灯莉「たかにゃんせんぱいとかなほせんぱいにイタズラだー!」
映司「なんで、俺まで……」
叶星「しかも、私たちに聞こえてるのよね……」
姫歌「……高嶺様にもやるの?」
高嶺「楽しみにしてるわね?」
そして、数十分後……
叶星「私は映司君なの?」
映司「灯莉に押しつけられた」
叶星「私は嫌なの?」
映司「じゃあ、トリックかトリックで」
叶星「……いたずらする気しかないじゃない!」
映司「……だって、灯莉がやれって」
叶星「あなた……本当に灯莉ちゃんに甘すぎるわよ」
叶星は頭を抱えた。
映司「……自覚はしてる。辞める気はないけど」
叶星「梨璃さんや灯莉ちゃんみたいな、純粋な子がいいのかしら」
映司「梨璃は純粋というか、なんというか……」
叶星「いつか監禁でもされるんじゃないの?」
映司「一番しそうなやつに言われた……」
叶星「……え?」
映司「なんでもないです」
叶星「……」
映司「誕生日おめでとう」
叶星「うぇ!?いきなり、なに!?」
映司「誕生日だったなって」
叶星「映司君!」
叶星は映司に抱きついた。
映司「うっ……」
映司は叶星の勢いを殺せず、そのまま倒れた。
映司「いきなり、何すんだ……バ叶星」
叶星「バ叶星ってなに!?」
映司「バカにバカって言って、何が悪いんだよ」
叶星「バカは映司君でしょ!」
映司「人に突進してくるやつに、バカって言って何が悪いんだよ!」
叶星「人に心配かけて、毎回のように死にかけて!」
映司「……」
叶星「挙げ句の果てには、グリードになる寸前までいって……!」
映司「俺は大切なものが目の前で消えるくらいなら、自分自身が盾になるって決めてる……この決意は変わらない」
叶星「映司君……あなたはどれだけの人に心配をかけたら気が済むの……」
映司「俺は……お前たちに心配をかけようと戦うのは辞める気はない」
叶星「映司君……お願いだから、自己犠牲だけは辞めて……」
映司「……」
叶星「私への誕生日プレゼントは……その誓いだけでいいから……」
映司「……やっぱり、お前にいたずらすると、半分は本気にしてくれるんだな」
叶星「……え?」
映司「自己犠牲なんかする気なんてないよ……梨璃とも約束してるし」
叶星「私は本気で……」
映司「Trick or Trick」
叶星「……!?」
映司「大成功だな」
叶星「映司君!」
映司「俺が消えたら、何するか分からないやつが多いんだから、死ねないよ」
叶星「映司君のバカ……」
映司「あ、そろそろ、来るぞ」
叶星「来るって何が……」
灯莉が扉を開けた。
叶星「あ、灯莉ちゃん!?」
灯莉「映司とかなほせんぱい、なにしてるのー?」
映司「叶星が突進してきた」
灯莉「ぼくもやるー!」
映司&叶星「え?」
灯莉「いっくよー☆」
灯莉は走り出した。
映司「ちょっと待て!灯莉!」
叶星「灯莉ちゃん、止まって!?」
映司「いい加減、俺の上から降りろ!バ叶星!」
叶星「また言った!」
灯莉はそのまま、映司と叶星に激突、映司と叶星に抱きついた。
灯莉「ふたりとも、仲良くしなきゃダメだよー?」
映司「喧嘩してたわけじゃないんだけど……」
叶星「もともと、映司君が……」
映司と叶星の口論はしばらく続いた。
ギリギリで思い出して書いた結果がこれ。発売日にドール届いたんだけど、まだ開けてないから忘れてた