ISー兎協奏曲ー第二楽章   作:ミストラル0

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年明けて一月半も空きましたが、やっと書けました。
仕事忙しかったり、家の事でドタバタしたり、今後出す予定の機体をガンプラで作ってみたりとしてました。

今回は予告通り宇宙へ上がるまでのお話となります。


スパロボ30⑨ ゲッターと宇宙

そろそろ宇宙にも活動の場を拡げようという事になったドライクロイツ。

ドライストレーガー自体に大気圏突破能力があるのだが、ドライストレーガー計画の責任者であるファイクス准将と会う為にジブラルタルを経由するという事らしい。

その前にブラジリアにて反連邦思想のテロリストやゲリラ組織の掃討活動中のゲッターチームをスカウトする事となり、ブラジリアに向かう。

一部からは鬼のような三人組と認識されているが、ある意味間違ってはいないので否定する者はいなかった。

特に豹馬はやはり彼らに扱かれた経験があるようで好き勝手言っているが、雪兎はそれをちゃっかりボイスレコーダーに録音していたりする。

ブラジリアに到着したドライクロイツが見たのは真ゲッターではない未知のゲッターロボ・真ゲッタードラゴンでメタルビーストと戦う流竜馬の姿であった。

どうやら神隼人や車弁慶は真ゲッターでの戦闘中に負傷してしまったらしく、竜馬単独で操縦しているとのこと。

その後、メタルビースト等を撃退して話を聞くと、メタルビーストの攻撃でピンチに陥った真ゲッターの元に突然現れたのだと言う。

 

「見た目からして真ドラゴンにくっついてた上半身に通常の下半身をくっつけたようなデザインをしてるな………それに、真ドラゴンを圧縮して無理矢理このサイズにしたような密度を感じる」

 

「おそらくゲッターロボ大戦の真ゲッタードラゴンも元になっているのでしょうね」

 

「ゲッターロボ大戦って、お前そんなのまでやってたのかよ」

 

「そういえば雪兎さんは昔のハードはあまり持っていなかったんでしたね」

 

「あの頃は色々と余裕が無かったからな」

 

エルと真ゲッタードラゴンを見上げてそんな会話をしていると、そのパイロットである竜馬がやってくる。

 

「お前らはあの白いのと蒼いのに乗ってたやつか」

 

「白いのことラフトクランズ・ブランに乗ってる天野雪兎です」

 

「蒼いのことイガルガに乗っていますエルネスティ・エチェバルリアです」

 

「おう、流竜馬だ。よろしく頼む」

 

隼人と弁慶は結局負傷が酷く入院する事になったそうで、しばらくは竜馬のみがドライクロイツに加入するとのこと。

そうしてようやく宇宙に上がるべくドライクロイツはジブラルタルへと進路を取った。

 

***

 

ジブラルタルはイベリア半島南東端にある小半島でイギリスの海外領土だった土地で、宇宙世紀世界ではマスドライバーを保有する基地の一つとして登場し、Vガンダムではシュラク隊の二名が戦死する事になったが、この世界ではどうなっていることやら………

 

「あれがジブラルタルのマスドライバーか………」

 

宇宙への打ち上げ施設とあって雪兎も少しばかりテンションが上がっている。

ジブラルタルに入港するとドライストレーガーにファイクス准将がやってきて労いの言葉を告げた後、ミツバを連れマスドライバー施設へと向かっていった。

 

「あれがファイクス准将か………まあ、これだけの艦を独立部隊として好き勝手させるだけの権力と頑固さはありそうだな」

 

「でも、きっとそれだけじゃない」

 

「ああ、このドライストレーガーやあのヒュッケバイン30にはきっと秘密があるんだろうな」

 

すると、エッジがジークンやメイヴィー達と揉めているのが目に入った。

 

「どうしたんだよ?」

 

「いや、エッジがファイクス准将に話があるとか言い出してな」

 

「その態度がちょっとアレだったし、身体検査がまだだから後にしろって話してたのさ」

 

「まだ検査やってなかったのか?エッジ」

 

「だから俺は検査ってのは嫌いなんだよ」

 

結局は手早く検査を済ませるという事に落ち着きエッジはメイヴィーを連れて去っていった。

 

「(やっぱりエッジにも何かあるみたいだな………それもファイクス准将に関係のある何かが)」

 

エッジがマスドライバー施設に向かってしばらくするとマスドライバー施設に敵襲の警報が鳴り響き、ドライクロイツはその迎撃に出撃する。

先日もザンスカールがリガ・ミリティアと一戦交えたというのに再びマスドライバー施設を襲撃しに来た敵に皆怒りを露わにするが、一際キレている者がいた。

 

「な、なぁ………雪兎のやつ、いつにも増してキレてねぇか?」

 

「そういえば、彼マスドライバー見るの物凄く楽しみにしてたもんね………」

 

「元の世界で宇宙進出を目標に色々やってるって言ってたしな………」

 

そう、宇宙大好き兎こと雪兎である。

 

「ネオジオン残党に機械獣か………機械獣は兎も角、ネオジオン残党は余程死にたいみたいだな?」

 

「師匠、やっちゃう?」

 

最近ではすっかり雪兎の影響を受けてしまっているカロリナも同様であった。

 

「艦長、ご指示を」

 

「………」

 

「艦長………」

 

それとは対照的にミツバは何処か心ここにあらずといった様子。

 

「しっかりしろ、ミツバ!出来る事を精一杯だ!」

 

だが、エッジの喝で何とか正気になり指揮を取る。

 

「ギラ・ドーガでこのブランの相手が務まるかよ!」

 

「う、うわぁ!?」

 

機械獣は特機タイプの面々に任せ、ネオジオン残党の方へと向かった雪兎はすれ違いざまに一機をソードライフルで切り裂く。

 

「こ、この!」

 

「おっと」

 

「なっ!?」

 

そこへ別のギラ・ドーガがビームアックスで攻撃を仕掛けるも、シールドのアンカーハングで切り捨てたギラ・ドーガを拾いそれを盾にするという浅倉式ガードベントで受け止め、そのギラ・ドーガのパイロットが動揺した隙にライフルモードでコックピットを容赦無く穿く。

 

「あ、あいつは血も涙もないのか!?」

 

「マスドライバーという人類の財産に仕掛けておいてそれは身勝手過ぎ」

 

「ンギャアアアア!?」

 

カロリナは両腕のパンツァーアイゼンⅢで別のギラ・ドーガを掴まえ、引き戻す勢いと自機の加速で一気に距離を詰め、アルミューレ・リュミエールを展開してぶつけるというエゲツない攻撃を敢行する。

 

「………あいつらが敵でなくて良かった」

 

その後、ネオジオン残党と機械獣は始末出来たのだが、そこへ例のアンノウン達が現れ、ドライストレーガーを集中攻撃し始める。

エッジのヒュッケバイン30がカバーに入り何とか体勢を整えると、ドライストレーガーは事前にファイクス准将から承認を得て開放された主砲を放ちその半数を焼き払う。

 

「威力が桁外れ過ぎる………」

 

そんな中、敵の指揮官機と思われる腕の付いた機体からオープンチャンネルで通信が入る。

 

『ほう………私が出て来た意味があったようだよ』

 

「有人機、だと?」

 

『いい機会だ。君達の力を試そう』

 

その上から目線な発言にドライクロイツの面々は苛立つ。

当然雪兎もその一人である。

 

「何様か知らねぇが、ネオジオン残党相手じゃ不完全燃焼だったんだ………少しは楽しませろよな!」

 

無人機の方はドライクロイツの面々には大した事はなかったが、有人機の方は手練が乗っているのか動きが違った。

更には腕からビームの刃を伸ばしたスパイク攻撃等のこれまでの機体とは別の動きもしてくる点が厄介だった。

 

「コイツ………強い」

 

『ほう、私についてこれるのか』

 

それからしばらくしてアンノウン・リーダーと呼称された機体は一度ドライクロイツの面々から距離を取る。

 

『なるほど………有意義な結果が得られたよ。では、また会おう』

 

「逃がすかよ!」

 

撤退していくアンノウン・リーダーをエッジが単独で追う。

 

「一人で行かせて良かったのか?」

 

「エッジならきっと大丈夫です」

 

その後、エッジは少し機体にダメージを負ってはいたものの無事に帰還した。

戦闘ログからこれまで使えなかった武装が使えるようになっていたりとドライストレーガーと似たような状態で雪兎は両者にある秘密について疑念を深める。

 

「アンノウンか………やはり鍵を握ってるのはファイクス准将、あんたなんだろうな」

 

個人的に話す機会はなかったが、ファイクス准将がドライストレーガーやヒュッケバイン30の秘密の鍵を握っていると確信する。

そんな想いを懐きつつ、雪兎はドライクロイツの面々と共に宇宙へと上がる。

 

「宇宙か………聖剣の時の一件以来になるが………何が待っているんだろうな」

 




ジブラルタルのマスドライバーって非戦闘エリアの割に色々やられてるんですよねぇ………
30だとVガンダムは宇宙からの話になるのでジブラルタルの話はカットされていますが、ザンスカールの酷さがよく判るエピソードなんだよなぁ

次回はそんなリガ・ミリティアと宇宙の兎達が登場予定です。
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