ISー兎協奏曲ー第二楽章   作:ミストラル0

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長らく期間が空いてしまいましたが、年内に何とか投稿できました

本日、別の作品になりますが、短編集のところにて年末最後の投稿を行いますので良ければどうぞ
内容は他の作品も含めたお祭りネタのような内容となります

https://syosetu.org/novel/182702


スパロボ30編⑫ 集いし剣

カミーユらが幽閉されているとされるオーガスタへ進路を取るドライクロイツ。

そんな艦内にて雪兎はライトニングガンダム用のLBWS(ライトニングバッグウェポンシステム)*1の調整を終え、2つの作業を行っていた。

 

「なんだって俺がこんな事を………」

 

1つはミシェル経由でステファニー・ルオからクワトロ用に機体を設計してくれという依頼だった。

費用はあちら持ちで報酬として表ルートでは入手しにくいものをいくつか回してもらったので断りはしなかったし、機体にも一切妥協はしていない。

ベースとしては百式改ではあるが、デルタプラスに寄せた外装となっており、カラーリングも紅くしたので紅い百式である。*2

その機体にパージ可能な追加装甲を装備し、メガライダーを小型化してメガバズーカランチャーのように変形させれるようにした百万式のメガライドランチャーをバックパックに装備させ、レッドウォーリアのガンブレイドを装備させた機体となっている。

雪兎はこの機体を『メガレッドウォーリア』と名付けている。

要はガンダムではなく百万式ベースのレッドウォーリアである。

こちらもライトニングと同様に本体は完成しており、メガライドランチャーの方は調整中である。

そして、もう1つついでとばかりに改造している機体はルオ商会から補給物資として搬入されたリゼルである。

これもカミーユがΖではなくMark.Ⅱだろうという雪兎の予想からリミッターの上限等の調整がされており、指揮官機用のディフェンダーユニットを改造して機動力の強化が施されている。

これに関しては長年Ζの整備をしていたアストナージの意見を参考にしている。

 

「とりあえずこんなもんかね」

 

「お疲れさん」

 

「アストナージさんもお疲れ様です。メガライドランチャーをほぼお任せしてしまってすみません」

 

「なに、メガライダーを小型化してバックパックとしてMSのバックパックとして装備させてしまおうというのには驚いたが、面白い発想さ………そのMSがプラモデルになっていてそれを動かして遊ぶ世界のアイデアなんだってね」

 

「ライトニングも元はそれなんですよ………ちなみにライトニング作った子とメガライドランチャー考えた子はライバルでした」

 

「でも、それを実際のMSに反映させようなんてのは雪兎やエルネスティくらいじゃないかな?」

 

「あはは………」

 

「それとリガ・ミリティアのヴィクトリーの改造プランも考えてたよね?」

 

「いや、あのダッシュユニット、絶対使い難いですもん」

 

アストナージがいうのはダブルダッシュユニットと呼ばれている装備で、V’ガンダムのオーバーハングキャノンやビームスマートガンがどう見ても使い難いだろうと雪兎が発案したものだ。

概要としてはバックパックには追加の推進器ユニットと2基のウェポンラックを兼ねたサブアームを取り付け、ビームスマートガンの代わりにバックパックに専用のサブアームで接続された高出力ビームスナイパーライフルを装備。

2基のサブアームにはメガビームキャノンとガトリングガンが装備されているが、好みで別の装備を取り付ける事も可能となっている。

防御の方もIフィールド発生装置を内蔵したシールドを追加している。

推進器ユニットはガンブラスターのものが流用出来るそうで、設計データを渡したリガ・ミリティアからも作るのが容易であると好評らしい。

これを装備したVガンダムはV’’ガンダム、V’’ガンダムヘキサと呼称されるそうだ。

尚、雪兎からしたらセカンドVのミノフスキードライブを通常の推進器にして武装の配置等を弄っているくらいの認識だったりする。

 

***

 

「凄い………それが大尉の新しいガンダム」

 

「これでも完成度は8割だそうだがな」

 

「これで………」

 

オーガスタへ先行出撃したヨナとアムロ。

ライトニングガンダムのLBWSを装備して変形したMA形態にナラティブガンダムB装備を乗せてオーガスタを訪れた。

しかし、オーガスタが突然の来訪に驚いている隙にネオ・ジオンのものと思われる部隊の襲撃を受けてしまう。

そちらをヨナに任せたアムロはオーガスタへ潜入し、カミーユとファを見つけ出して連れ出す事に成功する。

 

「やれるんだな、カミーユ?」

 

「格納庫にあった、この機体………重装テスト仕様のMark.Ⅱですが、基本的なとこらはMark.Ⅱと同じですので問題ありません!それより大尉のその機体は………」

 

「ライトニングガンダム、今の部隊にいるとある人物から譲り受けた機体さ………今頃カミーユにも何か用意しているんじゃないか?」

 

「俺にも………メカニックの人ですか?」

 

「本人曰く開発者兼パイロットだそうだ。帰ったら紹介するよ」

 

そうしてヨナと合流した3人がネオ・ジオンの迎撃をしていると、ネオ・ジオンの増援がやってくる。

 

「増援!?」

 

「こちらが本隊のようだな」

 

「こちらもドライクロイツの皆が来てくれた!」

 

ヨナの言う通りドライストレーガーとラー・カイラムがオーガスタへ到着する。

カレンとカミーユもグリプス戦役の時に共闘した事があったらしく顔見知りらしい。

 

「やっぱフルアーマーMark.Ⅱかよ………連邦もネオ・ジオンも骨董品の在庫処理でもしてんのか?」

 

「ガザCもいる」

 

「1機ぐらい鹵獲するか?」

 

「雪兎もカロリナもちゃんとやってよ?」

 

「はいはい………クワトロ大尉、機体は問題無いです?」

 

「ああ………少し反応が過敏な気もするが、例の追加装備(メガライドランチャー)を考えれば問題無い」

 

「その状態でも十分戦えるようにセッティングしてますから思う存分やって下さい」

 

「了解した」

 

「………クワトロ大尉の機体も新型?」

 

「メガレッドウォーリアだそうだ。俺も設計を見せてもらったが、百式ベースの別物だよ、アレは」

 

そうしてネオ・ジオン軍を迎え撃つドライクロイツ。

その中でもアムロのライトニングとクワトロのメガレッドウォーリアのスコアは凄まじかった。

 

「アムロのやつ………こっちも負けてられねぇな!甲児!」

 

「だな!」

 

それに呼応するかのように竜馬と甲児も調子をあげていく。

そんなペースのせいでネオ・ジオンの部隊はあっという間に壊滅した。

 

***

 

その後、カミーユとファの2人はドライクロイツに身柄を移される事となり、ドライストレーガーへと乗艦した。

 

「シャア・アズナブル!!」

 

「………君に殴られるのは二度目だな」

 

カミーユとクワトロの再会は様々な感情が込められた拳一発からとなった。

深くを語らず、言い訳もしないクワトロにカミーユは何度か拳を振り抜いた。

それから旧交を温めたり、新しく知り合った人らと会話をしたカミーユは最後にアムロに連れられて雪兎達の元を訪れた。

 

「カミーユ、彼が話していた雪兎だ」

 

「君が大尉達の機体を作ったっていう少年か」

 

「天野雪兎です。よろしくお願いします、カミーユ・ビダンさん」

 

「カミーユでいいよ。こちらこそよろしく」

 

「ならカミーユさんと………ついでですから見てきます?」

 

「見ていく?何を?」

 

「流石にあのMark.Ⅱじゃキツイだろうと思って機体を用意してもらいましてね」

 

「は?」

 

「やはりか」

 

そう言ってカミーユが案内されたのはアストナージと改造を施していたリゼルのところであった。

 

「リゼルの改造機のZⅢといいます。一応ZⅡの系譜なんで操縦は問題無いと思いますが………」

 

頭部はZⅡに似せたものになっており、ディフェンダーユニットも含めてZやZⅡのカラーリングにしたカミーユ・ビダン専用リゼルことZⅢ。

ディフェンダーユニットにはまだ何かを装着する為のコネクタがあり、この機体も本体は完成しているが、武装面が未完成の機体らしい。

 

「あ、ああ………何とかなると思う」

 

「だから言ったろ?」

 

「代わりと言ってはなんですけど、あのMark.Ⅱ弄らせてもらっても?」

 

「ああ、元よりオーガスタから持ってきてしまっただけだから別に構わないが………」

 

既にMark.Ⅱはカミーユが使うものとしてオーガスタからドライクロイツに所有権が移されているのでドライクロイツ内であれば自由にしていいらしく。

カミーユの一存で雪兎にその権利が与えられてしまった。

 

「初代ガンダムもいいが、後のMSに多大な影響を残したMark.Ⅱも良い機体だな」

 

「すみません、うちの雪兎が………」

 

「君は………」

 

「シャルロット・デュノアです」

 

「君も苦労しているんだね」

 

「あははは………」

 

「おっと、忘れてた。カミーユさん、ZⅢ用に作成してる武装があるんですが」

 

こうしてカミーユも雪兎が改造したMSを使用する事となるのだった。

 

***

 

続いてドライクロイツが向かったのは香港。

またしてもDBDの発生を感知したとのことで、現場に駆けつけたのだが………

 

「おいおいおい!?アレってまさかダイゼンガー!?」

 

そこにいたのは騎馬に騎乗した鎧武者のような巨大な特機タイプの機体。

その正体はダイナミック・ゼネラル・ガーディアン、通称ダブルGと呼ばれる機動兵器のカテゴリーに属するダイゼンガーとアウセンザイターの合体形態だった。

 

「作品は違えど初期ATXチームほぼ揃っちゃったよ………」

 

ドライストレーガーへ乗艦後に事情を聞いてみると、プフェールト・モード(騎馬形態)のテスト中にこちらに跳ばされたらしく、アウセンザイターはモード固定してしまっているせいかそのままダイゼンガーの騎馬として運用するらしい。

 

「マジかぁ………」

 

「雪兎、あの機体って、織斑先生の………」

 

「ゼンガーさんの1個前の機体が元ネタな。斬艦刀はそのまま使ってる」

 

「やっぱり………」

 

「ちょっと剣戟モーションの相談してこようかなぁ………」

 

「そういえば雪兎のブランの“アレ”も斬艦刀に似た仕様だもんね」

 

「再現したはいいが、使い熟すのは難しいからな………“Fモード”は」

 

という事で雪兎は自己紹介がてら2人に会いに行ったのだが………

 

「きぇえええい!」

 

「くっ、流石は示現流………剣が重い」

 

「そちらこそ剣速に優れた良き剣筋だ」

 

「ほぅ、あの歳で我が友も打ち合えるとは………」

 

何故かゼンガーと雪兎が竹刀で打ち合う事になっていた。

しかし、やはりゼンガーの方が剣では上であったようで、雪兎は善戦はしたものの、最終的にはボッコボコにされていた。

 

「………体感的に千冬さんより強かった」

 

「それはお前の師の名前か?」

 

「あっ、はい。織斑千冬、俺の剣の師の1人です」

 

「なるほど………その師とも何れ手合わせ願いたいものだ」

 

「それで、ゼンガーとの手合わせで何か掴めたかな?」

 

「はい、レーツェルさんもわざわざお付き合いいただきありがとうございます」

 

「いや、私としても興味があったのでね」

 

その後、レーツェルとは歓迎会の料理を作る際に意気投合し、交流を深めたのだった。

 

***

 

「我々ドライクロイツはこれより宇宙へ戻り、火星デウテロニクス海に出現した謎の建造物の調査へと向かいます」

 

そして、戦力を拡充したドライクロイツは作戦本部から指示のあった火星デウテロニクス海に突如出現した謎の建造物の調査へと向かうのであった。

*1
アムロ専用の新型ではなく通常の初期型

*2
零式というそんなような機体もある。




という事で次回は火星での戦い………エルガイムの登場となります

感想等がありますと執筆の励みになります
皆様、良いお年を


今日のオリジナルメカ紹介

メガレッドウォーリア

雪兎がクワトロ用に作成したMS
ベースは百式改を使っているが、ほぼ別物と化している
百式改ベースに百万式に再改修した後、追加装甲や武装を取り付けた言ってしまえば百式版アメイジングレッドウォーリア
バックパックはウイングスラスターを装備したものに百万式のメガライドランチャーを装着する二段方式
武装はレッドウォーリアのソードピストルの他に腰にビームサーベルラックを移設し、スラスター兼ビームキャノンとなるブースターキャノンを左右に装備
メガライドランチャーはレッドウォーリアのガンブレイドをラックし、バックパックのものとは別にウイングスラスターを装備したメガライドランチャー改となっている
カラーリングが金から赤に変えられているので百式のようなビーム耐性は無いが、胸部と肩、脹脛に追加装甲兼スラスターを装備しており、高い機動性を有する
その分、扱いは難しいものとなっており、パイロットの腕が試されるセッティングである
漢字で書くと百万紅闘士となる

武装
ガンブレイド×2
メガライドランチャー改×1
ブースターキャノン×2
ビームサーベル×2
専用ビームライフル×1
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