ソードフロンティア・オンライン   作:雛月 加代

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「はい、これ。」

 

トモキはシリカにダガーを差し出す。

 

「さあ、一緒に苛めっ子をやっつけよう!」

 

そう言いながらトモキは金属バットを手に、少女たちに近づいていく。

 

「イジメは許さない。」

 

「ひっ!?」

 

苛めっ子たちは涙目になり、首を振って嫌がる。だがトモキはバットを思いっきり振り上げる。

 

「やめてぇっ!!」

 

「!?」

 

シリカがトモキに駆け寄ると、その体に飛びつき、押し倒した。地面に倒れてもなお、シリカはトモキに抱きついて離れない。

 

「もうやめて!友達に酷いことしないで!」

 

トモキがシリカを体から引き剥がし、立ち上がる。

 

「どうして止めるの?こいつらは君を散々虐めてきた連中だよ?」

 

「で、でも・・・・・・」

 

「君が許したら、こいつらはきってまた君や別の人間を傷つける。」

 

「そ、それは・・・・・」

 

シリカは口籠る。

 

「傷つけられれば憎いし、傷つけた罪には罰が必要なんだ。」

 

「・・・・・・・・・・・・・。」

 

「友達の僕が言ってるんだ、間違いない。さあ、今までの恨みを晴らすチャンスだよ。」

 

トモキはシリカの腕を掴む。だが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パシッ

 

 

 

 

 

 

 

シリカはトモキの手を払い抜ける。

 

「違う!あなたは友達なんかじゃない!」

 

シリカは強い意思でそう言った。

 

「友達だったら、相手のことを考える。あなたは自分の事しか考えてない。あなたのは、唯のワガママ!」

 

「ワガママ?」

 

シリカの言葉にトモキは目を見開く。

 

「どうして・・・・一緒にいてあげたのに・・・・・・、友達になってあげたのに・・・・・」

 

「ある人が言ってくれたんです。『戦うべき相手を間違えるな。』『イジメっ子に仕返しをすることが、本当の勇気なのか!?』って。」

 

「・・・・・・・・・・・・・。」

 

「虐めの原因は確かに私にもありました。虐めが嫌だったら、やめてほしいってちゃんと言わなきゃ。それができないから虐められる。それに私は優しくされたり、助けられたりするのがいつの間にか当然だと思っていた。それでは、友達がいなくなって当然。」

 

シリカはトモキを睨みつける。

 

「でも、今は違います。私には友達がいるんです!仲間がいるんです!その人もきっと戦っています。戦っているのは、私一人じゃない。だから、私は早くその人を助けに行きたい!」

 

 

 

 

 

 

 

そしてしばらくの沈黙の後、黙って話を聞いていたトモキが口を開いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そう、その通りだよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トモキは顔を上げ、ニッコリと笑う。粗同時に周りにあった物体が全て消え、シリカの後ろに扉が現れる。

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