宇宙戦艦ヤマト2199 もう一隻の宇宙戦艦 作:牧場のオヤジ
作者でございます。
体調の方は如何で御座いましょうか?
皆様の御健康と益々の繁栄を願っております。
ではどうぞお楽しみに
宇宙戦艦ヤマトとオオヤシマは地球の大地から飛び立った。ヤマト型と超ヤマト型の二隻は似てはいるがそれは異なっている。
先ずは全長。ヤマトは333mに対してオオヤシマは当初の計画400mではなく450m。
全幅もヤマトが60mに対してオオヤシマが当初の60mから90mとなっており。ヤマトより大きいのだ。
武装もヤマトが主砲3基に対してオオヤシマは4基。対空パルスレーザーもヤマトの2倍近く載せている。
そして一番異なるのはエンジンだ。ヤマトはイスカンダルの設計図を元に造った波動エンジンを1基搭載しているのに対して、オオヤシマは鷹橋がそれを基に新開発した波動エンジンをなんと2基も搭載している。これにより出力もヤマトの倍以上となっており、波動砲はもちろんの事、主砲等の射程、威力もヤマトを越えている戦艦である。また、航空隊もヤマトが33+2機に対してオオヤシマは80+2機と圧倒的である。
また、最後に、ヤマトには999名の乗員が乗っているが、オオヤシマは1100人とヤマトより少し多いくらいだ。これはこのオオヤシマが実験戦艦であることも1つの要因でもある。軍人が少なくなった地球防衛軍は乗員の不足を補うためにAIによる艦隊運営を計画していた。
その実験としてオオヤシマの艦橋にはアナライザーのようなAIロボットが各所のコマンドとなっている。その他は砲雷科、航空隊、修理班、工作班、医療班等々が乗員している。その為、オオヤシマの指揮は鷹橋とAIにより行われるととなる。
そしてヤマトとオオヤシマは地球大気圏を通過し、月軌道で合流をする。
合流をして初めてオオヤシマを見たヤマトのクルー達は驚いていた。
『で、でけ~』
『おい、このヤマトの主砲より大きいんじゃないか?』
『これがオオヤシマか』
乗員達が側舷デッキからオオヤシマを見ている頃、艦橋では主要メンバーと鷹橋が話をしていた。
『うむ。オオヤシマの事は君からも聞いていたが実物を見るとやはりでかいな』
「まぁ。実験戦艦でもありますからしょうがないですよ」
『波動エンジンを二基使っているのは本当なのか鷹橋』
「はい。その為、出力等もヤマトよりありますよ」
『では、主砲等の威力もヤマトよりあると』
「勿論。私はこのオオヤシマの開発者ですから」
『わかった。後の話は後で聞こう。では主要メンバーはブリーフィングルームへ集合だ』
『『はっ』』
沖田と鷹橋を含む主要メンバーはブリーフィングルームへ集まり。今後の行程などを確認する。
『先ずは波動エンジンによる空間跳躍であるワープのテストをしたいと思っています』
『ワープ?』
『ワープは波動エンジンの出力を限界まで上げ、亜音速により時空をジャンプするという物です。これは波動エンジンだからこそ成せる事です』
『もしワープに失敗した場合は』
『恐らく、失敗した場合は我々は時空の狭間に閉じ込められ出ることが出来なくなるでしょう』
『ひっ、怖っ』
「後、真田。例の奴も試験せねば」
『あぁ。最後に試験するのは艦首に搭載している波動砲の試射です』
『波動砲?』
『波動砲とは波動エンジンから放出される余剰エネルギーを圧縮させ一気に前方に放射する兵器だ。正式名称は次元波動爆縮放射機。便宜上、波動砲と呼んでいる』
『この波動砲は正に未知の兵器だ。恐らく惑星を容易く葬り去る力があるかもしれん。地球で言うところの核兵器だ。その為使用には十分に熟慮の上使用する。いいな』
『『はい』』
『では、先ずはワープテストを行う。総員準備に掛かれ』
ヤマト、オオヤシマはワープテストの体制に入る。
「機関出力最大」
『リョウカイ。キカンシュツリョクサイダイ。ワープタイセイニハイリマス』
オオヤシマの二基の内、一基の機関が最大まで出力をあげ、ワープの体制に入る。この時、残りの一基はワープアウト後の推進用として残しておく。
『ワープ2分前。各自ベルト着用』
乗員達は皆椅子に座りベルトを着用しワープを待つ
『ワープ。サンジュウビョウマエ』
そして
『『ワープ』』
ヤマト、オオヤシマが同時にワープを行う。艦首から徐々に別の時空へ入っていき艦尾まで達するとまるで流れ星のようにヤマトとオオヤシマは消えていった。
暫くの時空を漂った二隻であったが突如軌道を変えるためワープが終了する。そしてワープアウトした直後、ヤマトは木星の重力に引き込まれ木星に緊急着陸を行った。
オオヤシマはワープアウト直後にもう一基のエンジンを動かしたことにより緊急着陸をせずにゆっくりとヤマトの後を降りていった。
『各自状況報告』
『機関室、エンジンが緊急停止しとる。復旧までだいぶ時間がかかるぞ』
『主砲副砲はエンジンが動かないと動かせません』
『補助エンジンはどうですか?徳川さん』
『使えなくはないが何とも言えんな』
『真田くん』
『恐らくワープの軌道上にこの浮遊大陸があったためかと思われます。またエンジンが動くまでこの浮遊大陸の調査をしたいと思います』
『うむ。許可しよう。人員を選抜して当たってくれ』
『はっ。アナライザー。新見くん出番だ』
真田、新見、アナライザー達は浮遊大陸の植物の調査の為、探索挺に乗り大陸に降下する。
『測定器によるとこの大陸の空気は地球と酷似しています』
『デスガ、コノタイリクノショクブツハスベテタイヨウケイニハソンザイシテイマセン』
『なるほどな。太陽系の外から来たということか。アナライザー他に解ることは』
『シイテイウナレバ、コノタイリクハ、ジンコウテキニツクラレタタイリクデス』
『よし。それが解れば十分だ。ヤマトに戻る』
真田達は調査を打ち切りヤマトに帰還する。そして直ぐに摂取した植物の調査に入った。
『真田副長からの報告によればこの浮遊大陸はオーストラリア大陸より少し大きい位の大きさで、繁殖している植物も太陽系には存在しない植物であることが解っている』
『つまりそれは』
『これは外から持ち込まれた物だということだ』
『では、ガミラスが』
『うむ。そして恐らく』
『か、艦長。鷹橋宙将から入電。「敵基地らしき構造物見ゆ」』
『ちっ。徳川機関長。エンジンの方はどうですか?』
『大分良くなっておる。後、5分ほどじゃな』
『機関長。最善を尽くしてくれ』
『任せてください艦長』
『相原。オオヤシマに通信。ヤマトエンジン再始動まで後5分。それまで援護されたし。以上』
『了解しました。ヤマトからオオヤシマへ。ヤマト、エンジン再始動まで後5分。それまで援護されたし』
オオヤシマ艦橋
ヤマトからの通信は鷹橋の艦長席モニターに直接表示される。
「返信。了解した。以上(さて、ガミラスの基地だということは判明したな。ということは少なからず艦隊がいる筈だ)総員戦闘配備、砲雷撃戦用意」
鷹橋の号令がオオヤシマ艦内に通達される。
その頃。ガミラス基地では
『ふむふむ。テロンの戦艦が不時着した地点は解りましたか?』
『既に特定しております』
『では、艦隊を差し向け見事撃沈せしめなさい』
『ザーベルク』
そしてガミラス基地から巡洋戦艦3、巡洋艦3、駆逐艦6の艦隊が出航した。
『レーダーに勘あり。ガミラス艦です』
『くそっ、もう来やがったか。砲雷長。使用可能な兵装は』
『各所。ミサイルは使用可能です』
『如何しますか艦長』
『機関長。どうかね』
『まだ飛び立てんですな。もう一踏ん張りしてくだされ』
『そうか。仕方ない。ここは鷹橋に任せよう』
その頃。オオヤシマでは既に戦闘体制が完了していた。
『カンチョウ。エネルギー、ジュウテンカンリョウ。スグニデモ、コウゲキカノウデス』
「主砲、副砲は各目標を設定し指示あるまで待機」
オオヤシマの主砲、副砲がガミラス艦に照準を合わせる。
『テロンの大型戦艦を捕捉。各艦攻撃を開始せよ』
ガミラス艦隊は不時着したのが目の前にいるオオヤシマと勘違いをしてオオヤシマに向けて攻撃を始める。
ガミラス艦の一斉攻撃はオオヤシマに命中する。これまでの地球防衛軍の艦艇ならば木っ端微塵となっている所だが
爆炎が収まると其処には傷ひとつないオオヤシマが居た。
「各砲搭自由射撃開始」
鷹橋の声に直ぐに反応するように大口径の青い光線がオオヤシマから放たれる。
6つの砲搭から出た光線は吸い込まれるように敵艦に命中し容易く貫通していた。直後爆発を起こして、たったの一撃で6隻の艦艇が姿を消した。残った駆逐艦6隻は基地に撤退しようとし反転したがそこに側面から攻撃を受けて更に2隻を失った。
駆逐艦の乗員達は攻撃された側面を見ると其処には機関が再始動し無事に飛び立ったヤマトの姿があった。
『き、基地、司令部へ。テロン艦は1隻にあらずどちらとも同型艦なり。これより基地へ戻ります。うっ、あぁぁぁぁぁぁぁぁ』
ヤマト、オオヤシマの砲撃によりガミラス艦隊は全滅したのであった。
『鷹橋。助かったぞ』
「別に参加しなくても良かったのでは?」
『まぁ、そう言うな。それでだが早速、波動砲のテストを行おうと思う』
「まぁ、そうですよね。後はお任せします」
オオヤシマはヤマトの後ろに回り波動砲テストの立ち会いをする。
『波動砲発射準備』
『波動砲発射準備。波動砲への回路開け』
『回路開きます。強制注入機作動。薬室内圧力上昇。エネルギー充填90%』
『安全装置解除』
『安全装置解除。各員。安全な場所に退避せよ』
『エネルギー充填100%』
『ターゲットスコープ、オープン。電影クロスゲージ、明度20。目標、浮遊大陸のガミラス基地』
『エネルギー充填120%』
『発射10秒前、対ショック、対閃光防御。、、、、、5、4、3、2、1。波動砲発射』
ヤマトの艦首波動砲発射口からとてつもないエネルギーが放射される。そのエネルギーはガミラス基地だけではなく浮遊大陸そのものを消滅させてしまったのであった。
『これが、波動砲』
『す、すごい。これならガミラス何て怖くありませんよ』
『まて南部。本来はガミラス基地だけで良かったんだ。しかしこれを見ろ。浮遊大陸そのものまで消滅させてしまった。この事の意味が解るか』
『あっ。す、すみません』
『うむ。古代の言うとおりだ。我々はどうやらパンドラの箱を開けてしまったようだ。(これが、鷹橋が言っていた波動砲か。確かに決戦兵器だ。生命を絶やす殺戮兵器であることが解っただけでも良しとしよう)今後、波動砲の発射は儂と真田副長の許可なく使用することを禁ずる。以上だ』
『『はっ』』
『これで宜しいですか?ユリーシャ殿下』
『その判断に感謝致します』
『御心遣い、感謝致します』
そして波動砲の威力を見たオオヤシマでは
「あれが、波動砲か」
『優太』
「サーシャ。君達のお姉さんであるスターシャ女王に通信は出来るかい?」
『通信なんて私の乗ってきた宇宙船じゃないとイスカンダルには届かないわ』
「それじゃあ。君の寝室の隣の部屋に行ってみるといい。あの宇宙船の機器が設置されている。もし、通信が出来るのであればスターシャ女王に波動砲のこと、自衛の為であること、地球から今向かっていることを伝えてきてくれないか?」
『解った。早速やってみるわ』
サーシャは走って寝室のとなりにある機密室と記された部屋に入って行った。そして暫くして艦橋に戻ってくる。
『優太。御姉様と通信が出来たわ』
「それは良かったな。だが、波動エンジンを兵器に転用したことには怒っていただろう」
『怒っていたというよりは驚いていたわ』
「ほう」
『設計図とコア等を考えると1隻で来る筈だと思ってたみたい。でもそれを更に改良して実用しているこのオオヤシマの事も気になっていたわ』
『後は御姉様は優太と話をしてみたいって』
「解った。太陽系を出た後に通信しよう」
『宜しくね。、、、、それで、次の目的地は何処なの?』
「次の目的地は勿論。太陽系最後の惑星、冥王星にあるガミラスの前線基地だ」
ヤマト、オオヤシマは木星を発ち一路冥王星へと進路を取る。
その冥王星ではガミラスの秘匿兵器が待ち受けていることをまだ2隻の誰も知るよしもなく。
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