アサルトリリィ 欲望の王   作:ユーリア・エドモンズ

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どちらかと言えば、ハロウィンの話にしたほうが良さそうなくらいに、雑な叶星先輩の誕生日の話


叶星編2 Trick or Trick

灯莉「たかにゃんせんぱいとかなほせんぱいにイタズラだー!」

 

映司「なんで、俺まで……」

 

叶星「しかも、私たちに聞こえてるのよね……」

 

姫歌「……高嶺様にもやるの?」

 

高嶺「楽しみにしてるわね?」

 

そして、数十分後……

 

叶星「私は映司君なの?」

 

映司「灯莉に押しつけられた」

 

叶星「私は嫌なの?」

 

映司「じゃあ、トリックかトリックで」

 

叶星「……いたずらする気しかないじゃない!」

 

映司「……だって、灯莉がやれって」

 

叶星「あなた……本当に灯莉ちゃんに甘すぎるわよ」

 

叶星は頭を抱えた。

 

映司「……自覚はしてる。辞める気はないけど」

 

叶星「梨璃さんや灯莉ちゃんみたいな、純粋な子がいいのかしら」

 

映司「梨璃は純粋というか、なんというか……」

 

叶星「いつか監禁でもされるんじゃないの?」

 

映司「一番しそうなやつに言われた……」

 

叶星「……え?」

 

映司「なんでもないです」

 

叶星「……」

 

映司「誕生日おめでとう」

 

叶星「うぇ!?いきなり、なに!?」

 

映司「誕生日だったなって」

 

叶星「映司君!」

 

叶星は映司に抱きついた。

 

映司「うっ……」

 

映司は叶星の勢いを殺せず、そのまま倒れた。

 

映司「いきなり、何すんだ……バ叶星」

 

叶星「バ叶星ってなに!?」

 

映司「バカにバカって言って、何が悪いんだよ」

 

叶星「バカは映司君でしょ!」

 

映司「人に突進してくるやつに、バカって言って何が悪いんだよ!」

 

叶星「人に心配かけて、毎回のように死にかけて!」

 

映司「……」

 

叶星「挙げ句の果てには、グリードになる寸前までいって……!」

 

映司「俺は大切なものが目の前で消えるくらいなら、自分自身が盾になるって決めてる……この決意は変わらない」

 

叶星「映司君……あなたはどれだけの人に心配をかけたら気が済むの……」

 

映司「俺は……お前たちに心配をかけようと戦うのは辞める気はない」

 

叶星「映司君……お願いだから、自己犠牲だけは辞めて……」

 

映司「……」

 

叶星「私への誕生日プレゼントは……その誓いだけでいいから……」

 

映司「……やっぱり、お前にいたずらすると、半分は本気にしてくれるんだな」

 

叶星「……え?」

 

映司「自己犠牲なんかする気なんてないよ……梨璃とも約束してるし」

 

叶星「私は本気で……」

 

映司「Trick or Trick」

 

叶星「……!?」

 

映司「大成功だな」

 

叶星「映司君!」

 

映司「俺が消えたら、何するか分からないやつが多いんだから、死ねないよ」

 

叶星「映司君のバカ……」

 

映司「あ、そろそろ、来るぞ」

 

叶星「来るって何が……」

 

灯莉が扉を開けた。

 

叶星「あ、灯莉ちゃん!?」

 

灯莉「映司とかなほせんぱい、なにしてるのー?」

 

映司「叶星が突進してきた」

 

灯莉「ぼくもやるー!」

 

映司&叶星「え?」

 

灯莉「いっくよー☆」

 

灯莉は走り出した。

 

映司「ちょっと待て!灯莉!」

 

叶星「灯莉ちゃん、止まって!?」

 

映司「いい加減、俺の上から降りろ!バ叶星!」

 

叶星「また言った!」

 

灯莉はそのまま、映司と叶星に激突、映司と叶星に抱きついた。

 

灯莉「ふたりとも、仲良くしなきゃダメだよー?」

 

映司「喧嘩してたわけじゃないんだけど……」

 

叶星「もともと、映司君が……」

 

映司と叶星の口論はしばらく続いた。

 




ギリギリで思い出して書いた結果がこれ。発売日にドール届いたんだけど、まだ開けてないから忘れてた

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