ソードフロンティア・オンライン   作:雛月 加代

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「やあ!」

 

シリカは突然目を覚ます。いつの間にか見知らぬ空間に倒れていたのだ。目の前にはキャスケットを被った、自分と同い年くらいの少年が立っていた。

 

「あ、あなたは・・・・」

 

「僕はトモキ。君は?」

 

そう言いながら少年は手を差し出す。

 

「シリカです。」

 

シリカは差し出された手を取り、トモキは彼女を引っ張り上げる。

 

「ここは、どこなんですか?」

 

シリカは周りを見渡しながら、そんなことを言う。辺り一面何もない、ひたすら白い空間。

 

「分かんない。僕も気が付いたらここにいたんだ。」

 

「拓也さん、大丈夫かな・・・・・」

 

「拓也?」

 

「友達とはぐれちゃったんです。」

 

「心配だね。一緒に探しに行こうか?」

 

「本当ですか?」

 

「うん。」

 

シリカの言葉にトモキは優しい笑みを浮かべる。

 

「ありがとうございます!」

 

「いいんだよ。僕たち友達でしょう?」

 

「友達?」

 

「助け合うのが友達さ。」

 

「そうですね。私たち友達です!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから二人は何日も何日も歩き続けた。そして遂に・・・・

 

「はあ・・・・・」

 

シリカはその場に座り込む。

 

「どうしたの?もしかして疲れちゃった?」

 

「あ、いえ・・・その・・・・・」

 

グウ〜

 

シリカのお腹が勢い良く鳴った。恥ずかしさの余り、シリカは顔を真っ赤にする。

 

「待ってて、何か食べる物を探してくる。」

 

そう言いながらトモキは去っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして

 

「食べ物見つけて来たよ。」

 

トモキは両手いっぱいに果物を持ちながら、帰ってきた。

 

「ありがとうございます!」

 

シリカは果物を食べ始めた。だがしばらくすると、浮かない顔をする。

 

「どうしたの?」

 

トモキは心配そうにシリカの顔を覗き込む。

 

「あ、いえ、友達のことを思い出しちゃって・・・・その・・・・。」

 

シリカは今までの自分の不幸をトモキに話した。

 

「最初は親友だと思ってたのに・・・・・・・」

 

シリカは小さく呟いた。

 

「シリカを虐めるなんて酷い人たちだね・・・・・」

 

静かに話を聞いていたトモキがゆっくりと口を開く。

 

「そうですね。」

 

「うん、許せないね。思いやりの欠片もない最低な奴らだ。」

 

「・・・・・・・・・。」

 

「そんな奴らは消してしまえばいいよ。」

 

トモキの言葉にシリカは目を見開く。

 

「え?今なんて?」

 

「消してしまえばいいのさ。ほら、見て!」

 

トモキは遠くの方を指差した。

 

「珪子、ごめんなさい!!」

 

「許して、私たちが悪かったわ!!」

 

「痛い、痛い・・・・。お願い助けて、珪子。」

 

指差した先には見知った少女たちが倒れていた。

 

「あ、あれは・・・・・・」

 

自分を散々虐めていた連中だ。身体中傷だらけで、今にも死にそうだ。

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