ほんとはGWの間に投稿したかったのですが、色々予定があって今日になりました
今回はケレス大戦までとなります
オービットベースを後にしたドライクロイツは月へと向かっていた。
何でもルオ商会からの補給物資があるそうで月のイプシロンからこちらに輸送してくるそうなのだ。
そこにはアムロ宛の荷物もあるとの事で、嫌な予感を感じたアムロと荷物に興味を感じた雪兎が輸送機を迎えに行く事にした。
「付き合ってくれてありがとう」
「いえ、俺もルオ商会には頼んでいたものがありましたから………それに、貴方の勘は侮れませんから」
『ニュータイプの勘ってやつ?』
「そんな大層なものじゃないさ」
ついでに持ってきたイリスの言葉に苦笑しつつそう答えるアムロ。
「指定ポイントはここですね」
「ああ、予定通りならそろそろルオ商会の輸送機が来る頃だが………」
そこへ2人の背後から攻撃が放たれる。
「敵か!」
「あれはゾロアットにゲドラフ………アインラッド付きか」
アインラッドとはある意味でザンスカールの象徴ともなっている大型のタイヤの内側に乗り込むタイプのモノサイクル型のSFSである。
ゲドラフはそのアインラッドとの運用を前提として開発された機体で、両腕のビームシールドがアインラッドの弱点である側面をカバー出来るようになっている。
「あれは噂の新型ガンダムに前に見た白いやつか」
その部隊を率いていたのはゲドラフのテストをしていたルペ・シノ。
彼女はたった2機の雪兎とアムロを見てほくそ笑むと部隊を2人にけしかける。
「問答無用ってか………」
「輸送機を危険に晒すわけにはいかない。ここで迎撃するぞ」
「了解!………ついでだ、そのアインラッド1つか2つ戴いてくぞ!」
2人でザンスカールの部隊に突撃すると、雪兎は1機のゲドラフに目を付け、側面からゲドラフのビームシールドをソードライフルで突き破り撃破すると、その残骸を蹴り飛ばしアインラッドを奪い取る。
「なっ!?」
「アインラッドってのはこう使うんだよ!」
そのまま月面をアインラッドで爆走しながらゾロアットや他のゲドラフをソードライフルで撃墜する雪兎。
「やるな………ならば俺も!」
アムロはアムロでライトニングのスナイパーライフルでゲドラフのみを撃ち落としアインラッドを無傷で確保する。
そこへルオ商会の輸送機が到着してしまう。
「何処の誰だか知らないが、のこのこ出てきたんなら落とすまでだよ!」
その輸送機を煩わしく思ったルペは輸送機にも攻撃を仕掛ける。
「まずい!」
輸送機と距離があり、輸送機を守れないと思ったその時、輸送機を攻撃する部隊に向けてレンジ外からの砲撃が襲いかかる。
「増援かい!」
「あれは………シャアか!」
「嫌な予感がしてアストナージに“これ”を急がせたが、正解だったようだな」
それは調整中だったメガライドランチャーを装備したメガレッドウォーリアだった。
「ぶっつけ本番とはアンタも無茶をする………」
「輸送機の方はアムロ、お前がフォローに回れ。前は私と彼で抑える」
「ヘマをするなよ?」
「誰にものを言っている」
「やれやれ」
そこからは3人の連撃にザンスカール軍は圧倒され、ドライストレーガーが到着する頃にはほとんどの敵が倒された後であった。
尚、アインラッドは3機程鹵獲された。
***
戦闘後、輸送機から荷物を受け取り、その開梱作業を行っていた。
「ルオ商会からの荷物は量産型νだったのか………まさか実機が存在するとは」
「ある意味でアムロさんと俺宛の荷物ってわけか」
「どういう事?」
「実は今アムロさんが使ってるLBWSは間に合わせのやつでさ。専用のLBWSを作るってなった時に欲しかったパーツがあってな」
「フィンファンネルか」
「そういう事。多分アナハイムがこっそり作ってたのをルオ商会が確保してたんだろ」
量産型νガンダム自体はそのままドライクロイツで運用することとなり、予備パーツとして送られてきたフィンファンネル等のパーツは雪兎らが新たなLBWSに組み込むと持っていく事に。
***
その後、作戦司令部よりオペレーション・サンダーボルトへの参加が命じられ、ドライクロイツは作戦宙域へと移動を開始した。
このオペレーション・サンダーボルトは現在様々な脅威に晒される地球連邦軍が対ウルガルにどれだけの予算を割り当てるべきかという指標にもなる作戦でMJPが伏せているとはいえ地球連邦がウルガル………正式名称:汎銀河統一帝国ウルガルの脅威を正しく理解していないという現れでもあった。
ここで銀河機攻隊マジェスティックプリンスの敵であるウルガルについてのおさらい………その正体は多くの銀河を支配する宇宙帝国で、他の星系に種を撒いて生命を根付かせ、そこで育った強靭な遺伝子を持つ生命体を狩ってその遺伝子を取り込む事で種の存続を行なっている狩猟民族。
実はウルガルの種としては衰退期を迎えているらしく、遺伝子の取り込みに躍起になっているのもそれが理由とされる。
彼らからすると地球への侵攻はただの狩りでしかなく、戦闘という認識すらされていないのだ。
しかも、気に入った獲物を見つけるとそれに標的を定めてしつこく粘着するとかいう性質まである。
そんな自分達の種族に嫌気が差して地球へウルガルの技術を持ち込み亡命した一派も存在し、MJPの技術はこれら亡命一派の持ち込んだ技術で成り立っている。
アッシュもその1つであり、それに適合するように遺伝子調整されて生まれたのがイズル達だったりする。
雪兎がイズル達とあまり交流をしなかったりアッシュに興味を持っていないのはアッシュに搭載されたシステムやイズル達の出自が気に食わないせいである。
ただ、イズル達が悪い理由ではなく、この手の技術が平然と使われている事とそれを隠す為の記憶操作がされているからだ。
それはさておき、ブリーフィング後に格納庫へとやってきた雪兎は今回の作戦でお披露目となる武装の最終チェックの為だ。
「何とか作戦には間に合いそうだが、テストしてる暇はなさそうだな」
「仕方ないよ。でも扱いはシミュレーターでちゃんと予習済みだよ」
そう、メガライドランチャーの完成により、似たような設計のシャルロットのシュヴァリエールのアーマードガンナーが完成にこぎ着けたのだ。
アーマードガンナーはそのコンセプトから今回の作戦のような戦いに向いている装備であり、何とか間に合ったというところ。
とはいえ試験運用をしている暇はなく、こちらもぶっつけ本番となる。
「それに雪兎を信じてるから」
「それでもぶっつけ本番はどんな問題が出るかわかんねぇからさせたくなかったんだがなぁ」
「アストナージさんやエル君達も手伝ってくれたんだから大丈夫だよ」
「兎に角、無茶はするなよ?危ないと思ったら最悪アーマードはパージして構わない………一度作ったんだから二度目は難しくはないからな」
「うん」
***
出撃後、多くの面々はウルガルの正体について知らない為、様々な憶測を並べているが、ケイの「珪素生物かも知れないわよ?」という発言を聞き、雪兎とエルが険しい表情を浮かべる。
「雪兎?それにエル君も、どうしたの?」
「いや、珪素生物って聞いてちょっと思い出したくもない奴らを思い出しただけさ」
「ええ、“アレ”がこの宇宙に存在したとしたらウルガルなんて比ではない脅威ですからね」
「“アレ”………師匠、それってBEーー」
「名前を口にするな!ほんとに出てきたらどうする!」
そう、2人が懸念していたのは某壊れた重機こと“アレ”である。
その存在が確認されれば雪兎やエルは間違いなく自重を捨てて何がなんでもソイツらの殲滅に乗り出すだろう。
そんな話をしている間にウルガルが姿を現す。
「(このグリーンのカラーリングの部隊は………ヒスサド野郎のラダの部隊か)」
ウルガルの機体はカラーリングで部隊が判別可能で、今回現れたのはラダという軍団長の部隊だった。
「まあいい、イズル達が目立つ活躍をするように立ち回るか」
そうして小型の戦闘機や人型の機動兵器を落としていくと、これまでの黒と緑のカラーリングの機体とは異なる白をベースに水色のラインが入った機体が現れる。
「(やっぱ来やがったな、ジアート)」
白いカラーリングを許されているのは皇族のみであり、この機体に乗るジアートは第二皇子なのだが、このジアートという男は強者にしか興味を持たないが、一度強者と認めるとその好戦的な本性を剥き出しにしてくる厄介な相手なのだ。
アニメ本編ではイズルを
そんなジアート機にイズルが向かわされ対峙する事となる。
「こっちは俺達に任せてチームラビッツはイズルの援護に向かえ!」
「はい!」
そうしてラダが乗る母艦とその部隊を蹴散らすと、イズルもジアートを撤退へと追い込むも、追撃を行い反撃を受けてしまう。
そこでレッドファイブのジュリアシステムが最大稼働し、何とか撃退に成功する。
「あれがジュリアシステム………」
しかし、肝心の作戦本隊はほぼ壊滅。
ウルガル側にも相応の被害を与えたそうだが、生き残りの部隊は敗走したとのこと。
その後、MJPの司令であるシモン司令の要請でブリーフィングが行われ、シモン司令よりウルガルの正体が明かされた。
それと共に亡命者であるテオーリアも紹介される事になった。
テオーリアが言うには既にイズルはジアートに標的とされたようで、同じくドライクロイツの面々についてもウルガルの標的となった可能性が高いとの事。
そのブリーフィング終了後、ドライクロイツはGDFとの合同記者会見を行った。
これによりウルガルの脅威が再認識され、地球圏の防衛線も見直される事となった。
だが、この防衛線の見直しを機に動き出す勢力も………
「外敵の脅威が再認識されたってのに内ゲバなんぞやってる暇は無いってのに………マブラ◯星人と大差ねぇな、この世界も」
「マブラ◯星人?」
「人類存続が掛かった外敵との戦いの最中に内輪揉めするような愚かしい世界の地球人の蔑称だよ」
「作戦前に話してた“アレ”もその世界の外敵の事です。あの作品も登場するロボットは素晴らしい機体もあるんですけどね………その素晴らしい技術すら足の引っ張り合いに使うような世界ですよ」
「調べない方がいい、あの世界は見習う点が皆無」
「3人がそこまで言うってよっぽどな世界なんだね………」
雪兎、エル、カロリナの言葉にシャルロットはよほど酷い世界なんだと察する。
「………っ」
その時、雪兎は何処からかの視線を感じだ。
「雪兎?」
「………いや、何でもない」
その視線は一瞬だけであった為、この時の雪兎は気の所為だと深く考えなかった。
その時、宇宙を蒼い光が舞った。
最後の蒼い光はナンナンダロウナァ………(すっとぼけ)
何故雪兎を見ていたのかは後ほど
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