ISー兎協奏曲ー第二楽章   作:ミストラル0

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お久しぶりの投稿です
今回は火星でのポセイダル軍との邂逅となります


スパロボ30編⑬ 火星に現れし者達

この世界における火星はガン×ソードに惑星エンドレス・イリュージョンに相当する星になる程にテラフォーミングが進んでおり、地球連邦政府の活動圏内となっている。

また、火星に地球の遺跡に酷似した遺跡がある等の事から古代の超文明や異星人の関与等もあると予想されている。

そんな火星のデウテロニクス海に突如現れたという謎の巨大建造物の調査が今回の任務となる。

 

「スパロボで都市クラスの建造物が転移してきたとかもう嫌な予感しかしねぇんだが?」

 

「ソーディアンやクロスゲートとかですね」

 

「というかさ………偵察部隊が遺した映像に映り込んでたやつ、多分“アレ”なんだが?」

 

「ですよねぇ………」

 

その正体について雪兎とエルは何となく察しており、その“勢力”が有する機動兵器に施された“とあるもの”への対策へと動く事にした。

 

「仕方ねぇ、ミツバ艦長に進言して武装を実弾メインにしてもらおう」

 

「ついでに皆さんと試作したアレコレのテストをさせてもらいましょう!」

 

まあ、ネタが割れているものに対してこの2人が対策を用意しないはずもなく、それどころかいくつか想定していたものへの対策として用意していたもののテスト相手にする気満々だった。

ということで早速2人はミツバへプレゼンをしに向かった。

 

「“ヘビーメタル”に“ツインメリットコーティング”ですか………」

 

「なるほど………君達の話が正しければ偵察部隊がやられるのも無理はないか」

 

雪兎達からもたらされた情報………映り込んでいた“重戦機エルガイム”に登場する機動兵器“ヘビーメタル”の一種である“バルブド”とそれに施されている“ツインメリットコーティング”についてミツバとレイノルドに説明すると2人は直ぐに偵察部隊が消息を絶った理由を察する。

 

「ジェガンやリゼルが主力の連邦じゃビーム兵器の天敵とも言えるヘビーメタル相手はキツイだろうよ」

 

そう、ツインメリットコーティングとは第2次大戦でドイツ軍が磁石式の吸着地雷対策で戦車に非磁性のペーストをコーティングしたもの………ではなく、ヘビーメタルに施された特殊な対ビームコーティングの事で、生半可なビームではその威力をほぼ減衰させられるだけでなく、太陽光をエネルギーに変換する事も可能とかいう割とヤバい技術の事だ。

ジェガンやリゼルの主兵装はビーム兵器である為にツインメリットコーティングを突破可能な武装が少なく、一方的に攻撃を受ける事になったのだろう。

 

「それで部隊の編成を物理攻撃をメインとするメンバーにしてほしいという訳か?」

 

「いや、おそらく今回の調査対象は相手の拠点だ。敵の数は多くなるだろうから出撃可能なメンバーは可能な限り出すべきだろう」

 

「やはり平和的交渉は難しいと?」

 

「俺の知る限りのポセイダル軍であれば無理だろうな………統治者もろくでもないタイプだし」

 

「そう………」

 

ミツバとしてはこれ以上地球圏の敵を増やしたくないのだろうが、流石にポセイダルはどうしようもない。

 

「そこで雪兎さんやメカニックの皆さんと用意していた装備を使っていただこうと思いまして」

 

そう言ってエルが取り出した資料には様々な今回彼らが用意した武装がズラリと記載されていた。

 

「見たところほとんどがMSやヒュッケバイン用の武装に見えるのだが?」

 

「マジンガーチームやゲッター等はそもそもビーム兵器積んでないんで省くとして、グルンガストやコンバトラーVにグリッドマンなんか一部の武装しかビーム兵器はないし、ダイゼンガーや龍虎王は言うまでもない上にアルトアイゼンなんてなぁ」

 

「銀凰騎士団や魔法騎士、サイバスターは魔法がメインですし、チームラビッツのアッシュやカレンさんとスザクさんのKMF等は専用の武装が充実しています」

 

「雪兎君らの機体もビーム兵器に依存する機体ではないですし、GGGやブレイブポリス、ヨロイを使うヴァンさんもですね」

 

「言われて見ればビーム兵器を主体とするのはMSやヒュッケバインくらいしかありませんね………」

 

そう、ドライクロイツの面々はMS等くらいしかビーム兵器をメインとした装備をしていなかった。

 

「けどそのMSが数多いからな。MSとかならある程度装備は共用で使えるし、あって損は無いと思ってな」

 

リガ・ミリティアの面々にヨナやアムロにクワトロ、カミーユとMS組はそれなりの人数があり、ヒュッケバインも一応連邦製とあって武装は共用規格である程度使い回せるそうだ。

 

「今後もビームメタなやつが出てこないとも限らないし、テストには丁度良いだろ?」

 

尚、この時に作っておいた装備のいくつかが雪兎の想定外だったある敵の攻略に役立つ事になるのだが、それはまだ少し先のお話。

 

***

 

「って事で色々用意してみた」

 

ミツバから許可をもらい、MSパイロット達とエッジを呼び出した雪兎は彼等に用意した装備を選んでもらう事にした。

他にも話を聞きつけて見に来た者もいる。

 

「“ブーストハンマー”………ガンダムで使っていたハイパーハンマーを思い出すな。それと………リモート操作が可能なバズーカか。弾頭も複数種対応しているのか」

 

「何だそのアムロを狙い撃ちしたようなバズーカは!?ん?これはレールガンか………ほう、対艦用スナイパーライフルもあるのか」

 

「こっちはランスロットのMVSみたいな高周波振動ナイフ・アーマーシュナイダーに“VPSブレード”?」

 

「この取説によればヴァリアブルフェイズシフト装甲というのに使われていた流す電流によって硬度調整が可能な材質で作られたものだそうで、相手の装甲材のデータさえあれば自動で最適な硬度になるそうですよ」

 

「は?それはデータさえあればある程度の装甲は切断可能という事かよ………」

 

「ヒートワイヤー?絡め取ったものを焼き切ったりコーティングを焼き剥がすのに使うのか………」

 

「電磁射出式パイルバンカー付きシールドか。シールド先端のシザークローで挟み込んで打ちつける………こちらは推進器付きで先端をロケットアンカーとして射出できるジェットランスか………ラドム博士*1と話が合いそうだな」

 

「ビームと実弾を交互に撃つガトリングガンなんてもんもあるのか………」

 

「ただのバスターソードかと思ったら縦に開いて内側に仕込んであるチェーンソーの刃で挟み切るとか、何これェ………」

 

そんな様々な装備の中から各々気に入ったものを選んでいった。

 

***

 

作戦は火星駐留軍がある程度軍勢を引きつけてくれている間にドライクロイツが接近するというもの。

火星は大入植という一大移民により地球圏でありながら色々と特殊な地であるらしく、火星軍は事態を静観しているのでドライクロイツにお鉢が回ってきたということだ。

 

「火星駐留軍、周辺で異星人部隊を引きつけてくれています」

 

「おかげで、ここまで接近する事が出来ました」

 

「しかし………」

 

「この巨大な都市が丸ごと恒星間航行船とはな………」

 

「マクロスでもこのレベルの都市は無いからなぁ………」

 

他にも為政者たるポセイダルの像等の政治形態の異なる様に驚きを隠せないドライクロイツの面々を他所に都市防衛にヘビーメタル部隊が現れる。

 

「あれがヘビーメタルですね」

 

「陽動に釣り出された部隊以外にもあれだけの戦力があるなんて………」

 

「そりゃあ仮にも星間国家だからな。まだあんなもんじゃないと思った方がいい」

 

「そうね」

 

そしてヘビーメタル部隊は事前通告も無しに攻撃を仕掛けてくる。

そこで一応ミツバが交渉を求めて攻撃の停止を要請するも、相手の指揮官であるネイ・モー・ハンの返事は攻撃であった。

 

「だから言ったろ………コイツらにそんな理性を求めても無駄だって」

 

「これより我々の任務を威力偵察に変更します!各機は出撃準備を!」

 

こうなっては交渉は無理だと判断したミツバはポセイダル軍の戦力を確認する威力偵察へと任務を切り替える。

 

「作戦時間は5分!その間に可能な限り敵の情報を集めて下さい!」

 

「そういうのは俺達の領分だな」

 

「はい!お任せを!」

 

情報収集を買って出たのは雪兎とエルのロボヲタコンビ。

 

「可能なら1機2機は鹵獲したいとこだけどなぁ………」

 

「流石に相手の本拠地ですからね………」

 

「2人共………」

 

ある程度は知識はあれど、やはり現物に触れてみたいというのはあるものの、流石に今回は自重するようだ。

 

「とりあえずあのネイとかいうやつの指揮官機・オージェのデータはある程度欲しいな」

 

「なら俺達で一当てしにいくか?」

 

そこへ速度自慢のサイバスターを操るマサキが同行を申し出る。

 

「だな………ミツバ艦長、俺とエルとマサキで指揮官機を相手するから他のメンバーは周りのヘビーメタルを頼みます」

 

「わかりました。でも無理はしないように!」

 

「了解!」

 

雪兎、エル、マサキの3人は一般兵のバルブドを無視して一直線にネイが乗るA級ヘビーメタル・オージェへと向かっていく。

 

「何なんだい!?コイツらは!?」

 

「そのA級ヘビーメタルの力、試してやるよ!」

 

一方で、他の面々もヘビーメタル部隊へと攻撃を仕掛けていく。

 

「ビームの効きが薄いのなら!」

 

「種が分かればやりようはある」

 

「何なんだコイツらは!?」

 

「そこ!」

 

そうして戦闘を続けていると、1隻の艦艇が戦場へ侵入してきた。

更にそこから1機の白いヘビーメタルが現れる。

 

「あれは………きたか、ダバ・マイロード」

 

そう、彼こそが重戦機エルガイムの主人公ダバ・マイロードとその愛機エルガイムだった。

それを追ってギャブレーまで現れる。

 

「ギャブレーのバッシュはダバのエルガイム狙いだろうから無視するか」

 

「ええ僕らはオージェの情報を集めましょう!」

 

「やっぱこの2人は怖いニャ………」

 

「味方だから頼もしいんだけどなぁ」

 

ドライクロイツ、ポセイダル軍、ダバ一味の乱戦となった戦場で特に活躍しているのはヴァンであった。

彼らはガン✕ソード組は火星出身であり、故に故郷である火星に侵攻してきたポセイダル軍に思うところがありまくるのだ。

 

「土足で人様のところへ上がり込んだのはそっちが先なんだ………覚悟は出来てるんだろうな?」

 

近くにいたカロリナ曰く「完全に眼がイッテた」とのこと。

最初に出ていた部隊とギャブレーを撃退したドライクロイツとダバだったが、追加でヘビーメタル部隊が出てきてしまい、タイムリミットとなる。

 

「各機は後退を!合流ポイントは追って指示します!それと………白いヘビーメタルさん!」

 

「俺の事………?」

 

「ポセイダル軍と戦っているのなら、私達に協力をお願いします」

 

撤退の最中、ミツバはダバを勧誘し、ダバもミツバの言葉を信じて要請に応じた。

 

「その前に………!」

 

だが、ダバは撤退の前にポセイダルの像に向かって攻撃を仕掛け、その像の頭部を破壊してしまう。

 

「あいつ………やりやがった………」

 

「いいね、そうこなくちゃな」

 

***

 

その後、無事に撤退したドライクロイツはダバ一味と合流し、改めて協力関係を結んだ。

彼らの話からペンタゴナはこの世界の外宇宙にある星系に当たるそうで、転移してきたせいで位置関係まではわからないそうな。

ダバ達はポセイダルに治外法権を認められた人工天体であるサート・スターに便乗する形でやってきたそうな。

そしてミツバはポセイダル軍やダバ達の事を報告にブリッジへと戻っていった。

 

「これでまたしばらくは遊撃部隊として各地を転戦か………」

 

「今度は火星圏も行動範囲に加わるんだって」

 

「そりゃあまた忙しくなりそうだ」

 

とりあえずは一度地球圏に戻り戦力の拡充を行うとの事で、その最初の行き先は………

 

「オービットベース………衛星軌道上の新生GGGの基地か」

 

旧GGGの離脱後に再建された新生GGGの居城であるオービットベースだった。

*1
アルトアイゼンの生みの親であるマリオン・ラドム博士の事。混ぜるな危険




という事で次回からまたフリーミッション回りとなります
最初はオービットベース………また兎達がはしゃぎそうだなぁ………

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