵器が存在しているとは………」

 

「………多分アレはそういうものじゃない」

 

「どういう事ですか?」

 

「すまん、混乱させるような事を言った………みんな、あの銀色のやつにはビーム兵器は使わないように」

 

「あの巨人のビームだけじゃなくて俺達の武器も効かない可能性があると?」

 

「ああ、多分アレはそういうコンセプトの怪獣だ」

 

「わかった。皆もあの怪獣にはなるべく物理攻撃を仕掛けてくれ!」

 

こうして怪獣達との戦いになったのだが、最初に現れたタイプの怪獣は首が脆いようでそこを突くことで撃破していくのだが、雪兎は怪獣から感じる違和感からその正体について察し始める。

 

「(首の強度不足………各所の針金みたいな突起や爪………間違いねぇ、コイツの正体はフィギュアだ!)」

 

特撮のグリッドマンの時は藤堂武史という少年のデザインしたプログラムをカーンデジファーが怪獣へと変貌させていたが、おそらくこの世界では誰かが造った怪獣フィギュアを実体化させているのだろう。

 

「(だとすればグリッドマンのビームに対するメタな怪獣を出してきたのにも説明がつく)」

 

結局、銀色の怪獣はグリッドマンの剣で両断され撃破されてしまった。

 

「終わったみたいだな」

 

「巨人は消えてしまいましたが」

 

その後、グリッドマンは姿を消してしまい、ミツバの要望でこの街についてもう一度調査をする事となった。

その際、勇太と雪兎の意見が一致し、ジャンクショップ絢を訪れると雪兎が知る“ジャンク”に酷似したコンピュータの前に三人の少年少女がおり、その画面に映っていたグリッドマンの姿から彼らが今回の協力者なのだと知る。

しかも、ミツバはグリッドマンに部隊に協力してもらえるよう要請し始めた。

その後、三人はグリッドマンとの連絡要員という形でドライストレーガーに乗り込む事となり、もう一人キャリバーと名乗る人物も協力者として同行する事になった。

また、グリッドマンの入ったジャンクは軍の予算で買い上げてドライストレーガーに持ち込まれる事となる。

 

「(まさかグリッドマンまで参戦するとか今回のは一体どうなってんだか………)」

 

響裕太、内海将、宝多六花の三人とメカニックを名乗るキャリバーなる人物。

おそらく裕太という少年がグリッドマンの合体しているのだと雪兎は予測しているが、もう一つ内海という少年がウルトラシリーズについて随分と詳しかったのが印象的ではあった。

 

「行動範囲制限もなくなるみたいだし、これからが本番ってとこか?」

 

戦力も集まり出した事から本格的に物語が始まる予感を感じ、雪兎も気を引き締めるのであった。

*1
階級は警部




雪兎は前世で特撮のグリッドマンは見ていますが、GRIDMANの方は見れずに転生してしまったのでグリッドマンの続編のようなものとは判っても原作知識はありません。
というか、参戦作品のいくつかは原作知識があったりなかったりなので本編よりメタ知識は使えなかったりします。
それでも初見でグールギラスの正体を見破ったり、デバダダンのコンセプトを見抜いたりはしています。


次回は異世界からの客演陣等が登場予定。


今回のオリジナル機体紹介
シュヴァリエール

雪兎がシャルロット専用機として作成した機体。
設計はベルゼルートをベースにエール・シュヴァリアー、ブランシュネージュをミックスしている。
基本的にはベルゼルートと同じなのだが、カラーリングは青い部分がシャルロットのパーソナルカラーのオレンジに変更され、オルゴンライフルはアンジュルグのイリュージョンアローを応用した物質化光学武装(マテリアライズビーム)を使用したマテリアライズライフルとなっており、ショートランチャーの連結無しでAモードを使用可能にしてある。
ショートランチャーの代わりにエール・シュヴァリアーのサイファーソードを小型化したサイファーエッジを2本装備している。
ベルゼルート・ブリガンディのバスターアーマーとブランシュネージュのアルス・ノーヴァを参考に作成されたアーマードガンナーというサポートメカが存在するのだが、現状未完成。


武装
ホーミングミサイル(膝)
マテリアライズライフル✕1
サイファーエッジ✕2
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