ISー兎協奏曲ー第二楽章   作:ミストラル0

43 / 44
GW最終日ですが、書けたので投稿です。

今回は加入イベント1とシナリオ進行1といった具合です。
尚、スパロボ30本編と若干差異が有りますので御注意下さい。


スパロボ30編⑭ 新生GGGと目覚めたアレ

ポセイダル軍の威力偵察を終え、一度火星を離れたドライクロイツは連邦軍が計画するアステロイドベルトに潜むウルガルの前線基地攻略作戦であるオペレーション・サンダーボルトへの参加を見越して戦力の拡充と各地の問題解決に向けて地球圏へと戻ってきていた。

その途中、衛星軌道付近のデブリ帯にてDBDの反応が感知され、ドライストレーガーで急行すると………

 

「今度はSRXかよ!?」

 

またしてもα時空からSRXチームが転移してきていた。

そうしてSRXチームがドライクロイツに受け入れられるとα時空組が集結する。

 

「リュウセイ達もこっちに飛ばされてきたのかよ」

 

「リュウセイくん!」

 

「皆もこっちに来たのか」

 

「マサキ!クスハにブリットまで!」

 

「私達もいるぞ」

 

「兄さん!?」

 

「ゼンガー少佐達も………」

 

「うむ」

 

「ん?」

 

お互いに再会を喜んでいると、リュウセイはSRXを見上げている存在に気付く。

 

「大分無茶したみたいだな………合体分離機構がダメージ受けて駄目になってやがる」

 

「ですね………このままだと合体状態での運用しか出来なさそうです」

 

それはやはりというか毎度御馴染み雪兎とエルであった。

 

「お前ら、何してんだ?」

 

「ああ、リュウセイ・ダテか………いや、お前達の乗ってたSRXの状態についてちょっとな」

 

「見ただけで判るのか?」

 

「これでもメカニックの端くれでな。時間を掛ければ直せなくもなさそうなんだが………」

 

「直せるのか!?」

 

「勿論そちらさんの許可があれば直すさ」

 

SRXはかなり機密性の高い機体である為、流石の雪兎も勝手に触るつもりは無い様だ………下手に触ってトロニウムが、となっては問題だからでもある。

 

「それは有り難いのだけれども、その間何も出来ないのは流石に不味いわよね」

 

並行世界なので直せるのならばとチームの隊長であるアヤは頼みたいところではあるが、その間に自分達が出撃出来ないのが問題と考えていた。

 

「それなら余ってる機体で良ければ貸すぞ?」

 

「余ってる機体?」

 

「一応俺の個人所有物だから問題無い、はず」

 

そう言ってSRXチームを連れてやってきたのはドライストレーガー内に置いてある雪兎達の輸送機であるネザーランドであった。

 

「これはレイディバード?」

 

「それを模して俺が作った輸送機だ。機体はこの中にしまってある」

 

そこにあったのは雪兎達がブラン達が完成するまで使っていたジェガンカスタム。

実はあれからも予備機として少しずつアップデートを繰り返しており、これからの戦線にも耐えうるレベルに改修が施されているのだ。

 

「これは………ジェガンのカスタム機か」

 

「ジェガンカスタム。俺達が乗ってる専用機を造るまでの繋ぎで乗ってたやつだ。コイツらを貸してやるよ。操縦系は連邦の仕様だから問題無いよな?」

 

「ええ………」

 

「装備も色々換えられる仕様だから使いたい装備があったら言ってくれ。3人に合わせて調整すっから」

 

「雪兎!こういう装備はあるか!?」

 

ライとアヤが驚いている中、1人リュウセイはロボットを好みのカスタマイズが出来るとはしゃいでいた。

 

「中々通じゃねぇか、リュウセイ」

 

「お前こそ」

 

すっかり仲良くなってしまった2人にライとアヤは「リュウセイが増えた………」と溜め息をつくのであった。

 

***

 

 

SRXチームを仲間にし、次にドライストレーガーが訪れたのはオービットベース。

新生GGGの阿嘉松長官の招待を受けて寄港したのだ。

 

「カナヤゴ以外は見覚えが無いディビジョン艦だな………やっぱりツクヨミ、タケハヤ、ヒルメの3隻は再建許可が下りなかったか」

 

「詳しいね。その通り、連邦政府から“アレ”が危険視されてね………新型のディビジョン艦ミズハ、ワダツミ、ヤマツミが建造されたんだ」

 

「水の女神に山と海の神か………これまでのディビジョン艦と同じく日本神話からの命名だな」

 

「(となると、“アレ”が万が一にも地球に向けられた際のカウンターツールだろうな………)」

 

そして、新生GGGのオペレーターに就任していた華の誘導で第3ポートへとドライストレーガーをドッキングさせる。

メインオーダールームへと案内された一行を出迎えてくれたのは長官の阿嘉松滋長官達新生GGGの幹部であった。

 

「ようこそ、GGGオービットベースへ。俺が現長官の阿嘉松滋だ」

 

この阿嘉松長官、実は前GGGの獅子王雷牙の息子の1人で、元は有限会社アカマツ工業の社長であり、その時にベターマンらと色々あったらしい。

今は会社が開店休業状態になってしまい、色々あって新生GGGの長官という立場になっている。

また、幹部の1人に雪兎は見覚えがあった。

 

「(あれって風龍雷龍の生みの親の楊龍里?獅子王兄弟が抜けたとなればスーパーバイザーのポジションはこの人くらいしか務まらんか)」

 

そう、風龍、雷龍の生みの親である楊龍里。

彼は元々中国支部の出身でずば抜けた天才であった獅子王雷牙、麗雄の両名の抜けたGGGのスーパーバイザーに就任していたのだ。

他にも護の同級生の1人である牛山末男も兄一男の後任として整備部オペレーターに就任し、研究部オペレーター兼ガオガイゴーの予備ヘッドダイバーには彩火乃紀と旧GGGとベターマン関係者勢揃いである。

彼女の彼氏である蛍太とはまだ交際は続いているらしい。

そして、阿嘉松長官がドライクロイツを招待したのはプロジェクトZへの協力の打診であった。

プロジェクトZとは150億年前の三重連太陽系に取り残されてしまったGGGメンバーの救出計画。

普通ならばそんなところからの救出は無茶に思えるのだが………

 

「木星のザ・パワーか」

 

「うん、機界31原種が巨大隕石を地球に落とそうとした時にザ・パワーによって6500万年前に跳ばされた事があったんです」

 

「超竜神も一緒に跳ばされたアレか」

 

つまり、ザ・パワーには時間を超越し得る力があるということ。

その力を利用して三重連太陽系に繋がるゲートを開こうというのがプロジェクトZという事だ。

ミツバはその計画に大いに賛同し、他のドライクロイツメンバーも旧GGGと縁の深い者も多く、ドライクロイツはプロジェクトZへの協力を約束する。

また、以前のバイオネットの事件で知り合ったアルエットも華の同僚として機動部隊オペレーターに就任していた。

彼女はバイオネットの実験によって産み出された天才児で、5歳の時にガオファイガーのファイナルフュージョン・プログラムを組んだ程だという。

しかし、その後に頭を打って記憶が飛んでいたらしく、上記の事件の際にようやくそれを思い出したんだそうな。

そこへバイオネットと思われる疑似ゾンダーロボの集団が襲撃してくる。

 

「無謀にも程があるだろ………SRXチーム各員機体はどうだ?」

 

「ああ、バッチリだ!」

 

「ええ、問題無いわ」

 

「問題無い」

 

SRXチーム用に再調整されたジェガンカスタムも調子は良い様だ。

尚、各員のカスタマイズは以下の通りである。

リュウセイ機はアルブレードに似たカスタマイズが施されており、ブレードトンファーや近中距離射撃武装をメインとした近中距離型。

アヤ機はバックパックにレドームとガンバレルストライカーを参考にした無線誘導機動ポッドを4基に、ロングレンジライフル等の遠距離攻撃仕様。

ライ機はバックパックに2連装ビームキャノン、左腕にチャクラムシューターを装備したくらいで後はオーソドックスなカスタマイズである。

 

「というか、皆気合入りまくりだな………」

 

「まあ、あんな計画聞かされたらね」

 

「師匠も人の事は言えない」

 

「そりゃあ、ロボヲタとしても、ドライクロイツのメンバーとしてもな」

 

その後、あっという間にバイオネットの一団は蹴散らされたのだが、今回の襲撃といい不可解な行動の多い事から首領のタナトスだけでなくバイオネット全体にアルジャーノンが蔓延している可能性とそれと合わせてベターマン達の活動が活性化する程の害敵の存在が火乃紀から示唆される。

 

「(それが前に言っていた件の“覇界王”って奴なのか?まだまだピースが足りねぇな)」

 

今後はオービットベースもドライクロイツの拠点の1つとして使用しても良いという阿嘉松長官らの計らいもあり、各種整備点検や補給をさせてもらう事となった。

 

***

 

 

その小休止の最中、以前にスタンドアローン端末に移したイリスが目を覚ました。

 

「やっぱり何も覚えてはいないか」

 

『ええ、貴方の推測通りこの世界への転移の衝撃でメモリが9割ロストしているわ』

 

覚えていたのは自身がテラフォーミングユニットである事と、そのバックアップである事、フォーミュラシステムの扱いくらいで、イリスとしての記憶はほぼ無いようだった。

 

「で、どうするんだ、これから」

 

『それ、選択肢あるの?』

 

元の端末もほとんど使い物にならず、かと言って他の端末を渡されたところでイリス1人ではこの混沌とした世界に放り出されたら何も出来そうにない。

 

『拾った責任は取って欲しいものだけど?』

 

「そうなるわなぁ………」

 

敵対する意思もなさそうということで、プログラムに敵対行動を取れないというものを書き加える事を条件に雪兎はイリスを保護する事にした。

 

「という事で俺達は猫の手も借りたいくらいなんでな、色々やってほしい事があるからこれ覚えてくれ」

 

『ちょっ!?何よこの膨大なデータは!?』

 

「流石は師匠、使えるものはAIであろうと使う」

 

「頑張ってね、イリス」

 

『うがー!やってやるわよ!』

 

こうして兎一味にイリスが仲間に加わるのであった。




イリス、早速色々押し付けられる事に………
彼女がボディを手に入れるのは本編1話にあるように元の世界に帰ってからとなります。

感想等がありますと執筆の励みになります。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。