鬼滅の刃〜炭次郎の姉弟子〜   作:ハマT

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兼ね役になっちゃうけどオリキャラのイメージCVは

菫→悠木碧

凪→くまいもとこ

マツリ→高木渉

となっています。


第5話日輪刀を探せ

 

 

南東の町

 

「おかわり!!」

 

そこにある小さな団子屋で菫は、一人みたらし団子を頬張っていた。鬼は、昼間は動かない。その為鬼の捜索も夜が基本だ。それまでとりあえずこの町でのんびり過ごそうとしていた。

 

「えっと……菓子の店はっと」

 

他の菓子の店に行こうと席をたった時だった。

ーー無い。横に置いていた筈の日輪刀が綺麗さっぱり消え失せていた。

 

 

 

町の外れにある小さな森林の中。そこで菫は、自身の鎹烏であるマツリ(命名炭次郎)にこの件を相談していた。

 

「マツリ?これって隊律違反?」

 

「日輪刀ノ紛失ハ、違反デハナイ」

 

「なら!!」

 

「タダシ、ソレガ第三者ノ手ニ渡リ、ナニカ起コレバ腹ヲ……」

 

「すぐに探しに行きます!!」

 

マツリに言われすぐに町に戻る菫。鬼殺隊に入ってすぐに切腹なんてまっぴらゴメンだ。

 

「団子屋で椅子の横に置いて………そこから何処に…」

 

この町に来てから刀を腰から外したのは団子屋だけ。それなのに無くなった。と言う事は……

 

「盗まれたよね……」

 

その事実に気づき余計落ち込む菫。刀を盗んだと言う事は、確実に何かをしでかすつもりだ。

 

「姉ちゃん」

 

それだけは何としても止めなければならない。

 

「おい!!姉ちゃん!!」

 

盗まれてからまだそこまで時間は、立ってない。恐らく犯人はーー

 

「離せよ!!」

 

「ふぇ?!」

 

気が付くとどういう訳か、左手で子供の頭を掴んでいた。すぐに手を離そうとした瞬間、子供の手に自分の財布が握られいる事に気付く。

 

「それボクの財布だよね?」

 

 

そのスリの子供ーー凪というらしい、はどうやら菫の日輪刀の在り処を知っているらしい。

 

「なぁ……逃げないからこれ外してくれないかな?」

 

「いいけど……警官に」

 

「ごめんなさい」

 

凪の体に縄を巻き、日輪刀の場所まで案内させる菫。

ーー縄だけでなく、「私はスリです」と書かれた看板を首からぶら下げて。

凪からしてみれば、かなり居心地の悪い状況だが自分の巻いた種。我慢するしか無かった。

 

(てか……もし無かったら俺殺される?)

 

心当たりがあるだけで確実にあるかは分からない。ここまで辱めをする相手だ。もし無ければ……

恐怖に身震いしながらも、とりあえず案内する凪。たどり着いたのは、何処の地下室だった。蝋燭の灯りだけが辺りを照らしす部屋。中にいるのは入れ墨をした強面の男ばかりだ。

 

「ここは賭博場だ。一週間に一度景品を集めて総取りで賭博が行われるんだ」

 

そう言って凪が指を指した方には、大量の金品が置かれていた。恐らくどれもかなり高価なものだろう。その中にあった。菫の日輪刀だ。

 

「盗品だって言っても無駄だよ。あそこに置かれているものを手に入れるには、賭博で勝つか勝った人に頼むしかないんだ」

 

「どうやったら参加できるの?」

 

「一人一品景品を持っていくんだ。でも価値の低いものは、相手にされないから」

 

ゆっくりと羽織を脱ぎながら景品の近くの男に近づく菫。もし、ここで問題を起こせばこの後の任務に支障が出る。ならば正面から取り返すしかない。

 

「嬢ちゃんも参加するか?」

 

「うん!!ボクの家広い癖に皆心が狭くて家出してきちゃった」

 

家出をした資本家の令嬢。恐らくこの羽織りだと参加させてもらえない。だからこそこの設定でこの羽織りが高価なものだと認識させなければならない。

 

「なるほどな。ちょっとそれ見せてみろ」

 

そう言って羽織を鑑定し始める男。しばらくすると近くの机から一枚の木札を取り出す。

 

「これが参加証明書だ。賭博の内容は丁半。最後まで残ればここにある賞品を全部手に入れる事が出来るまぁ頑張れよ!!」

 

どうやら大丈夫だったようだ。安堵の息を突きながらゆっくりと凪の所へ戻っていく。

 

「ありがとうね。お陰で日輪刀を取り返せそうだよ」

 

お礼を言いながら凪の紐や板を外す菫。全て外し終わると同時に部屋がざわつき始める。どうやら始まるようだ。

 

「これから真っ当に生きてよね」

 

そう言って凪の手にいくらかのお金を握らせ、皆の集まっている所に向かう。賭博を運営している男達に木札を見せ、案内された場所に座った瞬間。

 

ーー鬼の気配を感じた。

 

(ここに……鬼がいる!!)

 

 

 

その部屋の一角。場違いとも言える、洋服を着た一人の男が菫の方を見ていた。紅梅色の瞳を持つその男は、景品の中に日輪刀がある事に気付くとその顔に薄ら笑いを浮かべた。





大正こそこそ話

菫は鎹烏に『焼き鳥』と名付けようとしましたがそれを炭次郎が必死に止め『マツリ』と言う名前になりました。
その為マツリは菫より炭次郎に懐いています。
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