ドーモ、特撮SSです。
シンフォギア×ウルトラ怪獣の話が全く進んでないのに新作を投稿するとは。…………頭大丈夫か俺?\(^o^)/
この作品はちょっと前から考えていたのですけど、ここに初作品を投稿したのでついで感覚で書いていました。
拙い文章ですけど、暇潰しにでも成れば幸いです。
長文失礼しました。本編をどうぞ。
悪魔
悪魔とは、特定の宗教文化に根ざした悪しき超自然的存在や、悪を象徴する超越的存在をあらわす言葉である。
仏教では仏道を邪魔する“悪神”を意味し、煩悩のことであるとも捉えられる。キリスト教では“サタン”を指し、神を誹謗中傷し、人間を誘惑する存在とされる。
サタン以外の西洋文化の悪霊も現代日本語では一般に悪魔と呼ばれたりする。
宗教によっては神に敵対するものを指し、他宗教の神々への蔑称ともなる。
あくまでもその存在は空想やおとぎ話、何かを比喩した物であって、聖職者であっても実体のある物だとは思っていない。
目の前に現れない限りは誰もその存在を信じないだろう。
彼女もそう思っていた…………
穏やかな朝日が町を照らし出し、人々が目を覚まし始める時間帯。
ここは関東に位置する海沿いの一都市〈海鳴市〉。都市部から幾らか離れた住宅街の一角にその家は在った。
しかし、かなりの大きさを誇る立派なその邸宅からは朝だと言うのに“人の気配”が全くしない。
付近の住民達は朝の身支度を整え仕事や学校に行き始めている。だが、その家からは人が出てくる気配は無い。
隣の住人は特に疑問に思うこともなく自宅の戸締まりを確認して出掛けて行く。
この家には一人の女の子が住んでいる。
彼女の両親は物心付いた頃に事故で亡くなり、自身も原因不明の障害で下半身が動かず、車椅子での生活の為学校も休学している。
世間から見れば不幸が重なった哀れな子供。それが回りから見た『八神はやて』と言う名一人の少女だった。
朝の喧騒が落ち着いた頃、八神家の玄関ドアが
そのまま暫く開いていたが、玄関横のポストに投函されていた新聞が忽然と音もなく消えた。新聞が消えて暫くして、開いたままだったドアが再びゆっくりと閉まった。
爽やかな朝の風が僅かに開けられた窓から入り、締め切った部屋のカーテンを揺らし室内に流れていく。
春になったとはいえ未だ肌寒い風が部屋のベッドで眠る少女の頬を撫でる。寒さから逃れる為か、少女は寝惚けたまま毛布を深く被り再び眠りに入り始めた。
そんな彼女の部屋に近づく人影がある。その人影は足音を極力たてないようにしながらゆっくりと階段を上る。
少女の部屋の前で止まり、ゆっくりとドアを開け中の様子を
部屋の中からは毛布に包まれた少女の小さな寝息が彼の大きな耳に聞こえてくる。
その様子に安堵したのか呆れたのか彼はため息をつく。そのまま彼は部屋の中に入る。揺れるカーテンから覗く日の光が部屋に入った者の姿を照す。
シルエットは人の形でありながら、その容姿は人の姿とは大きく異なっている。
目元には赤い仮面を着けているかのような顔、そこから赤いひび割れが頭に伸び、靄の様に広がった巨大な耳には幾つもの穴と血管に似た器官が這っている。黒い体色の上にとぐろを巻いた赤い胸板と地を這う蛇の様な赤い腹筋が浮き出ている。
異形の怪人はゆっくりと未だ寝息を立てている少女が眠るベッドに近付く。そのまま銀色に鈍く光る籠手に包まれた腕、鋭く尖った爪が少女に迫るが、未だ彼女は目を覚まさない。
その腕が彼女の毛布をつかみ────
毛布にくるまれた体を優しく揺すった。
『おい、朝だぞ。さっさと起きろ』
怪人は数回毛布を揺らすと直ぐに部屋のカーテンと窓を開け始めた。すると、窓から入る日の光で暖まった毛布から少女の頭がもぞもぞと這い出てきた。
「ん……もう朝やぁ……」
『そう言っているだろう』
未だ夢現な少女こそこの家の今の主《八神はやて》本人だ。
布団から半身を起こしたはやては両腕を伸ばし欠伸をしながら伸びをする。そんな家主の姿に呆れながら怪人はベッド横のテーブルに置いてある幾つかの本に視線を向ける。
『まったく……夜更かしするなと何度も言っているだろうが』
「えへへ…新しい本、読み出したら止まらんくなってな?」
あまり悪びれる様子の無いはやてに怪人は再びため息をつく。このやり取りもかれこれ何度目か。注意しても一向に止めない家主に怪人は頭を悩ませている。
『ったく、此処に来た頃はお前が一番早起きだったのに……どうしてこうなっちまったのか』
「それは
悪戯っぽく片目を瞑り怪人を見るはやて。からかっているがはやての夜更かしの原因は間違いなく数ヶ月前から共に生活を始めた
ただ一人で孤独に過ごしてきた日々に突然現れた彼ら。最初こそ色々あったものの、今では彼女の大切な《家族》なのだ。
おはようと言えばおはようと返してくれる。夜更かししても起こしに来てくれる。食事を共にしてくれる。一緒にいてくれる。
それがどれ程素晴らしく尊い事なのかはやては理解している。
『バカ言ってないでさっさと庭に行ってやれ。ガブラとイビルが洗濯物を干そうとしてるぞ』
「そりゃ大変や、あの二人まだ洗濯物の扱い雑なところあるからなぁ。手伝わんと」
『……………そう思うのならなんだその手は』
やけにニコニコした顔で両手を差し出すはやてに怪人は嫌な予感を感じながら一応聞いてみた。
「だっこ」
『断る』
ニコニコ顔のはやてから可愛らしい一言が飛び出たが、怪人は即答で拒否した。
暫くして階段から下に降りてくる怪人。
………その腕には家主のはやてをしっかりと抱き抱えている。
拒否したもののはやてから「急がなアカンやろ?」や、「バリアフリーの一環やから」等と何だかんだで言いくるめられ渋々彼女を抱き上げ降りてきたのだ。
表情と言う物を感じさせないその顔は心なしか疲れた様子だった。
両手を首に回しはやては怪人をニコニコしながら覗き込む。
「もうすっかり立派な介護師さんやなぁ」
『誰のせいだと思ってるんだ』
そんな小言を言いながらも、自身の爪がはやてに当たらないように慎重に、しかしはやてが落ちぬようにしっかりと抱えている。
そんな怪人の優しさがはやての心を暖かくしていく。
一階に降り、リビングを抜けた先に庭に通じる窓があった。そのまま窓の元に行くと外から声が聞こえてきた。
『おいガブラ、それは広げて干す物ではござらんか?』
『あり?はやてはそのまま干していたんだな?』
窓の向こうには庭に置かれた物干し台の前に二人の怪人がいる。
黄色の体色に赤い角に怪しく光る両目、蟲を思わせる口部に赤い籠手と臑当に包まれた手足。背中や耳には蝙蝠の羽に似た翼が伸び、胸に赤い羽を広げた蟲、腰には赤い顔の蝙蝠の装飾が張り付いている。
もう一体は茶色の体色、紺色の鎧に銀色の突起を幾つも生やした装備を胸や腕部に身に付けており、他の二人よりは人間に近しい顔つきをしているものの、茶色の肌はぼこぼこと岩のように膨れ僅かに覗く隙間から小さな両目が怪しく光っている。
そんな恐ろしい外見の怪人達が、物干し台の前で洗濯物を広げたり眺めたりしながらどう干そうかと悪戦苦闘している姿はなんとも異様な光景である。
『寝坊助の主が目を覚ましたぞ』
黒い怪人があーだこーだと言い合っている二人に声をかける。振り返った二人は黒い怪人の腕に抱かれているはやての姿に気が付いた。
『おぉ主殿、おはよう御座います』
黄色の怪人は持っていた洗濯物を小脇に抱えて一礼する。
『はやてちゃん!おはようなんだな!』
茶色の怪人ははやての元に駆け寄り元気よく挨拶した。
「イビルにガブラもおはようさん。寝坊しちゃってごめんなぁ」
常人であれば異形の姿の彼等囲まれ恐怖する筈であるが、当のはやて本人は全く動じることなく申し訳なさそうな顔で怪人達に挨拶した。
黒い怪人はそのままはやてを庭に置いてあるオープンテラスの椅子に座らせる。不満そうに頬を膨らませるはやてだったが、怪人は全く気にしない。
『さっさと洗濯干して飯にするぞ。このままだと昼飯になっちまうからな。おいはやて、さっさと干すから指示しろ』
『あ、でしたら主殿。今朝の朝食は約束通り和食でお頼み申す』
「昨日はガブラのリクエストやったからええよ。ご飯炊いといたし、お味噌汁も作ろか」
その言葉を聞いた瞬間に胸の前で固く拳を握りしめ『ヨシ』と小さく呟いたのを黒い怪人は見逃さなかった。
『ガブラは箸を持つの苦手なんだな~』
「じゃあガブラにはお握り作ったろか」
いそいそと洗濯物を干し始める怪人達に干し方を細かく指示するはやて。
普通の人から見れば異常な光景。それでもはやてにはこれが当たり前。そんな異常が当たり前になりつつある事がはやてにはとても嬉しく感じた。
『よし、終わったな』
『朝から疲れたんだな~』
「皆ご苦労様。朝ご飯にしよか」
『では主殿、拙者が中まで運びましょう。ガブラ、主殿の車椅子を持ってきてはくれんか』
『了解なんだな!』
洗濯を干し終えた怪人達が家の中に戻っていく。……皆しっかりと家に上がる前に足を拭いて。
今度はイビルに抱き抱えられ中に戻ろうとしていたはやては大切な事を思い出した。
「あぁそうやった!…おはようさん、ザビタン」
朝の挨拶を忘れていた黒い怪人に、はやては満面の笑みを浮かべおはようと言った。振り向いた怪人《ザビタン》の顔は相変わらずなんの変化も無いが、その表情はどこか微笑んでいる様に柔らかくなっている。
『あぁ…おはよう、
その言葉にはやては大きく頷いた。例え常人から見れば異常で異様な光景であろうと、自分にはこれが大切な日常なのだ。
彼等こそが、自分の大好きな家族《アクマイザー》なのだ。
感想や誤字等の報告をしていただけると有り難いです。
アクマイザー達の外見は一応MOVIE大戦を意識しております。
連載したほうがいいですか?
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かまわん…やれ。
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何故だ?!やらなくていいじゃろ?!
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どっちでもいい。