プロローグ
「ハア・・・・・・・・・・・・ハア・・・・・・・・ハア・・・・・・」
少女は必死に走っていた。後ろには彼女の相棒の使い魔デジモン。そして彼女たちを追うアンデッド型デジモン、スカルグレイモン。
「行き止まり・・・・・・」
逃げ道がなくなり、少女は絶房する。彼女の名はシリカ、ビーストテイマーで、ダガー使い。そして小竜デジモン、ピナの主人でもある。
「ギャアアアアアアアア!!」
スカルグレイモンはその巨大な腕を振り上げる。
「!?」
遠くでその様子を見ていた拓也は走り出そうとする。だが、アスナに腕を掴まれる。
「動かないで!」
「何だと!?」
「待機よ!」
「どういうつもりだ!子供一人救えなくて、何が血盟騎士団だ!?」
「今、あの子を救おうとすれば、私たちも殺される可能性がある。」
「ピィ!!!」
主人を守る為、ピナはスカルグレイモンに襲いかかるが、
バシッ
あっさりと地面に叩きつけられる。そしてアイテムを一つ残して消滅した。
「ピナぁあああああああああ!」
泣き叫ぶ少女にスカルグレイモンが再び腕を振り下ろそうとしていた。
「俺が囮になっても、あいつを助ける。」
「ここでは私、血盟騎士団副団長のアスナが指揮をとることになっています。私の命令に従ってもらいます!レッドプレイヤーになってもいいですか?」
拓也とアスナは互いを睨みつける。
「なら、俺は降りるぜ。あんたの作戦には従えない。」
拓也はアスナの腕を振りほどく。
「俺は誰かを犠牲にしてまで生き延びたいとは思わない!」
それだけ言うと、拓也は走り出した。
「くっ!」
バッ
拓也はシリカを抱えると、その場から急いで走り出す。
「大丈夫か?」
走りながら声をかけるが、拓也の声は彼女に届いていない。泣き崩れる少女の手の中には水色の羽があった。
そしてしばらくして安全地帯に避難した拓也たちは
「お願いだよ・・・・・あたしを独りにしないでよ。ピナぁ。」
シリカはその場で泣き崩れる。
「ごめんな。お前の友達、助けられなかった。」
申し訳なさそうに拓也は声をかける。
「いいえ・・・・私が馬鹿だったんです。ありがとうございます・・・・・助けてくれて。」
シリカは顔をあげると、拓也に礼を言った。そんな中、アスナがゆっくりと拓也に近づいていく。そして
パチーン!!!
拓也の頬を思いっきり引っ叩く。その光景に他の団員たちも唖然とする。
「一体どういうつもり!?あなたの行動が団体を危険にさらしたのよ!」
「・・・・・・・・・・・・・。」
「今回はうまく逃げられたからよかったけど、敵がもし・・・・」
「そうだな。お前の言う通りだ。だが反省はしない。この子は救う必要があった。でも悪かったとは思ってる。」
「・・・・・・・・・・・。」
「殴って気が済むのなら、いくらでも殴ってくれ。」
アスナはワナワナと震える。
「・・・・私は・・・・・あなたのような人が一番嫌い。あなたのような人が団体を全滅させるのよ。」
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