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「キングジョージ5世」の危機に駆け付けたのは、ジャン・トーヴィ提督率いる、イギリス本国艦隊の本隊だった。
戦艦3隻、巡洋艦6隻、駆逐艦12隻から成る艦隊は、それだけでドイツ第1艦隊の全兵力を上回っている。
が、それはあくまで、全戦力が揃ってこの場に現れていれば、の話だった。
輸送船団が襲撃されている報告を受けたトーヴィは、巡洋艦部隊と一部の駆逐艦のみを先行させる形で戦場に向かわせたのだ。
低速の戦艦部隊では、間に合わないと思っての判断である。
それ故、戦場に到着したのは巡洋艦「エディンバラ」「マンチェスター」「ベルファスト」と駆逐艦4隻のみ。
ドイツ第1艦隊の総数よりは多いが、しかし火力面では聊か心もとない。
トーヴィとしては「キングジョージ5世」が戦力を保持していると期待しての分派だったのだが、
しかし到着してみれば「キングジョージ5世」は判定中破の損害を被り、既に息を上げている状態。
味方が到着したのを、これ幸いにとばかりに、既に逃走に転じているありさま。
「キングジョージ5世」の火力と装甲に期待して来援した分艦隊は、自分達の戦力のみで、砲力に勝るドイツ艦隊に挑まなくてはならなかった。
更に、巡洋艦部隊、駆逐艦部隊が高速で距離を詰める。
その中に、リオンの「ベルファスト」もいた。
艦橋では、艦娘たる少女が、いかにも不機嫌そうな顔で椅子に座っている。
「どうした?」
「何か複雑」
怪訝な面持ちで問いかけるリオンに、ベルファストはプクッと頬を膨らませる。
その視線は、戦場から離脱しつつある「キングジョージ5世」に向けられる。
攻防走の性能に優れた、イギリス最強の新鋭戦艦が、格下の巡洋戦艦に打ちのめされ、尻に歩を掛けて逃げていく様は滑稽を通り越して哀愁すら漂っている。
「みんなを助ける事には賛成だけどさ。けど、助ける相手が、あのバカ兄貴ってのがね」
確かに、
ディランの存在には、リオンとしても思うところがないわけではない。
しかし現実問題として、ディランの事はともかく、新鋭戦艦である「キングジョージ5世」をここで失う訳にはいかない。
あれはイギリスが威信をかけて開発した新型戦艦であり、ロイヤルネイビーの新たなる象徴となるべき艦なのだから。
「良いから仕事だ。お前も艦娘なら、やるべきことをやれ」
「・・・・・・・・・・・・はーい」
不満たらたらな調子で返事をしながら、艦の制御に戻るベルファスト。
その姿に、リオンは嘆息する。
大分、ご機嫌斜めらしい。後で何か、奢ってやる必要があるかもしれなかった。
見張り員が声を上げたのは、その時だった。
「本艦、右舷30度より敵戦艦接近!! 『シャルンホルスト』です!!」
弾かれたように、双眼鏡を構えるリオン。
青年艦長の視界の先では、
前部6門の28.3センチ砲を振りかざして迫る、ドイツ巡戦の姿があった。
「シャルンホルスト」の艦橋で指揮を執っていたエアルは、新たなるイギリス艦隊出現の報を聞くと同時に、すぐに思考を切り替えた。
目の前の「キングジョージ5世」は、度重なる被弾と火災で既に戦闘力は半減している。脅威度は高くない。
現に「シャルンホルスト」「グナイゼナウ」が砲撃を中止したのを幸いとばかりに、反転して距離を取りつつある。どうやら、そのまま離脱するつもりらしい。
それよりも、新たに現れたイギリス海軍の本隊が重要だった。
まともにぶつかれば、こちらが負けるのは目に見えている。
とは言え、ただ退いたのでは、追撃されて背後から撃ちまくられる事になりかねない。
圧倒的戦力の敵を前にして、撤退戦を成功させるには、殿の果たす役割が重要となる。
殿の部隊が敵の攻撃を引き付けている隙に、本隊を逃がすのだ。
「グナイゼナウ」には司令官のリュッチェンスが座乗している。「グナイゼナウ」が沈めば、第1艦隊全体が混乱する可能性もある。
その為、何としても守り通す必要がある。
大軍相手に目を引き付け、その間に本隊を逃がすとなれば当然、防御力の高く、機動性にすぐられ浮かんでなくてはならない。
その条件に該当するのは、この場には「シャルンホルスト」しかいなかった。
「目標、敵巡洋艦1番艦!!」
次の瞬間、
「撃てェ!!」
砲戦が開始された。
旗艦「エディンバラ」を先頭に、単縦陣を組んで突撃するイギリス巡洋艦部隊。
同時に、各艦が3連装4基12門搭載する50口径15.2センチ砲が火を吹く。
目標は、立ち塞がるドイツ巡洋戦艦「シャルンホルスト」。
急速に拡大しつつある、優美な艦体を、リオンは「ベルファスト」の艦橋から鋭くにらむ。
「ここで会ったが100年目だ」
あのテムズ沖海戦において、リオン達は1歩間に合わず、ドイツ巡戦の船団攻撃を許す結果となってしまい、結果として大陸から逃げてきた多くの兵士が犠牲になってしまった。
その事で、兄ディランからは嘲笑を受けている。
無論、兄の嘲笑など、リオンにとっては何ほどのものではない。
しかし、多くの味方を救えなかった事は、リオンにとっても痛恨の極みだった。
炎に覆い尽くされたテムズ沖の海と、その中でのたうち回る味方の兵士たちの姿は、未だに青年艦長の脳裏に刻み込まれ、トラウマと化していた。
その元凶たる仇敵が今、目の前に再び立ちふさがった事はリオンにとって僥倖だった。
「皆の無念、今ここで晴らす」
静かな宣誓と共に、撃ち放たれる、12発の15.2センチ砲弾。
当たらなくても良い。とにかく撃ちまくる事で相手の視界を攪乱。その間に距離を詰めて雷撃戦に持ち込むのだ。
「シャルンホルスト」の艦上に、複数の爆炎が踊る。
「ベルファスト」達の砲撃が命中しているのだ。
しかし、相手が怯んだ様子はない。
軽巡の主砲程度では、巡洋戦艦に大ダメージを与える事は難しい。
うまく艦橋や照準装置を壊してくれればいいが、そんなラッキーショットは、そうそう起こる物ではない。
ともかく、機動力は艦体の軽い巡洋艦が勝っているのだ。敵巡戦の主砲が沈黙している隙に、どうにか距離を詰める事ができれば、充分に勝機はある。
だが、
「・・・・・・敵が、沈黙している?」
確かに「シャルンホルスト」は、主砲を撃っていない。
会敵してから数斉射は放ったが、それ以後は完全に沈黙している。
もし、初めにレーダーや測距儀と言った照準装置を破壊できていれば、この上ないほど幸運だったのだが。
しかし、
「・・・・・・・・・・・・」
双眼鏡を覗き込むリオン。
その視界の中で、
主砲塔の旋回を終えた「シャルンホルスト」が、
砲門を旗艦「エディンバラ」に、まっすぐに向けていた。
「まずいッ!!」
「リ、リオンッ?」
叫ぶリオン。
ベルファストが思わず集中を途切れさせるほどの叫びに、艦橋にいた全員が振り返った」。
しかし、かまって居られない。
「旗艦に通報ッ 直ちに回避行動をッ」
リオンが叫んだ瞬間、
「撃てェッ!!」
「シャルンホルスト」艦橋のエアルが、鋭く叫んだ。
撃ち放たれる9発の28.3センチ砲弾。
エアルは、
「シャルンホルスト」は沈黙していたわけではない。
雷撃を行うために、距離を詰めていたイギリス巡洋艦部隊。
複数で向かってくる機動性が高い艦を相手に、闇雲に主砲を撃っても回避される可能性が高い。
その為、エアルはギリギリまで敵を引き付け、確実に主砲を当てる事が出来るタイミングまで待ったのだ。
ほぼ水平の弾道で放たれた28.3センチ砲弾。
衝撃がイギリス艦隊旗艦「エディンバラ」を襲った。
サウサンプトン級軽巡洋艦の第3シリーズで、「ベルファスト」と同型の艦となる。
基準排水量は1万トンを超え、ほぼ重巡並みの船体を持つこの艦は、軽巡でありながら、性能は重巡にも勝るとの評価を得ていた。当然、防御力も相応に高くなっている。
だが、
如何に協力な艦であろうと、軽巡洋艦が巡洋戦艦の砲撃に耐えられる道理はなかった。
命中弾は2発。
1発は「エディンバラ」の艦首を直撃。装甲を食い破って艦内で炸裂。
もう1発は艦橋に命中。特徴的な箱型の艦橋を叩き潰すと同時に、司令官、艦長以下、艦の首脳陣を叩き潰した。
「敵1番艦に命中弾ッ!! 速力、低下します!!」
艦首を破壊されたことで、水圧がかかりそれがブレーキとなったのだろう。
みるみる速度を落とす「エディンバラ」。
その瞬間を見逃さず、エアルは更に命じる。
「撃てッ!!」
再び放たれる「シャルンホルスト」の28.3センチ砲。
砲弾は、既にほとんど停止状態にある「エディンバラ」の甲板を直撃。
巡洋艦としては比較的厚めな装甲を突き破り艦内で炸裂。
その一撃で、機械室を吹き飛ばされ、「エディンバラ」は完全に行き足を止めたのだった。
恐らく、長くは保たないだろう。
旗艦撃沈。
その事実に、イギリス艦隊には明らかな動揺が見て取れた。
そして、
エアルが狙ったのは、正にこの一点だった。
「今だッ 取り舵一杯ッ 機関全速!! 最大戦速で、現海域を離脱する!!」
左に回頭しつつ、速力を上げて離脱に掛かる「シャルンホルスト」。
旗艦を撃沈できれば、イギリス艦隊の指揮系統は混乱できる。
出ばなさえくじけば、あとは離脱するまでの時間は稼げるはずだ。
このまま一気に離脱する。
そう思った。
その時だった。
「右舷120度に敵巡洋艦ッ 追撃してきます!!」
「なにッ!?」
振り返るエアル。
その視線の先では、まっすぐにこちらに向かって主砲を放つ軽巡洋艦があった。
「そうそう何度も、勝ち逃げさせるかよ」
「ベルファスト」の艦橋から、離脱を図る「シャルンホルスト」を睨み呟くリオン。
前部6門の15.2センチ砲を放ち、ドイツ巡戦に追いすがる。
放たれた砲弾が「シャルンホルスト」の甲板上で炸裂。爆炎を上げる。
しかし、
「損害無しッ 敵艦に変化なし!!」
見張り員の報告に、臍を噛むしかない。
所詮は軽巡の主砲。巡洋戦艦にダメージを与える事は難しい。
尚も、かまわず主砲を撃ち放つ「ベルファスト」。
対して、
「シャルンホルスト」も又、こちらに向けて主砲の砲門を向けるのが見えた。
その様子に、
「まずいッ!!」
「キャッ リ、リオンッ!?」
リオンはとっさに、ベルファストを椅子から引きずり下ろし、床に伏せさせる。
「全員、衝撃に備えろ!!」
リオンの叫びと、衝撃が襲ってきたのは、ほぼ同時だった。
次の瞬間、
「ベルファスト」を激震が襲った。
「シャルンホルスト」が放った28.3センチ砲弾は、「ベルファスト」のA砲塔を直撃したのだ。
砲塔は全損。砲身は全て吹き飛ばされ、砲塔その物も、潰れた段ボールのようになっている。
「クソッ!?」
床に伏した状態で、舌打ちするリオン。
小口径砲とは言え、相手はやはり戦艦。軽巡単独で相手をするのは無謀すぎた。
「あ、あの・・・・・・リオン? も、もう・・・・・・」
と、そこで、
自分の下から、躊躇いがちな声が聞こえて来る事に気付くリオン。
見れば、
先ほど押し倒したベルファストが、何やら潤んだ顔をして、視線を逸らしていた。
女の子特有の、柔らかい体の感触が腕の中に伝わってきて、リオンは場所柄もわきまえずに、少し体が熱くなるのを感じた。
「あ、ああ、すまん」
「う、ううん。私の方こそ、ありがと」
ぎこちなく言いながら、立ち上がるベルファスト。
しかし、顔をしかめながら右腕を抑えている。
やはり、艦体が負ったダメージが、艦娘である彼女にもフィードバックしているのだ。
そんな彼女を見ながら、
「・・・・・・・・・・・・」
「え? リオン?」
そっと、椅子に座らせてやるリオン。
そんな青年提督の様子を、ほんのり顔を赤らめながら見つめるベルファスト。
「どうやら、これまでのようだな」
「え? ・・・・・・・・・・・・ああ」
リオンが戦闘の事を言っていると察し、頷くベルファスト。
程なく、損害報告が上げられてきた。
「敵戦艦の砲撃がA砲塔に命中。砲塔は大破、使用不能です」
「他には?」
「ありません。敵弾の命中は1発のみでしたから、BからYまでの砲塔3基は無事。機関も全力発揮可能です」
無理をすれば、追いすがって戦う事も不可能ではないが、それをするほどリオンは無謀ではなかった。
既に「シャルンホルスト」は射撃を停止している。どうやら、「ベルファスト」の撃沈よりも、自分達の離脱を優先したらしい。
この戦い、イギリス軍の戦略目標は輸送船団が無事、イギリス本土に到達する事にある。
既に船団はフェロー諸島沖を離れつつあり、いかにドイツ艦隊が高速艦でも、今から追いかけて、船団に追い付くことは難しい。
加えて、トーヴィ率いる本隊も、近海に到達しつつある。ドイツ海軍が襲撃を断念して離脱するのは明白だろう。
これ以上、リオン達が無理して戦う理由は何もなかった。
「・・・・・・・・・・・・」
無言のまま、去り行く「シャルンホルスト」を見つめるリオン。
戦いは、既に終結ムードになっている。
イギリス軍は、軽巡洋艦「エディンバラ」と駆逐艦数隻、更に輸送船とコルベットをいくらか失った。
しかし、新鋭戦艦「キングジョージ5世」は辛うじて離脱。輸送船団も、半分以上は生き残る結果となった。
全体的に見れば、海戦はイギリス側の勝利と言って良い。
しかし、
「・・・・・・・・・・・・負けたな」
ぼそりとつぶやくリオン。
その声は、傍らのベルファストにだけ聞こえていた。
結局、救援には成功したものの旗艦「エディンバラ」が沈没。「ベルファスト」も損傷を受ける結果となった。
何より宿敵「シャルンホルスト」に、殆ど手傷を負わせる事が出来ずに取り逃がしたことが大きかった。
戦いは、確かにイギリス軍の勝利。
しかし、リオンだけは、それを素直に喜ぶ事が出来なかった。
一方、
戦場を離脱する事に成功した「シャルンホルスト」は、先に離脱した「グナイゼナウ」以下の本隊と合流すべく航行していた。
その艦橋では、エアルがいくつかの指示を出すと、シャルンホルストへと向き直った。
「お疲れ様、シャル。多分、もう敵は来ないと思うから、楽にしていいよ」
「う、うん。助かるよ」
そう言って笑うシャルンホルスト。
今回、敵の攻撃を受けて艦体が損傷を受けた「シャルンホルスト」。
被害は甲板上の構造物に留まっている為、彼女自身には殆どダメージのフィードバックはない。
しかし元々、体が弱いシャルンホルストにとっては、それだけでもつらいらしい。
今も、少し息が上がっているのが見えた。
「でも、残念だったね」
「うん?」
シャルンホルストの言葉に、首をかしげるエアル。
何の事だろうと思っていると、巡戦少女は再び口を開く。
「結局、作戦は失敗しちゃったし。輸送船は殆ど逃がしちゃったんでしょ?」
確かに、シャルンホルストの言う通りだ。
今回の作戦目標は、あくまでイギリス本土へ向かう輸送船団の壊滅だった。
結果として一部の船は沈めたものの、大半の船は取り逃がす結果となった。
一方のドイツ艦隊も、敵の反撃にあって「ニュルンベルク」「カールスルーエ」、駆逐艦3隻を喪失している。小勢のドイツ艦隊からすれば、痛すぎる損害と言える。
戦術、戦略双方において、ドイツ海軍の敗北は明らかだった。
だが、
「さて、それはどうかな? 俺はそうは思わないんだけど」
「え? おにーさん、それって、どういう事?」
キョトンとするシャルンホルスト。
いったい、エアルは何を言い出すのか。
理解が追い付かないシャルンホルストに、エアルは説明する。
「考えてもみなよ、出撃前の事をさ。何で、水上艦隊の作戦会議に、潜水艦隊司令官のデーニッツ提督がいたのか?」
言われて、シャルンホルストも思い出す。
「・・・・・・今、本音が透けなかった?」
「うん。気のせい気のせい」
確かに、 海軍全体を統括する最高指揮官はエドワルド・レーダー元帥だが、その下で
水上艦隊と潜水艦隊は、基本的に司令部が独立している。
水上艦隊の作戦会議の場に、司令官とは言え潜水艦隊の人間であるデーニッツがいるのは違和感があった。
「多分、今頃は・・・・・・」
含みのあるエアルの言葉。
そんな彼らを乗せて、巡洋戦艦「シャルンホルスト」は、本国への帰還に向け、進路を取るのだった。
ウォルフ・アレイザーは総統執務室に入り、ナチス式の敬礼をすると、総統アドルフ・ヒトラーに手にした報告書を手渡す。
それを一読したヒトラーは、口ひげを生やした口を綻ばせた。
「そうかッ 成功したかッ」
「はい閣下。先ほど、デーニッツ提督から報告がありました。それによりますと、出撃したUボート全艦の、大西洋進出を確認。以後は予定通り、敵通商路攻撃任務に入る、との事」
ウォルフの報告に、ヒトラーは満足そうに頷く。
これが、今回の作戦の全容だった。
この時期、わざわざ第1艦隊を北海方面に出撃させたのは、イギリス本国艦隊の目を引き付けるための囮としてである。
開戦から1年が経ち、イギリス周辺の監視網も強化されてきている。徐々にではあるがUボートの被害も増え始めていた。
このままでは作戦行動はおろか、通常の哨戒任務すら難しくなってしまう。
憂慮したドイツ海軍上層部は、あえて虎の子の第1艦隊を囮にして、イギリス本国艦隊を引き付ける一方、ひそかに出撃させたUボート各艦を大西洋に進出させ、通称破壊作戦に投入する決断をしたのだ。
結果、作戦は成功。
第1艦隊はイギリス艦隊の反撃によって損害を被った物の、出撃したUボートは全艦、大西洋進出に成功した。
しかも今回、出撃したUボートにはエース級と呼ばれる艦長が指揮する艦も多数含まれている。
「見ていたまえ、我が友ウォルフよ。我が忠実なる海の狼たちが、必ずやイギリスを干上がらせてくれることだろう。その時こそ、奴らは我々を敵に回したことを後悔する事になるのだ」
笑みを浮かべるヒトラー。
その脳裏には、イギリスを屈服させる日の事が鮮明に描き出されていた。
第25話「対決」 終わり