ハリーポッターと黒衣の少女   作:シリアレグラ

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初投稿です。温かい目で見ていただきたければ幸いです。


episode1

鳥の鳴き声が頭上に響く。柔らかな木漏れ日が降り注いだ。切り株でうとうとまどろんでいたアリス・バクショットは遠くから聞こえる怒鳴り声に眉根を寄せている。しかしここはそんな俗世からは離れているはず。だから安心…………「アリス!!ここにいたんだね!さぁさっさと家に帰って魔法史の続きをやるんだよ!!」ではなかった。向こう側にいたのはまるで般若(はんにゃ)のお面を被ったような顔の老婆がいた。白髪は振り乱れ、服は薔薇の茂みを潜ってきたのかあちこち裂けている。アリスはショックを受けた顔をしていた。「バチルダばあちゃん、なんでここが分かったの⁉︎」バチルダ・バクショットは鼻を鳴らした。「8つの子供が考えることくらいこの私にはお見通しさ。全く、服が裂けてしまったじゃないか。」そう言ってバチルダはポケットから杖を取り出すと軽く振った。たちまち破れてボロボロになっていた洋服が直っていく。「さて、アリスも…。」そう言いかけてバチルダは口をつぐんだ。アリスの洋服には傷が一つもついていなかったのだ。「アリス、お前…なんで服が破れていないんだい?」バチルダは握りしめた拳が冷や汗でヌルヌルするのを感じながら言った。自分で直した…はずはない。アリスはまだ8歳だ。杖はまだ持ってはいない。ならば茂みを通らなかった、そんなはずもない。この道以外、行く方法は無いのだ。長年ここに住んでいるバチルダが言えることだった。しかもあの薔薇の茂みは強力な魔法で守られている。強い魔力を持ったものしか無傷で通れない。アリスは自慢げに言った。どうやらバチルダを言い負かせたと思ったらしい。「薔薇が勝手に退いてくれたの。だから服が破れなかったのよ!」アリスは目をらんらんと輝かせ、バチルダの反応を見守った。しかしバチルダは素っ気なく言っただけだった。「そんなことは分かっているから魔法史の続きをやりなさい。」アリスは落胆した表情で「分かったよ…。」と言った。「あと20ページ。」その言葉にアリスは顔を歪めて「もう十分やった。」とブツブツ言いながら先頭を歩いた。しばらく行くとあの薔薇の茂みがあった。バチルダは自分の心臓がドクドクと波打つのをはっきりと聞いた。高ぶる気持ちを抑えつけ、彼女を見守る。アリスは一度こちらを振り返り、茂みを通ろうとした。その瞬間、薔薇が一斉に左右にに退いた。バチルダは唇を噛み締めた。あまりにも強く噛んだため、唇から血が滲んでいる。アリスがバチルダを見ているが、彼女は気がつかなかった。やはり彼のの孫だ。そうバチルダは思った。家に帰ったらホグワーツにフクロウを送らなくては。あの人に解決策を聞くのだ。

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