キャストリアで行くハリー・ポッター 作:かぼちゃの騎士
それと今回の話はグラハムファンにはかなり頭にきますね案件な話となっていますのでご注意を。
あれはグラハムであってグラハムでは無い。なので何でも許せる方向けのお話となっています。キャラ崩壊が悪い意味で起きますので注意です。
先生が次の指示を出し皆がそれに従う中、俺は呆然と持っているこの喋る箒を見ていた。
いや、いやいやいや。どう考えてもグラハム・エーカーな訳ないでしょうッ! 確かに、前世では俺はガノタでグラハムが4番目に好きなキャラクターだったけれど、あれは架空のキャラであって現実では存在する事はまずありえない。まだ、これから先俺がダブルXとして覚醒してアルトリウム求め宇宙を旅しまくった挙句カルディアに合流して人理修復してる方がまだ信じられるわ!……でも、今はハリーポッターの世界で人生をこのアルトリア顔で過ごしてる訳だし一言に否定する事も出来ないのか?
〖何をしている少女! 早く私を跨がないか! 今私は久しぶりに人を乗せて飛ぶ事に興奮を禁じ得ない!〗
そしてこのグラハム名乗る変態さんは何でそんなに興奮してるんですかね? 確かに見た目的に手入れがほとんどされておらず、完全にガラクタ一歩手前の箒だから飛ぶ事に喜びを感じる事は100歩譲って理解しよう。だが、なんでその相手が俺なんだよ。こっちは初めて地味に緊張してるってのに。
「ん? アルトリアどうしましたか?」
「い、いえ別に……」
「なら早くしなさい、私が正しい箒の握り方を教えてあげますから」
先生はどうやら生徒達を回って方法を教えてるみたいで私の他にも他の生徒なども指摘している。……あ、マルフォイ君が厳しく指摘されてやんの、ザマぁ。
〖あぁ早くしないものか、私は我慢弱く、落ち着きのない男なのでな! 飛びたくてたまらないのだ!〗
仮称八ム
「さぁ、私が笛を吹いたら地面を強く蹴る事。箒はぐらつかないように抑えて常に真っすぐに。その後はしばらく浮いて、それから前かがみになって着地する事」
ほら、ぐらつかないようにって言われてんだから震えるのを今すぐ止めろ!
〖しかし!〗
止めなければてめぇを叩き折って今晩の談話室の欄炉にくべる真木を着火するための種火、それに使う小枝の一つに引き裂いてやるからな、覚悟をしておけ。
「今すぐに止めなければ種火に使用する小枝の一つにしてやるぞ、このガラクタが」
久々に小声で周りには聞こえないように態度の悪い魔法省の役員の人と話すときに使うドスの聞いた声でそう脅すと震えはピタリと止んで問題無く普通の箒の様になった。そして先生が笛を手に持つ。はぁ、やっと飛べるよ全く。
「行きますよ! 一、二の―――」
ピーと笛の音がなるや俺飛び立とうとしたんだけども―――
「!?」
―――ネビルがフワリと一人だけ浮かび上がった。その表情は焦りや驚きの感情が強く現れており故意に浮かび上がったとは考えにくい。
「落ち着きなさい、ネビル・ロングボトム」
先生も焦っている様子のネビルへと話しかけるけど……ありゃ駄目そうですね。
そのままネビルは「助けて!」っと悲鳴を上げながら先生の止める声を他所に高く上昇していった。まるでペットボトルに貼った炭酸飲料を振り、そして解き放ったの如く空中を縦横無尽に飛び回る。その後はと城の壁と何度もぶつかり俺達の集まっている場所へと突っ込んできた。
「ミスターロングボトム!」
杖を取り出して突っ込んで来るのを止めようとするけどすぐに無理と判断したのか先生は避けてしまった。
「よけろ!」
生徒達も身の危険を感じて避ける。俺も避けなければ死ぬッ! ネビルの進行上にいた俺は素早く回避を試みた……のだが!
〖羨ましいぞハワード!〗
コイツが何故か空中で固定されて避けらんねぇ! マジお前、ふっざけるなッ!
本来なら手を放せして避ければ良いんだけど既にネビルは目と鼻の先にいる。避けようにも回避モーションの途中でネビルの箒へと接触してどちらかが怪我なになんなりするだろう。なら―――何とかしてネビルの軌道を逸らさなければ。
「ふんッ!」
震脚と呼ばれる地面を強く踏み付けるようなような踏み込む発勁を行い、体にある力を拳へと流し込んだ力を高め構え。
「てりゃッ!」
突撃してくるネビルの箒を狙い、正確に拳を叩き込む! 拳が振れた瞬間、箒へと力を流し込み、拳を回して無理矢理捻じ込んで箒のみをぶっ飛ばした。これぞ護身術としいてお義母さんの知り合いである麻婆神父から習ったマジカル☆八極拳だ!
「うぁあああ!?」
箒だけぶっ飛ばしただけにネビルの体にはまだ運動エネルギーは残ってるわけ……ネビルは俺の後方の地面へと嫌な音と共に墜落してしまうしてしまう。
〖は、ハワード!〗
箒は俺のマジカル☆八極拳を食らっただけに見るも無残な姿へと変わりどっからどう見てもガラクタへと変わった。ハム箒は同僚の実質的な死に対して嘆いているが無視だ、無視!
ハリー含めた生徒達は俺の行動に頭が追い付いていないのか目が点になっている様子で拳を突き出した状態の俺を見ているみたいだけどそんな中、先生だけは顔を真っ蒼にしながらネビルへと駆け寄った。
「大丈夫ですかネビル!」
その様子で正気に戻ったのだろうグリフィンドール生徒は心配な表情で、スリザリン生徒はその様子を笑いながらネビルの元へと集まる。と、咄嗟でやった事とは言えネビルは大丈夫だろうか……
俺も心配になりネビルの元へと駆け寄ると先生が真剣な表情でネビルの怪我を見ていた。
「なんとまぁ、腕が折れてる」
っげ、マジか。
「私がこの子を医務室へ連れて行きますから全員地面に足を付けて待ってなさい。箒一本でも飛ばしたらクデッチの
そう言って先生は涙でぐちゃぐちゃな顔になり折れた腕を抑え痛そうにしているネビルを医務室へと歩いて行ってしまった……すまんネビル、後でちゃんと謝らせてくれ……
※※※
「っふん! 見たかあの顔、あの大まぬけな顔を」
先生とネビルが医務室へ向かい、二人へ声が届かない場所へと行った途端にマルフォイはそう大笑いしながら話し始めた。
「この思い出し玉を握れば尻もちのつき方も思い出しただろうに」
そう言って笑うマルフォイの手にはネビルの思い出し玉が握られている。スリザリンの生徒達が笑う中、僕は思い出し玉を取り返さなければと思って行動し始めた。だってアレはネビルのだ、マルフォイが自由に使って良いはずが無い!
「それを返せよ、マルフォイ」
笑い声がピタリと止んで皆が僕達を注目するのが分かった。そんな状況も面白いのかマルフォイがにやりと笑う。
「嫌だね、ロングボトム自身に見付けさせる」
「こっちに渡せったら!」
僕は言う事を聞き入れないマルフォイへと強い口調で言うけどそれを無視してヒラリと箒に乗って飛び上がる。
「屋根に置こうかぁ」
勝ち誇った顔をしながら僕達の周りを半周ほど回ると高く飛び上がった。上手に飛べるって聞いてたけど本当だったんだ。
マルフォイはそのまま樫の木と同じ高さまで飛び上がるとそこに浮いて僕に呼びかけ始めた。
「どぉしたよポッター、ついてこられないのか?」
確かに飛んだことはないけど多分行けるはずッ!
「ハリー飛んじゃダメ! フーチ先生が言ってたでしょ? 動いちゃいけないって、それに飛び方も知らないでよ?」
ハーマイオニーが止めるけど僕はそれを無視した。
なんとなく血が騒ぐのを感じる。箒へとまたがり地面を強く蹴ると僕の体は急上昇した。
「なんて馬鹿なの……」
高く高く、もっと高く。風を切り髪が靡いてマントがはためく。その感触と共に僕の中では強い喜びの感情が湧き出してきた。
――僕には教えてもらわなくても出来る事があったんだ! 飛ぶ事って素晴らしい、もっと高い所に行こう!―――
箒を上向きに引っ張る。すると箒は高く高度を上げて行った。下ではキャーキャー言う声や、ロンが感心して歓迎を上げている声が聞こえる。
僕は空中でくるりと向きを変え、浮遊してその場に留まっているマルフォイと向き合う。マルフォイは呆然としているみたいでまるで僕が飛べるのが予想外だったと言っているようだった。
「こっちへ渡せよ! でないと箒から叩き落してやる!」
「へぇ、そうかい」
マルフォイは嫌な顔で笑っている。
不思議な事に僕は箒の乗り方が分かるみたいで前屈みになりながら箒をしっかりと掴む、すると箒は槍の様にマルフォイめがけて飛び出した。マルフォイも僕のこの動きには予想外だったみたいで面白い顔をしながら僕を躱す。僕は危うく落ちそうになるもののもう一回くるりと回転してしっかりと箒を握り直した。同時にした拍手の音も聞こえてくる。
「グラップもゴイルもここまでは助けに来ないぞ!」
僕はそう叫ぶけど依然マルフォイは何か悪い顔のまま僕を笑っている。
「そうかい、ならこれはどうかな?」
マルフォイはネビルの思い出し玉を空中へと放り投げる。僕はそれに気づくと一目散に思い出し玉へと飛んだ。
高く上がり今度は落下し始める思い出し玉。だけど僕にはその様子がゆっくりと落ちているようによく見えた。体重を前へとかけて前屈みになり降下と共にスピードを増す僕と箒。悲鳴と風の切る音が混じり合い何も聞こえなくなるけどよく見えてるからあんまり関係ない。城の壁へと飛ぶ思い出し玉を間一髪のとこで掴む。何とか僕自身も壁にぶつからないようにくるりと回って勢いを殺すと僕は安堵した、これでネビルの物が守れたってね。
ゆっくりと着陸しようとしたけど―――視界の隅に何か映った。さっきと同じ様にゆっくりとそれは見えてやがて正体が分かる。石だ、それもこの思い出し玉と同じぐらいの大きさの大きな石。今この状態でぶつけられでもしたら多分真っ逆さまに落ちちゃう。
その石を防ぐために咄嗟に右腕を掲げようとした瞬間―――
「ていッ!」
誰かが僕の前へと飛び出してその石を弾き飛ばした。その事に驚きながら誰がと確認してみる、それは―――
「だ、大丈夫でしたかハリー?」
なんだかぎこちなく笑うアルトリアの姿だった。
※※※
俺はハリーを心配しながら先ほど起こった事を思い出す。
ハリー達が騒ぎに夢中になってる時、俺は後ろの方で箒を地面へと叩き突けていた。
〖何をするんだ少女!〗
何をするかだって? 知らぬ! こっちはお前の勝手な行動のおかげで大変だったぞ!
〖む、それはすまなかった少女。謝るから私を踏み続けるのを止めたまえ〗
がしがしと地面に叩き突けた箒を踏みつけながらハム箒と口論しているとハリーが飛び立つのが見えた。あぁ~そういえばこの授業の時ハリーが初めてシーカーとしての素質を見出すんだよね……すっかり忘れた。
そうぼぉーと過去の事を思い出してたのが悪かったのだろう。
〖えぇいッ! ダリルまでもが飛びよって……私も!〗
突然足に浮遊感を感じた。そのまま足蹴にしている箒から滑り落ちるとあれよあれよと跨る形に。ちょ!? 何やってんの!
〖先ほども言ったであろう! 私は我慢弱く、落ち着きのない男だと!〗
箒はそのまま飛び出して行く。俺は咄嗟に箒を掴んでしまった為にそれに巻き込まれて結果、空を飛んでいた。
〖ハハハハハ!これは快感だ! 人を乗せ、再度空を舞えようとはまさに僥倖! 自分が乙女座であった事を、これほど嬉しく思った事はない!〗
箒であるはずなのだがその動きは航空機そのモノ、マニューバを繰り返しあちらこちらへと飛びまくる。
うげぇ~!うごぉ~! きしゃー!むろぉ~!
そんな動きに俺が付いて行けるはずもなく完全になすがままに成っていた。いや、本当に止めちくりーッ!
そうやって飛んでいると。
〖む! あれは〗
何かに気付いたらしいハム箒は急停止、その場を浮遊する。急な軌道のおかげで気持ちの悪くなった俺は空を見ていた……あぁ~きれぇー
〖私は我慢弱く、落ち着きのない男だが姑息な真似をする輩が大の嫌いだ!〗
そう言って何処かに向けて一直線に飛び始める。何!? 何が姑息な真似だと言うんだ!?
〖あの金髪の少年だ!〗
金髪の少年? マルフォイ君は姑息を字で体を表してる子だけどそれは未来の話だよ。今は関係ないはずだ!
殺人的な加速によるGが体へとかかり正直気を失いそうになるがまだ耐えれる。これもハイスペックポンコツボディのおかげだ!
〖この程度のGに、身体が耐えられんとはな…!〗
そりゃハム箒さん箒ですやん、こっちは地上で地べた這いずって生きる人間なんですよ。一緒にしてもらっては困る!
〖間に合え!間に合って見せる!〗
いや、何に間に合えって必死になってるし。
そう頭の中で抗議しながらハム箒に軌道を任せていると今度は急停止したようで逆方向からのGが体を襲った。
〖殺人的なGがかかり私以外使用不可能な急停止。人呼んで、グラハム・スペシャル!!〗
流石の俺でもそのGには堪え切れず気を失おうとしたが……何か、何かを感じた。
まるで師匠との稽古後に激辛麻婆豆腐の刑に処される前に感じた命の危機的な何かを。だからそれに向かって俺は――――――
「ていッ!」
―――手刀をぶち込んだ。
何かを切った感触があったのでぶち込んで正解だったのだろうけど……ここ、何処だ?
そう思い振り返るとそこには驚いた顔をしたハリーの姿が……あれか、ネビルの思い出し玉ぶった切っちゃった系ですか。
「だ、大丈夫でしたかハリー」
多分この時の俺は罪悪感とか後悔とかハム箒への恨みとか怒りとかですっごいぎこちない顔をしてたと思う。そう思いながらハリーと共に地面へと降りて行った。ネビル……本当にゴメンね。
あぁ~小説版ハリポタ面白いんじゃぁ
でも映画版のみ視聴ニキの為に映画版の内容も入れるの大変なんじゃぁ……内容まるっきり違うとこもあるから。
あとグラハムは……序盤に出てくる敵キャラ程度にお考えくだされ。RPG序盤に登場する主人公の村を焼き払う外道な敵役とでも……でもなぁ、小説版のグラハムって序盤はこんな感じのキャラだったんだよなぁ。
唐突なキャラ紹介
名前:アルトリア・ペンドラゴン
年齢:現在11歳
誕生日:12月26日
好きな事、物、趣味:読書、食べる事、父親のカードの整理整頓
嫌いな事、物:心の汚い大人との会話、麻婆神父特製激辛麻婆豆腐
職業:ホグワーツ所属、グリフィンドール寮生1年。魔法省、マグル製品不正使用取締局。
ハリーポッターの世界にアルトリア顔で転生してしまった元男。
両親が謎の死を遂げたり当主になったりと波乱万丈な人生を送っているせいか面の皮が厚く猫かぶりが上手い。
最初は物語の中心たるハリーに近づかないと考えていたが今では逆に近くにいて協力した方が良いのでは? と考えて行動している。最近では原作知識一部思い出せないのでちょっと困ってる。