キャストリアで行くハリー・ポッター 作:かぼちゃの騎士
スネイプからの嫌がらせで気分を悪くした授業の後、ハリー達はハグリットからお茶に誘われていたらしくハグリットの家へ行ってしまう。残された俺はと言うと……ハーマイオニーとお勉強をしていた。
「ハーマイオニー、この問題なんですけど―――でいいですかね?」
「えぇ、そうよアルトリア。そこはそれでいいわ。だけどね、他の教科書に確かそれに加え―――に―――を組み合わせたら全くの別の効果が出るって書いてあったから一言に正解とも言えないけどね」
「なるほどぉ! ハーマイオニーは物知りさんですね」
実はハーマイオニーとは寮が同室なので名前で呼び合う仲まで仲良くなったりしてる。
あぁ~、流石ハリポタ屈指の知性キャラ、俺の中途半端な知識に足りない部分をハーマイオニーは教えてくれるからすっごく助かるぅ~。
ハーマイオニーに勉強を教わりながらその日の夜は更けて行った。……夜ご飯、美味しかったっす。
そんなこったで次の日、俺達はお昼の時間一緒に過ごしていた。
「うさぎの目! ハープの音色、この水をラム酒に変えよ!……?」
そんな休み時間の最中、俺達の座っている位置の近くに座っているシェーマスが何度も同じ言葉を連呼していた。何やってんだ、アイツ。
「うさぎの目!ハープの音色―――」
俺が疑問に思ったようにハリーも疑問に思ったのか「シェーマスはあの水をどうするつもりなの?」っと隣に座っているロンへと疑問をぶつけた。問われたロンは何かもぐもぐと食べながら「水をラム酒に変えるのさ」と答えてくれる。マジでか、俺の知る魔法にそんな魔法無いぞ。
「水からラム酒に、ですか」
だからこそ俺も休み時間にやるようになった魔法薬の勉強を止めて会話へと参加した。ラム酒ってどういう事なのよ。
「うん。昨日は紅茶に変わったよ」
「紅茶に?」
それは凄い、ラム酒へと変える魔法なのに何故紅茶へと変わってしまうのかは不明だが、紅茶へと変える魔法として考えたら紅茶を愛しキメる紳士達に切らさず安定提供できるな。ついでに言うと俺もその一人の紳士だったりする。ダージリンは最高でしてよ。
ロンはその事に意外だったらしく驚いたような表情を浮かべる。え? そんなに意外か?
「アルトリアは紅茶、好きなの?」
「はい! 大好きです!」
正直紅茶が無いと今世はやっていけなかったとも断言できるぐらいには紅茶にはお世話になった。
この体って紅茶を飲むと何故か緊張が解けてリラックスできるから貴族間でのパーティの時とかは紅茶を常に常用して完全にパートナー状態でいつも頑張ってたんだよなぁ。まぁ、そのせいで別の問題も出てはいたんだけどね、主にお手洗い関係で。
苦い思い出を思い出してしまい俺はちょっと気落ちしてしまったけど良い事を思いついた為に問題はない。俺もその魔法、紅茶の為に挑戦してみますか。俺は机から立ち上がり杖を持ち直す。
「でも、シェーマスの魔法だから最後には―――」
ロンが何か言っているようですが紅茶に夢中な俺には何も聞こえないぜ!
「うさぎの目、ハープの音色、この水を紅茶へ変えよ!」
杖を掲げシェーマスと同じ様に詠唱をした。さぁー紅茶さんいらっしゃぁーい!
ワクワクとしながら私の水の入ったゴブレットへと注目すると「きゃ!?」!?!?!? ば、爆発しやがった!?
二つの爆発音が広がった。な、なにが起こったんだ?
「大丈夫かいアルトリア」
「だから言ったじゃん、最後には爆発するって」
迎側に座っているハリーが心配してくるけど……正直もう一つの爆発を起こしたシェーマスを心配した方が良いよ。そのシェーマスはと言うと俺の爆発以上に威力が高かったのか顔が黒い色に覆われて髪も匂い的に焦げてると思う。
そしてそれに対する笑い声もそのあと響いたんだけども、どうやら皆シェーマス一人が起こした爆発と思っているらしく、俺のやらかした事にはハリー達以外には気づいてない様子だ……すまん、シェーマス。今度かえるチョコ奢るから許してくれ。
杖を置き大人しく座ると横に座っているハーマイオニーが心配した表情でこちらへと寄って来た。え? 大丈夫かだって? 大丈夫、大丈夫。爆発に驚いただけで怪我なんてしてないって、ホントだよ。
「なら、いいのだけど……あなたが魔法の失敗なんて珍しいわね、天変地異の前触れかしら?」
「あ、あははは……」
ハーマイオニー以上に俺ってば基本失敗しないもんね。不気味にも思うよ……ってか、初めての失敗だな、コレ。
初めての失敗に物珍しさを感じながら爆発したゴブレットをのぞき込む。そこには―――な、なぬ!? 炭酸飲料だと!?
「何に変わってた?」
「じゅ、ジュースに変わってました‥‥かぼちゃのぉ」
「へ~」
それも匂い的にこれはエナジードリンク系統の物だ絶対。俺はなるべく他の人に中身が見えないようにゴブレットを近くへと持って来るんだけど……何故めちゃくちゃに冷えてる、不思議だ。
ゴブレットの中身の匂いを嗅ぐと甘い匂いが嗅ぎ取れる。それもただ甘いだけではなくエナジードリンク特有のあの匂いが漂ってくる。
これは他の人に飲ませると絶対タイムパラドクス的な何かになるわ、ってか確信するしかねぇ。この時代にまだエナジードリンク、それもこんな前世で流行ってたような炭酸飲料のエナジードリンクなんて販売しているわけがないし開発だってまだされてないだろう。まだ魔法族だけだったらマグルで流行ってる飲み物か何かでごり押せただろうけどそのマグル出身で頭の良いグレンジャーが隣にいたもんだ、これはシヴィ―。これを飲んだら絶対カフェインで今夜眠れなくなる奴だ。
ゴブレットを前に自然と冷や汗が流れて来た私は袖でそれを拭う。
「の、飲むしかありませんか……私自身で」
それを私は口へと運んだ。口の中が炭酸特有のしゅわしゅわ感が溢れ出し味覚が甘味に支配され蹂躙されるのを感じる。うげぇ、マジでエナジードリンクだったよ。こんなにカフェインを沢山に摂取した事無いからカフェイン酔いしなければいいんだけど。その後は何も特に問題も無く時間が過ぎて行った。
「む、魔法史の問題は難しい過ぎるよ……」
「まぁ、私も通った道ですしね。頑張ってくださいハリー」
「アルトリアは魔法史の問題得意だもんね」
「流石僕のパパの部下だ」
「い、今は非常勤ですけどねぇ」
アーサーさん、本当にすいません! あなたの部下がこんなチンチクリンで大人になったらこの御恩は絶対に返すので私を首にしないでください!
それぞれ自分の勉強や趣味などに時間を費やし休み時間を満喫していると、鳥の鳴き声が聞こえて来ました。
「郵便だ、郵便が来た!」
ロンの言う通り郵便の時間のようで、天井付近には次々と郵便物を加えたフクロウたちの姿が目に映る。さぁーって俺に荷物はあるかなぁ?
俺が荷物を楽しみに待っている時、どうやらネビルに思い出し玉が家族から届いたみたいでその話をしている。確か思い出し玉って忘れた事があると赤くなる球の事だったようなぁ?
「思い出し玉だ! おばあちゃんは僕が忘れっぽいこと知ってるからきっとこれを届けてくれたんだ!」
そう嬉しそうに玉の解説を話すネビルだけども、手にする球は徐々に赤くなり始めている。
「もし赤くなってたら……あれれ?」
ネビルもそれに気付いたらしく愕然とした。そりゃそうだよね、赤くなるって事は何か忘れてる事があるって事なんだから。
「……何を忘れてるんだろう、僕。それも思い出せないや」
それって思い出し玉の意味あるのか? そう思いながらネビルを見ているとハリーがロンから借りたであろう新聞片手に話し出す。
どうやらグリンゴッツ銀行に強盗が入ったらしい。マジか、あそこの銀行この学校の次に安全と言うのが売りなのにそれじゃ商売あがったりだろうな。詳しく聞くとどうやら犯人闇の魔法使いらしいのだがまだ見つかっておらず、盗みに入った金庫はその日に空になってた為に何も盗られてないとの事。うぁ~お、その忍び込んだ人運がねぇな。忍び込む前に中身が取り出されてたんだから空の金庫を見たときはそれはそれは愕然としただろうに……ん? まてよ、確か原作でもこんな事あったな。
「変だな、金庫破りに合ったのは僕とハグリットが行った金庫の番号だ…‥‥」
あぁ~思い出した。確か中に入ってる石か何かをハグリットと一緒にハリーが取り出したんでしたっけね。思い出したことにより頭はスッキリするも一つ疑問が出てくる。
って事はその何かを狙っての犯行か? なぁ~にが入ってったけっな?
俺はもう古く消えかかっている前世の記憶を掘り起こそうとするものの何か靄のような物が記憶にかかっていて、犯人とその何かについて思い出せない。マジで何だっけか……この序盤でのキーアイテムだった記憶はあるんだけどなぁ……