宇宙戦艦ヤマト2199 もう一隻の宇宙戦艦   作:牧場のオヤジ

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皆様、ご機嫌如何でございましょうか。作者です。

長らくの投稿が出来ず大変申し訳ありません。

少しずつではありますが、引き続き投稿をしてまいりたいと思います。

皆様に置かれましては、温かい目で読んでいただけますと幸いです。






反射衛星砲と波動防壁の防御力

 

 

木星から再び大宇宙という大海原を航海するヤマトとオオヤシマの2隻。ブリーフィングルームでは今後の行程について打ち合わせをしていた。

 

 

『艦長。残りの行程を考えれば冥王星のガミラス基地を落とす時間はありません』

 

 

真田がこの事を発したのをきっかけにブリーフィングルームは論争が繰り広げられた。

 

 

『冥王星の基地を素通りしたら背後から突かれます』

 

 

『だが、行程が一杯一杯なんだ。これ以上遅れれば我々が地球に帰還する前に地球と人類は滅んでしまう』

 

 

『では、このまま』

 

 

「静かにしろ」

 

 

投影体で会議に参加している鷹橋の声に論争は直ぐに収まった。

 

 

「少しは落ち着け。冷静さを欠けば良案など浮かばないぞ」

 

 

『鷹橋の言うとおりだ。真田君。連続ワープをした場合の行程短縮はどうかね』

 

 

『確かに連続ワープによる行程短縮は可能ですが、ワープの連続により人体への影響が出る可能性があります』

 

 

「真田。もしかして宇宙放射線病か」

 

 

『その通り。今回、ワープした際のデータを調べた結果。放射線濃度に少しですが上昇が見られました。恐らく時空を飛ぶ際の衝撃により増幅している可能性があります』

 

 

『それが私達の体を蝕むと』

 

 

『その可能性がある。そしてこの中で1番影響を受けやすいのが』

 

 

真田がタブレットに向けていた視線を沖田に向ける。

 

 

『儂ということか』

 

 

『、、、その通りです』

 

 

ヤマトクルー達は予め沖田が宇宙放射線病に感染していることを伝達されている。それを聞いた古代達は消沈気味になる。

 

 

『そうなるとやはり冥王星を見過ごすしかないのか』

 

 

『この基地を叩かないと地球が』

 

 

ある程度、沖田の状況を知っているクルー達は消沈してしまう。

 

 

 

 

 

『いや、冥王星基地を素通りすることは無い』

 

 

沖田のこの発言で消沈していたクルーは顔をあげる。

 

 

『真田君。儂の体の事は儂と佐渡先生。そして離れているが鷹橋が1番理解しておる。心配する必要はない。ましてや、今の今まで地球に定期便を出してきたあの冥王星基地を倒すことで少しでも地球の命数を伸ばしたいと思っておる』

 

 

『、、、、、解りました。では、冥王星基地攻略による遅延日数と行程の変更を行います。航海長よろしく頼む』

 

 

『はい』

 

 

『頼んだ。、、、古代』

 

 

『はっ』

 

 

『冥王星基地攻略の作戦案を作成し提出せよ』

 

 

『了解しました』

 

 

こうして冥王星基地攻略作戦は実行されることとなる。

 

 

 

その頃、冥王星ガミラス基地ではヤマトを既に捕捉していた。

 

 

『シュルツ指令。テロンの戦艦が此方に向かってきています』

 

 

『奴らはこの基地を無力化し遊星爆弾を止めたいのだろう。反射衛星砲の調整はどうか』

 

 

『現在、85%まで調整完了。テロンが来るまでには完全に使用できます』

 

 

『よしよし。ノコノコとこの基地に来たことを後悔させてやろう。、、、ヤマトか。テロン最後の希望をここで断ってくれる』

 

 

ガミラス基地中心部の氷った湖の中で、その兵器はヤマト、オオヤシマを待ち構えるのであった。しかしこの時、基地指令部には地球の宇宙戦艦がヤマトのみと情報が入っており、オオヤシマの情報は入っていなかったのである。

 

 

『間も無く冥王星の宙域に到達します』

 

 

『うむ。総員戦闘配置。これより冥王星ガミラス基地を攻略する。ハヤブサを降ろせ』

 

 

ヤマトの後部ハッチと射出機から航空機が発進する。

 

 

『ヤマトヨリ、航空隊発進シマシタ』

 

 

「うむ。我々も出すぞ。オオヤシマ航空隊発艦」

 

 

ヤマトに続きオオヤシマから航空隊が出撃する。

 

 

ヤマトから30機。オオヤシマから70機。計100機の航空機が冥王星にむけて翼を羽ばたく。

 

 

 

「レーダー。索敵範囲を最大に。敵の攻撃を瞬時に報告せよ。偵察機を発艦させ、冥王星全周の警戒に当たらせろ」

 

 

『了解シマシタ』

 

 

「先行するヤマトに直ぐ連絡が出来るようにしておけ」

 

 

『了解』

 

 

 

ヤマト、オオヤシマは何時でも交戦が出来るように体勢を整える。しかしそれはガミラス基地も同様であった。

 

 

『指令。テロンの戦艦を捕捉しました』

 

 

『よし。先制攻撃だ。反射衛星砲発射用意』

 

 

『反射衛星砲。エネルギーチャージ入ります』

 

 

基地の氷湖の内部にあるガミラス基地の特殊兵器である反射衛星砲にエネルギーが送られる。この反射衛星砲はかの遊星爆弾を作成するための高エネルギービーム照射器である。

 

 

『反射衛星砲。エネルギー充填完了しました』

 

 

『よし。一つ腕試しといこうか。発射』

 

 

充填されたエネルギーがついに放出される。そしていくつもの反射衛星を経由してヤマトへと向かう。

 

 

『高エネルギー反応アリ。ヤマトへ向カッテイマス』

 

 

「ヤマトに送ったか」

 

 

『既ニ通信ズミデス』

 

 

オオヤシマの情報は直ぐにヤマトへと届いていた。

 

 

『オオヤシマより高エネルギー反応本艦に接近中とのこと』

 

 

『波動防壁展開。総員。衝撃に備えよ』

 

 

ヤマトの周りを波動エネルギーのバリアーが包み込む。そして次の瞬間、ヤマトに凄まじい衝撃が襲った。

 

 

『ぐわぁぁぁ』『きゃぁぁぁ』

 

 

その衝撃は凄まじくヤマトの船体が振られた。そして艦内の乗組員達も悲鳴を上げる。

 

 

『被害報告』

 

 

『艦へのダメージは波動防壁により防げましたが衝撃により負傷者が少数出た模様です』

 

 

『波動防壁の稼働率は』

 

 

『今の攻撃で波動防壁展開能力の4割近くを消失。あと2回同じ攻撃を受ければ波動防壁は展開できません』

 

 

『司令。オオヤシマよりチャンネルが来ております』

 

 

『繋げ』

 

 

ヤマトのメインパネルに鷹橋が映る。

 

 

「司令、敵の攻撃は特定出来ましたか?」

 

 

『いや、こちらからは何も特定出来ておらん。そっちはどうだ?』

 

 

「現在解析中です。偵察機を冥王星全周に展開中の為、もう少し情報が欲しいところですね」

 

 

『わかった。引き続きヤマトが囮となる』

 

 

「大丈夫ですか?」

 

 

『問題ない。このヤマトは、いや、、、戦艦はそう簡単には沈まんよ』

 

 

「了解しました。では」

 

 

『さて、波動防壁左右に展開。敵の攻撃に備えよ』

 

 

「情報。敵攻撃の分析はどうか」

 

 

『現在、敵ノ攻撃ハ75%マデ解析終了。残リハ情報ガ不足中』

 

 

「引き続き収集、解析を急げ」

 

 

『了解しました』

 

 

「あの攻撃はなかなかに厄介だな。しかし冥王星周辺のデブリの数が多い。昔の報告にはテブリは殆ど無いとあったはず。、、、情報、冥王星周辺のデブリも一応解析してくれ」

 

 

『了解しました』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冥王星基地

 

『うむ、なかなかしぶといな。これ迄のテロン艦とは違うという訳か。次弾装填はどうか』

 

 

『間もなく装填完了します』

 

 

『今度こそ奴を叩き落としてくれる』

 

 

『反射衛星砲。エネルギー充填完了』

 

 

『中継衛星の配置完了!』

 

 

『反射衛星砲。発射』

 

 

反射衛星砲から再びエネルギーが放出される。そのエネルギーは中継衛星を経由しヤマトへと迫る。

 

 

『高エネルギー反応、右舷ヨリヤマト二接近。ヤマトニ報告ズミデス』

 

 

「間に合うか?」

 

 

『五分五分デス』

 

 

『オオヤシマより右舷より敵攻撃迫る』

 

 

『緊急回避、波動防壁右舷に最大展開』

 

 

『宜候』

 

 

ヤマトは緊急発進を試みるが反射衛星砲か命中。波動防壁が突破され運悪く機関室付近に攻撃が命中した。

 

 

『機関出力低下。降下していきます』

 

 

『島。冥王星の海に着水させろ』

 

 

『了解。緊急着水を行います』

 

 

『総員。衝撃に備えよ』

 

 

ヤマトは冥王星の氷海へ無事に着水した。

 

 

『司令。この後の行動はどういたしますか?』

 

 

『ハヤブサ達の報告があるまで耐えるしかなかろう。後は、奴に任せよう』

 

 

『そうですね。至急、艦の修理に入ります』

 

 

『うむ。警戒は怠るな。ここは敵の庭だからな』

 

 

『はっ』

 

 

 

 

『シュルツ司令。ヤマトを海に落としましたぞ』

 

 

『ふっ、後一発で本当に沈めてやろう。次弾装填はどうか?』

 

 

『現在、エネルギー充填95%』

 

 

『司令、報告致します』

 

 

『どうした?』

 

 

『冥王星宙域にテロンの船がもう一隻居るようです』

 

 

『何だと。パネルに映せ』

 

 

パネルに映ったのはヤマトと同じ艦影した宇宙船だが明らかにヤマトより大きかった。その為シュルツ達はヤマトをデコイと勘違いしオオヤシマことヤマトだと誤認してしまった。

 

 

『あれは、、、、ヤマトではないか。となると叩き落とした艦はデコイか?。デコイ破壊後、次で必ずヤマトを沈める。反射衛星砲の準備は』

 

 

『反射衛星砲。エネルギー充填120%』

 

 

『ひとまずデコイとはおさらばだ』

 

 

三度、反射衛星砲がヤマトに目掛けて放たれる。反射衛星砲が着弾したヤマトは大爆発を起こし冥王星の海にその姿を消したのであった。それが偽装沈没とも気づかず。

 

 

そしてこの3回の攻撃により反射衛星砲の情報が解析完了したのは言うまでもなかった。

 

 

『シュルツ司令、デコイを破壊しました』

 

 

『うむ、そうだな。しかし本命が残っておる。後片付けをせんとな』

 

 

 

『そうですね。次弾充填急げ』

 

 

 

『反射衛星砲、エネルギーチャージ開始。次弾充填完了まで後300秒』

 

 

『出来るだけ急がせろ』

 

 

 

反射衛星砲がチャージしているこの間、ヤマトとオオヤシマから既に発艦した航空隊はオオヤシマから解析を元に基地を探し続けた。

 

 

 

そしてヤマトから出撃した古代と山本がオーロラより敵艦載機が出ていくのを目撃し通信を送る。

 

 

 

『古代戦術長より入電。光線発射場所を特定。敵根拠地はオーロラ内部に存在する可能性ありとのことです』

 

 

 

『古代に通信。敵基地は近い。オーロラ内部に突入し"目で視て"索敵せよだ』

 

 

 

沖田の指示が古代のコスモゼロに届く。

 

 

『目で見ろか。確かにレーダーが阻害されていれば自ずと目で視ることになるな。山本、そっちはどうだ』

 

 

 

『こちら山本。まだ発見ならず。ん、、、、、古代戦術長。15時の方向』

 

 

 

『あれは』

 

 

 

この時、古代と山本はオーロラの中から出てくるガミラス艦載機をその目で見たのである。

 

 

『あそこか』

 

 

古代と山本が岩壁の間を進んでいくとオーロラの中に侵入した。そしてその中には目当てのガミラス基地が見えたのである。

 

 

『こちら古代。敵基地を発見した。座標を送る。これよりオーロラを形成している建造物を破壊する』

 

 

古代からの通信がヤマトとオオヤシマに届く。

 

 

「よし。オオヤシマ前進開始。敵のビーム砲をオオヤシマが惹きつける内にヤマトが敵基地を叩く。総員奮励努力せよ」

 

 

『『了解』』

 

 

 

 

 

 

 

『反射衛星砲。エネルギー充填完了』

 

 

 

『よし、ヤマトよ今度こそ終わりだ。反射衛星砲発射』

 

 

 

氷河湖から巨大なエネルギー砲が放たれ古代と山本がギリギリで避ける。

 

 

『敵の砲台はあの下か』

 

 

『既にヤマト、オオヤシマに送信済みです』

 

 

『了解。こちらはいち早くオーロラ装置を無力化するぞ』

 

 

『ラジャー』

 

 

 

 

 

『反射衛星砲ガキマス。ポイントガンマを通り本艦の右舷より攻撃が来ます』

 

 

「波動防壁展開。100%」

 

 

 

『波動防壁展開100%ヨーソロー』

 

 

 

オオヤシマもヤマトと同様に波動防壁が展開される。しかしそれは先程のヤマトより色が濃く、そして防壁層がヤマトより厚いものだった。

 

 

 

『敵ビーム砲、着弾マデ後10秒』

 

 

 

「総員、衝撃に備え!」

 

 

そして反射衛星砲がオオヤシマに着弾し大爆発を起こした、それはヤマトとは比べ物にならない程の大爆発である。

 

 

『テロン戦艦ヤマト大爆発を起こしました』

 

 

『うむ、これで総統への良い報告ができるな後は空中を飛び回るハエ共を蹴散らすのだ』

 

 

『『ザー、ベルク』』

 

 

 

基地司令部にてシュルツたち基地司令らは完全にヤマトを撃沈したと判断したその瞬間

 

 

 

 

ドッカーン

 

 

 

『何事か!』

 

 

余りにも大きな爆発音と振動に驚いた基地司令たちはすぐ振り向いた。

 

 

 

そこに映るのは、反射衛星砲が納められていた砲陣地が大爆発の上、火柱が立っている光景であった。

 

 

 

 





誤字脱字等ありましたら、適当にスルーをお願い致します。

今後とも、宜しくお願い致します。
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