プロローグ
「拓也、待ってたよ!」
エギルの店の扉に入ると、ユウキが声をかけてきた。
「ユウキ。どうしたんだ?」
「これからクエストでも受けない?」
「なんのクエストだ?」
「実は知り合いのプレイヤーが昨日から連絡が付かないんだ。」
「つもり行方不明事件か。手がかりはあるのか?」
拓也の言葉にユウキは、首を横に振る。
「仕方ない・・・・・。」
「どうするの?」
「シャーマモンに占ってもらうのさ。」
情報が少ないクエストをすると言うユウキに、拓也は『占い』という物をすすめてみた。
「その占いって、当たるの?」
「ああ。今まで外れた事がないらしい。」
そして歩くこと、数時間。拓也とユウキは、目的地の場所にやってきた。
「うわー、すごい!」
目的地には、色々な形の建物があり、その全てが占いの館だった。周りには沢山のデジモンで賑わっており、まるで観光地だった。
「ここは、一応デジモンの縄張りだ。逸れるなよ!」
拓也はユウキに注意する。現在のユウキはフード付きのマントで顔を隠している。もし、ユウキが人間だと分かれば、大騒ぎになるからだ。
「うん、わかった。それじゃ・・・・・」
そう言うと、ユウキは手を差し出す。差し出された手に拓也は、???を浮かべる。
「手を繋いでいれば、逸れないでしょう。」
その言葉に拓也は呆れたような視線をユウキに向ける。すると、ユウキは無理矢理拓也の手を掴んだ。
「さあ、行こう!」
そして二人は走り出す。
「お客さん、お客さん。占っていきませんか?」
「どんな占いなの?」
「占う者の頭をこのブーメランで思いっきりブン殴り、頭上に飛び散る星を見て、その者の運勢を占うのじゃ。」
「・・・・・・・・・・。」
「お客さん、お客さん。占っていきませんか?」
「どんな占いなの?」
「ワシが貢物の酒を飲んで、酔っ払った勢いで占いしちゃう、ハハハ。勿論、高級な酒ほど効果があるのは言うまでもない。」
「・・・・・・・・・・。」
「よし!ここだ!」
拓也とユウキは階段を登り、ある建物の中へと入っていく。
「シャーマモン!仲間の居場所を占ってくれ!」
そう言いながら拓也は館の扉を開ける。中にいたのは、棍棒を持った緑のゴブリン型デジモン。彼の名は、シャーマモン。神の意思を聞き、一族に伝えるという役目を持つデジモン。儀式中は棍棒を振り、不思議なダンスを踊り続け、テンションが最高点に達すると、神の御告げが聞けるという。一族に重要な事もこの儀式で占う。
「気を付けた方がいいぞ。お前たちはこれから先、沢山の災いや困難にぶつかるであろう!」
そう言いながらシャーマモンは踊り始める。
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