宇宙戦艦ヤマト2199 もう一隻の宇宙戦艦   作:牧場のオヤジ

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宇宙戦艦ヤマト2199、2202を見てふと書きたくなりました。

作者の独断と偏見。不定期投稿になりますのでそれでもいいと思う方のみ読んでください。

また、『こんな話にしてほしい』等々がありましたらご意見をお寄せください。

では、宜しくお願い致します。


ヤマトを越えるヤマト型

無限に広がる大宇宙。静寂と光が広がる世界。死んで行く星もあれば、生まれてくる星もある。そうだ。宇宙は生きているのだ。それは銀河系でも様々な生命に溢れている。

 

 

そして太陽系で最も美しかった地球もまた、滅びの道を歩んでいた。

 

2191年に異星文明ガミラスとの初接触し直後開戦となる。一時は互角の戦いをくりひろげていたが、2192年にガミラスが遊星爆弾攻撃始めたところから形勢は一転。人類は地下都市を構築し徹底抗戦を続けるがガミラスの圧倒的軍事力の前になすすべは無かった。

 

 

 

 

それから地球は、惑星イスカンダルという星の支援により地球で初めての光速を越える艦が誕生する事となる。

 

その名は宇宙戦艦ヤマトという。

 

しかしそんなヤマトもイスカンダルの支援が無かった当初はこれまでの艦艇と同じ機関か新型の機関を搭載する予定で。また、イズモ計画。いわゆる人類生存計画の最後の希望の船でもあった。

 

 

イスカンダルの使者が来るまで、地下都市の地球連邦技術研究開発本部では新型機関の研究が長年行われていた。

 

 

『真田。ガミラスの機関は解析できたか?』

 

 

『粗方だが纏められたぞ』

 

 

『そうか。ガミラスでいうゲシュタム機関を地球版に造れれば、ガミラスと渡り合える』

 

 

『それは解るが鷹橋(たかはし)。時間が足らないぞ』

 

『俺はやる。真田。情報は逐一報せてくれ。地球を救う為だ』

 

『全く。お前という奴は』

 

 

 

この鷹橋という人物。

本名、鷹橋優太(たかはしゆうた)。年齢23歳。

祖父や父等の影響で研究開発に目覚める。一応、軍人で仕官学校を主席で卒業している。階級は現在二等宙佐(中佐)でエリート中のエリートである。また、祖父や父を継ぎ地球連邦技術研究開発本部の主任である。

 

 

『鷹橋。司令部付きの知り合いから聞いた噂だが、とある惑星が地球を助けるための使者を出したとか』

 

 

『なに?それは本当か?』

 

 

『まだ、噂だ。事実であれば有り難いが』

 

 

『そうなると俺が開発した機関が使えなくなるじゃないか。不味いな。真田。開発を急ごう』

 

 

『はぁ、全く。手に負えんな』

 

 

それから暫く優太は研究開発を続け次々と新たな武器や機関、技術等を輩出した。どれも従来型とは比べ物にならないほど優秀で軍上層部や連邦政府も御機嫌だった。その対価として優太には報酬が与えられるのだが。それを優太は使い込まずに貯め続けた。それは祖父や父の遺言でとある計画をおっぱじめようとしていたからである。

 

2194年に入ると。遂にヤマト計画が始まった。九州の坊の岬沖に沈没した戦艦大和を偽装ドックとして建造を始める。この時既にイスカンダルからの使者ユリーシャ・イスカンダル(生存。現在国賓として過ごしている)が地球に技術提供の為やって来ている。与えられた技術情報を見た優太と真田はその技術力に驚くしかなく。優太に関しては完全に折られていた。

 

 

「真田。お前にヤマト計画の全権を任せる」

 

 

『鷹橋。お前、何を言っているんだ』

 

 

「俺はイスカンダルの技術に惚れた。だがそれに負けた。俺はこの技術に追い付き追い越さなければならない。あと、このヤマト計画はお前が担当者なんだ。これは上からの命令でね。ヤマトを宜しく」

 

 

『鷹橋。お前まさか』

 

 

『さぁ、ヤマトは待ってくれないぞ。速く仕事に取り掛かるんだ』

 

 

優太はそう言って、資料のファイルの山を真田に渡し部屋を出て行った。

真田は優太から渡されたファイルに目を通す。

 

『これは、、、鷹橋。お前はやっぱり天才だな』

 

ファイルにはヤマトの艤装案や波動エンジンの有効性等々。優太の諸案や、問題点と改善点等が挟められていた。

 

 

部屋を出ていった優太は車に乗り自宅へ戻る。

 

 

鷹橋の自宅は地球連邦政府関係者が入れるマンションの他に、ある計画のために祖父が購入した土地と一軒家(別荘)がある。今回は後者に帰った。

 

 

「帰ったよ」

 

 

暗い玄関の灯りをつけて家にあがる。

 

居室のドアを開けるとリビングなのだが開けた瞬間にリビングではなく。別な者が視線を遮った。

 

 

『お帰り~』

 

 

遮ったのは1人の女性。しかも飛び付いてきた。優太は完全に彼女の体で前が見えない状態である。

 

 

「ユリーシャ。皇女がはしたないぞ」

 

 

『いいのよ。ユウタにだけだもん』

 

 

「はいはい。俺は風呂入って書斎に行くから邪魔するなよ」

 

 

『うん』

 

 

そう。優太は政府から彼女、ユリーシャの接待兼イスカンダル人の調査を依頼されていた。それゆへ彼女は優太の別荘に居るのである。

風呂から上がり、書斎にて図面を書き始める優太。

 

 

「政府は知らないかもしれないが、この地球には大和を越えたヤマト型が存在することを教えてあげよう」

 

 

優太が書いている図面の表紙には

 

【超大和型戦艦 オオヤシマ】と書かれていた。

 

この大八洲は元々は超大和型戦艦をモデルとして、第二次大戦終盤に登場した戦艦である。元々戦艦名は紀伊である。

 

そして、優太が引いている図面は既に完成間近であった。

 

 

全長 400m

全幅 60m

 

主機

次元波動エンジン 一基~二基

補助エンジン 四基

 

兵装

艦首二百五十糎次元波動爆縮放射器

三連装五一糎陽電子衝撃波砲 四基

三連装二五糎陽電子衝撃波砲 二基

四連装パルスレーザー砲 二十基(片舷十基)

三連装パルスレーザー砲 三十基(片舷十五基)

艦首艦尾魚雷発射管 前後六門 計十二門

舷側ミサイル発射管 左右十六門 計三二門

艦底ミサイル発射管 十六門

煙突ミサイル発射管 十門

 

艦底部艦載機発射口 (搭載機数五十機予定)

 

 

補助エンジンはヤマトの2倍、兵装もヤマトより上回る質と量である。

 

 

この完成した図面を優太は連邦軍高官と政府高官。また、一部の建造関係者に報告する。その翌日に優太は連邦議会へと召集された。

 

 

『鷹橋君。君はこの様な時にもう一隻の巨大戦艦を造るつもりか?』

 

政府高官が優太に訪ねる。

 

「この様な時勢だからこそです。確かにヤマトは地球の希望です。ですがそのヤマト一隻では心もとありません。単独での航海は危険です。ですからこの紀伊、いや。オオヤシマを造るのです」

 

『しかしこれほどの戦艦を造るドックなど』

 

 

「その点は問題ありません」

 

 

『『『!!!』』』

 

 

「我が祖父や父により既にドックは完成しております。また、資材に関しても祖父と父の代で粗方調達済みです」

 

 

『なんだと』

 

 

『それは事実なのか?』

 

 

軍、政府高官は優太の発言に驚くしかなかった。

そんな中で連邦軍側の席に座っていた地球連邦軍総司令長官の藤堂平九郎長官が発言する。

 

 

『鷹橋。間に合うのか?』

 

 

「ヤマトも建造を始めたばかりです。今から始めれば同時竣工が出来るかもしれません』

 

 

『よし、解った。私は鷹橋の意見に賛同する』

 

 

藤堂の一声によりオオヤシマの建造が許可された。

この後、鷹橋は藤堂の執務室に呼ばれる。

 

 

『鷹橋。これでヤマトとオオヤシマの乗員の選定だが。君にはオオマシマの艦長を頼みたい』

 

 

「それはうれしいですがヤマトの方は」

 

 

『艦長は沖田にしようと思うのだが』

 

「沖田大将は艦長ではなく司令長官として座乗されるべきです。ですので艦長は沖田長官に任命させましょう」

 

 

『成る程な。では、そのようにしよう。加えて君は特例だが最低でも宙将補(少将)になるだろう。宜しく頼むよ』

 

 

「はい」

 

長官室を後にして次に優太が向かった先は沖田十三の執務室である。

 

 

トントントン

 

「沖田大将。研究開発本部の鷹橋です」

 

 

『入ってくれ』

 

 

ガチャ

 

「ご無沙汰しております。沖田さん」

 

 

『あぁ。本当にな。鷹橋君とは君の親父さんの葬式以来か』

 

 

「はい。かれこれ五年が経ちました」

 

 

『五年か。もうそんなに経ったのだな。宇宙に出ていると月日を忘れてしまうな』

 

 

「長官」

 

 

『すまんな。さて、藤堂総司令から話は聞いている。宇宙戦艦戦艦オオヤシマ。元々は紀伊という戦艦だったな』

 

 

「はい。ですが史実の紀伊より主砲は一基増やしていますが」

 

 

『まぁ、それは紀伊が後の改装で砲搭を増設するために後部甲板を広く開けていたという証言に基づいた事だろう』

 

 

「えぇ。その通りです」

 

『まぁ。これで単艦での行動をしなくて済む。あとは人員と』

 

 

「長官。長官は艦隊司令として指揮をしてください。艦内への指示は部下に任せるべきです」

 

 

『うむ。解った。そうしよう。それでだな鷹橋。お前さんは古代守を知っているか?』

 

 

「守。古代守ですか。彼は私と同期ですが」

 

 

『儂の後を託せるのは古代と君だけだと思っている』

 

 

「では、ヤマト艦長に古代を」

 

 

『あぁぁ』

 

 

「良いことかと思います。私の方の人員も面白い者達が集まると思いますよ」

 

 

『うむ、期待している』

 

 

「では、これで」

 

 

それから4年後の2198年。イスカンダルが再度地球に向けて使者を出したと通達される。また、それに呼応するかのようにガミラス軍も冥王星に艦隊が集結中とも情報が入った。

 

この4年迄に地球艦隊の改修等が行われ砲の射程、威力も上昇した。此れならばガミラスに勝てる。そう息巻く戦士たち。

 

遂には火星宙域で再びガミラスと対峙することとなった。

 

 

これは、ヤマト発進まで数ヵ月前の事である。

 

 

 




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