出久君の叔父さん(同学年)が、出久君の運命を変えるようです。Season2 作:SS_TAKERU
少し短いですが、お楽しみいただければ幸いです。
「ま、まだまだ…」
そう言いながら、両足に力を込めて立ち上がったけど…この後どう動くべきなのか、まったくわからずにいる。
そうだとするならば、
「はい、了解しました。
「なっ!?」
悪い考えばかりが次々と浮かぶ中、
「だとしたら…」
私の取るべき行動は、ただひとつ!
「
“個性”を発動しながら、真正面から殴り掛かる。いくら
トリックが品切れなら、
「甘いですわ!」
「ッ!?」
だけど、その考えは甘かった。
そして、私がマントを振り払った時には―
「お覚悟を」
その手には
「くぅっ!」
咄嗟に防御を固めた直後、連続して火を噴く
「げほっ…」
腹部に連続で受ける強烈な衝撃。私は逆流した胃液を口から零しながら、地面を転がり…
「…弱くなりましたね。拳藤さん」
雷鳥side
「八百万もやるねぇ」
拳藤を圧倒する八百万に心の中で拍手を送っていると―
「そんな、嘘だろ…拳藤が圧倒されるなんて…」
「誰だよ、八百万は接近戦が苦手なんて言った奴…」
B組から聞こえてくるのは驚きの声。仕方ない、
「おいおい、八百万はまだ
「なっ…!?」
「八百万が本気だったら、最初の
俺の言葉に顔を青くしながら黙り込むB組を尻目に、俺は観戦を再開する。
おそらく、八百万は拳藤に発破を掛けるつもりなんだろう。上手くいけば良いんだが…
「…弱くなりましたね。拳藤さん」
弾切れとなった
「…弱くなった? 馬鹿な事を、言ってくれるね」
震える脚へ必死に力を入れながら立ち上がった
「残念ながら、事実だと考えております。貴女は…弱くなった」
「そ、そんな事! 私達だって、毎日厳しい鍛錬を重ねているんだ! 強くなりこそすれ、弱くなるなんて―」
「私が言っているのは、
「ッ…」
私の指摘に黙り込む
「拳藤さん、貴女と鉄哲さんは寮生活が始まって2日目の夜、轟さんを訪ねて来て…林間合宿での一件を土下座して謝られました。その時に、轟さんが何と言ったか覚えていますか?」
「それは…」
「轟さんはこう言いました―」
-
-あの時、俺がもっと強ければ別の方法を取る事も出来た。だから、お前達だけが悪い訳じゃない-
-お互い、良い教訓が出来たって事で、この話は終わりにしよう-
「被害者である轟さんが、こう言って前を向いているというのに、貴女も鉄哲さんも過ぎた事をいつまでもウジウジと!」
「挙句の果てには、仮免試験不合格。その後も精彩を欠き続ける始末…一体いつまでいじけているつもりですか!」
「貴女達が無様な姿を晒せば晒すほど、轟さんにも迷惑がかかる事をいい加減に自覚なさい!」
「そして……雄英体育祭や職場体験の時のような堂々とした貴女に、
心の中に溜め込んでいた事を粗方叫んだところで、私は自分が泣いている事に気づきました。感情の高ぶりを抑えられないとは…わたくしもまだまだ未熟ですね。
「………悪かったね、八百万」
私が自らの未熟を反省していると、
「アンタにそこまで言わせた事。心底反省してる。そのお詫びに…アンタに勝つよ」
「やれるものなら」
その目は先程とは違っていて…どうやら、吹っ切れたみたいですわね。
私は静かに笑みを浮かべながら、創造した
「いくよ!」
「どこからでも!」
向かって来る
「うわー、きのこが、きのこが、はえてきたー!」
「シルエットみえちゃうー! はずかしー!」
今頃、全身茸まみれになって動けなくなっているノコ!
「うわー、きのこが、きのこが、はえてきたー!」
「シルエットみえちゃうー! はずかしー!」
……ん?
「ねぇ、
ふと脳裏に浮かんだ嫌な予感。それは
「この声は…
「
「うわー、きのこが、きのこが、はえてきたー!」
「シルエットみえちゃうー! はずかしー!」
私の声を遮るようにすぐ近くから聞こえてきた声。慌てて周囲を見回すと―
「うわー、きのこが、きのこが、はえてきたー!」
「シルエットみえちゃうー! はずかしー!」
数m頭上を玩具サイズのロボット烏が飛び回っていた。その両足には玩具サイズのロボット猿が掴まっていて…
「茸まみれにして、撃ち落としてやるノコ!」
すぐさま
「
気を失う寸前、攻撃の放たれた方向に目をやると、そこには下半分が十字に開いた機械が幾つも浮いていたノコ。
あれがレーザーを反射して、壁の向こうからの曲射を可能にしたノコ?
「そんなの…反則、ノ、コ…」
「
10mと離れていない所にいた
倒れたまま動かない
「よかった…」
「
安心したのも束の間。
「んぐっ!?」
ピンポン玉サイズの赤いボールを連続で顔面に食らってしまった。そして、ボールに充填されていたのは…トリモチ!
「むー! むむー!」
顔面トリモチだらけになって…声が、声が出せない!
「ちょっと卑怯だけど、ごめんね!」
そして
「ブイ!」
「加勢は…必要なかったようだな」
俺が到着した時、勝負は
「
そう言って笑う
一方、敗北した
「良い戦いが出来たようだな。戦いの中で築かれる絆…実に尊く、眩いものだ」
俺がそう呟いている最中、
「第2試合! ぐぬぬぬぬぬ…A組の勝利!」
4人全員を投獄した我々が、勝利を手にするのだった。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
合同戦闘訓練の状況は以下のようになっております。
第1試合(終了) 〇A組(切島、口田、心操、蛙吹) 4-0 B組(宍田、円場、鱗、塩崎)×
第2試合(終了) 〇A組(青山、常闇、葉隠、八百万) 4-0 B組(黒色、吹出、拳藤、小森)×
第3試合 A組(飯田、尾白、障子、轟)vsB組(回原、鉄哲、骨抜、角取)
第4試合 A組(砂藤、吸阪、瀬呂、耳郎)vsB組(泡瀬、鎌切、凡戸、取蔭)
第5試合 A組(緑谷、峰田、芦戸、麗日)vsB組(庄田、物間、小大、柳)