ソードフロンティア・オンライン   作:雛月 加代

14 / 35
1

「やめてよ!やめてよ!やめてよ!やめてよ!やめてよ!やめてよ!やめてよ!やめてよ!やめてよ!やめてよ!やめてよ!やめてよ!やめてよ!やめてよ!やめてよ!やめてよ!やめてよ!やめてよ!やめてーーーー!!!!!!」

 

アスナは声を上げる。彼女が声を上げたせいで、牢屋で眠っていた他の奴隷たちも目を覚ます。

 

「だったら、どうすればいいのよ・・・・頑張れば頑張るほど、みんな離れていく・・・」

 

「・・・・・・・・・。」

 

「みんなと一緒に帰りたい・・・・みんなの力になりたい・・・・どうしたらいいのよ・・・・・・どうしたら・・・・・」

 

「・・・・さあな。それは自分で考えるんだな。それが出来なきゃ、お前はこのまま腐っていくだけだ。」

 

それだけ言うと、拓也は立ち上がる。

 

「拓也さん!」

 

一緒に建物に忍び込んだシリカがやってきた。

 

「そろそろ時間です。」

 

シリカは拓也にカードを差し出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・助けてください・・・・。」

 

「???」

 

拓也はアスナに視線を戻す。

 

「私は、やらなきゃいけないんです。どれだけ傷ついても、孤独でも・・・・みんなをリアルに返さなきゃいけない。今まで散々酷いこと言ったこと、謝ります。本当にごめんなさい。だから、だから、助けて、下さい。お願い・・・しま・・・す・・・」

 

ぽろぽろと大粒の涙を流しながら、アスナは必死に謝った。それを見た拓也は、

 

バシッ

 

カードキーで牢屋の扉を開け、彼女にそっと手を差し伸ばす。リーファとシリカも優しい笑顔でアスナを見つめる。

 

「!?」

 

アスナは、涙と鼻水でクシャクシャになった顔を、恐る恐る上げた。そして

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

差し出された手を取り、再び歩き出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、早く鍵を!」

 

「はい!」

 

拓也たちは手分けして他の牢屋の鍵を開ける。

 

ブーン!!ブーン!!

 

「あ!!」

 

突然壮絶な爆音と非常事態を告げるサイレンが建物中に響き渡る。

 

「あそこだ!逃がすな!!」

 

見張りのレッドプレイヤーたちがやってきた。

 

「見つかった!逃げろ!!」

 

アスナを先頭に奴隷たちは走り出す。

 

「拓也さん?」

 

拓也は、レッドプレイヤーたちに視線を向ける。

 

「シリカ、みんなを連れて先に行け!!」

 

「どうするんですか?」

 

シリカの質問に答えず、拓也はそのまま走り出す。両拳に炎を纏いながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、別の部屋では・・・・・

 

「メルキューレモン様、脱走者です!」

 

「なんだと?」

 

部下の報告を聞き、デジモンは顔を上げる。彼は全身に鏡を持つ、突然変異型ハイブリッド体デジモンで、この人間牧場の責任者である。

この小説は続けた方がいい?

  • 続けた方がいい
  • やめた方がいい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。