ソードフロンティア・オンライン   作:雛月 加代

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≪ピピッ!!≫

 

ーーーブン!!

 

「クッ!!」

 

予備動作も無く放たれた拳をシリカはギリギリのところでかわし、そのままギズモン:XXTの胴体に自身のダガーをきりつけようとする。しかし、シリカのダガーが届く前に避けた筈のギズモン:XTの腕が間接など関係ないと言うように曲がり、シリカの背中に激突する。

 

ーーードゴォン!!

 

「キャアー!!」

 

予想外の場所からの攻撃にシリカの動きが一瞬止まってしまう。その隙を逃さないと言うようにギズモン:XXTは右拳を構えて、シリカの腹部を殴りつけ、出入り口の壁へと吹き飛ばす。

 

ーーードゴオォォォン!!

 

「ハア・・・・・・・ハア・・・・・・・ハア・・・」

 

自身を吹き飛ばしたギズモン:XTに対して絶望の表情を浮かべながら、シリカは立ち上がろうとする。だが、その前に高速回転したギズモン:XXTが突撃して来てシリカを壁へと深くめり込ませる。

 

 

ーーーギュイィィィィィィィン!!

 

ーーードゴオオォォォォン!!

 

『どうした?まだまだこんな物ではないぞ!』

 

メルキューレモンはニヤニヤ笑う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ファイアダーツ!!」

 

突然手裏剣状の炎がギズモンに直撃する。

 

「大丈夫か、シリカ。」

 

拓也がシリカを庇う形で彼女の前に立つ。

 

「は、はい。大丈夫です。」

 

シリカもフラフラになりながらも何とか立ち上がる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほぅ〜、まさか首謀者が貴様だったとはな。正直驚いたぞ!」

 

メルキューレモンは、拓也を見て一瞬だが、驚いた顔をする。

 

「だが、いくら貴様でもコイツを破壊する事は出来まい!!」

 

憎たらしく笑う同士に拓也は、

 

「ならコイツでどうだ!」

 

拳に炎を纏わせ

 

「バーニングサラマンダー!!!」

 

火炎弾を繰り出す。しかし、その攻撃も予想の範疇だと言うようにギズモンはそれをかわす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると

 

「!?」

 

行動を予想していたかのように、拓也はギズモンの目の前に現れる。そして

 

ゲシッ!!

 

ギズモンの体に拳を力一杯叩き込む。

 

「ほぅ!」

 

「『「!?」』」

 

流石は同士と、メルキューレモンは感心したような声をあげる。一方、超人的な力を前にアスナとシリカは目を丸くする。

 

「ギ・・・ギギッ・・・・・。」

 

凄まじい衝撃を受け、ギズモンはその場に崩れ落ちる。

 

「見事だ、炎の闘志!」

 

メルキューレは声を上げる。

 

「『「炎の闘志?」』」

 

アスナたちは拓也に視線を向ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さあ、牢獄に戻ってもらうぞ!!」

 

メルキューレモンとレッドプレイヤーたちはゆっくりと近づいてくる。だが

 

「ギ・・・ギギッ・・・・・。」

 

突然機能停止していたギズモン:XXTが立ち上がり、メルキューレモンに飛びかかる。その手足をメルキューレモンに巻きつけた。

 

「ギ・・・ギギッ・・・・逃げて・・・・・シリカ、ギ・・・ギギッ・・・拓也さん・・・・」

 

見知った声がギズモンから流れる。

 

「な、なに、今の声・・・。ま・・・・まさかランさん・・・?」

 

「!?」

 

シリカの言葉に拓也は目を見開く。

 

「ウ・・・ウゥ・・・・・グウゥ・・・逃げて・・・早く・・・・っ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くっ!?」

 

我に返ったアスナは、道を塞いでいたレッドプレイヤーたちを薙ぎはらう。そして

 

「みんな!脱出するわよ!!」

 

彼女の声に覚醒した奴隷たちは一斉に走り出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「拓也くん!シリカちゃん!」

 

アスナは未だに動けずにいる拓也とシリカの手を取ると、走り出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シリカ・・・・。新しい妹ができたみたいで嬉しかったわ。さよなら・・・・」

 

ギズモン:XXTの体が異常なまでの光を放出し、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大爆発を起こした。その威力は凄まじく、人間牧場を跡形もなく消滅したのであった。

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