キャストリアで行くハリー・ポッター 作:かぼちゃの騎士
俺がグリフィンドール生徒達に祝われた後、校長からの有難い話がまた行われた。何でもこの学校の中には立ち入り禁止の場所と森があるらしくそこに入っちゃいけないって言う警告だった。あれか、死ぬってのは多分脅しじゃなくてホントなんだろう。怖い場所もあったものだぁ。
しみじみと身近にある危険を感じていると膝の上に置いてある杖が震えはじめた。
やっべ、危険と言う単語で杖がぐずりはじめやがった。よぉーっし、よぉーっし。俺の命を狙う者はいないからなぁ~。
杖を宥めているうちに話しが終わったみたいで校長、アルバスさんが両手で弾くように手を叩いた。
「!?」
するとどうだろう、俺達生徒の目の前にあった空の皿に豪華で様々な種類の料理が出現したではないか。ローストチキンにポークチップ、ラムチョップにソーセージ、薄くてカリカリのベーコンと肉厚で湯気まで出て美味しそうなステーキとシンプルゆでたまご。マッシュ・ポテトとグリルポテト、フレンチフライ、豆、ニンジン、そしてサラダ。どれも美味しそうなのだがそこに混じるハッカ入りキャンディ‥‥‥‥何故そこでハッカ入りキャンディ?
疑問に思いながらも皆と同じ様に目の前にある料理を自分の小皿へと適当入れてしまった。どれも美味しそうだったのでどれでもいいだろうという安直な考えがダメだった。
「あ」
だって選んだものは明らかにヤバイ料理だったから。
それは極めて奇妙な見た目をしていた。アップルパイの如くパイ生地で作られた物に魚の頭がこちらを向いている‥‥‥‥明らかにヤバイ料理だ。
「‥‥アルトリア、それなんて料理だっけ?」
迎側にいるハリーがキラキラとした目でこの料理の事を聞いて来た。そう言えばハリーって押し入れ暮らしで、飯もダーズリー家の物をもらっているって設定だったはず‥……流石のあの家でもこの伝統料理は手に付けてなかったんだろうなぁ。
「す、スターゲイジー・パイって言う料理だよ、ぉ」
この料理はなぁ‥‥正直醤油があるまたはレシピ次第では美味しい料理だと思う、うん。そして俺はパクパクと食べるのであった。‥‥‥‥あ、此処のは生臭さも無くて美味しいわ。
※※※
美味しい、美味しいなぁ。
僕は目の前のステーキを切り分けながら口にする。あの家にいた時はダドリーのせいでお腹いっぱいには食べることができなかったしこんな豪華な料理は食べさせてもらうことが出来なかったから感動だなぁ。
そうやって食べてると‥‥
「美味しそうですな」
「わぁ!?」
突然目の前の皿の上に頭が出て来た。
「ワッハハハ!」
その頭はゆっくりとテーブルから擦り抜けるように出て来た。半透明でもじゃもじゃの髪に昔の服を着ている、まさか‥‥‥‥
「ゴースト?」
「幽霊!? ‥‥って、そういえばこの世界では当たり前に居るんでしたね‥‥‥‥」
向い側の席でスターゲイジー・パイの次に手を出してしまった油ギドギドのフィッシュアンドチップスを食べていたアルトリアがビックリしたみたいだけど他の子はビックリしていない、ゴーストがいる事は普通‥‥‥‥なのかな? それとアルトリアってゲテモノ料理好きなのかな?
僕はステーキを切るのに戻り切り取ったステーキを口へと運ぶ。そして少し疑問に思う。
「あなたは食べられないの?」
「かれこれ400年は食べ物を口にしてはいません、だから懐かしくって‥‥‥‥」
ゴーストは悲しいそうな声で言う。しかしそしてこう続けた。
「まぁゴーストに食事は必要ないので問題ないのですが」
確かに。ゴーストって事は既に亡くなっている事だから必要はないね。
「あ、まだ自己紹介しておりませんでしたね。私の名はニコラス・ド・ミムジー ポーピントン卿といいます。お見知りおきを」
貴族らしく優雅に礼をするゴーストさん。
「あ、僕知ってる! ほとんど首なしニックだ!」
「できればサー・ニコラスと呼んでもらおう」
ロンの発言に素早く突っ込むニコラスさん。でもほとんど首なしてどういう事だろう?
「ほとんど首なし? どうしてほとんど首なしなの?」
ハーマイオニーが僕と同じ疑問を抱いたみたいだ。
「っぐっすん、美味しいですけど油がキツイ」
アルトリアは相変わらずフィッシュアンドチップスと格闘している‥‥‥‥油がキツそう。
「ホラ、このとおり」
ニコラスさんは左耳を引っ張る。すると頭が首から外れ、蓋の様に開いた。
「!?」
「うぁ!」
多分ニコラスさんの首を落とそうとした時に首の皮一枚残ったんだろうなぁ。
ロン達の驚く顔を見て満足したのかその場を去ろうとするけれど、何かに気付いたみたいだった。
「これはこれはサー・ペンドラゴンのご息女様ではないですか!」
「はい?」
アルトリアは食べるのを辞めてニコラスさんへと目を向けた。ニコラスさんは何処となくニコニコとしているようにも見える。
「サー・ペンドラゴンって事はご先祖の知り合いでしょうか?」
「そうです! その通り! 実はサー・ペンドラゴンとは生前お世話になったものでして、ずっとお礼をと思っていたんですよ」
「な、なるほど」
そのまま、話し込む二人。昔の人とも知り合いだなんてアルトリアさんは凄いなぁ。僕はそう思いながらステーキの続きを食べ始めるのであった。‥‥‥‥なんでハッカ飴?
※※※
つ、疲れる。
何も考えずに料理に手を出した結果、ガチャの爆死の如く外れ料理ばかり手を付けてしまった。話は聞いていたけど英国の、本場のフィッシュアンドチップ
スってこんなにも油ギドギドなんだ‥‥‥‥お腹壊さなければいいけど。
そしてあのゴーストよ、ゴースト。俺のご先祖様に縁があったようで長々と語ってくる。俺は長い話が苦手だから途中で寝てた。
その後、家族の話になった。
まずシェーマスが語り出す。彼はどうやら魔女とマグルのハーフのようでマグルである父親が母親である魔女の正体を知った時ショックだったらしい。その話で次々と語り出す。
ネビルはお祖母ちゃんが魔女らしいけどネビルの両親は純粋なマグルだと思ってたみたい。でも大おじさんと言う人はネビルが魔法使えると信じてらしく小さな頃何度も死にかけたとの事。
うん、気持ちは分かる。私も目覚める儀式的な事で決闘したっけなぁ‥‥それも刃がある剣で。あれは怖かった、実の母親と剣術の訓練するだなんて怖すぎるだろ。父は父で俺に格闘術仕込んでくるし……何故に八極拳なんだ。そんなこんなで死にかけたなぁ‥‥今思えば何故魔法族のうちの一族、あんなに脳筋なんだ? そんなこんなで俺の番となる。ハリーの両親は有名だからそこはスルーされてロンも兄弟から聞いてるだろうからパス、ハーマイオニーは他の子とこれからの授業の事で話し合ってるからスルーするしかない。そして俺の番になったんだけど……俺の家族亡くなってはいるけど別の意味で有名だったからなぁ。でも亡くなってるから結構気まずくなりそう、だから。
「アルトリアのご両親は‥‥」
「えっと、母が現在魔法省で働いてますね」
今の保護者の事を話す事にした。一応母の妹なので血は半分繋がってるから半分嘘はついてないよ、うん。
「魔法省? どこの課なの?」
「一応闇払いをしてます」
その事に驚かれる。まぁ闇払いって言ったらエリートですもんね。そんなこんなで盛り上がって食事が終わって寮へ向かった。あぁ~、お腹いっぱいだぁ。だけどデザートを食い忘れたってのは致命的だ‥‥どうにか補給しなければ。
「それじゃ二人ともまた明日ね」
「うん、おやすみ」
「おやすみ」
寮は男女で分かれているらしく既に荷物は運びこまれているとのこと。楽でいいなぁと思いながら自分に割り当てられている寮へと入るとそこには……‥‥
「あら、貴方と同じ部屋なの?」
ハーマイオニーと同じ部屋だった。MERGEカ!
そして夜が更ける。これがホグワーツ1日目の出来事だった。