『ここが、留まっていた場所だ』
大きな倉のような建物に辿り着いた。
スバル「あの高い壁は...」
サテラ「王都の防壁よ。いつの間にか、端っこの方まで来てしまったのね」
王都全体を囲むようにして高い防壁が築いている。
防壁…。魔物からの襲来や、他の国から攻撃されない為かな。
スバル「この中で留まっていたのか?」
『ああ、そうなんだが…。気をつけろよ。何が居るかわからな――っ、マナが消えた?』
蔵に『マナ探知』を掛けていたが、2人居たのだが、1人になっていた。
マナが探知出来ないというのは、その人が死んだか、又はマナを探知出来ない魔法を掛けたかになる。
『――マナが1人消えた?…サテラ、マナが消えるってどんな理由がある?』
エミリア「基本的にはその人が死んだぐらいしかないかなと思うわ」
―この世界はマナが探知できない魔法は無いようだ。
『ならば、気をつけないと。スバルは最後に来て。サテラは真ん中で』
スバル「りょーかい」
扉を開け、慎重に歩む。
サテラがロープの中に手を突っ込み、白い鉱石を取り出し壁にぶつける。
スバル「サテラ、それは?」
サテラ「マグライトよ。今ではマナを使った魔法灯が多いけれど、私はこちらの方が使いやすいし、重宝しているわ」
入り口の目の前はカウンターだった。
元は酒場かなにかの建物だったようだ。
受け付けの役割となっていたのだろう机の上には、いくつかの小箱や刀剣の類が並んでいた。
その隣にはナイフで削った文字が見える。
見た所人名みたいだ。
刀剣とか気になったから『鑑定』してみたが、価値のある物にはみえなかった。
…奥の方が価値高いものかなぁ?なんて憶測してみる。
エミリアの盗まれた物を探す為、3人一緒で探してみる。
――しかし、それは数秒で打ち壊された。
歩いているローファーに違和感を感じた。
水とかの液体物っぽいけれど、粘着質な物が。
『‐ライト‐光』
何があるのが知る為に光魔法で照らす。
―だが、それは悪手だった。
光で照らされた事により、ソレが何なのかよく分かった。
血溜まりだ。
そして、血溜まりの発生源は、首を大きく切り裂かれ、片腕を失った大柄な老人の死体だった。
ソレを見た時吐き気を催しそうになるが、瞬間スバルが大きく壁にぶつけられ、腹部から血を垂れ流しているのが見えた。
???「……ああ、見つけてしまったのね。それじゃ仕方ないわね」
女の声だった、しかも酷く冷淡な声。
『……っ、サテラ!』
サテラが返事する前にサテラも倒れてしまう。
サテラも倒され、咄嗟に体が反応出来ず、私もお腹を裂かれてしまった。
―――痛い、体全体が熱をもっているかのようだ。
――ああ、これはダメだ。
それは偶然だったんだろう、血塗れたスバルの手がサテラの手と重なり、手を握るように見えた。
意識が朦朧としていく中、私は―
スバル「……っていろ」
『……まっていろ』
お前達2人を
スバル「俺が必ず……」
『
……救ってやる。
ーー次の瞬間、ナツキ・スバルとエトワールは命を落とした。