ソードフロンティア・オンライン   作:雛月 加代

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薪の前で少女は拓也たちに自己紹介する。

 

「私はリーファ。妖精族最後の生き残り。あなたたち、本当にルーチェモンの手先じゃないの?」

 

「ルーチェモン?」

 

「誰ですか、それ?」

 

ルーチェモン。古代のデジタルワールドにおいてデジモンたちが戦いを始めた際に降臨し、平和をもたらしたとされる。しかしその後一転して、デジタルワールドに災いをもたらす強大な悪となり、世界は暗黒の時代を迎えたと言われているデジモン。

 

「私たちは何もしていないのに・・・。あいつらはみんなを・・・・・・」

 

そう言いながらリーファは、寂しそうに墓地に視線を送る。

 

「あなたはずっと一人で暮らしてるの?」

 

「寂しくないの?」

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

リーファは下を向きながら俯く。そんな彼女の姿に拓也たちは何も言わずにいた。すると、リーファはその場から立ち上がる。

 

「今日はここに泊まって行きなさい。」

 

それだけ言うと、リーファは去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

早朝。

 

「はい。」

 

リーファは野良デジモンに食べ物をあたえた。余程お腹が空いていたのか、トコモンは大急ぎで食料を食べ始めた。

 

「お兄ちゃん・・・・・・」

 

墓地周囲を眺めながらリーファが呟いた。もしあの日、お兄ちゃんがいてくれたら。あの日からリーファはそれしか考えられなくなっていた。

 

「おはよう!」

 

そんなリーファに拓也たちが話しかけた。

 

「俺たち、帰るよ。色々世話になったな。」

 

そんな彼らをリーファは無言で見つめる。

 

「なあ。俺たちと一緒に来ないか?」

 

「???」

 

「俺たち・・・・・・・リアルワールドに戻る方法を探してるんだ。もしよかったら・・・・」

 

拓也の言葉にアスナたちは目を見開く。そして拓也はリーファに手を差し出す。だが

 

「・・・・・・・。」

 

リーファはその手を払いのける。自分にはまだやるべきことが残っている。ここを離れる訳にはいかないのだ。

 

「もう戦いは沢山・・・・・・・」

 

それだけ言うと、リーファはその場を去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてその帰り道。

 

「拓也くん、どうかしたの?」

 

上の空にあった拓也にアスナは声をかけた。

 

「・・・・・・・あいつ、ずっとあのままなのか?」

 

「え?」

 

「あそこでずっと一人で・・・・・・」

 

拓也の言葉にアスナたちは俯く。

 

「それより拓也。あんた、リアルワールドに戻る方法を探してるって・・・・」

 

リズベットたちは数分前、拓也が放った言葉を問い詰める。

 

「え?何のこと?」

 

「拓也さん、リーファさんにリアルワールドに戻る方法を探してるって言いましたよね?」

 

「そうだっけ?」

 

「そうだよ。」

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