出久君の叔父さん(同学年)が、出久君の運命を変えるようです。Season2   作:SS_TAKERU

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お待たせしました。
Season2第3話を投稿します。
お楽しみ頂ければ、幸いです。

また、前回の後書きに記載した部屋割りを一部修正しております。


第3話:1-A部屋王決定戦!

芦戸side

 

 私の一声で始まったお部屋披露大会。トップバッターは、緑谷!

 

「うーん、見ても面白くないと思うよ?」

 

 少し困った顔でそう言いながら、部屋のドアを開ける緑谷。1-Aトップ3の一角、その部屋は一体…。

 

「おぉっ! ヒーローフィギュア!」

 

 入って早速目についたのは、入り口近くに設置された鍵付きのコレクションケース!

 そこには、オールマイトを筆頭に、エンデヴァー、ベストジーニスト、エッジショットといったヒーローのフィギュアが十数体飾られている。

 

「すげぇ、全部本人公認(・・・・)のフル可動フィギュアだ…高いんだろ?」

「平均したら1体8000円くらいかな。お小遣い貯めたり、お年玉使ったり…コツコツ集めてます」

「でも、リューキュウやミルコ、ウワバミのフィギュアは無いね。緑谷、集めてるのは男性ヒーローだけ?」

 

 葉隠の質問に、全員の視線が緑谷へ集まった。だけど、緑谷にとってその質問は想定内(・・・)だったんだろう。慌てる事もなく―

 

「少し前までは集めてた。でも、麗日さんや耳郎さんがいる(・・・・・・・・・・・・)のに、他の女性に興味を持つのは良くないかなって…実家に全部置いてきたんだ」

「緑谷君…」

「緑谷っ…」

 

 緑谷の返答に、頬を赤く染める麗日と耳郎。うんうん、これぞ彼氏彼女って感じ!

 

「だけど、このヒーローフィギュア以外は…結構普通だな」

「あぁ、ヒーローマニアな緑谷の部屋だから、もっとこう…ヒーローグッズが、ズラッと並んでるかと思ったんだが…」

「前はそうだったんだけどね…麗日さんと付き合い始めた頃に、フィギュア以外のグッズは、他の場所(・・・・)に移したんだ。雷鳥兄ちゃんからも―」

 

 -『趣味丸出しの部屋だと彼女(麗日)がヒクぞ』-

 

「って言われたし…」

 

 瀬呂と砂藤の声に、緑谷が頬を掻きながらそう答えたところで、緑谷(1人目)の訪問は終了! さぁ、2人目は…常闇!

 

 

常闇side

 

「フン、下らん…」

 

 お部屋披露大会と称して、ワイワイと騒ぐクラスメートから距離を取り、俺は自室の前で佇んでいた。

 部屋とは己の聖域。むやみやたらと他人に披露するものではない。そもそも―

 

「はーい、ごめんねー!」

「どいてもらいまーす!」

「な、何をっ!」

「常闇、覚悟決めろって」

 

 芦戸と葉隠、そして瀬呂の3人がかりで俺はその場から退かされてしまった。無防備となった扉が開かれ、聖域が露に…

 

「黒っ! 怖っ!」

「こういうキーホルダー、中学の時買ってたわ」

「へぇー、男子ってこういうの好きなんだ」

「このシルバーのアクセサリー…蝙蝠に髑髏、個性的なデザインばかりですのね」

「あっ、日本刀。模造刀だけど…格好良いかも」

「カランビットナイフにククリナイフ、こっちはバルディッシュか。常闇、良い趣味だ」

「出ていけーっ!!」

 

 我が聖域に対し、好き勝手な感想を口にするクラスメートを、声と共に全力で追い出していく。侵入を許すとは…一生の不覚!!

 

 

葉隠side  

 

 常闇に怒られながら3人目、青山の部屋に突撃! レイアウトが何となく想像できるけど…いざ、オープン!

 

「まぶしい!!」

 

 部屋にあったのは、ミラーボールやスポットライト、それに何枚もの鏡! いろんな方向から光が浴びせられて、目が、目が痛い!

 

「ノンノン、まぶしいじゃなくて。()()()()!」

 

 青山はこう言っているけど…

 

「思ってた通りだ」

「想像の範疇を出ない」

 

 何と言うか…そのまんま過ぎて、面白みがないんだよね!

 

「あと、2階の人は……」

 

 青山の部屋を出た直後、お茶子ちゃんの声で、全員の視線が残る一部屋へ集中する。そこは―

 

「入れよ……すげぇの見せてやるよ…」

「3階行こう!」

 

 うん、無視するのが一番だ!

 

「入れよ……なぁ…」

 

 

お茶子side

 

 皆で3階に上がり、まずは尾白君のお部屋を見せてもらったんだけど…

 

「普通だぁ! 凄い!!」

「これが普通という事なんだね…!」

「言う事無いならいいんだよ…?」

 

 皆から連呼していたとおり、尾白君らしくてすこぶる普通(・・)だった。

 その後、飯田君、心操君、口田君のお部屋を見ていったんだけど―

 

「眼鏡クソある!」

「何が可笑しい!! 激しい訓練での破損を想定して…」

 

 飯田君のお部屋は、難しそうな本と眼鏡が山ほどあって面白かった!

 

「あ! 自転車!」

「麗日さん、こういうのはロードバイクって言うんだよ」

 

 心操君は、サイクリングが趣味だって事がわかった!

 

「ウサギいる!」

「可愛ぃぃぃっ!」

「名前は(ゆわい)。バナナが好きなんだ」

 

 口田君のお部屋には、可愛い兎がいた!

 それぞれに、学校だけじゃわからない新しい一面が見えて、個人的には凄く良かったんだけど…

 

「釈然としない…」

「ああ…俺もしないんだ。釈然…」

「そうだな」

「僕も☆」

 

 一部の男子から不満の声が上がり始めた。

 

「男子だけが、言われっぱなしってのはぁ変だよなぁ?」

「『大会』つったよな? なら当然! 女子の部屋(・・・・・)も見て決めるべきじゃねえのか?」

「誰がクラス1のインテリアセンスか(・・・・・・・・・・・・・・)、全員で決めるべきなんじゃねえのか!?」

 

 間髪入れず、峰田君が声を上げる。これは…嵐の予感!

 

 

峰田side

 

「えっと、じゃあ部屋王(・・・)を決めるって事で!!」

「部屋王…」

「いや、別に決めなくても良いけどさ……」

 

 フフフ…この流れ、オイラだけが主張していても足蹴にされてただろう。だが!

 少なからず自尊心を傷つけられたこいつらの意思に乗じる事で(・・・・・・・・)、オイラの主張は“民意”という皮を被るのさ!!

 

「これにより、実に自然な流れで女子部屋を物色出来る!!」

「ん!?」

 

 突然背後から聞こえてきた、オイラの心の声(・・・)

 

「まぁ、こんなところ…か?」

 

 慌てて振り向くと、そこにはこれ以上無い程邪悪な笑みを浮かべた吸阪の姿!

 

「ッ…!」

 

 思わず声を上げそうになるのを必死に堪え、向き直るけど…

 

「峰田君…君って奴は…」

「峰田ちゃん、最低ね…」

「峰田さん、最低ですわ!」

「まさに女の敵だね!」

 

 既に周囲の目は厳しい物に変わっていた…畜生! オイラの完璧な計画が!!

 

 

雷鳥side

 

「まぁ、峰田の計画は論外(・・)として…部屋王を決めるってのは、面白そうだ」

「それじゃあ、4階へ行ってみよう!」

 

 女性陣から養豚場の豚を見るような目を向けられ、撃沈した峰田を部屋へ放り込み、俺達は部屋王決定戦としてお部屋訪問を再開。

 4階のトップバッターは、切島だ。

 

「じゃあ、切島部屋! ガンガンいこうぜ!!」

「どーでもいいけど、多分女子にはわかんねえぞ」

「この男らしさは!!」

 

 熱い叫びと共に披露される切島の部屋。

 

「こいつは…ある意味予想以上だ」

 

 そこにはダンベルやハンドグリップ、エキスパンダーといったトレーニンググッズや、本革製のサンドバッグが所狭しと置かれ、壁にも『必勝』や『(おとこ)とは燃えてこそ!』といった標語の書かれたポスター等が貼られていた。うん、男らしいというか暑苦しい(・・・・)というか…。

 

「………うん」

「彼氏にやってほしくない部屋ランキング2位くらいにありそう!」

「ちょっと苦手…かな」

「滞在していて気疲れしそうですわね」

「ケロケロ、人を選ぶインテリアなのは間違いなさそうね」

「熱いね! 暑苦しいくらい!」

 

 案の定、女子達からの評価は麗日(一部)を除いて芳しいものではなく―

 

「ホラな」

 

 切島もそれを理解していたかのような反応だった。

 

 

「次! 障子!!」

「何も面白いものはないぞ」

 

 そう言っていた障子の部屋へ入ってみると―

 

「面白いものどころか!!」

「布団に机、座布団…これだけか!」

 

 その中身は予想外のシンプルさ。思わず原作で障子に苦学生(・・・)の設定があったかどうか、記憶を

辿りかけてしまった。

 

「ミニマリストだったのか」

「まぁ、幼い頃からあまり物欲が無かったからな」

 

 轟の一言で真相が明らかとなったが…ミニマリストか。そんな生き方は俺にはおそらく出来ない。障子、凄い奴だよ。

 

「4階最後は吸阪! さぁ、行ってみよう!!」

 

 おっと、俺の番か。酷評される事は無いと思うが…皆の反応は楽しみであり、恐ろしくもあるな。

 

 

梅雨side

 

「さぁ、入ってくれ」

 

 声と共に開かれるドア。この部屋王決定戦の中で、一番楽しみにしていた(・・・・・・・・・・)お部屋へ遂に入れるわ。

 これまで吸阪ちゃんのお家には何度かお邪魔したけれど、台所やリビングで過ごしてばかりだったから、お部屋に入った事は無かったのよね。

 

「うわっ! 大人っぽい(・・・・・)!」

 

 入室早々、三奈ちゃんが口にした言葉は多分、私を含む全員の総意ね。

 インテリアはダークグレーで纏められていて、レイアウトもスタイリッシュ。とても大人な雰囲気だわ。

 

「なんと言うか…高校生と言うより、大学生(・・・)社会人(・・・)の部屋と言われた方が、シックリくるな…あぁ、すまない。決して吸阪君を侮辱している訳じゃないんだ!」

「年齢に見合わないセンスだという事は、自覚しているからな。褒め言葉として受け取っておこう」

 

 飯田ちゃんの言葉に、笑って答える吸阪ちゃん。本当に不思議で、素敵な人だわ。

 

 

飯田side

 

 部屋王決定戦も中盤を過ぎ、男子は残り3名。5階の一番手は瀬呂君だ! 果たして、その部屋は如何なるものなのか!

 

「おおっ!!」

 

 先程の吸阪君の部屋から一転、瀬呂君の部屋はアジアンテイストのインテリアで、実にお洒落なものだった。

 

「エイジアン!」

「素敵!」

「瀬呂、こういうの拘る奴だったんだ」

「ヘッヘッヘッ、ギャップの男瀬呂君だよ!」

 

 なるほど、ギャップの男か。その自称は実に的確だ!

 

 

「次次ー!」

「轟さんですわ!」

 

 5階二番手は轟君。1-Aトップ3最後の1人はどんな部屋なのか、実に興味深い!

 

「早めに済ませてくれ…正直眠ぃ…」

 

 そう言いながらドアを開けてくれる轟君だが…直後飛び込んできた光景に、僕達は驚きを隠す事が出来なかった!

 

「和室だ!!」

「造りが違くね!?」

 

 まさか、昼過ぎから夕方までの時間で、フローリングの部屋を畳張りに変えるとは!

 

「実家が日本家屋だからよ。フローリングは落ち着かねぇ」

「いやいやいや、理由はいいよ! 即日リフォームってどうやったんだよ!?」

「………頑張った」

「頑張ったってオイ!?」

「大物になりそ…」

「イケメンのやる事は違ぇな…」

 

 砂藤君が呆然と呟いていたが、僕も同感だ!

 

 

砂藤side

 

「じゃあ、次! 男子最後は!」

「俺」

 

 男子最後として、皆を部屋に案内するけど…轟の次じゃ、驚きもインパクトも無いよな。

 

「まー、つまんねー部屋だよ」

「轟の後は誰でも同じ(・・・・・)だぜ」

 

 切島の声に誰もが頷く中―

 

「ていうか、良い香りするけど…」

「そこのオーブンからだな。砂藤、何か作ってたのか?」

「あぁイケね! 忘れてた!」

 

 尾白と吸阪の一言で大事な事を思い出した!

 

「シフォンケーキ焼いてたんだ! 皆食うかと思ってよぉ…」

 

 オーブンから急いで、シフォンケーキ型を取り出す。焼きあがった後逆さにしてなかったけど…よかった、触れないほどじゃないけど、まだ熱が残っていたせいか、まだ縮んでなかったぜ*1

 型から取り出し、人数分にカットしていく……24cmの型でも20等分すると大分小っちゃくなるな。今度もっと大きい方を買っとくか。

 

「ホイップがあるともっと美味いんだが……食う?」

「「「「「「食うー!」」」」」」

「こういう形でのインパクトがあったか!」

 

 差し出したシフォンケーキへ女子達が一斉に殺到し、瀬呂の(ツッコミ)が響き渡る。

 

「あんまぁい! フワッフワ!」

「瀬呂のギャップを軽く凌駕した!」

「流石の腕前ですわ、砂藤さん! 今度私のお紅茶と合わせてみましょう!」

 

 まぁ、どんな形でも皆に喜んでもらうのは嬉しいもんだぜ!

 

 

耳郎side

 

 砂藤のシフォンケーキを堪能した後、ウチ達は部屋王決定戦を再開した。女子の一番手はウチなんだけど…。

 

「マジで全員やるの…? 大丈夫?」

「大丈夫でしょ、多分」

「………ハズいんだけど」

 

 こんな展開になるなんて夢にも思わなかったから…恥ずかしさを堪えながら、ドアを開く。

 

「思ってた以上にガッキガッキしてんな!」

 

 瀬呂の声が響く中、皆がウチの部屋を観察する。これなら、もう少し女の子らしい部屋(・・・・・・・・)にしておけばよかったかな…。

 

「耳郎ちゃんはロッキンガールなんだねえ!」

「これ全部弾けるの!?」

「まぁ、一通りは…」

「私もピアノとバイオリンは嗜みますが、これほどの数は…流石ですわ、耳郎さん!」

「ありがとうヤオモモ…でも、お金持ちの嗜みと一緒にされると…」

「何を言っている。クラシックだろうとロックだろうと、音楽は音楽。人の心を動かせるものに貴賤なんかない」

「そうだよ、耳郎さん。僕も少しだけどギターをやってるんだ。よかったら今度教えてよ!」

「え、緑谷も…ギター弾くの?」

 

 吸阪、そして緑谷の言葉を聞いて、急に心が軽くなっていくのを感じる。我ながらなんて現金。

 

「うん、雷鳥兄ちゃんから『ヒーローたる者、楽器の1つや2つ嗜んでおくものだ!』って言われてね。まだ、そんなに上手くないけど」

「俺も、ギターとベースなら多少は心得がある。セッションも面白いかもな」

「………うん、近いうちにやろう」

 

 そんな約束を交わして、ウチのお部屋訪問は終わりを告げた。

 

 

出久side

 

「次は私、葉隠だ!」

「どーだ!」

 

 自信満々に披露された葉隠さんのお部屋は、ぬいぐるみが沢山置かれた可愛らしいお部屋で―

 

「お、おお…」

「フツーに女子っぽい! ドキドキすんな!」

 

 他の男子からも高い評価を得ていた。

 

 

「ジャーン! カワイーでしょーが!!」

「オォ…」

 

 芦戸さんのお部屋は、カーテンやカーペット、小物に極彩色がふんだんに使われていて、凄く尖ったセンスだった。

 

 

「味気のない部屋でございます…」

「そんな事ないよ。麗日さん! 凄く居心地が良いというか、落ち着けるお部屋だと思う!」

 

 『味気ない』なんて謙遜する麗日さんにそう言うと、麗日さんは照れたような笑みを浮かべてくれた。そして、5階へ向かう中―

 

「なんとこう…あまりにも普通に、普通の女子部屋見て回ってると…背徳感出てくるね…」

「禁断の花園…」

 

 尾白君と常闇君がそんな会話を交わしていたけど…正直同感だ。

 

 

雷鳥side

 

 さあ、部屋王決定戦も遂に最終盤。5階の女子2名を残すだけとなった。その1人目は―

 

「さぁ、どうぞ」

 

 梅雨ちゃんの部屋だ。原作では見る事が出来なかったからな。正直言って一番見たかった部屋だ。

 

「うわぁ…」

 

 真っ先に部屋へ入った葉隠がそんな声を漏らす。ミントグリーンを基調に、水玉をアクセントにしたインテリア。

 写真立てや時計などの小物類は、蛙で統一されていて…うん、実に梅雨ちゃんらしい部屋だ。

 

 

「じゃ、最後は八百万か!」

 

 梅雨ちゃんのお部屋訪問も終わり、トリを飾るは八百万! なのだが、どうも、八百万の様子がおかしい。

 

「それが…私、見当違いをしてしまいまして…」

 

 ん? 見当違い…そう言えば、八百万の部屋は原作で…あぁ、そういう事(・・・・・)か。

 

「皆さんの創意溢れるお部屋と比べて…少々手狭(・・)になってしまいましたの」

 

 直後開かれたドアの向こうに見えたのは、貴族が使っているような天蓋付きベッドに面積の殆どを占領された八百万の部屋。うん、原作通りだ。

 

「でけえー! 狭! どうした八百万!」

「私の使っていた家具なのですが…まさかお部屋の広さが、これだけ(・・・・)だとは思っておらず…」

 

 ……八百万、君はもう少し庶民の生活というものを学んだ方が良いと思うよ…。

 

 

出久side

 

 全員のお部屋訪問を終え、1階に戻った僕達は早速投票を行い―

 

「えー、皆さん投票はお済みでしょうか!? 自分への投票はなしですよ!?」

「それでは! 第一回部屋王の発表です!」

 

 遂に、部屋王が発表される時が来た。果たして、1-Aナンバー1のインテリアセンスは誰なのか!

 

「得票数6票! 圧倒的独走! 単独首位を叩き出したその部屋は!」

「砂藤ー! 力道ー!」

「はぁぁぁ!?」

 

 なんと砂藤君! 圧倒的独走の理由…それは一体?

 

「ちなみに全て女子票! 理由は『ケーキ美味しかった』だそうです!!」

「「「「「部屋は!!」」」」」

 

 芦戸さんから伝えられた投票理由に、その場の男子全員がツッコミの声を上げ―

 

「砂藤! テメー、ヒーロー志望が贈賄してんじゃねー!!」

「卑怯だと思わねーのかよ!!」

「知らねーよ! 何だよ、すげえ嬉しい!」

 

 瀬呂君と峰田君は砂藤君に抗議しているけど…うん、これはこれで面白い結末…かな。

 こうして部屋王決定戦は無事終了。僕達の新しい生活も好調なスタートを切る事が出来たのだった。

*1
シフォンケーキは焼きあがった後、逆さまにして冷やさないと縮んでしまう




最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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