1、初めに
皆さまこんにちは、ファルクラムでございます。
この度は拙作、「蒼海のRequiem外伝 ~北天の流星~」をご拝読頂き、誠にありがとうございました。
まず申し上げたいのは、実に7年もの長きにわたりお付き合いいただいた事への最大限の感謝。
そして途中、数年に渡り、更新が完全に停止してしまった事への謝罪となります。
致命的だったのは、私自身のモチベーションが一時、最低レベルにまで下がってしまった事です。
元々は、執筆に多くの時間を割いて、集中して書くようにしていたのですが、ここ数年、リアルでの立場が変化(書いてて悲しくなりますが、結婚、妊娠、出産、子育て等ではありません。又、大病を患った、とかでない事も明記しておきます。単純に仕事が変わって忙しくなっただけです)した事が大きかったです。
それまで1日の大半を執筆に当てられていたのが、急に1日に1~2時間程度にまで減少してしまいました。
それでも少しずつ書き続けていたのですが、これは個人的な悪癖ですが、時間をかけすぎると、他のジャンルに目移りして、ついついそっちを書きたくなってしまうのです。
そうなると、どうしても書かずにはいられなくなってしまいます。
更に、この作品についても、見返してみて「あそこはああした方が良かった」「あれは、あっちの方が良かった」等々目移りしてしまい、それもまた、どうしても書かずにはいられなくなってしまう。けど、もう書いて投稿してしまったシーンだから、今更書き換える事も出来ないというジレンマに陥ってしまいました。
いっそ全て無かった事にして書き直そうか、とか、これは取りやめにして別のを書こうかと思い、実際に書いてみたりもしました。
また、執筆の途中でウクライナ戦争が始まり(急に話が大きくなってすみません)、それが丁度、ソ連軍が進軍開始するシーンを執筆していた事もあり、自分の作品がリアルの世界情勢と重なり、それがモチベーションの低下に繋がってしまいました(要するに、書けば書くほど、ロシア軍を応援している気分になってしまった)。
以上のような事から、迷走は数年にもわたり、このように完結まで時間が掛かってしまいました。
改めて、お詫び申し上げます。
2、シャルンホルストについて
唐突に言う…………
までもなく、ここまで読んでくださった方には、お察しいただけていると思いますが、私は「シャルンホルスト」と言う戦艦が好きなのです。
もう、本当に「大和か、シャルンホルストか」と言うぐらい好きです。
初めてその姿を写真で見た時、こんな美しい戦艦がこの世にあったのか、と感動したくらいでした。
また、美しい姿もさる事ながら、その戦歴についても惚れ込みました。
世界最弱の戦闘力でありながら、殆どの戦いで負け知らずだった事も、その一因です。
初陣でイギリスの仮装巡洋艦撃沈。
ノルウェー沖では世界で(ほぼ)唯一、「戦艦主砲による空母撃沈」を達成、更にその時、24キロ先の敵空母に砲弾を命中させ、艦砲の世界最長命中記録を打ち立てています。
ベルリン作戦では僚艦グナイゼナウと共に、イギリス海軍の目を掻い潜り、多数の輸送船を撃沈。
最も痛快なのはツェルベルス作戦で、イギリス海軍の鼻を明かし、まさかの白昼における敵前海峡突破を成し遂げた。
最期の戦いとなった北岬沖海戦において、撃沈されはしたものの、2時間以上も戦闘を続け、あと1歩で逃走できたところまで粘りました。
このように、負け無しだったところが、魅力の一つであります。
先ほど比較に出しましたが、個人的に大和とシャルンホルストは似ていると思っています。
「いやいや、どこがだよ」とお思いでしょう。
片や艦隊決戦の為に造られた大型戦艦。片や通商破壊戦の為に造られた中型高速戦艦。見た目的に似ているところなんてほとんどありません(せいぜい主砲配置くらい)。
私が似ていると思ったのは、最後の状況です。
どちらも「稼働可能な最期の戦艦」「海軍上層部の都合で出撃強要」「圧倒的多数の敵と戦い撃沈」と言う共通点があります。
完全に悲壮な最期ですが、だからこそ、「シャルンホルスト」を主人公にした作品を書きたいと思いました。
本作ヒロインであるシャルンホルストのキャラについて、正直どうしようか迷いました。
なかなか決まらなかったのですが、シャルンホルストを調べ直し、その特徴について「高速、重防御、低攻撃力で、ドイツ海軍の中で最も活躍した」反面、「機関をはじめ、何かと故障が多かった」点に着目し、「元気いっぱいのボクっ子。けど病弱」と言う形に落ち着かせました。
ところで、全くの余談となるのですが、この作品を執筆中に、アンガス・コンスタム氏の著作「北岬沖海戦 ~戦艦シャルンホルスト最後の出撃~」(和訳版)と言う本が手に入り、読む事が出来ました。
ネット上では知り得ない、当時の指揮官や兵士達の心理状況や、より深い戦況の推移を知る事が出来、本作執筆にも大いに助けになりました。
Wikipedia等では、北岬沖海戦は「戦力と索敵能力に勝るイギリス海軍が終始、ドイツ海軍を圧倒した」と言った感じに書かれています。
しかし、同作を読めばそうではなく、イギリス軍も結構ギリギリのところで戦っていた事が判ります。
海戦前はむしろ、ドイツ海軍が有利までありました。
ドイツ海軍は襲撃のタイミングが自由に選べる上、不利になったらすぐに拠点に逃げ込めるのに対し、イギリス海軍は常に船団に張り付き、緊張状態を維持しなければならなかった。
しかしドイツ海軍は当初の優位を活かしきれなかった。
海軍上層部からの出撃強要と、味方のサボタージュ(デューク・オブ・ヨークを発見していたのにシャルンホルストに報せなかったとか、読んだ時には、過去の人に殺意覚えましたね)、司令部の判断ミス等が重なり、徐々にドイツ海軍が不利になって行き、最終的にシャルンホルスト沈没に繋がりました。
3、本作について
読み終わった方に、
申し訳ありませんが、またバットエンドでございます(苦笑
ただ、「蒼海のRequiem」本編で、ドイツが負けた展開にしているので、それを無視してドイツを勝たせる訳にはいかなかったのです。
ただ、本作執筆に当たり、いろいろ欧州戦線の事を調べたのですが、調べて思った事は、
「これドイツ、勝てたんじゃね?」
でしたね。
私は「日本がアメリカを屈服させる」と言うビジョンはどうしても浮かばないのですが、「ドイツが欧州戦線で勝つ」イメージは、結構簡単にできました。
正直、ヒトラーが余計な事をしまくらなければ、普通にドイツが勝ってたと思います。
なら、それを書けばよかったのですが、上記の通り、本編とのリンクを考えなくてはならなかったので、敢えて史実通り、ドイツを負けさせました。
ただ、本作の反省点として、聊か余計な事をしすぎた、と言うのがありました。
政治的事情や、英王室の事情とか、そこら辺に尺を割きすぎた結果も、上記のモチベーション低下に繋がってしまいました。
これ自体は、今後の反省点としたいと思います。
また、上記の事も踏まえ、今後はある程度書き進めてから、投稿を開始しようと思っています。
4、最後に
本当に、長い間お付き合いいただき、本当にありがとうございました。
ここまでお付き合いいただけた方々へ、最大限の謝辞を送らせていただきます。
もし、機会があれば、もう1作くらい「艦隊これくしょん」をネタに書ければ、と思っております。
が、上記の通り、書けるかどうかは微妙な所です。
なので、期待しない程度にいていただければ、幸いでございます。
では、今回はこの辺で失礼させていただきます。
本当にありがとうございました。
2026年11月1日 ファルクラム