楓「1つ。映司さんと、二水さんのスキルについて」
梨璃「2つ。お姉様がルナティックトランサーを発動、私と映司くんが止める」
映司「そして、3つ。梨璃の圧により、俺も夢結様のシルトになった……」
訓練場でオーズに変身した映司と夢結が訓練していた。
映司「ハァ!」
映司はCHARMを夢結に向かって投げた。
夢結「っ!?」
夢結は映司のCHARMを弾いた。
映司「今だ!」
映司はトラクローを展開し、夢結のCHARMを弾き飛ばした。
夢結「CHARMを投げるとは、思わなかったわ……」
映司「オーズに変身してなかったらやってない」
映司と夢結は訓練場から出て、カフェに向かった。
梨璃「えへへぇ〜」
夢結「梨璃。あなたそろそろ講義でしょ?予習は?」
梨璃「分かってはいるんですけど、今こうしてお姉様のお顔を見ていられるのが幸せで……幸せでぇ〜」
夢結(ダメだわこの子、完全に弛みきってる。まさか、シュッツエンゲルになった途端にここまでなるとは……迂闊だったわ……)
映司「梨璃、そろそろ行くぞ」
そこにふたりの生徒が通る。
那岐「あら、ごきげんよう」
ロザリンデ「ごきげんよう。ユリさん」
何故か、ユリさんと呼ばれている。
梨璃「え?あ、あはは……ごきげんよう」
夢結「はて?ユリさん?」
映司「ユリ?誰かと間違えたのか?」
梨璃「あ、それ、カップルネームです」
夢結「カップルネーム?」
梨璃「これです!週刊リリィ新聞の号外です!ほら!横に並べるとユリって読めるんですよ!あはは…やだなぁ〜」
リリィ新聞の記事にユリと書かれていた。
雪陽「まぁ!このおふたりが?」
広夢「ユリ様ですわね!」
夢結の怒りが爆発した。
梨璃「お、お姉様!?」
そして現在……
夢結「梨璃、貴方にお願いがあります」
梨璃「はーい!なんなりと!」
夢結「レギオンを作りなさい」
梨璃「わかりました!………え?レギオン……ってなんでしたっけ?」
二水「うへぇ……!」
二水が倒れてきた。
梨璃「うわぁ!?二水ちゃん!」
二水「ご、ごきげんよう……」
夢結「二水さん。お願いします」
二水「は、はい!レギオンとは、基本的に9人1組で構成される、リリィの戦闘隊員のことです!」
夢結「ところで…二水さん」
二水「は、はい?」
夢結「お祝いありがとうございます」
二水「ど、どういたしまして……」
梨璃「けど、どうして私が、レギオンを?」
夢結「貴方は最近弛んでいるから……少しは、リリィらしいことをしてみるといいでしょう」
梨璃「リリィらしい……わかりました!お姉様!私、精一杯頑張ります!」
夢結(正直。梨璃にメンバーを集められるとは思わないけれど、時には失敗も良い経験になるでしょう)
梨璃「なんたって、お姉様のレギオンを作るのですから!」
夢結「ブッ!?」
夢結は紅茶を吹いた。
二水「私もお手伝いしますね!」
梨璃「ありがとう!頑張るよ!」
二水「では早速勧誘でーす!」
梨璃「あ!待ってよ!二水ちゃーん!」
ふたりはレギオン結成のために勧誘をしに行った。
夢結「いえ、そう言う訳では……」
映司「随分面白いことになったな?夢結姉」
夢結「貴方は、どうするの?」
映司「アイツらが、9人揃えたら入ろうかなと」
夢結「どうして?」
映司「梨璃に対しての俺から課題ってところかな」
夢結は映司の答えを聞き、射撃場に移動した。
映司「今日は……」
映司は夢結が移動した後、学院内を歩いていた。
鶴紗「はぁ……なんだ猫か……」
そして……
鶴紗「ニャニャ〜!こんな所で何してるニャ〜?」
テンションが上がって黒猫に迫った。
鶴紗「迷子になったかニャ?お腹空いてないかニャ?猫缶あるから一緒にどうかニャ〜?」
映司はそれを見ていた。
映司「この学院にもやべーやつはひとりくらい居るんだな」
映司は何事も無かったかのように通り過ぎていった。
二水「あ、ああ………」
映司以外にも二水に間近で見られていた。
鶴紗「……」
梨璃「どうしたの?二水ちゃん。あ!鶴紗さん!また会った……」
二水「どうぞ、ごゆっくり〜!」
梨璃「ええ!?何ー!?」
二水は梨璃の手を掴んで逃げた。
梨璃「どうしたの?二水ちゃん?」
壱「貴方たち、レギオンのメンバーを集めてるんですってね?」
梨璃「え?あ、はい。壱さん、樟美さん、ごきげんよう」
樟美「ごきげんよう」
安羅椰「ごきげんよう、梨璃?」
梨璃「あ、安羅椰さん!?………アールヴヘイムでしたよね?確か……」
亜羅椰「私の樟美に手を出す気?良い度胸だわね」
天葉「樟美をあなたに差し上げた覚えはありませんけど?」
天葉が安羅椰に注意した。
樟美「天葉姉様!」
楓「梨璃さんからその嫌らしい手をお離しになって!」
楓も参戦してきた。
梨璃「楓さん!」
壱「楓?」
亜羅椰「天葉様はともかく、楓こそ梨璃に馴れ馴れしくない?」
楓「何故?私と梨璃さんは同じレギオンですから」
捕まっていた梨璃を引っ張って、安羅椰から引き離した。
楓「貞操の危機からお守りするのは当然ですわ!」
二水「っ!」
梨璃「楓さん!」
楓「ささ、参りましょう!」
梨璃「み、皆さん!ごきげんよう!」
二水「ごきげんよう!」
3人は足湯に移動していた。
二水「さっきの皆さんは、中等部時代からアールヴヘイムの引き合いがあったそうですよ?」
梨璃「へぇ〜。凄いんだね」
二水「はい!取り敢えず、楓さんゲットっと」
楓「ちょっとそれ!リアクション薄過ぎじゃありません!?」
梨璃「そんな事ないよ?これで5人だね!」
二水「え?4人じゃありませんか?」
楓「ん?」
二水「夢結様と梨璃さんと楓さん、映司さん……」
梨璃「二水ちゃんは?」
二水「え!?わ、私も!?」
楓「あなただって卑しくも、百合ヶ丘のリリィでしょうに」
二水「わぁ〜!光栄です!幸せです!私がキラ星の如きリリィの皆さんと友たちとレギオンに入れるなんて!!」
梨璃「後4人だよ!頑張ろうね!」
楓「ちびっこゲ〜ットっと」
そしてその夜。
梨璃「とは言え、レギオンの人集めなんて私にはやっぱり難し過ぎるよ……閑さん、入ってみません?」
閑「それは無理ね。私も高等部に入ったら、自分のレギオンを持つって決めていたから」
梨璃「志が違い過ぎる……」
閑「あなたのレギオンには、楓さんだって居るんでしょ?」
梨璃「うん。知ってるんだ」
閑「噂でね。楓さんは、8つのレギオンから誘いを受けてたようだけど」
梨璃「え!?そんな事、楓さんには何も……」
閑「それと二川二水さん」
梨璃「はい?」
閑「あの方は鷹の目と呼ばれるレアスキルを持っているそうね。欲しがるレギオンは多いわ」
梨璃「え!?そ、そうなんですか!?」
閑「それに、貴方の幼馴染みの松原映司さん。彼は、8つ以上のレギオンから誘いを受けていたわ」
梨璃「映司くんまで……」
閑「彼は仮面ライダーに変身できる上に、素の戦闘能力も高い、ふたりよりも欲しがるレギオンは多いわ」
梨璃「そんな……」
閑「情報収集と分析は得意なの」
梨璃(皆凄いんだ……何でも無いのは、私だけか……)
そして次の日。
梨璃「二水ちゃんも楓さんも、ありがとう」
二水「梨璃さん?」
楓「藪から棒に何ですの?」
梨璃「私、2人の事を勝手に当てにしちゃって……」
楓「梨璃さんだって頑張っているのは、ご自身の為ばかりではないんでしょ?」
梨璃「私はお姉様の為に……」
楓「ならそれと一緒です」
ミリアム「何じゃ何じゃ何じゃ?辛気臭い顔が3つも並んどるのう」
何時の間にかミリアムがそこに座っていた。
楓「何ですのちびっこ2号?」
ミリアム「2号?」
二水「私1号!?」
ミリアム「百由様から聞いたぞ?梨璃のレギオンを作るとか」
梨璃「いえ!あの、お姉様のレギオンで……」
ミリアム「わしで良ければ入っても良いんじゃがな」
梨璃「え!?良いんですか!?」
ミリアム「わしは元々、夢結様の戦い方に興味があるのじゃ。確か、レギオンには属さないと聞いとったが……」
楓「ではここに捺印を!」
楓は持っていたレギオン契約書を渡し、ミリアムが受け取って契約書に捺印した。
ミリアム「これで良いか?」
梨璃「ありがとうございます!」
二水「この勢いで次行きましょう!」
ミリアム「苦労しておるんじゃのう……お主ら……」
そして3人は、神琳と雨嘉の部屋に行った。
神琳「私を一柳さんのレギオンに?」
二水「クラスメートの郭神琳さん。百合ヶ丘女学院では中等部時代から活躍されている台北市からの留学生です。1年生ながらリリィとしての実力は高く評価されています」
梨璃「えっと……お姉様のレギオンで……」
神琳「そう。とても光栄だわ」
梨璃「えっと、それは……」
神琳「謹んで申し出を受け入れます」
梨璃「わぁ!本当ですか!?ありがとうございます!梨璃って呼んで下さい!」
神琳「はい。梨璃さん」
雨嘉が梨璃たちの方を見ていた。
梨璃「……で?」
雨嘉「……」
梨璃「貴方は?」
雨嘉「私……?」
二水「クラスは違いますが、同じ1年生の王雨嘉さん。ご実家はアイスランドのレイキャビクで、お姉様と妹さんも優秀なリリィです」
雨嘉「姉と妹は優秀だけど、私は別に……」
梨璃「どうですか?折角だから神琳さんと一緒に……あ」
雨嘉「私が、レギオンに?」
梨璃が雨嘉の携帯に付いている猫のストラップを見た。
神琳「自信が無いならお止めになっては?」
梨璃「え!?」
雨嘉「うん……止めとく」
梨璃「え!?」
楓「素直ですこと」
梨璃「な、何でですか!?」
雨嘉「神琳がそう言うなら、きっとそうだから……」
梨璃「あの、お2人は知り合って長いんですか?」
神琳「いえ。この春に初めて」
梨璃「だったらどうして?」
神琳「私は、リリィになる為、そしてリリィである為、血の滲む努力をして来たつもりです。だから……と言うのが理由になりませんか?」
梨璃「っ……!私は才能も経験も……神琳さんみたいな自信も持ち合わせてないけど……ううん!だから!そんなの確かめてみないと分かりません!」
楓「また分からんちんな事を。まぁそこが魅力なんですが」
神琳「……プッ!……ふふふ……あはははははは!」
神琳が笑った。
神琳「失礼……梨璃さんは、雨嘉さんの実力の程を知りたいと言うのですね?」
梨璃「え!?私そんな偉そうなことは!」
雨嘉「ありがとう一柳さん。私……やってみる!!」
梨璃「え?」
雨嘉「これで良い?神琳」
神琳「でしたら、方法は私にお任せ頂けますか?」
映司と梨璃と雨嘉は、廃墟に立っていた。
映司「なんで俺も呼ばれたんだ?」
梨璃「神琳さんが映司くんも呼んでって」
雨嘉「私の姉も妹も、今もアイスランドに残ってヒュージと戦っているの。1人だけ故郷を離れるよう言い渡されて。私は必要とされてないんだって思った……ごめんなさい。百合ヶ丘は世界的にもトップクラスのガーデンよ。ただ、故郷を守りたいと思っている気持ちは特別って言うか……」
梨璃「うん。それ、分かるよ」
雨嘉の携帯の着信音が鳴る。
神琳「雨嘉さん。此方が分かる?」
青い光が見えた。
雨嘉「うん」
神琳『そこから、私をお撃ちなさい』
雨嘉「え!?」
雨嘉に自分を撃てということだった。
神琳『訓練弾なら大丈夫よ』
雨嘉「そんなわけ……」
神琳『装填数10発。きちんと狙えたら、私からはもう何も申しません』
電話が切られた。
雨嘉「どうして……?」
梨璃「雨嘉さん、猫好きなの?」
雨嘉「え!?う、うん」
梨璃「可愛いね〜。この子」
雨嘉「……うん。これ、持っててくれる?」
梨璃「え?うん」
雨嘉は梨璃に携帯を預けて、CHARMを展開し、レアスキル【天の秤目】を発動した。
映司「天の秤目。遠く離れた敵を寸分の誤差無く把握する。それが雨嘉のレアスキルだ」
梨璃「遠距離射撃?目標は何なの?」
天の秤目で神琳の顔に照準を定めた。
雨嘉「神琳」
梨璃「え!?あぶあぶあぶ危ないよ雨嘉さん!」
映司「梨璃、訓練弾だから大丈夫だ……それに、神琳なら全て斬るか弾き返すだろ」
雨嘉「一柳さんと神琳は、私にチャンスをくれたの。だから私も貴方たちを信じてみる!」
梨璃「え?チャンス……?」
雨嘉は神琳に向けて訓練弾を放ったが、神琳は訓練弾を斬って破壊した。
映司「すげぇな……」
映司は鷹の目を使い神琳の方を見ていた。
雨嘉(弾が……逸れる)
風が吹いたが銃口の角度を変えて放つ、神琳は弾いた。
雨嘉(また風が……やり過ごす。ううん、いける!)
雨嘉は角度を変え、最後の弾を放ち、神琳が自分自身のCHARMを持ち、弾を雨嘉に向けて弾き返した。
雨嘉「あっ!」
雨嘉はCHARMを、銃から剣に変形させ、弾を防いだ。
梨璃「10発……」
雨嘉の携帯に神琳からの着信が来る。
神琳『お見事でした……雨嘉さん』
雨嘉「神琳……」
神琳『あなたが優秀なリリィである事は、誰の目にも明らかだわ』
梨璃「う〜……やったー!」
雨嘉「ありがとう、梨璃」
梨璃「へ?」
雨嘉「梨璃がこの子を褒めてくれて、私、梨璃のレギオンに入りたいと思えたから」
梨璃「それが、ありがとう?」
雨嘉「うん。ありがとう!」
いつの間にか、映司はいなくなっていた。
映司「後ふたりか……梨璃、頑張れよ」
映司はそう呟き、工廠科に向かった。
映司「百由様、居ますか〜?」
百由「いらっしゃい、映司」
映司「はい、お土産です」
映司は、ドーナツを渡した。
百由「気が利くねぇ〜ありがとう」
映司「今日はどこまでやるんですか?」
百由「先に完成しそうな、ラトラーターからやるわ」
映司「わかりました」
作業が始まり、数時間が経った。
百由「できたぁ〜」
映司「それでも…ラトラーターだけ……」
百由「それだけ強大な力ってことよ……貴方が一番良くわかってるんじゃない?」
映司「……そうですね」
二水「次回は梨璃さんの、お誕生日です!」
夢結「私は何をすれば……」