せっかく女の子に生まれ変わったんだから、僕はただ……お嬢さまを僕好みに育てるついでに愛でて撫で回して甘やかして楽しもうって思っただけなのに!   作:あずももも

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24話 お貴族さまが使用人に着替えまでさせるのは当然の嗜み。 しかも同性。 よってこれは合法、Q.E.D.

 

するするしゅるしゅるさらさらぷち、っと、あっという間にジュリーさまの裸体を拝む体勢に入る。

 

みずみずしいうら若き乙女の、非の打ち所どころか褒めるしかないそのおはだかを。

 

陽の光に照らされたらお姿……もちろんレースのカーテンは閉めたままだしそもそも3階だし外から見えないのは当たり前ゆえの開けっぴろげっぷりなんだけども……しかし、美しい。

 

朝日を浴びて光る、そのおからだ。

 

美、っていう概念そのもののおからだ。

 

………………………………すばらしい。

 

僕にはそれしか言えない。

 

すぱらしい。

 

………………………………………………………………。

 

何十回、いや、もう3ケタ行っているかもって言うか確実にいってるけど、女体を見るのに回数なんて関係ない。

 

しかもそれが、大好きなお人のものであれば、飽きることなんてないんだから。

 

ジュリーさまの、全裸。

 

大好きなお方の、はだか。

 

それに勝るものはこの世に存在しない。

 

……やっぱり僕は脇から腰までのラインが、スレンダーが際立つここが大好きで……だからよりいっそうに。

 

「……リラ? そろそろお願いできますか?」

「あ、はい。 ごめんなさいジュリーさま、少しぼーっとしていました」

 

「…………いつも思うのですけれど、リラはよくそうして何かを見つめていることがありますよね。 ええと、こうしてお着替えを手伝ってくださるときや入浴のとき、それから」

「僕は犬や猫のように、何でもないものに気を取られることがあるので」

 

「ああ、たしかに。 部屋の隅や何も無い空間を、じっと固まって見つめる」

「それ、それです。 なのでお気になさらず、ただの本能ですゆえ」

 

「…………。 ……リラは、どちらかと言いますと猫、でしょうか」

「そうでしょうか」

 

「ええ、かわいらしい子猫さんですっ。 栗色の毛の、あまえんぽなのにお世話好きの」

 

ふぅ、危ない。

 

危うく僕がジュリーさまの裸体に限らず、いっっつもジュリーさまを眺めているのがバレるところだった。

 

こういうときの、とっさの会話の誘導が大切だな、うん。

 

「………………………………あ、あのねー? 私を置いてきぼりにしないでさ、ふたりきりの世界から戻って来てもらって、ちょーっと聞きたいことがあるんだけどー? ジュリーにもリラにも」

 

と、顔だけで後ろを振り向くと、シルヴィーさまがじとってした感じの目つきでこちらをご覧になっている。

 

なんか、気まずそうな感じも出てる……?

 

なんで?

 

…………あ、今おっしゃっていたように置いてきぼりにしちゃったからか。

 

……ジュリーさまの裸、や、会話で忘れていました、ごめんなさいシルヴィーさま。

 

お詫びにジュリーさまのあとにジュリーさまとおなじように剥かせていただいてお着替えのお手伝いをお願いしたく思いますうへへへへへ。

 

と、ジュリーさまもまだ寝起きでほんわりしていらっしゃるし、ここは僕が。

 

「はいなんでしょうシルヴィーさま」

「………………………………? あ、どうましたか……、どうしたの、シルヴィー」

 

ぽうっと眺めていたジュリーさまの神秘から視線を苦労してはがして、だけど僕は基本動きも反応もワンテンポ遅いからのろのろと向き直る。

 

人とおはなしするときにはきちんと前を向かねばならぬ。

 

ゆえに、ジュリーさまのおはだかが遠のいちゃって残念だけど、シルヴィーさまもまた大切な方ですから。

 

………………………………あ。

 

もしかしてシルヴィーさまもご希望なさっておられたりして、僕による完璧なお着替えを。

 

「……えっと、リラってさ? その、ジュリーの……着替えまで、いえ、まずはこうしてしている理由を聞きたいのよ」

 

「理由………………………………なにゆえに、ですか?」

「理由。 ………………………………なにの、かしら?」

 

???

 

理由?

 

と、おっしゃっている意味が分からなくって首をこてんと……いつものあざとい仕草のクセでつい傾けたら、ジュリーさまの髪の毛がさわっと僕の頭に振ってきた。

 

どうやら主従……じゃない、姉妹(偽)としてのシンクロニティを発揮してしまったらしい。

 

嬉しい。

 

照れる。

 

「その……、あれよ。 ジュリーも完っ全に力抜いて脱がされていたし、ていうか屈んでまでさせられてたし。 そんでもってリラも、慣れた手つきでボタンまで淀むことなく外していたし。 ………………………………。 ……まさか、まさかなんだけど、あなたたち、朝から着替えをぜんぶ……えっとねぇ? 下着からみんな」

 

「そうですよ?」

「ですです。 毎朝、毎夕、毎晩と、1日3回すべてのお召し物を替えさせていただく名誉です」

 

見上げてみると、こてんとお首をかしげるお姿がまたかわいらしいジュリーさま。

 

髪の毛が肩やお胸やいろんなとこのお肌に触れてちょっとくすぐったかったのか、ぶるって震えるお姿をまた一段とかわいらしい。

 

ああ、肩からお胸にかけてふんわりと乗っている髪の毛の、なんと美しいことか。

 

「だってリラは、今までの方たちにされていたよりも……ずっと服選びがお上手ですし、流行にも敏感で、いつもいちばんに取り入れたものをお友だちにお披露目できるほどですし……。 些細な大きさのちがいにも気がついてくださって、すぐに微調整を頼んで、ぴったりに仕上げてくれるのですもの。 あとはそうですね、その日の、そのときの私の気分にも合わせてくださるから……初めはお試しでだったのですけれど、いつの間にか毎回任せるようになってしまっていたのです……、よ。 まあ、おかげで一時は侍従長がご機嫌ななめだったのだけれども、そこはほら、リラですから。 いつの間にか、別の、もっと大切でやりがいのある……らしいお仕事を任せるようになっていたので、問題ないようなのです……よ、シルヴィー」

 

……ずっと突っ立ってるのもあれだしって、おかわいらしいお姿を存分に眺め、もったいないけどいつまでもおはだかでいらっしゃって冷えて体調でも崩されたら大問題だから、僕はしょうがなく……しょうがなく。

 

お友だちとはいえど、やっぱり意識しちゃったらちょっと恥ずかしいからか、いつの間にか結構な早口になられてきたジュリーさまのお着替えの後半戦を始める。

 

まずは、ぱんつを。

 

……残念なことに、誠に残念なことに、このくそったれな中世には、いわゆるぱんつというものは存在しないから、現代的に言うとあったかショーツって感じ。

 

まあ色気のない、おへそからふとももまでを覆うような感じのもので、だけどやっぱり僕的にはどー見ても膨らんでないボクサーパンツ的なものだ。

 

だけど、ジュリーさまの健康状態のためだから! あくまで医療的な目的だから! ……って、邪心のない人ならころっとダマされちゃういいわけがすんなりと通ったおかげで、ジュリーさまのおぱんつはシルクの真っ白なもの。

 

それを、片足片足と、阿吽の呼吸で脚に入れていき……そして、おまたにぴったりと、お尻にもぴったりと合わせ。

 

これは着心地のためだからっていつも言っているから、最初はくすぐったがっていたけどすっかり慣れてくださったように、ジュリーさまのおまたとおしり周りを、ジャストフィットしているかしっかり触って、さらさらもみもみと確かめて。

 

それでお次はシャツをというところでとうとうジュリーさまが後ろを向いてしまわれ、僕もそれに従ってとてとてと……シルヴィーさまの正反対の方へと着いて行き。

 

そしてジュリーさまが、少し恥じらいを含んだ口調あああああおっと落ち着くんだ。

 

「その、ね? いきなりに……ふだんのことだしまだ寝ぼけていたから今まで気がつかなかったのですけれど、着替えを始めてしまったのは私の方だから、シルヴィー、申し訳ないのだけれど」

「申し訳ない? ……え?」

 

「……いえ、悪いのだけれど、そんなにじろじろと見ないでくれるかしら。 その、やはり恥ずかしくなってきて」

「お次はこちらを」

 

ぱんつ、シャツと来たらお次は靴下だ。

 

少しでも、1秒でも長く、白くてすべすべで美しいお肌の面積を減らすわけには行かぬ。

 

そんなわけでベッドにストンと座っていただき、靴下を履いていただき……もちろんこちらも指をぐにぐにと触って、ジャストフィットに。

 

「ありがとう、リラ。 おかげでいつも快適です」

 

「……じろじろ見るなって言ったって、そこまで堂々としていたら見ちゃうでしょう? それに、昨日だっておふろでみーんなハダカだったし、もう見慣れているじゃないの、お互いに。 何よ、そんなに急に恥ずかしがって。 というか今さらじゃ」

「おふろならともかく……そういうふうにじっと、一方的に見つめられるのは……やっぱり恥ずかしいのですよ」

 

「はいはい、見るのはやめるわ。 ……他人の着替えなんて。 それもいきなり素っ裸になってからのそれなんて、今まで遭遇したことなかったから斬新だったし、何よりも驚いたからしょうがないじゃないの」

 

可能な限りにおはなしを邪魔しないようにと、はい立ってー、と全身でジェスチャーをする。

 

「いつも泊まりのときはおふろで一緒ですけれど、そうしてじっと見ては来ませんよね?」

「だーかーらー、私はあなたたちの唐突っぷりにびっくりしただけだって」

 

「………………………………。 それもそうです、か……?」

「……あなた、まーだすこし寝ぼけてるわねぇ………………」

 

そんな風な、ループし始めた気がしないでもない、実にかわいらしいやりとりを聞きながらジュリーさまのお召し物をひとつ、またひとつと装着させていただく。

 

パンツルック、……もちろんズボンのことだけど、そうだって知ってはいてもパンツって聞いただけで嬉しくなっちゃうのはなぜだろう……をされているジュリーさまは、こうして見てみても改めて新鮮だ。

 

貴族のお嬢さま方って、こんな格好をするの……ほとんどいらっしゃらないだろうからなぁ……。

 

むしろこういう格好でも平気で楽しんで、ご自分からしてあっちこっちへと出かけられているシルヴィーさまとか。

 

あるいは、町に出るときはいちいちめんどくさいからって、ひとりのとき……もちろんお付きの人とか護衛の人たちもいるけど、ジュリーさまとかがいらっしゃらないときは、いつも男っぽい格好……平民の、ごくふつーの、こども(この世界基準)なら女の子でもやんちゃならこういうカッコしててもおかしくないからってしているときの僕とかの方が異端だしなぁ。

 

あー、できるんならふだんからズボン履きたい。

 

けどなー、ここなら、え〝って感じで見られはするけど、いいよって言ってはくれそうなんだけどなー。

 

ふりふりな方が女の人にモテるんだよなー。

 

かわいさが断然に違うとか何とかで。

 

男としてのアイデンティティか、女の人に抱きしめてもらうためのろりーたか。

 

悩ましいところだ。

 

……いや、悩むことはない。

 

もちろんぱふぱふの方が大切なんだ。

 

「それにしてもねぇ……。 リラって、ほんっとに甲斐甲斐しいわねぇ。 ジュリーに対して、……まるで、恋人みたい。 焼けちゃうわぁー」

「……な、何を言っているのですかシルヴィー。 私たちは女同士、いえ、そもそも私たちは姉妹になったのですし、それに私にはアルベールさまが」

 

「ところでリラ? ジュリーのそれが終わったら、私のも頼めたりするのかしら?」

「ご要望とあらばぜひ」

「ちょっとシルヴィー、まだ話は終わって」

 

ちょっとムキになられて……なんでかは分かんないけど……おられるジュリーさまに屈んでいただいて、シャツの具合をお胸ごと確かめていたところにシルヴィーさまから思いだけない幸運が舞い降りてきて、すかさずにお答えする。

 

機を逃してはならない。

 

シルヴィーさまが気まぐれで僕にお体を預けようとしてくださっているんだ、ならば僕もそれに全力で答えねば。

 

うん。

 

これは、ジュリーさまの妹として……ジュリーさまのお友だちのシルヴィーさまのお願いを叶えるためなんだ。

 

決して、決して、疚しい気持ちなんてどこにもないんですから、ですからぜひあのたわわとたわわをもういちどこの朝日の下で堪能させていただきたく思う所存ですシルヴィーさまうへへへへへへ……。

 




リラちゃんはお世話好きなだけです。 ただし女性限定、あといくらかの脳内の肉欲も含まれていますけれども。 それが、リラちゃんの謳歌している今世です。
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