原作があるからある程度書きやすくはなったし更新頻度も上がる……かも……しれないです。
突然だが、高専に転校生が来るらしい。
「聞いたか?今日来る転校生、同級生4人をロッカーに
早速パンダが話題を持ち出す。
詰めた……か。
「へぇ、なかなかエグい事するじゃん」
「殺したの?」
「ツナマヨ」
「いや重傷らしい」
重傷か。ま、中途半端に生きてる方がキツいけどな。
「ふぅん。ま、生意気ならシメるまでよ」
真希が一昔前の不良の様な事を言い出す。もしかして真希ってヤンキーなのか?
「それはやめとけ」
「おかか」
ほら、狗巻も俺に(多分)同意してる。
さて、一体どんな奴なんだか。
教室。五条さんがハイテンションで話す。
「転校生を紹介しやす!!!テンション上げてみんな!!」
しかし、全くテンションは上がらない。凄くしらけてる。
「上げてよ」
「随分尖った奴らしいじゃん。そんな奴のために空気作りなんてごめんだね」
「しゃけ」
真希と狗巻はテンションを上げたくないらしい。
真希はともかく狗巻が反抗的だなんて意外だな。
「……」
「……」
そして俺とパンダは黙ってる。
「ま、いっか。入っといでー!!」
転校生、冷めた空気感じてんだろうな。
真希はシカトこいてやろうとか思ってそう。
次の瞬間。転校生らしき人物が教室に入ってきて、背筋が凍りついた。
『あ"?』
「乙骨憂太です。よろしくお願いします」
転校生が名前を言い終わる前に真希の薙刀が黒板に刺さる。
「これ なんかの試験?」
「試験だとしたらシャレにならないですよ」
「おい オマエ呪われてるぞ」
真希は薙刀を突き刺し、俺は緑蟷螂を創り、パンダは拳を構え、狗巻は呪言を放とうとしている。
見事にそれぞれが戦闘態勢になっている。
「ここは呪いを学ぶ場所だ。呪われた奴が来る所じゃねーよ」
「日本国内での怪死者・行方不明者は年平均10,000人を超える」
「そのほとんどが人の肉体から抜け出した負の感情“呪い”の被害だ」
「中には呪詛師による悪質な事案もある」
「呪いに対抗できるのは同じ呪いだけ」
「ここは呪いを祓うために呪いを学ぶ都立呪術高等専門学校だ」
事前に言ってよ、という風に転校生である乙骨は困惑している。
それを見て俺達は(おそらく俺含め4人とも)今教えたの?と思いながら五条さんの方を向き、五条さんはメンゴと口に出さずジェスチャーで謝る。
「あっ 早く離れた方がいいよ」
と五条さんが言う。離れた方がいい?一体何が…と考えたところで。
『ゆう"たを"ををを』
『虐めるな』
と乙骨の背後からおぞましい何かが姿を現した。
「待って!!里香ちゃん!!」
「……てな感じで、彼のことがだーい好きな里香ちゃんに呪われている乙骨憂太君でーす 皆よろしくー!!」
乙骨を呪っていた何か…特級過呪怨霊・祈本里香に攻撃された後、軽く事のあらましを説明された。
五条さん曰く、交通事故で死んだ幼馴染に呪われたらしい。それにしても、だ。
ただ呪われただけにしては呪力量が桁違いだった。おそらく、何かカラクリがあるのだろう。
「憂太に攻撃すると里香ちゃんの呪いが発動したりしなかったり。なんにせよ、皆気をつけてねー!!」
「コイツら反抗期だから僕がちゃちゃっと紹介するね」
全部アナタのせいですけどね。
「呪具使い、禪院真希。呪いを祓える特別な武具を扱うよ」
「呪言師、狗巻棘。おにぎりの具しか語彙がないから会話頑張って」
「こんぶ」
「パンダ」
「パンダだ よろしく頼む」
「呪蟲使い、露魅棗。蟲を操るよ」
「よろしく」
真希、狗巻、パンダ、俺の順で紹介される。
「とまぁ、 こんな感じ」
困惑している乙骨。まぁ癖のあるメンツだからな。仕方ない。
「さぁ、これで1年生も5人になったね」
厳密には4人と1匹だけど。
「午後の呪術実習は2-2のペアでやるよ。棘・パンダペア、真希・憂太ペア」
格好つけながらペアを告げる。
……あれ、俺は?
「あの、俺余ってんですけど」
「棗は真希と憂太の付き添いだよ」
……何かロクな事にならない様な気がする。
ふと横を見ると、早速ギスギスした空気になっていた。
「よ……よろしくお願いします」
「…オマエ、イジメられてたろ」
「図星か。分かるわぁ、私でもイジメる」
「呪いのせいか?“善人です”ってセルフプロデュースが顔に出てるぞ、気持ち悪ィ。なんで守られてるくせに被害者ヅラしてんだよ」
「ずっと受け身で生きてきたんだろ。なんの目的もなくやってるほど、呪術高専は甘くねぇぞ」
流石に言い過ぎだろう。そう思いながら仲裁に入ろうとする。
「おい…」
「真希、それくらいにしろ!!」
が、パンダが先に仲裁に入った。
パンダって結構世話焼きなのか?
「おかか!!」
狗巻が真希を諌める。
「分ーったよ、うるせぇな」
うん、お前の方がよっぽど尖ってると思うのは俺だけか?
「すまんな。アイツは少々他人を理解した気になるところがある」
「……いや」
「本当のことだから」
──小学校
どうやら本当に五条さんに言われた通り、俺は付き添いらしい。
「ここは?」
「ただの小学校だよ。ただ校内で児童が失踪する小学校」
それはただの小学校とは言わないでしょ。
「失踪!?」
「場所が場所だからね。恐らく自然発生した呪いによるものだろう」
「子供が呪いにさわられたってことですか?」
「そ。今んとこ2人」
「大勢の思い出の場所にはな、呪いが吹き溜まるんだよ」
「学校、病院。何度も思い出されその度に負の感情の受け皿となる」
「それが積み重なると、今回みたいに呪いが発生するんだ」
説明を聞きつつ校内の呪力を探る。まぁ、気になる程の反応はない。これなら真希と乙骨がギスギスしてるこの雰囲気でも余裕で祓えそうだな。
「呪いを祓い、子供を救出。死んでたら回収だ……闇より出でて闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え」
「夜になってく…!!」
帳が降ろされる。案の定、乙骨は驚いている。
「“帳”。君たちを外から見えなくし、呪いを炙りだす結界だ。内側から簡単に解けるよ。そんじゃくれぐれも 死なないように。あ、棗もこっちに来て」
「……
橙色の蝶を創り、五条さんについて行く。
呪蟲の1種、橙蝶。視覚や聴覚を共有でき、偵察などに使える。あと様々な効果のある鱗粉を出せるが、今は必要ないな。
──“帳”内部
「死って……先生!?」
「転校生。よそ見してんじゃねぇよ」
早速目の前に呪いが現れた。3体。
『は……い……る は……い…る?』
入る?と聞きながら体を開く。本当、呪いってどういう構造してんだよ。
「こっちに来る!!どどどどどうしよう!!」
ビビってる……まぁ当然か。少し前まで一般人だっただろうからな。
「覚えておけ。呪いってのはな、弱い奴程よく群れる」
「まぁそりゃ人間と同じか」
真希が薙刀を一振りし呪霊を祓う。
「すごい…一振りで」
「オラ さっさといくぞ」
「えっどこに?」
「
──“帳”外部
「五条さん、何で俺を連れてきたんですか?」
「呪力操作のトレーニングっていうのが主な理由かな」
絶対に適当だと思っていたが、案外違った。たまにそういう所あるからなこの人。
「呪力操作のトレーニング……あの時よりはマシになったと思うんですけど」
「確かに、少しはマシになったよ。だけど、今の棗は呪蟲を呪力で顕現させているだけ。今やってるのは呪蟲を維持し続ける為のトレーニングってとこだね」
五条さんが言いたい事が何となくだが分かった。つまりは呪蟲を維持し続ける為に呪力の操作性を高める。そういうことだろう。
「だったら狗巻とパンダのとこでも良かったんじゃないですか」
「いや、それだと駄目だ。実は棗に見せたいものがあるんだよね」
見せたいもの……一体、何なのだろうか。そう思いながら橙蝶に意識を集中させた。
一方、校内に入った真希・乙骨ペア。
「禪院さん、怖くないの?」
「苗字で呼ぶな」
「ごっごめん。でも滅茶苦茶出そうだよ…いやもう出てるけど」
確かに、“帳”が下りてるのに呪いの数が少ないとは感じていた。
…いや、違う。呪力の反応はある。つまり、いるのに襲ってこないということだ。
まさか、乙骨がいるからか…?
「おい」
「はい!??」
「お前何級だよ」
真希も同じことを思ったのか、乙骨に級を聞く。
「え?」
乙骨は何の事か理解出来ていない。五条さん、ちゃんと説明しといて下さい。
「呪術師には四~一の階級があんだよ」
「でも僕呪術高専来たばっかだし」
「あーもういい学生証見せろ。バカ目隠しから貰ったろ」
バカ目隠し……結構秀逸だな。
「はい、どうぞ」
真希は憂太から学生証を取り上げた。やはり真希は乱暴だ。
「ま 前歴なしで入学なら四級……」
真希が固まった。そんなに衝撃だったのかと橙蝶を学生証に近づける。
……と、特級!?
特級……一級の更に上。五条さんと同じレベル。
乙骨はそれ程の実力を持っているという事か……。
「禅院さん!!後ろ……」
後ろを見る。そこには巨大な呪霊がいた。
瞬間、壁を壊しながら呪いが襲いかかってきた。
「クソッ!!!無駄にでけぇな!!!」
呪霊が口を開くと、牙がビッシリと生え揃っていた。あんなんに喰われたらひとたまりもない。
「げ!!」
あ、喰われた。
『ごちごちごちごち ごちそぉさまぁあああん』
呪霊の腹の中。
真希の怒号で乙骨が目を覚ました。
「クソ!!呪具落とした!!出せゴラァ!!」
「ここは?」
「アノ呪いの腹の中だよ。こん位で気絶してんじゃねー」
呪霊の腹の中ってこんな感じになってんのか。
「ってことは食べられたの??」
「そうだテメェ、呪いに守られてんじゃねーのかよ!!」
「里香ちゃんがいつ出てくるか僕にもわからないんだ!! それよりどうするの!??」
「時間がきて“帳”が上がれば助けがくる。恥だ クソ!!!」
帳が上がったら俺が行くから大人しく待ってろ。
「助けて」
「あ?」
「お願い こいつ死にそうなんだ 」
声のする方にはには子供が2人居た。1人は衰弱しきっており、もう1人も呪いにあてられてる。
「良かった 生きてた…」
「よくねぇよ ちゃんと見ろ」
「デカい方も完全に呪いにあてられてる。2人ともいつ死んでもおかしくねぇ」
そうだ。この中で死んでしまう可能性もあるにはある。
「そんな!!そうすれば…!!」
「どうにも!!助けを待つしかねぇよ!!」
「誰もが
フラッ、と真希がよろめく。
「?……禪院さん?」
真希はいきなりその場に倒れた。
「禪院さん!?」
まさかと思って近付くと、足に傷のようなものができていた。
お前まで呪いにあてられてんのかよ。
「なんだこの傷…呪いがかかってるのか…?」
「お姉ちゃん 死んじゃうの?ねぇ 助けてよ お兄ちゃん!!」
「そんなこと 言ったって」
真希が憂太の胸を掴んだ。
「乙骨 オマエ マジで何しにきたんだ 呪術高専によ!!!」
「何がしたい!!何が欲しい!!何を叶えたい!!」
「僕は……もう誰も傷つけたくなくて…閉じこもって消えようとしたんだ。でも、一人は寂しいって言われて、言い返せなかったんだ」
「誰かと関わりたい。誰かに必要とされて、生きてていいって、自信が欲しいんだ」
「じゃあ祓え」
「呪いを祓って祓って祓いまくれ!!自信も他人もその後からついてくんだよ!!」
「
乙骨は座りこんで誰かに呼びかけた。
「里香ちゃん」
『なぁに?』
「力を貸して」
指輪をはめ、そう言った。
──“帳”外部
突如として巨大な呪力を感知すると同時に、全身に鳥肌が立つ。
「これ…は……」
「凄まじいね。これが特級過呪怨霊 折本里香の全容か。女は怖いねぇ」
「もしかして、俺に見せたかったのって」
「そう。特級過呪怨霊 祈本里香さ」
程なくして、乙骨達が帰ってきた。
「おかえり。頑張ったね」
乙骨達は倒れている。
「先生、運びますよ」
五条さんは棗がやってよ、という顔でこちらを見る。
ブン殴りたい。
「あぁ、棗。近いうち、出張行ってもらうから。一級昇格任務ね」
本当、そういうとこだ………
突然の報告に、心底うんざりした。
棗の蟲は花御みたく全て自身の呪力で具現化・顕現させている状態です。
自由自在に出し入れ可能にするっていうのが五条先生の目的です。
どっかで特級とエンカウントさせたいなぁ。領域展開習得させたい。
〇〇に対する恐れから生まれた呪霊って思い浮かばん。何かいい感じのアイデアください。