【プロローグ】不幸な子
〜シンオウ地方のとある遺跡〜
???「シロナ、ようやく見つかったな・・・」
シロナ「ええ、ハジメさん」
ハジメ「これでようやく故郷に帰れる・・・妻に・・・産まれたばかりの息子に会える!!」
シロナ「長い旅でしたね、私もこの調査が終わったらチャンピオンに挑むつもりなんです」
ハジメ「ほう、チャンピオンに挑むか。しかしあの男はかなり手強いぞ?」
シロナ「はい、分かっています。しかしこれも私の目標、自分自身を高める為に必要な事・・・」
ハジメ「ならお前がチャンピオンになった時は俺の息子にポケモンバトルを教えてやってくれ!!」
シロナ「あはは、あなたも【ホウエンチャンピオン】じゃないですか。息子さんにはチャンピオンであり父親であるあなたが教えるべきです」
ハジメ「いやぁ〜俺は昔から誰かに何かを教えるのが苦手でな、息子に上手く教えられる自信がないんだわ(笑)」
シロナ「私にポケモンバトルを教えたのは他でもない、あなたです」
ハジメ「お前が俺にしつこく頼みながらついて来たから仕方なく教えてやっただけだよ。おまけに遺跡調査にも同行するようになって」
シロナ「だって遺跡調査っていかにも【冒険】って感じじゃないですか?こんな機会中々ありませんよ!さぁ、そろそろここから出ま・・・」
ゴゴゴゴゴゴ・・・!!
ハジメ「・・・・シロナ」
シロナ「・・・分かってます」
グラグラグラグラグラ!!!!!
ハジメ「崩れるぞ・・・走れぇぇぇぇ!!!!」
シロナ「はい!!!」
二人は出口に向かって全力疾走した。しばらく走ると光明が見えてくる・・・しかし不幸は突然訪れる。
シロナ「きゃっ!!!」
シロナは崩れた瓦礫に躓いた!ハジメはすぐにシロナの元へ駆け寄る。
ハジメ「これは捻挫だな・・・」
シロナ「ハジメさん、私に構わず脱出を!!」
ハジメ「馬鹿を言うな!!見捨てるわけが・・・」
バキバキッ!!メキメキッ!!!
シロナ「このままじゃ天井がもちません!!早く、あなただけでも脱出してください!!あなたはチャンピオンなんですよ!?最愛の奥さんと息子さんもいるんです!!あなたは死んではいけない人です、さぁ早く!!!」
ハジメ「・・・・いや。死んではいけないのはお前も一緒だ・・・」
ハジメはシロナを抱き抱えた、そして次の瞬間ー!!!!
ブンッ!!!
ハジメ「お前は未来のチャンピオンだ!!ここで次の時代の芽を摘むわけにはいかない!!お前が先に脱出しろ、シロナ!!!!」
シロナ「きゃあああああああ!!!」
ハジメはシロナを全力で投げた!!
そして・・・
バッキンッ!!!!ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!
シロナ「そんな!!!ハジメさん、早くこっちに来てください!!」
ハジメ「・・・シロナ」
シロナ「!???」
ー息子を・・・よろしく頼むー
その一言を最後に洞窟全体が崩壊した