交渉が成功してから1時間後、戸を叩く音がした。
チラリと上から見てみると、セミロング金髪少女だったので、フェルトだろう。
ロム爺「大ネズミに」
フェルト「毒」
ロム爺「スケルトンに」
フェルト「落とし穴」
ロム爺「我らが貴きドラゴン様に」
フェルト「クソったれ」
合言葉か。
ようやく主要メンバーが揃ったので交渉と行く所にスバルがゲロった。
んー、酒が強かったか、スバルが慣れてないのか、そこは分からないけれど、気をつけよ。
ハプニングがあったけれど、交渉開始だ。
フェルトが出した物は竜を象ったワッペンほどのものだ。
なぜ、見えてるかって?
それは透視しているからだ。
そしてそれを鑑定してみる。
『徽章』
断絶したルグニカ王国の王を決めるのに必要なもの。
…資格条件に必要な物か。だからあんなに焦っていたのか。
王…王女?
いや、巫女かな。
龍を信仰しているこの国ならば。
龍の巫女とかありそうだし。
話は戻し、スバルが手にした物は『ケータイ』。
ロム爺にしたように、フェルトの顔を撮り、説明していく。
よく聞いてみると、徽章の交渉相手はこの2人以外にもいるようだ。
フェルトは依頼人から頼まれたのか。
その積立によってはスバルが負けるな。
…介入するか。
交渉できるアイテムは…あるな。
屋根から地面へ飛び降り、扉を蹴破る。
『その交渉ちょっと待った!!』
3人が振り向く。
ロム爺「お主…。扉を蹴破るな」
『ごめん、ロム爺。会話は上で聞かせて頂いた。僕はエト。そこにいるスバルの連れだ』
フェルト「へぇ、一文無しのこいつに変わって何が出せるのか」
『ああ、だが揃ってからにして欲しいな』
丁度その時、外から声がした。
フェルト「ロム爺、私が出るよ。連れかもしれないし」
フェルトは扉の方へ向かっていく。
近くで見るロム爺は人間だけれど、体格が良い事から巨人族かな。
スバル「エト、なんで…」
『一文無しじゃ、キツイだろうから来た』
《スバル、気をつけな。知ってるマナが来ている》
スバル《!頭の中に…。念話か、分かった》
スバルにウィンクしながら念話で話す。
フェルトが連れてきた人は、1周目で殺された相手だ。
この世界では珍しい黒髪ロングで服装は胸元が強調させて、身体付きが良い事がよく分かる。
???「部外者多い気がするんだけど?」
フェルト「値踏みされたら困るのでな。弱者なりの答えさ。スバル飲み物を」
指名されたスバルが給仕する。
給仕している時、値踏みするような視線でスバルを見ていたが、私もされているだろうな。
???「そちらのご老人は分かるけど、こちらの兄さん達は?」
フェルト「この兄さん達はアンタのライバル。アタシの交渉相手さ」
と、最高に悪い笑みでそう言い放つのであった。