キャストリアで行くハリー・ポッター 作:かぼちゃの騎士
翌日からはまさに怒涛の日々だった。
ハリーが有名税を体験してるのは予想内でしたけど色々と毎日が大変です。
まずは動く階段。時間によってつながる場所や扉が違うために登校ルートのハズが軽いどころではなくすっごく難しい迷路と化している。
階段によっては狭くてガタガタしている階段や金曜日には別の場所へと繋がっている階段、真ん中あたりで一段消えている為に忘れずにジャンプしなければいけない階段まで様々な階段がある。
特にジャンプしなければいけない階段なんて実際に足を踏み外して俺がコケてしまったぐらいに凶悪な仕掛けだ。あの時ハリーとロンの二人と行動していなければ多分頭打って転げ落ちてたと思う。ホント二人には感謝しかないですな。あと、その時偶然ロンの股間を蹴り上げた事に関しては謝罪させてください……いや、ホントに。
「えっとロン、医務室へ行きますか?」
「いや……大丈夫、大丈夫だから今はほっといて……」
「うん、僕もその方が良いと思う」
元男なだけあってその痛みは実際に体験した事あるから……ね、謝るから俺の後ろを歩くとき警戒しなくてもいいんだよ?
お次はその階段の次の難関扉だ。 扉と言っても多種多様で正直階段を覚えるよりもこっちを覚える方が難しい。だって丁寧にお辞儀しないと開けてくれない扉や正確に同じ場所をくすぐらないと開けてくれない扉、毎回変わる
その中でも一番危険と思ったのがランダムで変わるノック回数を正確に叩かなければ開かない扉で、間違った回数叩くと強制的にしたの階へと落とされてしまう物だ。
「えっと確か今日は三回だったよね?」
「多分そのはずです!」
「僕も正直自信ないや」
あの時はビックリしたよ、ノックした後に突然ロンが下へ落ちちゃうんだから無いはず肝っ玉が冷えたぞ、まったく。
「ローン! 大丈夫かぁ!!」
「すいませーん! 私が覚えていればこんな事にならなかったのにぃ!」
「気にしないでぇー大丈夫、大丈夫!」
あと肖像画も大変。一応魔法界の人間だから知ってはいたっちゃ知ってたけれど動く絵と言うのは全然馴れないものだ。実家にも同じようなものはあるけれどこのホグワーツのように辺り一面にあるのを見るのは初めてだ。でもまさか絵の人物が他の絵へと移動できるだなんて知らなかったぞ。おかげで更に何がどこにあるのか覚えるのが大変だ……魔法省の様にシンプルな壁だったらよかったのに。
他にもゴーストに絡まれて遊ばれてしまったり、管理人のフィルチがウザッたらしい人だったりとまぁ大変ではあるが楽しい日々を過ごしている。
でも、ミセス・ノリス……てめぇは許さねぇ。あの巡回猫俺達が校則違反しようものなら管理人へとすぐに報告するからな、何度ハリーと共にビビり散らかしたか数えきれねぇ。アイツのおかげで談話室で食べようと思ってたハッカ飴持ち出せねぇじゃねぇか。あとフィルチはフィルチでなんで階段の事知り尽くしてんだよ、突然現れたりするもんだからビビるじゃねぇか、いや、ホントに。
「にゃ、にゃぁ~」
「…」
「にゃ、にゃ~」
「…」
「やっぱり無理ですロン! この作戦!こんな猫の鳴き真似程度では本物の猫を手玉になんて取れませんよ!」
「おっかしいなぁ、兄さん達によるとこの作戦でいけたはずなんだけどなぁ?」
「騙されてるんじゃない?」
「そうなのかぁ~……?」
そんな思いもしつつクラスへの道が分かったと思った矢先、今度は授業でも問題があった。
座学である【魔法史】などは既に知っている為に勉強しなくても正直余裕だが【薬草学】がもう大変も大変。元々貴族の家系だったこともあり毒草とその解毒に使う薬草、傷薬になる薬草やその他もろもろの食べられる野草などは知ってはいたけれどそれ以外ではノータッチだった為にすっごく難しく感じる。
まぁ温室で実物を目の前にしてやる授業だからある意味面白くはあるんだけど、その温室には触ったらヤバイ物まであるから地味怖い。この前もネビルが興味本位で触って気絶して医務室送りになってた。
「アルトリアさん!」
「どうしましたネビル?」
「この薬草凄いんだよ触るとどんどん気持ち……よく……なって‥‥zZ」
「せ、先生ぇ!! ネビルが変な薬草触って倒れてしまいましたぁ!!?」
あと魔法史の授業は何故かゴーストが教えてる……死んでなお先生として教卓へと立つだなんて凄い教員魂だ。
「――が、――――で――――であるから――――」
「は、ハリー、寝ちゃダメですよ。ちゃんと起きてなきゃ」
「うん‥‥わか…た…zZ」
「ハリー? ハリー、ハリー!」
あとは【妖精の魔法】もある意味ってか魔法を使う授業全般が難しい。だって俺の杖ったら身長とほぼ同じぐらいの大きさを誇る。持ち運ぶだけでも一苦労だというのにそいつを使わなければいけないのだからさらに大変だ。先生方によると慣れれば杖を地面に叩くだけで魔法が扱えるようになるらしいけど最初から大きな杖だとは大変すぎますよ。
あと妖精の魔法の先生は可愛い。ハリーの名前で興奮してスっ転び教卓の上から転げ落ちるというドジをかますぐらいには可愛い(脳死)
でも一番キツイって授業はやっぱりマクゴナガル先生の授業だと俺は思う。あの人は見た目通りの先生で凄く厳しく、厳格で聡明そのものの先生だからだ。
「変身術はホグワーツで学ぶ中でも最も複雑で危険なものの一つです。いい加減な態度で私の授業を受ける生徒には出て行ってもらいますし、二度とクラスに入れるつもりはありません。初めからの警告をしておきます」
なんて最初の授業で宣言するものだから俺は震えあがったね。あと変身術とはその名の通り他の物や生き物に変身する魔法の事で、俺も完璧には使いこなせない魔法の一つだ。だからこそ先生が机を豚に変えた時は興奮したね。流石ホグワーツの教員、難易度が高い事を平然とやってのけるんだから。その後に行われたマッチを針に変える授業では皆で変身術の練習をしたんだけど結局俺とハーマイオニーぐらいしか変える事は出来なかった。その後、俺達に見せた笑顔は印象的だったなぁ……あの人って実はお茶目なんじゃね? っとね。
「二人共お見事です」
「「ありがとうございます」」
「この調子でこれからの授業も頑張ってください」
お次は俺の大の得意であるモノを扱った授業、「闇の魔術の防衛術」に関してだ。
私が勤めてるマグル製品不正使用取締局って意外と荒事が無い事も無いわけで義理の母に鍛えられてるんですよ。だから防衛術に関してはどんとこいです!それから授業を受けるんですが……クィレル先生手ごたえが無さすぎますよ。後ニンニクくさいです。
いろんな授業を受けながら俺はホグワーツでの生活を楽しんでいる。
そんなこんなで金曜日、私達は初めて大広間まで一度も迷わずに到着できた事を祝った!いやぁ~めでたい!
「今日は何の授業だったけ?」
ハリーがオートミールへと砂糖をかけながら訪ねてくる。俺はベーコンエッグへと伸ばしていた手を止め、手帳の中から予定表を取り出す。そこにはスリザリンの寮生と共に魔法薬学の授業と記載してあった。
「今日は魔法薬学の授業ですね……それもスリザリンの生徒と一緒にです」
「ッげ」
「それ、ホント?」
ロンとハリーは聞き返してくるけれど残念ながらこれホントの事、俺は肯定の意味を込めて頷くと二人はがっくりと項垂れるかのように頭を下げてしまった。まぁ~気持ちは分かる。ここでの生活をしていてわかった事だけどもどうにもスリザリンに選ばれる生徒とグリフィンドールに選ばれる生徒の相性は悪いらしい。現にハリーとロンはあまりスリザリンの生徒が好きではないみたいだしね。俺? 俺は好意的な人達だと思うよ。
でも疑問が一つあって、何故かスリザリンの生徒達って俺を見かけると敬意を払うかのようにお辞儀してくるんだよね……なんでだ?
「そういえば噂によると魔法薬学の担任であるスネイプってスリザリンを贔屓するらしいよ」
「ロン、それってホント?」
「さぁ? 皆が噂してる事だから僕からは何とも」
むむむ、それは聞き逃せない事ですな。もしホントなら結構めんどくさい授業になりそうだし。それに―――
「ハリー、確かスリザリンの寮監はスネイプ先生だったはずですから贔屓したくなるんですかね?」
「うん~……今の時点じゃ何とも言えない」
「ま、今回の授業でその真意が分かるんじゃないかな?」
ロンの発言に確かにと納得しながら手を止めていた朝食を続けようとしたんですけれど、ちょうどその時フクロウの大群がこの大広間へとなだれ込んできた。あ、もうそんな時間だったのか。
このフクロウ大群の正体はフクロウによる朝の郵便配達だ。最初こそ俺もビックリはしたが毎日のように見ていると流石に馴れがくると言う物。いつもの事かと気にせずに食事を続けていると何故かハリーが何か興奮した様子だった。ど、どうした一体。
ハリーの手元を見るとどうやら手紙だったらしくその手紙をくいいるように読んでいる。確かにハリーってば手紙をもらえる機会すくないもんね…‥まぁ俺もだけど。
そのままロンに羽ペンを借りると手紙のお返事を裏に書き、ハリーのフクロウであるヘドウィグと言う真っ白なフクロウへと持たせ、飛びたたせたのでした。
一体何が書いてあったんだろうか?