出久君の叔父さん(同学年)が、出久君の運命を変えるようです。Season2 作:SS_TAKERU
第27話を投稿します。
お楽しみ頂ければ、幸いです。
雷鳥side
「何言ってんすか!? 協力しましょう!」
『俺一人で充分だ』などと、如何にもな
「そうだ、協力しろ。全員
ヤクザの1人もそう言いながら、俺達を睨みつけてきた。こいつの名前はたしか…
「『
俺が事前に覚えておいた名前を思い出すのとほぼ同時に、刑事さんの声が響き、警察官達は窃野の“個性”対策として、一斉に拳銃をホルスターへと収めていく。
「バレてんのか。まぁいいや! 暴れやすくなるだけだ!!」
それを見た窃野は、形振り構わず“個性”を発動しようとするが―
「ならないぞ、刀捨てろ」
「ッ!? 使えねえ!?」
すぐさま
「だったら、こうするまでよ!」
どうやら、こいつらは
「刀も銃弾も俺の体に沈むだけや! おとなしく捕まった方が、身の為やぞ!!」
「イレイザーが抑えてる今なら、武器も使える! 観念して投降しろ!!」
「そういう脅しは、命が惜しい奴にしか効かねえんだよ!」
ファットガムの威嚇も、刑事さんの投降勧告も切り捨て、俺達へと襲いかかった!
「「「ッ!?」」」
それを止めたのは、両手の指を蛸の触腕に変え、背中から巨大なアサリの貝殻を生やした
「『窃盗』窃野、『結晶』宝生、『食』多部」
単なる蚤の心臓だと思っていたが…見事なものだ。伊達にBIG3の1人ではないという事か。
「俺が相手します」
「
「こいつらは相手にするだけ無駄だ。何人ものプロがこの場に留まっている今の状況が、既に思うツボ」
右手側の触腕を、今度は蟹の鋏に変化させ、没収した日本刀や拳銃を纏めて破壊しながら、自分の考えを述べていく
たしかに、この場に大人数が留まるのは、得策とは言えないが…。
「でも先輩…」
「スピード勝負なら、1秒でも無駄に出来ない! イレイザー筆頭に、プロの“個性”はこの先に取っておくべきだ! 蠢く地下を突破するパワーも! 拳銃を持つ警察も!」
「ファットガム! 俺なら…
その時、室内に響く
「…行くぞ。あの扉や!」
「ファット!」
次の瞬間、ファットガムは
「オイオイオイ! 待て待て!」
蛸の触腕で拘束されながらも、俺達を足止めしようとする3人だったが―
「チッ! また!」
「3人を
再び
その隙に俺達も部屋の外へと走り出した。
「皆さん!」
「ミリオを…頼むよ! あいつは…絶対無理するから、助けてやってくれ」
「ファット! 先輩1人残すなんて、何考えてんすか!」
「おまえんとこの人間だ。おまえの判断に任せたが、正直マズイんじゃねえか?」
廊下を全速力で走りながら、それぞれ声を上げる
「…
「ただ、
「そんな状態で、
「そんな人間が
そんな2人にファットガムは、淡々と…だがハッキリと断言すると―
「それにな…」
「背中預けたら、信じて任せるのが男の筋やで!!」
最後に吠えた。たしかに、こうなった以上は信じて任せるのが一番だろう。それに…下手に俺達がいるよりも、1人の方が
「先輩なら大丈夫だぜ!!」
「心配だが、信じるしかねぇ!」
おっと、そんな事を考えている間に、
ファットガムと一緒になって、『
ロックロックや刑事さんは
出久side
「上に戻ろう」
「あの階段やな!」
ナイトアイが見つけた階段を駆け上がり、上層へ戻ってきた僕達は、最深部目指して突き進んでいた。そんな中…。
「…妙だ」
不意に声を上げる
「地下を動かす奴が、何の動きも見せてこないのは変だ」
「そう言えば…さっきから壁の変化が起きてない!」
「最深部へ向かっている俺達が、何の障害もなく走れている。このタイミングで邪魔をしてこないとなると…
「その可能性が大きいですね。さっき
「上にいる警官隊と、さっきの部屋に残った
「その予測当たっていてほしいぜ。これ以上、予定が狂うのは御免被りたい」
その呟きに内心誰もが同意しながら、僕達は最深部へ走り続けた。
バブルガールside
「まさか総出で妨害してくるなんて…」
無力化し、拘束したヤクザ達を建物の外へと連れ出すと、既に70人近いヤクザが拘束され、一ヶ所に集められていた。
「大人しくしていれば良かったのに…正気とは思えない」
「正気さ…今捕まりに行ってる連中は、
思わず出た私の呟きに、1人のヤクザが吐き捨てるように答え―
「大人しくしてたら、オーバーホールに
続けて、気になる事を口にした。
「オーバー…治崎のことね」
「あぁ、そうさ。組長が倒れて、実権を握り始めてから使うようになった名だ」
「組長は
「
「俺たちが惚れたのは組長だ。
「
「おい…」
口を開いたヤクザだけじゃない。ここにいるヤクザ達全員から、治崎への嫌悪感が伝わってくる。だけど…。
「嫌っている割に、彼が
「あぁ…いいか? 正気じゃねぇってのは、
ここにいる全員、治崎に強い嫌悪感を抱きながらも、それ以上に
ヤクザ達の拘束を確認しながら、私はこみ上げてくる不安を抑えることが出来なかった。
雷鳥side
「ッ!」
最深部を目指して突き進む中、俺の
「また来ました! 10時の方向!」
周囲に警戒を促した直後、周囲の壁や天井が変化しながら俺達を襲ってきた。俺達はそれぞれの方法でそれに対応するが…
「ちぃっ!」
死角から放たれた一撃が、
敵の狙いは、“個性”を封じる事が出来る
「やらせるかよ!」
俺も
「ファット!!」
俺達よりも早く、ファットガムが飛び出していた。ファットガムは
「すまない!」
「気にすんな!」
その声が響いた直後、ファットガムを飲み込んだ壁は綺麗に塞がり、天井の気配も俺達から距離を取っていく。
許されるのなら、壁をぶち抜いてでもファットガムの救出へ向かいたかったが…
「ファットガムの気持ちを無駄には出来ん。先へ進むぞ」
今の状況はそれを許してはくれない。
ファットガムside
「ちょ、これどこまで転がんねん!」
イレイザーヘッドを助けた代償として、壁の穴へ叩き込まれた俺は、昔読んだ
「のわっ!」
どこかの部屋に辿り着いた。ここが地下のどの辺りかはわからんが…随分と離されたのは事実やな。
「ん゛~……」
皆と合流する方法を考えながら、立ち上がろうとすると―
「ぷはっ!!」
俺の中から、
「雛か!! 何しとん!?」
「俺も先生庇おうとして飛び出しました。俺ならダメージねぇと思って…そしたら、ファットに沈んじまって……」
思わず入れてしまったツッコミに対し、律儀に答える
「まぁ、しゃーないわ!」
俺はそんな
「それより、気ぃ張っとけ……」
そう呟きながら、周囲を警戒する。ズン…と重い音が響いたのは、その時や!
「ッ!」
暗闇からこっちへ一色線に向かって来る
暗闇から突っ込んで来た巨漢
「
「ッ!!」
まるで
「俺は思うんだ…ケンカに銃や刃物は無粋だって。持ってたら誰でも勝てる。そういうのは、ケンカじゃない」
「
「
巨漢
「はっ、はっ、はっ…」
俺は必死に呼吸を整える。
「ちぃっ!」
それを見たファットは、巨漢
「ハァ!? バリア!?」
その一撃は巨漢
「ファットガム…体を硬化出来る少年……2人か…フム、2人とも防御が得意な“個性”だ。乱波よ、残念だったな」
そこに現れる2人目の
「ぐおっ!」
攻撃をバリアで防がれた上、反撃を受けて後退するファット。くそっ、相手のペースになっちまってる!
「防御が得意? 受けきれてないぞ? まぁ、ミンチにならなかっただけでも充分……」
「我々は
「…ん? 待て…ケンカにならないぞ? まいったな…」
「もっとも…そっちの少年は、盾と呼ぶにも半端なようだが…」
バリアを張った
「だけどなぁ!」
俺の硬化が…
だから、戦いの中で
「うぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
俺は自分を奮い立たせるように叫びながら、ファットの横に立つ。
「ええ気合や! この前も言うた通り、
「ウス!!」
「これはこれは…我々に勝つつもりだ。やったな乱波」
「わかってくれたか。良いデブと少年だ!」
関心と呆れが混ざったような声を上げるバリア
「こんな三下とっととブッ飛ばして、皆のとこ戻るぞ!!」
ファットの叫びと共に、俺は腹に力を入れ直す。
見せてやるよ。現在開発中…
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
現在、個人的な事情で執筆時間がなかなか取れずにいます。
暫くの間、投稿間隔が開くと思いますが、可能な限り早く投稿していきますので、ご了承ください。