出久君の叔父さん(同学年)が、出久君の運命を変えるようです。Season2 作:SS_TAKERU
お楽しみ頂ければ、幸いです。
出久side
「それでは、皆さん。ご協力をお願いします」
ナイトアイの一言で会議は無事終了。参加していたヒーロー達は、一刻も早く情報収集を開始する為、足早に地元へと戻っていった。
ナイトアイ曰く、参加したヒーロー達の実力などから考えて、情報が出揃うまでにかかる時間は、最短で2日、遅くて4日。
その間、BIG3を含む僕達8人は、雄英高校で待機しつつ、万全の準備を整えておく事を命じられた。
翌日、僕達は平静を装って授業に参加した訳だけど…
「
「何かコツ掴んだのか? 教えてくれよ!」
「悪い! 言えねぇ!」
「守秘義務って奴だ。時が来れば話すから、今は勘弁してくれ」
咄嗟に、雷鳥兄ちゃんが
警察上層部side
「それでは、決を採りたいと思います。賛成の方は挙手を」
「満場一致、だな」
「あぁ…それでは、近日中に行われる
サー・ナイトアイからの協力要請を受け、
これまで我々警察は『
今回の家宅捜索で、警察の底力を
雷鳥side
会議から3日が経った放課後。俺と飯田は、エリちゃんの体調について説明を受ける為、保健室を訪れていた。
エリちゃんが
「うん、胃腸の具合も血液状態も、大分良くなっているね。食事の内容も文句無し。ランチラッシュが感心してたよ」
「恐縮です」
リカバリーガールからの高評価に、心の中でガッツポーズを決めていると―
「明後日の午後にもう一度検査をして…それで問題が無ければ、夜から普通の食事に切り替えて構わないよ」
更に嬉しいお言葉を頂けた。遂に、エリちゃんへ普通の食事が解禁になるか!
「まぁ、解っているだろうけど、普通の食事で構わないと言っても、まだ胃腸の調子は完全じゃない。暴飲暴食は厳禁だよ!」
「心得ております!」
リカバリーガールからの念押しに頭を下げつつ、俺はエリちゃんへのお祝いメニューを考えていく。出久や梅雨ちゃん達とも相談しないといけないな。
夕食後、皆にリカバリーガールのお言葉を伝えると―
「まぁ! それは何よりですわ!」
「明後日の夕食はパーティーだね!」
八百万を筆頭に、全員が我が事の様に大喜び。そのままパーティーについての意見が飛び交い始める。
「やっぱり、お祝いなら肉だろ! ステーキとか!」
「すき焼きが良いかも!」
「いや、お祝い事なのだから鯛が良いと思う。鯛の尾頭付きなら、見た目も豪華だ!」
「鯛の尾頭付きやったら、お赤飯とかお吸い物もセットやね」
「でもそれって、何だか
「お祝いだったら、ケーキも欠かせないと思うぜ」
「ケロケロ、ここは当事者であるエリちゃんのリクエストを聞いてみるのが、一番じゃないかしら?」
梅雨ちゃんの一言で、皆からの意見は一旦止まり、エリちゃんの意見を待つ。すると―
「え、えっと…わたしは…おにいさんやおねえさんと、
「泣かせる事を言ってくれる!」
エリちゃんから返ってきたのは、実に健気な言葉。その場の全員が涙したのは言うまでもない。その直後―
「そうだ! アレが良いかもしれないな」
俺の脳裏に、あるメニューの名前が浮かんだ。色々な料理が1つの皿に盛られた日本発祥のメニュー。その名はズバリ。
「エリちゃん。お子様ランチって食べたことあるかい?」
「おこさまらんち?」
俺の問いかけにオウム返しのエリちゃん。どうやら、お子様ランチの存在自体知らないようだ。
「お子様ランチって言うのは、大きなお皿に色々な料理を乗せた……ごちそうのオールスターズみたいなメニューなんだ」
「ごちそうのオールスターズ…」
「食べてみたい?」
「うんっ!」
俺の説明を聞いて、食欲が刺激されたのか、問いかけに大きく頷くエリちゃん。明後日の夕食、エリちゃんの分は特製お子様ランチで決定だな。中身については、エリちゃんが眠ってから、詰めていくとしよう。
梅雨side
エリちゃんが眠った後行われた『特製お子様ランチ・メニュー決定会議』も無事終了。私達もそれぞれの部屋へと戻って行った訳だけど…
「来たな…」
「うん…」
まもなく22時になろうという頃、私達5人は1階へコッソリと集合していたわ。その理由は今更確認するまでもない。
「決行日は明日の朝8時半。6時半にナイトアイ事務所へ集合だから―」
「
吸阪ちゃんの声を遮るように響く、相澤先生の声。そう、今度の作戦には
「今から寝れば、6時間半は確実に眠れる。気持ちが昂っているかもしれんが、睡眠はしっかり取っておけ」
「「「「「はい」」」」」
私達の返事を聞いてから寮を後にする相澤先生。私達もそのまま部屋へと戻り、明日に備えて体を休めていく。
エリちゃんの為にも、明日は絶対に負けられないわ。
雷鳥side
翌朝、日の出前に起床した俺達は、手早く準備を済ませ―
「全員、準備は出来ているな? 後になって忘れ物した…なんて、話にならんぞ」
「大丈夫です。準備は完璧に出来てます」
「それなら良い。さぁ、早く乗れ。出発するぞ」
「「「「「はい」」」」」
相澤先生の運転するミニバンへ搭乗。5時20分、日の出と共に雄英高校を出発した。
走ること5分。雄英高校の敷地を離れた辺りで、俺はリュックサックを開け―
「ハイ、
出発前に手早く作った『おにぎらず*2』を出久達へ回していく。
「これ、相澤先生の分です。よかったらどうぞ」
「……時間が早いから、コンビニにでも寄るつもりだったんだが…すまんな」
「いえいえ、朝食作りは最早ルーティーンですから。
「…なるほど、合理的だな」
俺の答えに感心した様子の相澤先生は早速、片手で器用にラップを剥がし、おにぎらずを一口。
「…美味い」
「お粗末様です」
相澤先生の一言にそう答え、俺もおにぎらずを一口。うん、新作はなかなかの出来だ。
車で走ること40分。俺達は渋滞に巻き込まれることもなく、無事にナイトアイ事務所へ到着。
「皆さんの調査のおかげで、『“個性”を破壊する弾丸』の現物、データ、生産設備などの所在が確定しました。結論を申しますと…
「ハッ、あれだけ大がかりにやった割には、存在しないって事がわかっただけか」
「何言うとんねん、ロックロック。あんな危険物が他の場所に存在してへんなんて、朗報やないか! あとは治崎本人と、本拠地にあるブツを確実に抑えれば…万事解決や!」
「
「令状も出ている。あとは」
「やるだけ…ですね?」
「そういうことだ」
俺の答えに対し、ニヤリと笑みを浮かべるグラントリノ。俺も笑みを返し、警察と合流する為に移動を開始する。
さぁ、治崎。覚悟はいいか? 今から、
最後までお読みいただき、ありがとうございました。