ソードフロンティア・オンライン   作:雛月 加代

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「ユウキは聞いた、炎の闘士の話?」

 

「炎の闘士?」

 

紫ロングの少女は朝食を食べながらそんなことを言う。

 

「え?知らないの?結構有名だよ!」

 

「???」

 

「何でも、伝説の十闘士の一人なのに人間の味方らしい。しかも噂によると相当強いらしいよ!」

 

「強い・・・・・・・・」

 

少女は小さく呟いた。全てのデジモンは人間の敵、と思っていた彼女にとっては驚きのニュースである。

 

「それで、その人は本当にデジモンなの?人間じゃなくて?」

 

「うん、噂ではそうらしいよ。今まで何十匹のデジモンや他の闘士たちが奴に挑戦したんだけど・・・・・」

 

「・・・・・・・返り討ち?」

 

「全員、帰ってこなかった。」

 

「そっかー、すごいんだね!!!」

 

目をキラキラと輝かせる紫ロングの少女、ユウキ。

 

「何でも、十闘士は獣型にもなれるらしいぞ。」

 

「獣型?」

 

「十闘士は人型と獣型があって、それで一度だけ、獣型になって戦ったらしいんだけど、辺り一面の地形を崩壊させちゃったって話だ。」

 

「うう、なんだかわくわくするなあ。」

 

ユウキは嬉しそうな声を上げる。

 

「まさか、手合わせする気なの?」

 

「止めとけ。相手はデジモンだぞ!」

 

ユウキの発言に仲間たちは呆れた表情をする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜、拓也は不思議な夢を見た。

 

「ん?ここは・・・・・・・・」

 

身に覚えのある場所に立っている。それに

 

「・・・・・・・あ。」

 

何故かアグニモンに進化している自分がいる。

 

「誰だ!?」

 

気配を感じ、振り向く。

 

「わっ!?」

 

(女の子・・・・こんなところに?)

 

目の前には知らない少女が一人。

 

「ボクはユウキ・・・・ねえキミ、ここはどこ?って・・・・デジモン?」

 

アグニモンを目の前にして、ユウキは慌て出す。

 

「ここは森のターミナルだ。」

 

「森のターミナル?」

 

「そしてここはセラフィモンの城だ。」

 

「セラフィモン?」

 

「何も知らないんだな。伝説の十闘士が眠りに就いた後、このデジタルワールドを治めていた三大天使デジモンの1人だ。」

 

「へーっ、そんなに凄い場所なんだ。」

 

するとユウキはアグニモンの姿を観察する。

 

「えーと・・・・・・」

 

「俺は炎の闘士、アグニモンだ。」

 

「ええっ!?まさか・・・・キミが?」

 

ユウキは興奮した声を上げる。

 

「・・・・・・・・・ねえ、アグニモン!」

 

「ん?」

 

「出会ってばかりの人にこんなこと頼むのは・・・・・失礼かもしれないけど。」

 

「何だよ、言いにくいことなのか?」

 

「あの・・・・・ボクと手合わせしてもらえないかな。」

 

「手合わせって・・・・・戦うってことか?」

 

「うん。」

 

(変わったヤツだ。)

 

「ボクがここにいられる時間もそんなに長くないと思うし、できれば・・・・キミのような強い人と戦ってみたいんだ。」

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