キャストリアで行くハリー・ポッター 作:かぼちゃの騎士
アルトリア達グリフィンドール生徒とマルフォイ達は箒の授業へと出ていた。
トラブルも無く最初は上手くいっていたのだがアルトリアに当たった箒には変な魂が宿っていた。
その魂に振り回されつつ授業を受けていると突如ネビルがトラブルを起こし医務室送りへ、先生が見えなくなるとマルフォイはネビルの思い出し玉をもって空へと上がる。
ハリーもそれを取り返そうと上がり投げられた思い出し玉を取るが、マルフォイは思い出し玉と同時に石を投げていた。もうダメか! と思っていた所、アルトリアがそれを手刀で叩き落としハリーを救った。
善意での行動だとしたら聖人のような人になるだろうがアルトリアは箒に振り回され身に降りかかる火の粉を落としただけでハリーを救った自覚はない。むしろ下手に原作知識があるおかげでネビルの思い出し玉を叩き落としたと勘違いしていた……
認知が違う両者は地上へと降りる。これから何が待っているは読者とマクゴナガル先生しかわからない……のであった。
やっべ、やっべ、やっべ、マジで思い出し玉叩き落としてしまった……やっべぇぞ。
俺はハリーと一緒に地上へと降下している途中なのだが気分は沈んでいた。本当なら初めての飛行や箒に乗れた事への感動、空の偉大さを感じながら感動の一瞬を迎えるはずだったのだが自分のやってしまった事の罪悪感が俺自身の感動を打ち消す。
〖そんなに気落ちしなくてもいいではないか少女、彼を救えたのだから寧ろ誇るべきだ!〗
いや、あれはハリーが回収できた物だったろうし、絶対に余計なお世話だったはずだ。
〖なんと! あの少年はあの状況から抗える力を持つ強者なのか!〗
強者も強者だよ、ハム箒。ハリーはね、この世界での特異点なんだよ。いくつもの試練を乗り越えてこの魔法界を救う英雄だよ……でも今回の事でこれからハリーが経験して乗り越えていくべき試練を発生させるためのフラグがいくつ消えた事か……あぁ~マジでやらかした。
〖旗? 旗とは何の事だ?〗
フラッグだよ(適当)
〖なんと!?〗
気分的に口喧嘩すらする気になれず、適当にハム箒と心の中でだべっていると地上へと不時着する。
〖これが人を乗せた後の高揚感……久しく経験していたなかったがこれほどまでに素晴らしいとは……〗
先に着陸したハリーは皆に囲まれて楽しそうにしている、その光景は今の俺には残酷すぎた。ははは……ごめんねハリー、俺のせいで君ホントに退学処分になるかも……
「ハリー・ポッター! アルトリア・ペンドラゴン!」
マクゴナガル先生がハリーと俺の名前を大きな声で響かせながらこちらへとやって来た。あぁ~、来てしまったよ……絶対あの城にあった窓から見てたでしょ先生。
既に地下への掘削工事をしていた気持ちはさらに奥深くへと突き進み、さらに奥深くにあるマントルに到達したように気分は沈み込む。くっ、最悪俺だけ退学処分にしてもらわないと。でもその場合魔法省に居辛いだろうし、自主退職するだろうから……あ、お金どうしよう?
〖金か? ならば私と一緒に箒便でもやってみるか? 稼ぎは良いぞ〗
箒便? なにそれ?
〖需要な書類や手紙、荷物などをフクロウを使わずに人が直接輸送する仕事だ。あまり公にはなっていないが最近人手が足りないと同僚の奇跡の箒、コーラ・サワーが漏らしていたのを思い出してな、どうだ?〗
あはは…退学になったら考えてみるよ。
ハム箒から元気付けられるもこれから起こるである最悪を想像して恐怖のあまり膝を震えさせながら俺は先生へと重くなった足を進めた。
「まさか―――しかし――――でも一度も――――」
マクゴナガル先生は相当お怒りのようでチャームポイントであるメガネを真っ白に曇らせ、言葉も出ないほどに興奮していらっしゃる。
「二人共よくまぁあんな危険な事を、最悪箒から落ちて大怪我していたかもしれないのですよ? わかっていますか?」
うぅ…おっしゃる通りです。俺があの時ハム箒を手にしていなければそんな危険な行為も行うはずなかったのです……うぅ。
〖……すまない、どうやら私はとんでもない事をしでかしていたようだ……これではフラッグファイター失格だな〗
ハム箒も事の重大さに今頃築いたのか自分を攻め始めた。
グラハムは悪くないよ、君はあくまでも道具なんだから手にしている使用者に責任があるわけだし。何より君の飛びたい欲求でテンションがおかしくなってただけなんでしょ? だったら仕方ないさ。
〖し、しかし……〗
くどい! ハムならハムらしく堂々としてなさい! 君の失敗は使用者である俺の失敗、だから気にするな!
と、ハム箒に言ったはいいものの俺の気持ちはボドボドダァ。あ、ストレスで胃が痛んできた。胃薬欲しいぃ。
「先生、ハリーとアルトリアさんが悪いんじゃないです……」
パチルちゃんそんな俺まで庇う必要ないんだよ、俺は所詮歴史を改変させてしまった敗北者じゃけぇ……ハリーだけ庇ってもらえればそれで―――
「おだまりなさいミス・パチル」
「でも! ハリーがネビルの思い出し玉を取らなくてはネビルが悲しい思いをしていただろうし、アルトリアがいなければ今頃ハリーは―――」
頭の中で火剣的な人が血だらけで【取り消せよ、その言葉ぁ】とか言ってるイメージが浮かび上がってそれを何とか消そうとしてたけど―――
ん? ロン今なんて?
「くどいですよ! ミスター・ウィーズリー。二人共、来なさい」
マクゴナガル先生は城へと歩きだし俺達も箒を手にしたままそれに付いて行く。ありがとうロン、君の事退学になっても忘れないからな。
それにしても入学して2週間もたたずに退学とは案外早かったなぁ……これから起こるであろう最悪の事考えるとある意味いいのかもしれないけれど。でもなぁ、ハリーは最悪退学にならないとして俺がフラグ折った分経験値が少ないだろうから生き残れるか不安だな。
マクゴナガル先生は一言も言葉を発さずに黙々と歩いて行く。階段を上りドアを開け廊下を進む。多分ダンブルドア校長の元へと向かってるんだと思うけどこんなにも入り組んだとこにあったっけな?
そう考えていると教室の前で止まった。アレ? 何でクィレル先生の教室前で止まったんだ?
「ここで待って」
先生はそう言い残すと教室の中へと入っていった……これはもしかしてかもなのか?
「ハリー」
「ん?」
ハリーへと話かけると顔はどんよりと元気が無く辛そうな表情をしている。まぁ君にとっては処刑台へと連れてかれる囚人の様な気持ちだろうから辛いだろうね。
「案外、人生とは幸運の連続なのかもしれませんね」
「???」
だってその君の手にあるのは俺が弾き飛ばしたであろう思い出し玉じゃん? という事はキャッチしたところを先生に見られてたわけで、そして俺の予想が正しければこの後は―――
「ポッター、ペンドラゴン」
―――1人の生徒を連れて教室から出てくるだろう。
「彼はオリバー・ウッドです」
マクゴナガル先生の表情は依然興奮したままだが今なら分かる。これは怒ってるのではなく―――
「ウッド、最高のシーカーと予言にあった箒使いを見つけましたよ!」
―――興奮してんだろうね、きっと。
その後俺達はマクゴナガル先生と共に人気のない教室へと連れていかれた。あぁ~ハリーをシーカーとしてスカウトしたいんだろうなぁ。でも予言の箒使いって一体なんだろう?
「先生、この子が最高のシーカーというのと予言とはまさか……本当なんですか?」
「えぇ、ウッド、どちらも間違いありません。」
ウッドと言う名の上級生さん狐に化かされたような驚いたような顔でこちらを見つめてくる……おいおい、一年に向けてナンパですか? 俺をナンパしたいならハリーぐらいの武勲を立ててもらわないと俺ちゃん引っ掛からないゾ。
「ハリー、箒に乗ったのはこれが初めてなんですよね?」
「は、はい」
「やっぱり、私も初めてみましたよ。きっと生まれつきそうなんですよね……」
俺は途中までなら先生の話についてけたけどもう無理、何言ってるのか分からない。ハリーなんて最初から分かってないから表情からも分かるぐらいには混乱してるよ。
「この子は今持ってる球を何メートルもかすり傷一つ追わずに掴みました。チャーリーにだって不可能な事ですよ」
ウッドはマクゴナガル先生の話を聞くとまるで子供が新しいおもちゃを買ってもらったような風に目を輝かし始める。アレ? その人って確かウィーズリー家の次男の人だったようなぁ……?
「それとこの子、アルトリア・ペンドラゴンはとうとうやってくれましたよ」
ハイハイ、アルトリアさんですよ。何か用ですか? ってか何か私がやりましたか?
「まさか‥‥君、その箒を少し見せてくれないか?」
ほいほい、元々学校の備品ですしお寿司渡さない理由も無いので渡しますよぉ~っと。
〖なぬ! 少女、私を手放すなど本気か!?〗
いや、だって君俺のじゃないし。それに元々学校の備品だ。この声だって俺にしか聞こえてないから俺の事が露見する心配もない事から断る理由もない。 俺がウッド……先輩に箒を渡すと先輩は柄など細かくハム箒を見ている……これはアレか、先輩が箒スキーか何かなのかな?っと疑問に思った矢先に先輩はいきなり笑い始めた。いやん、この先輩気でも狂ったか?
「はぁ、すまない、すまないな二人共、つい面白くて笑ってしまったよ」
はぁ~、そうですか。そう言ってハム箒を返してくれる。なんでだ。
〖やはり私には君が必要なようだ!〗
俺には必要ないけどね。
その後に起こった事を簡単に、一言で説明するとクィデッチに二人揃ってスカウトされました。マジか、俺もとは予想外だぜ。
ハリーは原作通りシーカーにスカウトされ、俺は何故かチェイサーにスカウトされた。
「何故、私もなのでしょうか? 」
正直自分がスカウトされた理由がわからん、思い当たるのが無さすぎるもんなぁ。
そう思い質問すると先生が答えてくれた。どうやらマクゴナガル先生が先生としての赴任初日に予言されたらしく内容が―――
【汝率いる軍団が窮地の時、光の子が誰も扱えない箒に乗り現れるだろう】ッとの事。そして誰も扱えない箒というのがどうやらこのハム箒のようで……
「実はそれは寄贈品なのですが寄贈されて以来誰も扱えないものだったんです」
マジか、空を飛ぶ為ならホイホイと使われそうなイメージだったのに。
〖私はホイホイと乗り換えるような尻軽ではないッ!〗
そ、そうか、疑って悪かったな。
「処分しようにも寄贈した人が有名な魔法使いに加え処分するなと言葉を残していた事もあり、倉庫で埃をかぶっていたはずなのですが……何故一年生の授業にコレが混じっていたかは不明です」
〖ずいぶん昔の事だ。過去、私の製作者は私へ愛を教えてくれた! だからこそ、私はその愛に答える為に私はこうやって存在しているッ!〗
へ、へぇ~そんな目的があったんだ君……
〖そして今! 私はその愛を伝える相手に出会ってしまったッ! これはまさしく愛!〗
って俺の事かいッ! 俺元男だし流石に箒と付き合うのはちょっと無理って言うか何と言うか‥‥…
〖振られてしまった、か……しかし私は諦めないぞ!〗
いや、諦めてくれよ。
その後はどうやって一年生でクディッチの選手にするのかとか、ダンブルドア校長に直談判して規則を曲げてでも俺達を組み込んでやる、とか色々と作戦を練ったのちに開放された。あはは、偉く大変な事になったな。あ、それと―――
「流石にボロボロな箒のまま試合に出すわけにはいきません、これは修理に出しておきますね」
〖少女!!私を手放すとは正気なのかぁぁぁあ!!〗
―――ハム箒はマクゴナガル先生に回収されてしまった。頑張ってこいよぉ~
主人公のステータスをFGO風味に書いたらこうなるんじゃないですかね?
あ、これが本編のアルトリアと同じとは言いません。あくまでも英霊としてのアルトリアなので。後コメ返信は朝行います。
ステータス
クラス・アルタエゴ
真名:アルトリア・ペンドラゴン
現在の身長:120㎝/ 体重:30㎏
地域:???
属性:善・悪・中立・星
性別:女性
【パラメータ】
筋力:C-
耐久:D
敏捷:B-
魔力:B+
幸運:???
宝具:???
「サーバント、アルタエゴ、真名をアルトリア・ペンドラゴンと言います。まだまだ学生の身分ですがよろしくお願いしますね。ところで、私のマスターはあなたですか???」
【スキル】
騎乗:A-
本来ならD-なのだがある箒限定でA-に上方修正される。理由は言わずもがなである。
陣地作成:EX
彼のいる場所こそが彼の自身の領土だ。
対魔力;C-
自信の知る魔法なら粗方防げるが知識に無い物は軽減しかできない。
マジカル☆八極拳:A+
ある麻婆豆腐好きな神父から伝授された格闘術。既に免許皆伝まで習得しており接近戦に疎い魔法使い相手には有効なスキル。
選定の剣:D-
何時か彼女ではない彼女が杖に選ばれ辿り着いただろう在り方を示したスキル。しかし今の彼女が辿り着く可能性があまりにも可能性が低い為にD-までに減少した。
フラッグファイター:A-
(3回の回避、1ターンの間バスター攻撃力50~60%アップ、HP2割減少)
ある箒に騎乗した時限定で発揮されるスキル。自身の身を犠牲に箒へと操縦を委ね相手から繰り出される攻撃を次々と回避し必殺の一撃を叩き込むだろう。
〖私が! フラッグファイターだ!〗
カリスマ:C?
(3ターンの間全体攻撃力20~80%アップ)
内なる無意識なカリスマ性がスキルとなった。自身ではその王としての気質を認識していないために制御は不可能。
世界ヲ知ルモノ:EX
(全体NP40~60%アップ、宝具威力30~70%アップ、自身に対闇の魔法使い特攻付与)
ハリー・ポッターと言う物語を知っていることから出現したスキル。
カルディアの舞台となるFGOも知っているが為にランクの減少が無かった。
このスキルによってトラブルを回避することも出来るが逆に、本来なら自分が参加不可能なトラブルへと自信から巻き込まれに行くのも可能となる。
本来ならキャスターとして召喚されるのだが、何かの要因でアルタエゴとして召喚されてしまったサーバント。
他のアルトリアとは違って現在の状況を何処か楽観視している部分もあり、他のアルトリアからはよく注意されている。
英雄王やマーリンなどの千里眼持ちのサーバントが近づくと真っ先に姿を消す。恐らくセイバーである自身と同じで何処か嫌っているのだろう。
逆に食堂にいるエミヤとは仲が良いらしく、よくエミヤを困らせている。
宝具
バスター10~40%アップ
対闇の魔術が付与状態の時攻撃力20パーセントアップ&HP50%減少
種別:対人、対闇の魔法使い宝具
レンジ:1
禁止の呪文を言葉にしながら実際には八極拳で殴り倒す宝具。
言葉で敵を誤認させて素早く近づき強烈な一撃を叩き込む。魔法族相手だと魔力も一緒に送り込んでしまう為に威力も増すのだがその分バックファイヤ―によって自身もダメージを食らってしまう諸刃の剣。
宝具
????:???
種別:???
レンジ:???
―――――、―――――。―――――――――――、―――――――。
彼女は楽観視しているのではなく千里眼同様未来を知っている。だからこそ手を抜くところで抜き、逆に失敗できないターニングポイントである場面では全力以上の力を発揮する。それが彼女のやり方であり彼女を彼女足らしめている生き方だ。