目線の先には見覚えのある少女がVサインをしている。
「おい、リズベット!」
拓也はリズベットに問いかかる。
「なに?」
「あれが『絶剣』?」
「そうよ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
拓也の予想通り、夢で会った少女だった。
「えーと。次に対戦する人いませんか?」
そうこうしているうちにユウキは次の挑戦者を求める。
「ほら、行きなさいよ!」
そう言いながらリズベットは肘で拓也の腕をつんつんする。
「嫌だ。俺は帰る。」
拓也は回れ右をし、帰ろうとする。
「ちょ、ちょっと、戦うんじゃないの!?」
拓也はジト目でリズベットを睨む。
「リズベット、お前、俺が肥えた豚にも劣るソードスキルしか持ち合わせていないのを利用して、この機会に復讐しょうと目論でるだろう?」
「ふっふふ、そんなことないわよ!」
そう言いながらリズベットはにししと笑う。間違いなく、図星だ。
「ほら、さっさと行って!派手に散ってきなさい!!」
リズベットは拓也の背中を勢い良く押す。
「お、おい!」
拓也がユウキの正面に押し出される。
「・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・。」
しばらくの沈黙の後、ユウキが口を開く。
「あ、お兄さん、やる?」
(え?)
初対面の挨拶。
「(そうか。こいつは俺がアグニモンだって知らないんだ。それとも、あれはただの夢だったのか?)いや、俺はその・・・・・ん?」
すると拓也は周りを見渡し、ある事に気づく。野次馬たちがニヤニヤ笑いながら自分を見ている。
(何だお前ら、その顔は・・・・・・。負けは決まったとか。オマエじゃ、無理だろう的な表情。)
拓也は剣を取り出し、決心した。
「来い!そのデュエル受けてやるよ!!」
「オッケー!!」
ユウキは指を鳴らし、手招きしてくる。
「ルールはアリアリでいいのか?」
「勿論、魔法もアイテムもバンバン使っていいよ!ボクはこれだけ、だけどね。」
そう言うとユウキは腰掛けている自分の剣に視線を向ける。しばらくすると、拓也にデュエル申請がなされ、拓也はそれを受け付けた。
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
二人は互いに視線を合わせる。
すると突然声がした。
「よくこんな公衆の面前で堂々とデュエルが出来るわね。ギルド、スリーピング・ナイツ、サブリーダーユウキ。」
現れたのは血盟騎士団副団長のアスナであった。
「スリーピング・ナイツ!?」
「絶剣って、スリーピング・ナイツのメンバーだったのか!?」
「そういえばアイツの背中のマーク見たことあるぞ!あれはスリーピング・ナイツのマークだ!」
アスナの言葉に他のプレイヤーたちも声を上げる。
「目的は何かしら?」
アスナの尋問とも呼べる問いに、ユウキはゆっくりと振り返り、
「人を探しているんだ、大事な相棒をね。」
アスナを見る。どうやら二人は知り合いらしい。
「それで、ボクはどうすればいい?」
「大人しく捕まることね。」
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