ソードフロンティア・オンライン   作:雛月 加代

4 / 35
2

アスナがメルキューレモンに囚われていた頃。街では・・・。

 

「そうだな〜。まずはパーティを組んでくれそうな人を今日中に探すか・・・・。」

 

「今日中にですか?」

 

「出来ればな。ダメなら俺たち二人だけで行くだけだ。」

 

そんな会話をしていると、

 

「おっ、シリカちゃん発見!」

 

二人の男子プレイヤーたちがやってきた。

 

「随分、遅かったんだね。心配したよ。」

 

「今度、パーティーを組もうよ。好きなところに連れてってあげるから!」

 

そんな彼らにシリカは申し訳なさそうな顔をする。

 

「お話はありがたいんですけど・・・・・」

 

シリカは拓也に視線を移すと

 

「しばらくこの人とパーティーを組むことにしたので・・・・」

 

彼の腕にしがみ付く。

 

「『ん?』」

 

その様子に男子プレイヤーたちは拓也を睨む。

 

「すみません。」

 

それだけ言うとシリカは拓也と一緒に去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

拓也とシリカは街中を歩いていた。

 

「すみません、迷惑かけちゃって。」

 

「お前、人気者なんだな・・・・・。」

 

「いえ、マスコット代わりに誘われてるだけですよ、きっと。」

 

シリカの声が段々と弱々しくなる。

 

「それなのに『竜使いシリカ』なんて呼ばれて・・・・良い気になって・・・・・」

 

「心配ないぜ。」

 

「えっ?」

 

「必ず俺が連れて行ってやる。」

 

拓也はシリカの頭を優しく撫でた。

 

「はい。」

 

彼の言葉にシリカは強く頷く。

 

「それと、明日は俺たちだけで行こうぜ。」

 

「えっ、どうしてですか?」

 

シリカ目当てのプレイヤーしかつれないと直感した拓也は、即パーティの勧誘を諦めた。

 

「それなら私が使っている宿へいきましよう!あそこチーズケーキが結構いけるんですよ!」

 

そう言いながらシリカはハシャギだす。すると

 

「あーら、シリカじゃない?」

 

シリカの元パーティメンバーたちが現れた。

 

「へぇ、まだ生きてたんだ?よかったわね。」

 

シリカは顔を歪める。そんな彼女にリーダーらしき女性プレイヤーは顔を歪ませて笑う。

 

「あら、あのトカゲ、どうしちゃったの?もしかしてぇ・・・・・・」

 

「ピナは死にました。でも絶対に生き返らせます!」

 

「へぇ、てことは思い出の丘へ行く気なんだ?でもアンタのレベルで行けるの?」

 

クスクス笑う彼女に拓也はゆっくりと口を開く。

 

「出来るさ。俺が必ず連れてってやる。」

 

すると女性プレイヤーは拓也に視線を向ける。

 

「あんたもその子にたらしこまれたくち?みたとこそんなに強そうじゃないけど・・・・・」

 

拓也は眉間にシワを寄せるが、シリカを連れてそのまま歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何であんないじわる言うのかな・・・・・」

 

拓也に手を引かれながらシリカは小さく呟く。

 

「お前、強いな。」

 

「え?」

 

拓也は振り向き、シリカに話しかける。

 

「泣かなかった。しかもアイツらに言い返してた。お前、カッコよかったぜ。」

 

「/////えっ・・・・・・そ・・・それは・・・・///////」

 

拓也の言葉にシリカは顔を真っ赤にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、

 

ガンガンガン!

 

「総員起床!おら、さっさと起きろ!」

 

いつも寝泊まりしているバラックを出て、川でを身体を洗ったアスナは監視しているデジモンの一声で、今日も長い労働が始まる。アスナの周りには、彼女と同い年位の女の子が10人位いる。全員装備は何も着けていない。ここでは常に同じ格好・・・・つまり、全裸でいなければならない。嘗ては「閃光」、「攻略の鬼」と呼ばれていたアスナも今は、唯の奴隷。デジモンの為働く家畜なのだ。

 

「169899!」

 

「・・・・・・・。」

 

パァァンッ!

 

「返事をしろ!」

 

側にいたデジモンが、アスナの頬を平手打ちする。

 

「本来なら、口を利く事もおこがましい程卑しい身分であるお前に、我々が直々に呼びかけているんだぞ!」

 

酷い。自分には結城 明日奈という名前があるというのに。だがこれ以上黙っていたら、どんな目に遭うか分からない。

 

「は、はい・・・わ、私が・・・169899・・・です・・・」

 

アスナはオズオズと口を開いた。

 

「貴様らはここへ来た時点で人ではないのだ・・・ただ馬車馬の如く働く人形に過ぎないのだ!さあ、作業開始だ!!」

 

そして彼女たちはいつもの様に働き始める。そう、彼女たちの身体が動かなくなるまで・・・・・永遠に・・・・・

この小説は続けた方がいい?

  • 続けた方がいい
  • やめた方がいい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。