宇宙戦艦ヤマト2199 もう一隻の宇宙戦艦   作:牧場のオヤジ

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明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。

今後ともよろしくお願い致します。


飛び立つは世紀の超弩級戦艦

 

 

 

 

戦艦大和

誰もがその名前を聞いたことはあるだろう。大日本帝国海軍の切り札として誕生した戦艦である。

 

世界最大の46cm三連装砲を3基9門搭載した戦艦である。

 

基準排水量は64000t。満載排水量は72800tを誇り当時の戦艦の中では世界最大である。

その巨大の割にはコンパクトに全長と全幅を纏めており速力は27.46knot。負荷を掛ければ29knotを発揮できたという。決して遅いわけではない。

また、防御力も折り紙つきで、自身の主砲と同じ対46cm防御が施されているのと最先端の注排水システムを搭載している。

 

正に走攻守が揃った戦艦である。

 

姉妹艦として武蔵、信濃がいたが信濃は戦局の変化により戦艦ではなく超大型空母として誕生したが横須賀から呉への回航中に潜水艦の雷撃により短い生涯を終えたのであった。

 

 

そして大和と武蔵も時代の流れには抗えなかった。時代は戦艦から航空機の時代となり二隻とも幾多の改装により対空砲などを増設していったがそれでも敵わず海の底へ沈んでいった。

 

これが我々の知っている歴史である。

 

 

 

しかしこの地球の歴史は違う。史実とは違い信濃の完成と紀伊型戦艦の紀伊が就役していたからである。

 

戦艦紀伊

 

大和型の拡大発展型で、アメリカの対大和型であるモンタナ級戦艦に備えて1944年に就役した。

特出すべきは主砲である。51cm三連装砲を4基12門搭載していることである。加えて対空砲も長10cm連装高角砲を多数搭載し全て電探と連動が可能となった戦艦である。

速力も新型のガスタービンを搭載し速力は28~31knotを発揮できる。防御力は言わずもながら対51cm防御である。

 

その紀伊と大和、武蔵、信濃と共にマリアナ沖海戦、レイテ沖海戦、東シナ海海戦に参加し米軍との死闘を繰り広げ、日本がアメリカとの早期講和をする要因になったという。

 

そして、日本とアメリカとの最後の海戦、東シナ海海戦により大和と信濃は戦没した。

 

この東シナ海海戦は日本軍の総力を上げた海戦となり空母が少ない日本軍は本州、朝鮮、支那にある全ての航空機を動員して米軍と対峙した。結果は日本軍の勝利となり。これが日本最後の勝利となった。この2ヶ月後、日本は連合国と条件付き講和を結び終戦となった。

 

 

講和後、紀伊と武蔵はアメリカに引き渡され、技術提供を行ったのち、核実験の標的艦となった。

屈指の防御力を誇る紀伊と武蔵は三発の核を爆心地で受けてもなお浮いており米海軍を震撼させたという。

 

その後、武蔵はシブヤン海。紀伊はマリアナ沖にて、米海軍の駆逐艦の魚雷実験(日本が開発した酸素魚雷を技術提供を受けて開発した)の標的艦となった。既に三発の核を受けていた武蔵と紀伊は片舷に魚雷を集中的に受けた。武蔵は10発で沈み、紀伊は武蔵の3倍の雷撃でも浮いていたが翌朝、誰にも見られることなく沈んでいった。

 

 

 

そして時を越えて再び大和型を継承したヤマトと紀伊を継承したオオヤシマが今度は地球のため、全人類のために旅立つのであった。

 

 

ヤマトクルーは東シナ海の坊の岬沖、オオヤシマクルーはトラック諸島沖に集合し、出撃準備に取り掛かっていた。

 

 

『これが波動エンジンのコアか』

 

 

『はい。これを入れればエンジンが始動できます』

 

 

『なんとも面倒じゃな』

 

 

キュイィィィィィィィン

 

 

 

ヤマトでは飛び立つための電力供給が始まった。一方のオオヤシマはすでに電力供給に入っている。

 

 

「さて、いよいよだな」

 

 

コンコンコン

 

『優太。私です』

 

 

「どうぞ」

 

 

ガチャ

 

 

『失礼します』

 

 

艦長室に入った来たのはイスカンダルの第二皇女であるサーシャである。ユリーシャはヤマトへサーシャはオオヤシマに乗ることになっていた。

 

 

「どうしたんだい。サーシャ」

 

 

『うん。実は、、、、、ヤマトとオオヤシマの艦首に搭載している武器なんだけど』

 

 

「波動砲の事か?」

 

 

『えぇぇ。あれはイスカンダルの負の遺産なの』

 

 

「負の遺産か」

 

 

『そう。御姉様から聞いたことがあるの。嘗てイスカンダルもガミラスのような星間国家を束ねていた時があったみたいなの』

 

 

「ふむ」

 

 

『その時からこの波動砲を使って幾つもの星星を破壊、消滅させてきたみたいで』

 

 

「殺戮兵器ということか」

 

 

『そう。そして殺戮や戦争に嫌気が差したイスカンダルは全ての兵器を封印して殺戮の星から救済の星へと舵をとったわ。今回の地球救済も同様。でも』

 

 

「俺が、、、いや地球がそれを殺戮兵器へと転換してしまったと」

 

 

『うん。だから、もしかするとイスカンダルに着いても御姉様が許してくれるかどうか』

 

 

「全ては俺が波動エンジンの応用を見出だしてしまったが為か」

 

 

『まさか、私も波動エンジンを容易く理解し独自開発までして尚且つそれを応用、改良までもしてしまうなんて思わなかったわ。貴方の頭は凄いと言うしかないわね』

 

 

「それで、波動砲を使うなと言っているのか?」

 

 

『全ては侵略ではなく、自衛のため。それは解っているわ。でも』

 

 

「そんな心配をするな。無闇に撃つことなんてない。あと言っておくが、このオオヤシマの波動砲は波動砲だけじゃない」

 

 

『え?』

 

 

「オオヤシマのショックカノンは51cm砲搭だけではない。艦首からもショックカノンを撃てるようにしている波動砲の砲口からな」

 

 

『そ、それって』

 

 

「このオオヤシマは艦首にショックカノンも搭載しているということだよ」

 

 

『そんな。そんな大口径のショックカノンなんて聞いたこと無いわ。しかもエネルギー量も』

 

 

「波動砲に比べれば全然だよ。だから撃ち分けることができる。あとこのオオヤシマは俺が改良した波動エンジンが搭載している。ヤマトの約2倍の出力が発揮できると自負してるよ」

 

 

『もう。いいわ。頭が痛くなってきた。とにかく。波動砲はあまり使わないでね。じゃっ』

 

 

バタン

 

 

「ふう。嵐が去ったな。さて、一応、沖田さんにも伝えておくか」

 

 

優太はヤマトの沖田に回線を繋げて先程の波動砲についての説明をした。

 

 

『そうか。なら、使いどころには注意せんとな』

 

 

「はい。ひとつ間違えば惑星を滅ぼします」

 

 

『わかった。報告感謝する。では、儂は艦橋に降りる』

 

 

「はい。では、出撃致しましょう」

 

 

通信を終えた沖田は艦橋に降りる準備をする。すると

 

 

トントントン

 

 

『古代進です』

 

 

「入る」

 

 

ガチャ

 

 

『失礼します』

 

 

『どうした?もうすぐ発進だぞ』

 

 

『はい。実は、戦術長を拝命した件です。自分には』

 

 

『先日のガミラスの攻撃でクルー候補が戦死してしまった。そして、本来お前の席に座る男も儂が死なせてしまった』

 

 

『それは』

 

 

『お前の兄、古代守だ』

 

 

『兄さんを』

 

 

『艦長と戦術長を兼任させようと思っていたのだがな。だが、お前の経歴を見て戦術長として務まると儂が判断した。後はお前が決めろ。古代』

 

 

『はっ、はい』

 

 

『では、降りろ。間も無く出発だ』

 

 

『はい』

 

 

古代は第一艦橋に降りるとそこには既に森雪とユリーシャが話をしていた。

 

 

『皇女は向こうではどの様な生活を?』

 

 

『私は色々な星星を巡って御姉様が唱える救済を言って廻っていたわ。でも、旅行みたいなものだから楽しかったわよ』

 

 

『そうなんですね。あっ』

 

 

雪は古代が入ってきたのに気づく

 

 

『古代進さんね。森雪です。よろしく』

 

 

『あ、あぁ。よ、よろしく』

 

 

あまりにも二人が似ているため古代は無愛想な挨拶をしてしまう。

 

 

『古代?』

 

 

『はっ、はい』

 

 

『ふふふ。私はユリーシャ。よろしくね』

 

 

『こっ、こちらこそ。皇女』

 

 

挨拶をしていると艦橋に他のメンバー達が入ってくる。

 

 

『副長の真田だ。よろしく頼む』

 

 

『『はっ』』

 

 

『では、各員持ち場につき最終チェックだ』

 

 

真田の指示のもと、全員が持ち場につく

 

 

『司令部より入電。冥王星より惑星間弾道弾が接近中。敵の目標は、、本艦とのことです』

 

 

『何だって』

 

 

『おいおいまじかよ』

 

 

『狼狽えるな』

 

 

沖田が座席エレベーターで艦橋に降りてくる。

 

 

『機関長。どうだね』

 

 

『エンジンを動かすには電力がまだまだ足りません』

 

 

『通信。司令部に繋げ』

 

 

『はっ』

 

 

ヤマトのビジョンに司令部が映される。

 

 

『おぉぉ。沖田君』

 

 

『電力供給の方はどうなっていますか?』

 

 

『今、極東管区の電力を供給し始めているところだ。後は、ザザザザザザザザザザザザ』

 

 

プツン

 

 

『回線が途切れました。恐らく電力供給でダウンしたものかと』

 

 

『ふむ』

 

 

司令部では、停電したことで直ぐに予備電源に切り替えられた。

 

 

『これは、、、』

 

 

『す、凄い電力がヤマトとオオヤシマに供給されています。これは、、、、ナガトです。ナガトが電力を供給しています。また、この司令部にもナガトより電力が来ています。今、電源を切り替えます』

 

 

『ナガトだと。それはどういう事だ?』

 

 

司令部に再び、明かりが灯るとモニターが復活する。そして、モニターにはオオヤシマにいる鷹橋が映る。

 

 

『鷹橋君』

 

 

「長官。ナガトの起動は私の命令です。ナガトの管轄は我々ですから」

 

 

『それは理解した。しかし何故電力供給を』

 

 

「惑星間弾道弾が来ているのです。飛び立つ前にやられてはこれ迄の苦難が水の泡です。できるだけ速く飛び立つためにナガトの発電エネルギーが必要なのですよ。まぁ、後は波動エンジンを二基付いているオオヤシマの為でもありますから」

 

 

『わかった。後は飛び立つのを待つ。頼んだぞ』

 

 

「お任せください」

 

 

ナガトから電力供給を受けているヤマトでは

 

 

『提督。ナガトから莫大なエネルギーが供給されています』

 

 

『機関長』

 

 

『はい。これなら火を入れられます』

 

 

『うむ、島』

 

 

『了解。エンジン始動。100、200、300、600、1200、2400、2800、3000。フライホイール接続、点火。ヤマト発進します』

 

 

ヤマトの傾いた船体が起き上がり偽装が剥がれていく

 

 

『これがヤマト』

 

 

『そうだ。これが宇宙戦艦ヤマトだ』

 

 

ヤマトは地球の岩盤から浮上して弾道弾への迎撃体制に入る。

 

 

 

『ショックカノンに動力伝導完了完了しました』

 

 

『誤差修正右0.3』

 

 

『了解』

 

 

『ショックカノン。軸線に乗った』

 

 

『発射』

 

 

『撃てぇぇ』

 

 

ヤマトの全主砲と副砲から綺麗な青い光線が放射されそれは惑星間弾道弾へ命中し突如大爆発を起こす。

 

 

弾道弾の爆発により辺りは黒煙に包まれた。それは司令部のモニターでも確認できた。

 

 

『ヤマトは』

 

 

『爆発で溶けてしまったのでは』

 

 

黒煙がまだ収まらない中、ヤマトはゆっくりと出てくる。

 

 

『ヤマト、健在なり』

 

 

『『おおぉぉぉぉ』』

 

 

『オオヤシマは?』

 

 

『既にマリアナ沖から抜錨済みです。間も無く、月軌道にてヤマトと合流します』

 

 

『頼んだぞ。ヤマト、オオヤシマ』

 

 

こうして世紀の戦艦。ヤマトとオオヤシマはイスカンダルへと旅立つのであった。

 

 

地球滅亡まであと363日である。

 

 




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