ISー兎協奏曲ー第二楽章   作:ミストラル0

8 / 44
遅くなってすみません。
最近色々あって執筆が思うようにできませんでした。

今回は特に大きなイベントではないので短めです。


7話 食事会

ディアーチェの案内で紫音達が屋上を訪れると既に他のメンバーは集まっているようであった。

 

「おし、皆揃ったな」

 

「皆、それぞれシートに名前が書いてあるからそこに座ってね」

 

「始まったら移動してもいいからまずはそこに座ってくれ」

 

シャルロットの言う通り、屋上に敷かれたいくつかのシートには名前が書かれたシールが貼られており、紫音達はそれに従ってシートに腰掛ける。

 

「昼だからそこまで凝った物はねぇが、好きに食べてくれ」

 

「足りなくなったまだstorageに入ってるから遠慮なく言ってくれ」

 

それぞれのシートにはサンドイッチやおにぎりに巻き寿司、唐揚げやフライドチキンにコロッケやメンチカツ等の揚げ物、彩りとしてレタスやプチトマトが盛り付けられた大皿が置かれている。

 

「飲み物は行き渡ったな?そんじゃ、いただきます」

 

「「いただきます」」

 

こうして食事会は始まった。

 

「美味っ!?何これ!?」

 

「これが噂に聞く先輩達の料理………」

 

「………これ、下手したら一流シェフすら上回りますわよ」

 

料理は概ね好評なようで、特に初めて雪兎らの料理を食べた一部の者は啞然としている。

 

シートはこのようなグループに分かれている。

①雪兎、シャルロット、ラウラ、エリカ、カロリナ、マドカ、クロエ、ユーリ、イリス、蘭、優斗、アリス

②一夏、箒、簪、本音、ロラン、紫音、レヴィ、シュテル、乱、オニール、ファニール

③セシリア、鈴、聖、楯無、晶、アレシア、ディアーチェ、レオン、ルーク、イクス、エクシア

 

「よっ、堪能してくれているようで何よりだ」

 

まずは同じシートの優斗とアリスに声を掛ける雪兎。

 

「ど、ども」

 

「御招待感謝しますわ。それと、先日はありがとうございます」

 

「気にするな、あれは何れ誰かにテストしてもらいたかったからな。アリス嬢のおかげで他の組にもあの装備達を使ってもらえる事になってな」

 

感謝するのはこっちの方だ、と告げる雪兎にアリスはホッと息をつく。

 

「で、こうやってゆっくり話すのは初めてだな、赤城優斗」

 

「は、はい!」

 

「………別に取って食おうってんじゃないから」

 

「赤城君震えちゃってるね」

 

そこへやってきたのはシャルロット。

どうやら様子を見かねてフォローに来たようだ。

 

「怖がらせるつもりはねぇんだけどなぁ………今までのやらかしが原因かね?」

 

「やらかしてる自覚はあったんだ?」

 

「流石にな」

 

「すみません、色々と聞いてたイメージがあって」

 

「そんなやつからいきなり声掛けられたらビビるわなぁ」

 

これまでのやらかしがここで響いてくるとは思ってなかった雪兎。

若干凹んでいる。

 

「………師匠、凹んでる?」

 

そんな雪兎を見てカロリナもやってきた。

 

「彼が赤城優斗?」

 

「お、おう………」

 

「私はカロリナ=ゼンナーシュタット、よろしく」

 

「よ、よろしくお願いします」

 

「モノレール直したって聞いた」

 

「いや、応急処置しただけで」

 

「師匠とその応急処置を見たけど、私達だとあんな処置は思いつかない」

 

「そうなんですか?」

 

「私や師匠だとstorageから必要な機材出して直しちゃうから」

 

「あ〜」

 

カロリナの独特な喋りに優斗も緊張が解けたのか自然と喋れていた。

 

「そうなんだよなぁ………最近はそのせいか発想がパターン化しちまってな」

 

「だから新しい発想を持ってる優斗を勧誘しようと思った」

 

「勧誘?」

 

「ああ、部活とかとは別で有志で活動してる技術向上研究会にだ」

 

技術向上研究会とは雪兎や簪、本音にカロリナ等が所属するISを始めとする技術の向上を研究する研究会だ。

 

「ほう、研究会!」

 

その研究会という響きに優斗は心惹かれる。

 

「この前呼ぶって言ってたのも、この研究会に呼ぼうと思ってたんだ」

 

「あっ、そうだったんですね!」

 

「彼も雪兎達と同じタイプかぁ」

 

研究会の事を聞いて雪兎とも普通に話せるようになったのを見てシャルロットは優斗を雪兎達の同類と認識する。

 

「………私、場違い感全開なんですけど」

 

一方、乱は仲の良い知り合いのいないシートになってしまったがために少し居心地が悪そうである。

 

「凰さん、大丈夫?」

 

「別にいいわよ、私に何て気を使わないでも」

 

心配して乱に話し掛けた紫音に素っ気無い態度を示しつつ、乱は鈴の方を見ていた。

 

「ご無沙汰しております、セシリアお姉様」

 

「元気そうですわね、イクス」

 

「………お姉様って、ププ」

 

「鈴さん、何故笑うのですか!」

 

「いや、だってさ、セシリアがお姉様って………」

 

「私だって本国では立場ある振る舞いというのがですね!」

 

その鈴はセシリアをからかって戯れている。

 

「まるで大好きな姉を取られた妹ですね」

 

「はっ!?そんな訳無いじゃない!」

 

そんな乱を見てシュテルがそう呟くと、乱は必死になってそれを否定する。

 

「顔真っ赤にして言っても説得力0だよね」

 

「レヴィ、それを言ったら可哀想だよ」

 

「うわぁ〜ん!」

 

レヴィにトドメを刺されて泣き出してしまった乱を騒ぎを聞きつけた鈴が宥め、若干幼児退行した乱に皆がホッコリしたとかしないとか………




優斗、勧誘される
乱、泣かされる
の二本でした
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。