アサルトリリィ 欲望の王   作:ユーリア・エドモンズ

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たかにゃん先輩、超強化の話(※生身です)



第16話 ナンジ、縮地と手をとれ!

一柳隊は百由に呼び出されていた。

 

百由「さて、一柳隊の諸君。今日集まってもらったのは他でもない……特型ヒュージの件よ」

 

梨璃「何かわかったんですか、百由様!?」

 

ミリアム「ふむ、わしも気になるぞ。百由様、自分の工房に籠ってひとりで何やら調べておったな」

 

百由「ちょーっと、研究に没頭しすぎて、忘れちゃっていたけど特型ヒュージのことはバッチリよ!」

 

楓「実に百由様らしいですわね」

 

ミリアム「うむ、平常運転じゃ」

 

百由「あははは、そんなに褒めないでよ、照れちゃうわ〜」

 

鶴紗「褒めてない」

 

神琳「それより、百由様。特型ヒュージのことをお聞きしても……?」

 

百由「うん、こないだぐろっぴが現場でサンプリングしたデータと映司が腕を突っ込んで取り返したメダルのデータを元に私の方で解析した結果、とある反応をキャッチしたわ」

 

二水「あ、あの特型ヒュージの反応ですね!」

 

夢結「では、あのヒュージがどこに出現するのかわかるのかしら?」

 

百由「まぁまぁ、落ち着きなさい。残念ながら検知した反応は非常に微弱。存在することはわかっても具体的な場所を特定するのは映司じゃないと不可能ね」

 

梅「映司、わかるのか?」

 

映司「コアメダル取り込んでたから感知できる」

 

雨嘉「場所がわかってるなら倒しに行かないと……」

 

百由「でも、前回の戦闘ではまったく歯が立たなかったんでしょう?このまま再戦したところで同じ結果になるんじゃない?」

 

映司「メタルライジングインパクトを耐えてるから、結構硬いぞ」

 

梅「確かになー。ヘルヴォルの連中も一緒だったのに散々な結果だったからな」

 

二水「で、でも次は……次こそはなんとかします!ですよね、皆さん!?」

 

梨璃「うん……私、特訓してもっと強くなる!」

 

楓「前回は特型以外のヒュージも多く、ノインヴェルト戦術が使えなかったのは大きな誤算でしたわね」

 

雨嘉「今度はきっと、うまくいく……」

 

百由「うん、よろしい。モチベーションの方は問題ないようね。では、貴方達には特型ヒュージの出現を備えると同時に戦力増強のため、強化合宿を行ってもらうわ!」

 

ミリアム「強化、合宿じゃと……?なんで百由様が、そんなことを言い出すのじゃ?」

 

百由「もちろん、決めたのはガーデンよ。私はそうね……現場監督ってところかな?」

 

ミリアム「百由様が監督……考えただけでゾッとする合宿じゃな」

 

百由「ふふふ、大丈夫よ、ぐろっぴ。貴方達にやる気を出してもらう策はまだあるわ。今回、合宿に参加するのは貴方達だけじゃないの。特別ゲストを紹介しましょう!」

 

梨璃「特別ゲスト、ですか……?」

 

叶星「ごきげんよう。一柳隊の皆さん」

 

高嶺「ごきげんよう……お元気そうで何よりだわ」

 

叶星と高嶺が現れた。

 

梨璃「叶星様!?それに高嶺様も!グラン・エプレのおふたりがどうしてここに……!?」

 

二水「あっ、特別ゲストってもしかして……」

 

叶星「神庭女子藝術高校所属、グラン・エプレ一同。要請いただいたリリィ戦力強化合宿に参加させていただきます」

 

高嶺「ふふっ、約束を果たしにやって来たわ。一緒に頑張りましょうね」

 

梨璃「グラン・エプレの皆さんと強化合宿……」

 

百由「それだけじゃないわよ、梨璃さん。先日一緒に戦ったレギオン、あのヘルヴォルにも声をかけてあるの」

 

梨璃「えぇぇ……っ!?」

 

二水「へ、ヘルヴォルですか……エレンスゲの!」

 

百由「まぁ、相手はあのエレンスゲのレギオンだからね。あのガーデンが大人しくこちらの要請に従うとは思えないけど。とは言えヘルヴォルは、一柳隊と結束していくという話もあるから、まあ、来てくれるんじゃないかな?」

 

梨璃「はい、きっと来てくれます!一葉さん達がいらっしゃったら3つのレギオンが集結ですよ!お姉様、どうしましょう……!」

 

夢結「落ち着きなさい、梨璃」

 

叶星「ふふっ……私も一葉の仲間に会えるのは楽しみだわ」

 

梨璃「ですよねっ!強くなりましょう、叶星様!私達の手であの特型ヒュージを倒すため……!」

 

叶星「ええ、当然です」

 

数日後。

 

映司「校内の案内はこんな感じですね」

 

映司と夢結は叶星と高嶺に校内を案内していた。

 

楓「ぶぇっくしょん!」

 

高嶺「大丈夫、楓さん?」

 

楓「おほほ……私としたことがはしたない。きっと梨璃さんが私のことを噂してるだけですわ」

 

夢結「だったら、もう少しお淑やかな声でお願いするわ」

 

楓「それより、叶星様はいかがいたしましたの?先ほどから姿が見えませんが」

 

高嶺「ガーデンへの報告で席を外しています。すぐに戻るかと」

 

夢結「一応、映司が近くにいるから問題ないはずよ」

 

楓「なるほど……おふたりはいつも一緒のイメージでしたから。高嶺様の横に叶星様がいないのは不思議な感じですわ」

 

高嶺「ふふっ、それほどいつも一緒にいるわけではありませんよ」

 

楓「ですが、おふたりは幼馴染で進学もずっと一緒でしたのでしょう?御台場女子から今のガーデンに移られたのもおふたり揃ってとお聞きしております」

 

高嶺「ええ、そうです。腐れ縁……と呼ぶには長過ぎるかもしれませんね」

 

楓「……高嶺様。失礼だと思われましたら無視していただいて構いません。お聞きしておきたいことがあります」

 

高嶺「……何かしら」

 

楓「高嶺様は身体のどこかに不調を抱えているのではありませんか?特にマギに関わる部分で」

 

高嶺「……」

 

夢結「楓さん、本当に失礼よ」

 

楓「申し訳ありません。ですが、今回の合宿の最中に特型ヒュージが現れた場合、グラン・エプレにも協力をお願いすることになるでしょう。私は一柳隊の司令塔であると自負しております。ですから指揮下にあるリリィの正確な戦力分析は必須ですわ。皆さんと生きて帰る……そのために」

 

高嶺「……さすがですね、百合ヶ丘は。いえ、『百合ヶ丘の至宝』と呼ばれる楓さんが特別なのかもしれませんね」

 

夢結「高嶺さん……」

 

高嶺「楓さんのおっしゃる通りです。私は数年前の戦いで致命的な傷を負い、以来マギの受容量が大きく損なわれる後遺症を抱えることになりました……夢結さんも気づいていたのでしょう……?」

 

夢結「……以前、百合ヶ丘にいらっしゃった時に貴方達の戦い方は目にしたわ。まるで何かに追われるような苛烈なCHARM捌き。貴方と叶星さんはそんな早回しのダンスのように戦っていたわ」

 

高嶺「ええ、このことは私と叶星しか知りません。今はまだ、1年生達には……黙っていていただけますか?」

 

楓「それはおふたりで決めたことなのでしょう?でしたら、私どもが口を挟むことではありませんわ。ですが、あの方達がおふたりの次元に達したのならば、その時は話してあげてくださいませ。ま、あとのことはお任せくださいな。百合ヶ丘の至宝こと、私、楓・J・ヌーベルがしっかり守って差し上げますわ」

 

高嶺「ふふふっ、頼もしいのね」

 

映司と叶星は……

 

叶星「映司くん、高嶺ちゃん達のところに行きましょう?」

 

映司「叶星様、無理に答えなくていいんですけど、聞きたいことが」

 

叶星「どうしたの?」

 

映司「……たかにゃん先輩、数年前からマギに異常があるんじゃないんですか?」

 

叶星「……ええ、そうよ。よく気づいたわね」

 

映司「戦闘の後、叶星様のたかにゃん先輩を見る目が違ったから、もしかしてと思って」

 

叶星「そこまで……」

 

映司「灯莉達には言わないんで安心してください」

 

叶星「ありがとう、映司くん」

 

映司「それに、俺の手が届く範囲までは叶星様もたかにゃん先輩も灯莉達も俺が守ります」

 

叶星「映司くん……?」

 

映司「それが俺がライダーの力を使う理由だから」

 

叶星「ふふふ、戻りましょうか?」

 

映司「はい」

 

叶星「お待たせいたしました」

 

映司「たかにゃん先輩が笑ってる……。楓と夢結姉、漫才でもしたのか?」

 

夢結「してないわよ」

 

高嶺「叶星の世話焼きが過ぎるって話よ」

 

叶星「まあ、そんなことを?あまり恥ずかしい話をしては駄目よ、高嶺ちゃん」

 

楓「……羨ましいですわ」

 

叶星「え……っ?」

 

楓「私もそんな風に梨璃さんと長年連れ添った伴侶のようなしっぽりとした空気を醸し出したいですわぁ〜!」

 

夢結「さて、叶星さんもいらっしゃいましたし、お茶にしましょうか」

 

映司「じゃあ入れてくる。叶星様とたかにゃん先輩は紅茶で大丈夫ですか?」

 

叶星「え、えぇ……大丈夫よ」

 

高嶺「ふふふ……面白い方達だわ、本当に……」

 

そして訓練のため海岸へ。

 

灯莉「わぁぁぁっ、海だ、海だ、うーみーだー!」

 

紅巴「あ、灯莉さん、急に走ったら危ないです……っ!姫歌さんからも……」

 

姫歌「海よ、海よ、うーみー!ひゃっほー!」

 

紅巴「あ……あぅ……」

 

二水「おふたりとも海が好きなんですねっ」

 

叶星「都内にいると、なかなか海に行く機会がなくてね。こういう海岸に来たのは久しぶりだわ。でも、この辺りは、ヒュージの傷痕が多く残っているのね。見るからに、激しい戦いがあったように感じるわ」

 

神琳「私の故郷はここより酷く、完全に陥落してしまいました。あそこはもうヒュージの跋扈する土地ですから……」

 

高嶺「……郭神琳さんね。前回はほとんどお話できなかったけど、改めてよろしいお願いするわ」

 

神琳「はい、高嶺様。何卒、よろしくお願いいたします」

 

姫歌「あぁぁぁぁぁ〜っ!?郭神琳!」

 

神琳「……はい?」

 

姫歌「あ、貴方、郭神琳じゃない!あの『ワールドリリィグラフィック』の表紙を飾った郭神琳ね!」

 

ミリアム「なんじゃか、説明的じゃの〜」

 

鶴紗「っていうか、ガーデンからずっと一緒に歩いてきたのに今さら?」

 

姫歌「郭神琳!貴方はひめかのライバルよ!」

 

神琳「ライバル、ですか?申し訳ありません、身に覚えがないのですが……」

 

姫歌「貴方に覚えがなくてもひめかにはあるの!アイドルリリィを目指すひめかよりも先にモデルデビューを果たすなんて……!」

 

姫歌は神琳を見つめた。

 

姫歌「あ……でも確かにキレイね……整ったお顔にエキゾチックな瞳、すらりとした手足……写真で見るより実物の方が美しいわ……」

 

神琳「えーと……ありがとう、ございます?」

 

姫歌「はっ!?ち、違うわ、その手に乗ってはダメよ、ひめか!ひめかだって可愛さだったら負けてない……はず!」

 

灯莉「面白さだったら定盛の勝ちだね〜☆」

 

姫歌「そこで勝負はしてなーいっ!」

 

鶴紗「騒がしい子だね」

 

梨璃「ふふっ、でもとってもいい子だよ♪灯莉ちゃんも紅巴さんもねっ」

 

楓「はいはい、ちゅうもーく!皆さん、今日は遊びに来たわけではありませんのよっ。ヘルヴォルとの合流までに少しでも力をつけておきたい、そうおっしゃったのはどなたでしたか!?」

 

雨嘉「えっと……確か……楓さんだったと思う」

 

楓「はい!そういうわけでこれより合同訓練を始めますわ!1年生は基礎体力をつけるため、海岸をランニング!上級生の方々は戦術理解を深めるシミュレーションを行います!」

 

映司「結梨、もう少し高くしてくれ。灯莉は窓を作ってくれ」

 

結梨「うん」

 

灯莉「おっけ〜☆」

 

映司、結梨、灯莉は砂の城を作っていた。

 

楓「わかってらっしゃらない方がおりますわねっ!?」

 

ミリアム「楓のやつ、随分と張り切っておるの。一体、何があったんじゃ?」

 

夢結「……彼女なりの責任感でしょう」

 

高嶺「頼もしい後輩をお持ちで羨ましいわ」

 

叶星「さて、私達も始めましょうか。百合ヶ丘の戦術、勉強させていただけるなんて光栄です」

 

梨璃「よーし!皆、頑張ろー!」

 

映司達はランニングと基礎訓練を終えた。

 

楓「では、ランニングと基礎訓練を終わったところでノインヴェルト戦術についての講義を行いますわ!」

 

姫歌「あら、ノインヴェルト戦術なら知ってるわよ。特殊な弾丸をCHARMで弾いてパスするアレでしょう?」

 

紅巴「ひ、姫歌ちゃん……ご存知ないのですかっ?百合ヶ丘はノインヴェルト戦術の教育において世界レベルの実績を持つ名門中の名門なんですよっ。その百合ヶ丘の方から、講義を受けられるなんて貴重な機会です。聞き逃さないようにしましょうっ」

 

高嶺「神庭女子でも当然一通りの戦術はカリキュラムに含まれているけれど、百合ヶ丘の専門教育に比べれば、まだまだでしょうね」

 

叶星「楓さん、ぜひご教授してほしいわ」

 

楓「そうね……ではどうせだから基礎から説明することにしましょう。はい、ちびっこ1号!貴方に説明を頼みますわ!」

 

二水「ふぇぇぇぇっ!?わわわ、私ですかぁ〜っ?」

 

鶴紗「突然のキラーパスだね」

 

二水「わ、わかりました……僭越ながら、この二川二水がご説明させていただきます!」

 

二水は説明を始めた。

 

映司「結梨、俺達はほとんど参加しないし遊ぼうぜ」

 

結梨「うん」

 

映司と結梨は変身せずに、アタッシュカリバーとアタッシュアローで模擬戦を始めた。

 

楓「映司さん、ノインヴェルトの的になってください」

 

映司「邪魔していいのか?」

 

楓「いえ、飛んできた弾を破壊してください」

 

映司「了解」

 

「ゼロワンドライバー!」

 

映司はゼロワンドライバーを巻いた。

 

「ハイパージャンプ!」

 

映司はシャイニングアサルトホッパープログライズキーのボタンを押した。

 

「オーバーライズ!」

 

映司はドライバーにキーをスキャンした。

 

映司「変身!」

 

映司はキーを展開してドライバーに装填した。

 

「プログライズ!」

 

「Warning,warning. This is not a test!」

 

「ハイブリッドライズ!」

 

「シャイニングアサルトホッパー!」

 

「No chance of surviving this shot.」

 

楓「梨璃さん、始めてくださいませー!」

 

梨璃「う、うん……!特殊弾をCHARMに装填して……」

 

梨璃はCHARMにノインヴェルト戦術用の特殊弾を装填した。

 

梨璃「ノインヴェルト戦術、いくよー!神琳さんっ!」

 

神琳「かしこまりました!」

 

梨璃は神琳へマギスフィアをパスした。

 

神琳「っ……確かに受け取りました!」

 

楓「おふたりはそのままパス回しを!私達はポジショニングを行います!」

 

梅「ヒュージを想定して動くんだぞ!実戦では動く的がいるんだからなっ」

 

夢結「味方の位置とヒュージの位置、そしてマギスフィアの軌道。フィールド内の流れを感じとるのよ」

 

楓「そう、私の力で……」

 

楓はレジスタを発動した。

 

紅巴「レジスタ……楓さん、そして叶星様のレアスキル。周囲のマギ純度を向上させ、士気などを強化させるという……」

 

叶星「対ヒュージ戦闘で指揮をとるにはレジスタは必須とも言えるわね。よく見ておかないと……」

 

梨璃「くっ……神琳さん、どうぞ!」

 

神琳「はい……っ!」

 

梨璃は神琳へマギスフィアをパスした。

 

神琳「マギスフィアが育ってまいりましたね……!」

 

楓「っ……今です!夢結様、梅様っ!」

 

夢結「了解したわ……!」

 

梅「こっちはいつでもいいぞー!」

 

神琳「お願いいたします……それーっ!」

 

神琳は夢結へマギスフィアをパスした。

 

夢結「っ、確かに受け取ったわ。梅、私から行くわよ」

 

梅「おっ、あれをやる気か?いいぞ、任せとけー!」

 

夢結「はっ……そこ!」

 

夢結は梅にマギスフィアをパスした。

 

梅「おっと……相変わらず激しいパスだな。私じゃなかったらロストしてるぞ?」

 

夢結「貴方だからこそ出したパスよ」

 

梅「ははっ、そう言われたら張り切るしかないな……そりゃあっ!」

 

夢結と梅はお互いにマギスフィアをパスする。

 

姫歌「す、すごい、あんなに素早くマギスフィアを扱うなんて……」

 

灯莉「うひぃぃ〜、目が回っちゃいそう〜☆」

 

楓「10時の方向、敵ヒュージあり!フィニッシュを決めてくださいませー!」

 

梅「おっけい!決めろ、夢結ーっ!」

 

梅は夢結にマギスフィアをパスした。

 

夢結「っ、はあぁぁぁぁぁ……っ!」

 

夢結はマギスフィアを映司に向けて放った。

 

「ジャンプ!」

 

映司はライジングホッパープログライズキーのボタンを押して、オーソライズバスターに装填した。

 

「Progrise key confirmed. Ready for buster.」

 

「バスターボンバー!」

 

オーソライズバスターにバッタのライダモデルを模したエフェクトが浮かび上がり、映司は回転斬りを放った。

 

映司「くっ……」

 

楓「プトティラじゃないと簡単にはいかないようですわね」

 

映司はフェイズトランセンデスを発動した。

 

映司「はあぁぁぁぁ!」

 

映司はマギスフィアを破壊した。

 

映司「5人でも相当な威力なんだな」

 

姫歌「ノインヴェルト戦術を相殺した!?」

 

紅巴「映司さんのレアスキルって……?」

 

姫歌「前は縮地を使ってたわね」

 

叶星「でもさっきのはフェイズトランセンデスよ」

 

灯莉「教えてー、映司☆」

 

映司「俺のレアスキルはエンハンス・トレース。一度見たリリィのレアスキルを倍以上の効果で使用できるんだ」

 

神琳「組み合わせても使えますよね」

 

姫歌「チートじゃないそれ……」

 

ヒュージの鳴き声が聞こえた。

 

夢結「っ……!?」

 

ミリアム「この声は……っ!」

 

灯莉「もー、定盛ぃ。お昼さっき食べたばっかりなのにお腹の音鳴らさないでよっ☆」

 

姫歌「ひめかじゃないわよ!っていうか、ひめかのお腹をなんだと思ってるわけ!?」

 

鶴紗「ヒュージ出現……数は少ないけど」

 

叶星「練習は一時中断ね。皆も準備はいいかしら?グラン・エプレ出撃!」

 

梨璃「一柳隊も出撃です!」

 

ヒュージはほとんど映司が倒した。

 

叶星「なんとかヒュージを倒し終わったわね」

 

楓「ヒュージとの戦闘の後ですし、一休みしたら練習を再開いたしましょう」

 

数十分後……

 

梅「楓、ちょーっと揉んであげようと思うんだけどいいか?」

 

楓「はい……お願いしようと思っていたところですわ。映司さんもお願いいたします」

 

灯莉「えー、なになに?どゆことー?」

 

梅「ここからは私と映司がヒュージ役だ」

 

紅巴「えっ?えっ、えっ、えっ?」

 

叶星「なるほど……。ノインヴェルト戦術を始めるわ」

 

高嶺「みんな、あそこにいるのは梅さんと映司さんではないわ。あれはヒュージよ……気を引き締めなさい」

 

姫歌「え、えっと、それって練習試合的な……?」

 

叶星「姫歌ちゃんっ、全体を見て!いくわよ……っ!」

 

姫歌「は、はい、叶星様!大丈夫、百合ヶ丘のリリィだからってふたりじゃ……それに映司は変身さえしなければ……」

 

姫歌はCHARMにノインヴェルト戦術用の特殊弾を装填した。

 

梅「ふたりじゃ、どうした?」

 

映司「俺は変身しなくても、それなりに戦えるんだぞ?」

 

映司と梅は姫歌の前に移動した。

 

姫歌「ひ……ぃっ!?」

 

灯莉「おわーっ!はっやーい☆」

 

紅巴「あれは、梅様のレアスキル……縮地ですか。空間の抵抗ベクトルを操作して高速移動するレアスキルですが、あれほどの速度……見たことがありません……っ」

 

姫歌「ど、どういうことよっ!?さっきまであそこにいたのに……ずるいわっ!?」

 

灯莉「定盛、ぼくにまかせてー!」

 

姫歌「くっ、仕方ないわ……灯莉、パス!」

 

姫歌は灯莉へマギスフィアをパスした。

 

灯莉「えへへー☆今度はぼくの番〜」

 

映司「梅様、今は見てるんで」

 

梅「おう、わかった!」

 

梅は縮地を発動して灯莉の前へ。

 

梅「そんなに簡単にいくかな?」

 

灯莉「……えぇぇぇーっ!?どうやったのっ?どうやって来たのっ?ワープだー☆」

 

姫歌「こらーっ、灯莉!驚いてないでマギスフィアをしっかり保持しなさいよ!」

 

灯莉「あ……忘れてた☆」

 

紅巴「わ、私がフォローします……!」

 

梅「はい、カット♪」

 

梅が縮地で紅巴の前へ。

 

紅巴「え……そんな、早過ぎます……っ!」

 

姫歌「あぁぁぁぁぁ〜っ!ロストしちゃうぅぅっ!」

 

高嶺「……させないわ」

 

高嶺はゼノンパラドキサを発動してマギスフィアをキャッチした。

 

映司「……たかにゃん先輩のレアスキルはゼノンパラドキサですか。縮地に加えて、複数対象の行動ベクトルを把握できるレアスキル」

 

高嶺「梅さんと映司さんほどの高速機動はできませんが、この程度ならば」

 

紅巴「高嶺様がマギスフィアを……!」

 

映司「梅様、俺がやっていいか?」

 

梅「珍しくやる気だな?」

 

映司「結梨と梅様以外に俺のスピードについてこれるリリィがいるか自分の目で確認したくなった」

 

梅「いいぞ!梅はここで見てるからな!」

 

高嶺「映司さん、変身していいわよ」

 

映司「じゃあ、遠慮なく……」

 

「ゼロワンドライバー!」

 

映司はゼロワンドライバーを巻いた。

 

「Everybodyジャンプ!」

 

映司はメタルクラスタホッパーキーのボタンを押した。

 

「オーソライズ!」

 

映司はドライバーにキーをスキャンした。

 

映司「変身!」

 

映司はキーを展開してドライバーに装填した。

 

「プログライズ!」

 

映司はメタルライザーを折りたたんだ。

 

「メタルライズ!」

 

「Secret material 飛電メタル!」

 

「メタルクラスタホッパー!」

 

「It's High Quality.」

 

高嶺「っ……映司さん、胸をお借りするわ」

 

映司「多分、それ俺が言う言葉じゃ……?」

 

映司はフェイズトランセンデスと縮地、高嶺はゼノンパラドキサを発動した。

 

姫歌「おふたりの姿が……消えたっ?」

 

叶星「よく見て、皆。あれだけ高速のマッチアップ……そう見れるものではないわ」

 

高嶺(っ、こちらは……ふさがれた。ことごとくパスコースを潰して……さすがだわ)

 

映司(マギに異常あるのか疑いたいくらい強いな……!もう少し、ギアを上げるか?)

 

高嶺「……紅巴さん!」

 

映司「っ!……梅様!定盛だ!」

 

梅「おう!」

 

高嶺「どうして……?」

 

映司「叶星様がたかにゃん先輩のパスが来ることがわかっているような位置にいたからかな」

 

映司は鷹の目を発動していた。

 

高嶺「エンハンス・トレースは敵になるとここまで厄介なのね」

 

映司「それに単純に楽しみたくなった。たかにゃん先輩とのドッグファイト!」

 

高嶺「いいわ。とことんやりましょう」

 

高嶺は叶星にマギスフィアを渡した。

 

叶星「受け取ったわ、高嶺ちゃん!これで……フィニッシュよ!」

 

叶星はマギスフィアを放った。

 

映司「っ!」

 

高嶺「……っ!」

 

映司と高嶺は叶星の放ったマギスフィアを合図に、映司は縮地とフェイズトランセンデス、高嶺はゼノンパラドキサを発動した。

 

神琳「映司さん、本気でやろうとしてません?」

 

結梨「最初に高嶺と戦った時からだと思う」

 

梅「ゼノンパラドキサは使わないのか?」

 

夢結「慣れていないものを使うよりは縮地とフェイズトランセンデスを併用した方がいいんでしょう」

 

姫歌「さっきよりも早くなってる?」

 

紅巴「映司さんのマギの保有量は多いんでしょうか?」

 

雨嘉「甲州から百合ヶ丘までフェイズトランセンデスを数倍の力で発動したって言ってたから、相当な量のマギを保有してると思う」

 

映司(このスピードについてきてるのか……?)

 

高嶺「映司さん、もっとスピード上げても構わないわ」

 

映司「……わかりました」

 

映司はアタッシュカリバーを砂浜に刺した。

 

映司「ここからは全力でいきますよ?」

 

映司はゼノンパラドキサを発動した。

 

叶星「ゼノンパラドキサ……」

 

高嶺(っ、避けるので精一杯ね……)

 

映司(さすがにレアスキル3つはマギの消費が激しいな……!)

 

叶星「高嶺ちゃんも映司くんも限界が近いんじゃないかしら?」

 

映司はプログライズホッパーブレードのトリガーを5回引いた。

 

「フィニッシュライズ!」

 

高嶺「……させないわ」

 

高嶺は映司に近づいた。

 

映司「やっぱり……」

 

映司はプログライズホッパーブレードを手から離し、刺していたアタッシュカリバーを手に取り、高嶺のCHARMをガードした。

 

高嶺「……誘導されたのね」

 

映司「力なら俺の方が上だから、こうなればゼノンパラドキサも関係ない!」

 

楓「映司さんと互角のスピード……力勝負も中々……ですわね……」

 

結梨「……私も混ざる!」

 

梨璃「結梨ちゃん!?」

 

結梨はアタッシュカリバーとリサナウトの間にアタッシュアローをぶつけた。

 

映司「結梨!?」

 

高嶺「あら」

 

結梨「私も入れて、映司!」

 

映司「いや、今の状態でお前まで相手するのは無理」

 

映司は変身を解いた。

 

結梨「えー!」

 

映司「だったら、ミリアムとやれよ。ランペイジならまともに戦えるだろ」

 

ミリアム「わしを引き合いに出すでない!」

 

映司「たかにゃん先輩、大丈夫か?」

 

高嶺「ええ、大丈夫よ」

 

映司と高嶺の対決は結梨の妨害により決着がつかなかった。

 




レアスキル3つ併用に対してレアスキル1つで対抗とかやばすぎるよたかにゃん先輩。

映司君はメダル入ってるヒュージなら感じ取れるようになってるし、もう人間辞めさせようかな。

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