キャストリアで行くハリー・ポッター   作:かぼちゃの騎士

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ホグワーツ城へGO

 結局あの後俺はハーマイオニーのススメで指定のローブへと袖を通し汽車から降りる。その後ハリー、ロンと合流してボートに乗って学校へと向かった。

 

「すごいお城だ」

「ホントですね」

「アルトリアまた口調が戻ってる」

「あ、ホントだ」

 

 そうして引率の先生の指示に従い城の中へと入ってを歩いて行く。それにしてもこの城、外見から分かる通り中も広いなぁ。

 ぼーっと内装を見ていると列が止まり、向かう部屋の前にスタンバっていた先生が説明を始めた。

 それを聞き流しながらも壁にある模様を見ていたんだけども‥‥‥‥なんだか前の様子がおかしい。

 俺は身長が低いので何とか頑張って背伸びして前の列の様子を見てみる‥‥‥‥あ、ハリーが絡まれたしロンへの悪口も聞こえる。相手は誰だろう? 

 何とか前の生徒達の隙間を縫うように進み、だれが言っているか確かめる。有名人のハリーに絡むならまだしもロンの悪口は流石に聞き流せない。

 ひょっこり頭を出して見てみるとそこには金髪の生意気そうな男の子がいた。だけどこの子どっかで見覚えがあるんだよなぁ~特に目元とか。

 

「僕の名前はドラコ・マルフォイ」

 

 あぁ~マルフォイさん家のお子さんかぁ。仕事先ではよくお世話になってるから俺も挨拶しておこうかな? 

 俺はハリーとマルフォイさん家のお子さんの間に割り込む。だってそうしないと話すチャンスが得られそうに無さそうだったから。

 

「付き合う友達は選んだ」

「ッゴホン、お話し中失礼しますミスター・マルフォイ」

「‥‥‥‥何だい君?」

 

 こっちへと目を向けるミスター・ドラコ。さてさて私も自己紹介タイムと行きましょうか。

 

※※※

 

 ち、父上が注意しろと言っていた奴がいきなり絡んできただと。

 

 最初は有名人であるポッターに絡んでやろうと思っていただけだった。しかし、そのポッターにはウィーズリー家の者がいた。だから父上が言っていた通り品の無い奴だと告げポッターを俺の取り巻きの一人に加えてやろうとした時、コイツが絡んできた。

 

「初めましてミスター・マルフォイ、私の名前はアルトリア・ペンドラゴン。あなたの父と仕事を共にする者です」

「!」

 

 ペンドラゴン一族は俺と一緒で貴族であるが既に没落している一族でもある。いつもの俺なら見下し蔑むのだがコイツの一族は別だ。没落した一族だというのに未だ魔法省へ発言力があり、そして俺の目の前にいるコイツが現当主でもある。父上によると魔法省の仕事も手掛けていて一緒に仕事をする機会もあるそうだが、なんとも油断ならない人物‥‥‥‥らしい。だからあった際には最大級の警戒をするようにと言っていたが、まさかこんなに早く出会うとは思わなかった。

 

「あ、あぁ。父上から聞いている、良き友人だとね」

「それは嬉しい事です」

 

 握手をするが‥‥!? 

 

 その時俺の背筋に何か冷たいものが走った。

 何故かは分からない。しかし握手をした途端何か得体のしれない者を相手にしている、そんな感じがした。

 そのまま手を放すけどあの感覚はまだ収まらない。そのままその怪物はハリーポッターの元へと行く。父上の言った通りだな、あれは油断ならない人物だ。

 

 俺はそのままその姿を見ている他なかった。

 

※※※

 

 その後準備が出来たみたいで先生がやって来る。おぉ~ちょうどいいタイミングですな。

 それにしてもあのマルフォイ君、親に似てなんだかツンデレ風な感じがプンプンしたなぁ。ルシウスさんも仕事中はちゃんと受け答えできるのにプライベートになるとすぐにツンを発揮するからなぁ。ちゃんと受け答えは出来るので問題ないっちゃないんだけど最初は嫌われてるのかとビクビクしてたから、誤解しやすいんだよなぁ。なんとなく遠くを見ながら列に揃って進むけど凄い景色だぁ‥‥あ、ハーマイオニーの解説が聞こえる。へぇ~アレって魔法で天井の景色を変えてるだけなんだぁ~、キレェ~。

 その後校長の有難い言葉を聞き流してるんだけど何言ってるかわっかんねぇ。とりあえず組み分け帽子とか言う物でクラス分けするからそれだけ注意してろってのは分かったから大丈夫でしょう、多分! そんな気分で他のメンバーが行うのを見守る。

 結果は自分の知り合い‥‥ってか友達の中だと最初にハーマイオニーが受ける事となった。彼女は結構緊張しているようだったけど無事、グリフィンドールに決まった。

 次はロン。どうやらロンには兄弟がいるらしくその兄弟と一緒のクラス、グリフィンドール。これで二人とも同じクラス‥‥‥‥ハリーはどうなるかな? 

 固唾を見守る俺達。他のメンバーが決まった時もこんな空気だったが、流石は有名人なだけあってそれとは比べ物にならないぐらいに緊張の一瞬だ。

 そしてハリーは‥‥‥‥ありゃ、組み分け帽子が迷ってる、他の生徒には見ないパターンだ。そのまま1分ぐらい迷いそして‥‥‥‥

 

「グリフィンドール!!!」

 

 グリフィンドールへと決まった。その瞬間それは凄い迫力でグリフィンドール生徒が叫び、そして喜ばれた。ロンとハーマイオニーと合流して喜びを分かち合ってるようにも見える‥‥俺もその中に混ざれると良いなぁ。

 

 その後俺の前にいた生徒の組み分けが次々と決まり、そして‥‥‥‥

 

「アルトリア・ペンドラゴン!」

 

 俺の番となった。

 

 

※※※

 

「アルトリア・ペンドラゴン!」

 

 マクゴナガルがその者の名を呼んだ途端、広間の空気が変わった。

 何故かはわからないがその広場にいた者は突如として感じる何かに黙り込むしかなかった。騒いでいた生徒達も黙り込み教員達もその者の組み分けに注目してしまう。

 何故かはわからない、その者が一歩、また一歩と歩くたびに人それぞれ別の事を感じていた。ある者は恐怖、ある者は希望、そしてある者は何かを見出した。

 そして正面の席へと座り、組み分け帽子が被せられる。

 

「‥‥‥‥お主の才能はスリザリン向きだ、しかし、ハッフルパフにも通じるモノがあり明確な頭脳を持っていることからレイブンクローも入ることができる。しかしスリザリンとは対極にあるグリフィンドールにも向いている」

 

 帽子は悩む。この子はハリーよりも異常な人物だ。全ての組に適性がありすべての組に適性がない。

 スリザリンの適正となるカリスマも持ち合わせているが本人は無自覚に発揮している。グリフィンドールの適正となる勇気も持ち合わせているが本人はそんな気サラサラない。レイブンクローの適正となる明確な頭脳もあるがそれは殆ど使われてはいない。ハッフルパフの適正となる優しい心も持ち合わせているが限られた人物にしかそれは向けられないであろう。それぞれ平均的になっていてどの組にも適正があり、適性がない。

 帽子は悩む。どのクラスに入れたものか‥‥‥‥

 

 そして帽子は妙案を考え付いた、本人に直接聞けばいいと。

 

「どの組が良いかね?」

 

 そして帰って来た答えが‥‥‥‥

 

「グリフィンドール!」

 

 組み分け帽子が高らかに叫ぶのだが‥‥‥‥その者、アルトリアの迫力に気押されて誰も拍手や騒ぐことなどできなかった。

 

※※※

 

 なーんか、緊張のあまり半分気絶しているうちにクラスが決まったんだけども‥‥‥‥なんで誰も祝ってくれないの? 泣くよ? 

静かな広間を通りハリー達のいる席へと座る。しかし誰もハリーの時の様に喜んでくれたり祝ってはくれない‥‥‥‥ヤバイ、だんだんと悲しくなってきた。目元に涙が溜まって来たのを自覚していると隣から声がかけられた。

 

「アルトリア! 一緒の組になれたね」

「僕達一緒のクラスだ!」

「これから頑張りましょう」

 

 ハリーとロンそしてハーマイオニー、貴方達はメシアか。

 

「うん、ありがとう」

 

 嬉しさ満点で返事したタイミングで前の方、先生方の席から一つ拍手音が聞こえてきた。

 

「おめでとう、アルトリア・ペンドラゴン。わしはお主を歓迎するぞ」

 

 その拍手音の正体は校長先生。その激励の言葉と共に校長先生の拍手に連鎖するように沢山の拍手音が響き渡った。

 

「おめでとうペンドラゴン!」

「一緒のクラスだ!」

「一緒に頑張ろう!」

 

 そしてクラスのメンバーに俺は迎えられた。こうして俺は晴れてホグワーツに入学したのであった。

 

 

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