出久君の叔父さん(同学年)が、出久君の運命を変えるようです。Season2 作:SS_TAKERU
お楽しみいただければ幸いです。
今回、物間寧人君が大いにやらかしますので、嫌いな方はご注意ください。
また、投稿前に活動報告の方を更新しておりますので、興味のある方はお読みください。
「第5試合! 本日最後だ!」
「準備はいいか!? 気を抜かずに頑張るように!」
「それでは…スタート!」
「それじゃあ、皆。打合せ通りに頼むよ」
第5試合の開始を告げるブラドキング先生の声が響くと同時に、そう言い残して単独行動を開始する
彼の考えた作戦は、一見理に適った有効な作戦に思えるが…
「ここだけの話…
「ん…」
「きっと…きっと大丈夫だ。
半ば自分に言い聞かせるように呟き、前を向く。人の心配をしている場合じゃない。僕達は僕達のやるべき事をしっかりとやらなければ!
雷鳥side
「ふーむ…」
第5試合開始と同時に湧き上がった
「吸阪ちゃん、さっきから難しい顔してどうしたの?」
そんな俺が気になったのか、梅雨ちゃんが声をかけてきた。
「あぁ、どうも嫌な予感が拭えなくてね…」
「嫌な予感?」
「
「あぁ…」
俺の言葉に、同感と言わんばかりの顔になる梅雨ちゃん。こいつは…一つ
「相澤先生、ブラドキング先生、ちょっとご相談したい事が」
俺は早速先生方へと近づき、自身の懸念を伝えた。
「なるほど…可能性はあるな」
「吸阪…確かに物間は
相澤先生とブラドキング先生の反応は、真っ二つに分かれたが…
「お言葉ですが…俺と物間、
「吸阪だな」
「吸阪君ね」
「私は…ノーコメントとさせてもらうよ。師匠の贔屓目と受け取られるからね」
相澤先生とミッドナイト先生が俺の支持を明確にしてくれた事、
「………わかった。だが、あくまでも監視のみ。何か起きるまでは一切の介入を許可しない。それが条件だ」
ブラドキング先生も折れてくれた。まぁ、この辺りが落としどころだな。
「わかりました。ではその方向で動いていきます」
先生方へ一礼し、俺は行動を開始する。見たか物間よ、これが
「それじゃあ皆、作戦通りに!」
試合開始と同時に、宙へ浮き上がりB組陣地の方へ飛んでいく
機動力と攻撃力に優れた
「うーん、なんか嫌な予感がするんよね」
「え? 嫌な予感?」
「ほら、
「
「うんうん、完璧フラグだよぉ!」
「えぇ!?」
私の呟きに真顔になって答えてくる
「念の為だ、上で索敵してくるぜ!」
そう言うと、専用アイテムである多目的
「私も準備万端にしておくよ!」
「そうだね。何が起きても対応出来るようにしておこう!」
私もデュアルチャクラムをいつでも放てるようにしたまま、ゆっくりと進んでいく。
大丈夫。何が起きても4人で力を合わせれば、きっと乗り越えられる筈だよ!
『浮遊』と『黒鞭』を併用した
今回の作戦では、まず僕が目立つ事で相手の注意を引き付ける。機動力と攻撃力に優れた僕をB組は無視出来ない筈だ。だから、わざと僕が目立つ事で攻撃を誘い…敵全員の居場所を割り出してから、麗日さん達と連携して捕らえる!
「ッ!」
その時飛んできたのはドラム缶! これは柳さん、あるいは―
「スナップショット!」
素早くベアリングボールを3連射してドラム缶を打ち落とし、その軌道から攻撃の放たれた場所を割り出す。そこにいたのは…
「あれ? 見つかっちゃったか」
「
「君みたいな…動けて強い人間を警戒する。クレバーな人間はそう考える」
「その一方で、クレバーな人間はこうも考える。
「わざわざ目立って居場所を教えてくれたね。だけど、君達の狙いはお見通しさ。今頃、僕の仲間が3人を見つけて攻撃を仕掛けている頃さ」
「3対3の戦いだが…こっちの3人の“個性”は、組み合わせる事で安全な位置から一方的に攻撃を行える」
「今頃、君の仲間は! 恋人は! 一方的な蹂躙を受けているかもしれないねぇ!」
「……よく喋るね」
一方的に言いたい事を喚き散らす
「まったく、動揺すらしないなんて薄情だな!」
「あぁ、そうそう。何故
「
「『天は二物を与えず』って諺を知らないのかと、声高に叫びたくなるね! その点、君はまだ戦いやすい。策を弄する事もあるが、基本的に真っ直ぐな戦い方だからね!」
「まったく、どうしてアイツはあそこまでえげつない戦い方が出来るんだか! 爆ご…いや、絶無なんかよりも、よっぽど
「………」
「言っておくけど…気に食わないのは、君の事もだよ。
「長年の努力が報われて、強い“個性”が発現した上に、
「いやぁ、絵に描いたようなサクセスストーリー。余りに在り来たりで映画化したら、観客からのブーイング間違いなしだ!」
「前々から一度聞いてみたかったんだ。“無個性”から“強個性”持ちになって、僕みたいな“弱個性”持ちを
「僕は…他人を見下したりなんかしない!」
「
「え?」
「10年以上、“無個性”として扱われていた?
「………」
「ついでに言わせてもらうと、僕は
「ッ!?」
オールマイトに!? 何を言っているんだ!
「これでも昔はオールマイトを尊敬していた。応援もしていた。だけど、神野区の戦いを契機にその気持ちは
「聞いた話だと、あの
「まったく、前途ある若者の未来を閉ざすような真似をしておいて、何が平和の象徴なんだか!」
「黙れ…」
聞き流そう。挑発に乗っちゃいけない。そう自分に言い聞かせていたけど…
「おや? どうしたのかな?」
もう駄目だ…
「黙れって…言ってるんだよぉ!」
これ以上、我慢は出来ない!
「黙れって…言ってるんだよぉ!」
怒りの形相で僕に突っ込んで来る
正直、予想よりも時間がかかったし、挑発のストックも限界寸前だったが…それでも策に嵌ってくれたのは間違いない!
「駄目じゃないか、
「ツインインパクト…
すると、どうなると思う?
「ッ!?」
そう、大型パイプは落下する! 本来の
「そこへ!」
「よしっ! 決まった!」
巨大化したボルトやナットで出来た山の中に埋もれているであろう
「ねぇ! 聞こえているかなぁ?
あぁ、笑いが止まらない! これでこの試合は勝ったも―
「ワン・フォー・オール、フルカウル…100%」
同ぜ…ん?
「
次の瞬間、一気に弾け飛んでいくボルトやナットの山! そして…
「君の言う通りだよ…
頭から血を流した
「僕としたことが、怒りで我を忘れてしまった…だから、こんな罠に嵌まってしまった。反省しているよ」
「
……拙いな。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
合同戦闘訓練の状況は以下のようになっております。
第1試合(終了) 〇A組(切島、口田、心操、蛙吹) 4-0 B組(宍田、円場、鱗、塩崎)×
第2試合(終了) 〇A組(青山、常闇、葉隠、八百万) 4-0 B組(黒色、吹出、拳藤、小森)×
第3試合(終了) 〇A組(飯田、尾白、障子、轟) 4-1 B組(回原、鉄哲、骨抜、角取)×
第4試合(終了) 〇A組(砂藤、吸阪、瀬呂、耳郎) 4-0 B組(泡瀬、鎌切、凡戸、取蔭)×
第5試合(試合中) A組(緑谷、峰田、芦戸、麗日)vsB組(庄田、物間、小大、柳)