目を開けると、そこには慌ただしく行き来する往来の道だった。
…ふむ、さっき死んだよな?
先程までは夕方だったのに、今太陽がさんさんとしている。
『ループかな。ま、良い。同じ行動しよ』
声をかけるべき相手は、果物売りのおっちゃんに絡まれているが。
『やぁ、君。変わった格好しているね』
スバル「あ?って、エトじゃないか!?」
『?残念だけど、君は誰たい?初対面なはずだけど』
スバル「え、覚えてないのか?」
『……って言うのはウソだけど。の前におっちゃん、その果物二つ頂戴』
「あいよ、ありがとよ」
お金を渡し、果物…リンガ(スバルから名前を聞いた)を受け取る。
お金は『異世界両替場所』でこの世界のお金に変えていたので問題なかった。
リンガ…それは林檎に酷似している。
味も林檎の味だ。
『さて、食べながら状況整理しようか』
スバル「ああ。俺達は死んだ…はずだ」
『その通りだ。死んだけれど生きている、しかも時間を逆行して。そして僕達は2度目でもこの世界では皆1度目だ。ま、そりゃ人生1度きりだしな。そう何回もあってたまるものかよって思うよな』
スバル「…そうか。さっきなんで、忘れてフリしたんだ?」
『ループしてるというのが掴めなかったから。本来であれば僕も記憶無いしね』
スバル「なるほど。死ぬ前に会った人らに今会っても、会話した記憶が無いのか…」
『そういうこと。飲み込むのが早くて助かったよ…って、スバルこれからどうしたい?』
スバル「死んだ所に行きたい」
『おk、――の前に戦闘かな?』
1周目で会った男三人衆が行く手を阻んでいた。
名前が分からないからアホポンタンにしよ。
ちなみに、スバルを人質にとったのが「アホ」ナイフで襲いかかってきたのが「ポン」、気絶していたのが「タン」だ。
アホ「よぉー、兄ちゃん達遊ぼーぜぇ?」
『丁度良かった、お兄さん達、僕と遊ばない?』
と、私はアホポンタンと目を合わせる。
合わせ、ソレが発動したのを見たらスバルを連れて、三人衆とは反対の道へ出る。
スバル「先程のは?」
『幻覚魔法さ。僕の前の世界では多種多様な魔法が合ったのでな。この世界ではどんな魔法があるのか知らないからさ』
スバル『ふーん。って転生者って言ってたよな、なんで使えるんだ?』
『説明してると長いんだかなぁ、掻い摘んで話すよ』
スバルに軽く転生した世界『FAIRY TAIL』の事を話す。
僕の魔法は主に『FAIRY TAIL』の魔法が使える事、そして色んな属性魔法が使える事を話す。
そんな事を話していたら、1周目死んだ建物の前に辿り着いた。
『――さて、スバル。この中からは1人で頼む。大丈夫、危なくなったら加勢するし、話してる内容とかも僕には聞こえるから』
スバル「分かった。交渉材料は…」
『君の手元にあるじゃないか、その袋の中に』
そう、スバルはセブン○レブンの袋を持っている。
この世界にはない『お菓子』という存在を。
スバルが思いっきりドアを叩き中の人に怒られながらも中に入っていく。
私はというと、その建物の屋根に居座る。
もちろん、聴覚を強化して会話を聴きながら。
そこから、約20分後。
話はうまく話せていた。
スバルは持っていたコーンポタージュ味の菓子を上手く使い、老人の名前(ロム爺)、セミロングの金髪少女(フェルト)の名前を聞き出していた。
そして、ここが『盗品蔵』という建物である事も。
サテラが盗まれた物と交換するために、スバルは一文無しなので手持ちの『ケータイ』を時間を切り取る魔法基としてロム爺に交渉していた。
結果交渉は成功した。