アサルトリリィ 欲望の王   作:ユーリア・エドモンズ

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二水「アサルトリリィ 欲望の王。前回の3つの出来事」

梨璃「1つ。私はお姉様にレギオンを作るように言われた」

映司「2つ。俺は百由様とCHARMに改良を加えていた」

雨嘉「そして、3つ。神琳と私は、梨璃のレギオンに入ることした!」


第5話 誕生日とラムネとレギオン結成

映司は廃墟でCHARMに黄色のメダルを3枚入れて振っていた。

 

映司「ここなら、誰もいないから、大丈夫か」

 

同時刻、梨璃たちはカフェに居た。

 

梨璃「ん〜……」

 

夢結「お疲れのようね。梨璃」

 

梨璃「そ、そんな事ないです!全然!」

 

夢結「何か、私に出来る事があれば……」

 

二水「梨璃さーん!楓さーん!」

 

二水がタブレットを持ちながら走ってきた。

 

二水「あ!夢結様!ごきげんよう!」

 

夢結「ごきげんよう」

 

楓「何処に行ってらしたの?」

 

二水「どうです?これ?」

 

二水はタブレットを見せる。

 

梨璃「何それ?まな板?」

 

楓「タブレット型端末ですわ」

 

梨璃「へぇ〜。初めて見ました」

 

楓「この程度のもの、昔は誰でも持っていたと言いますわ」

 

二水「見て下さい!それ〜!」

 

タブレットの画面が光って、百合ヶ丘の校章が現れ、梨璃の極秘情報が表示された。

 

梨璃「ええ!?な、何これぇ!?」

 

梨璃の方にも極秘情報が表示された。

 

楓「梨璃さんの、極秘情報が!」

 

二水「人類の叡智です!」

 

梨璃「み、見ないで下さい!」

 

夢結は梨璃の極秘情報を見た。

 

夢結(6月19日?……!明日が梨璃の誕生日?)

 

夢結は梨璃と関わりのあるリリィに、聞いて回っていた。

 

映司「梅様、何するんですか?」

 

映司は梅に呼び出され、廃墟に来ていた。

 

梅「梅はお前と戦ってみたいんだ」

 

映司「だったら、縮地とラトラーターで勝負しません?」

 

梅「面白そうだな!それ」

 

映司はオーズドライバーに黄色のメダルを3枚セットし、腰に付いているオースキャナーを取り、ドライバーを傾かせスキャンした。

 

映司「変身」

 

「ライオン!」「トラ!」「チーター」

「ラタラタ~ラトラーター!」

 

映司はチーターの能力で、梅はレアスキル【縮地】で加速した。

 

映司「ハァ!」

 

梅「くっ!」

 

映司はトラクローでCHARMと競り合う。

 

梅「CHARMは使わないのか?」

 

映司「お望みなら……」

 

映司は梅から一旦、離れCHARMを起動した。

 

映司「それに……」

 

梅「……?」

 

映司はチーターの能力と、トレースした縮地でさらに加速した。

 

梅「さっきより、速い!?」

 

映司「ハァ!」

 

映司は梅のCHARMを弾いた。

 

梅「しまった!」

 

梅は手からCHARMを離してしまった。

 

映司「俺の勝ちですね」

 

映司は梅にCHARMを向ける。

 

梅「さっきのあのスピードは、なんなんだ?」

 

映司「俺のレアスキル、エンハンス・トレースです」

 

梅「トレース……梅の縮地をトレースしてチーターのスピードと併せたのか?」

 

映司「はい、一度見れば使えるのが俺のスキルですから」

 

梅「他のスキルも使えるのか?」

 

映司「今使えるのは【鷹の目】【天の秤目】【縮地】くらいでしょうか?」

 

梅「ルナティックトランサーは?」

 

映司「今は制御できますけど、あれと似たようなコンボがあるんで使いませんけど、多分使えると思います」

 

梅「そうか……時間取って悪かったな」

 

映司「いえ、大丈夫です」

 

そして、翌日。梨璃の誕生日になった。

 

映司「自販機のでもいいけど……爺さんの事も気になるし、甲州に行くか」

 

映司はタジャドルコンボに変身し、甲州に向かった。

 

映司「よっ……と」

 

映司はブドウ畑の前に降りた。

 

映司「爺さんの所は……「映司?」……ん?」

 

映司が名前を呼ばれた方を見ると夢結が居た。

 

映司「夢結姉、どうしてここに?」

 

夢結「ラムネを買いに来たのよ」

 

映司「(自販機があるって知らないのか?)なら、俺も行くから一緒に行こう」

 

映司と夢結は歩き出した。

 

夢結「貴方も梨璃の誕生日にラムネを?」

 

映司「それもあるけど……もう1つ気になることがあるから」

 

ふたりは駄菓子屋の前に来た。

 

夢結「ごめんください。この辺りでラムネを扱っているお店を探しているのですが……」

 

店主「ラムネけぇ、お嬢さんとクソガキの隣にあるのがそうじゃんけ」

 

映司「んじゃ、爺さん2本」

 

店主「毎度」

 

映司はラムネを2本買い、夢結に渡した。

ふたりは蓋を押し込み、炭酸の音と共に、ビー玉が落ちた。

 

映司「…久しぶりだな」

 

映司と夢結はラムネを飲んだ。

 

映司「夢結姉は、初めて飲んだんだっけ?」

 

夢結「ええ……美味しいわね」

 

店主「お嬢さん、そこのクソガキと一緒に居るってことはリリィけぇ?ここらじゃ見ん制服だけんど、またえらい暑そうじゃん」

 

夢結「見た目程ではないのですが」

 

店主「おまんとうのお陰でウチも何とか続けているけんど、この道の向こうんしはもう皆避難していんようになっちゃったじゃんねぇ……昔はそのラムネが好きで何時も買いに来てた子供も居たもんだけんど」

 

映司「その子供も今はリリィだぞ、爺さん」

 

店主「随分偉そうなことを言うようになったけぇ。クソガキ」

 

夢結「ごちそうさま……美味しかったです。持って帰りたいのでもう1本頂きます」

 

店主「リリィんじゃあ何ぼでも持ってけし」

 

夢結「お気持ちはありがたく頂きますが、お代は納めさせて下さいませ」

 

夢結の頭の中に、梨璃と一緒にラムネを飲むイメージが浮かんだ。

 

夢結「もう1本、頂けますか?」

 

夢結はラムネを2本買った。

 

店主「帰ってすぐ冷たいのが飲めるじゃんねぇ」

 

店主がラムネが2本入ったクーラーボックスを夢結に渡した。

 

夢結「ありがとうございます」

 

映司「夢結姉、俺はもう少しここに居るから」

 

夢結「ええ」

 

夢結は駄菓子屋を後にした。

 

映司「爺さん、ラムネ10本、クーラーボックス付きで」

 

映司はラムネを10本買い、クーラーボックスに入れた。

 

映司「じゃあな。爺さん、くたばんなよ」

 

店主「おまんもな」

 

映司は駄菓子屋から少し離れた場所でタジャドルコンボに変身し、百合ヶ丘に向けて飛んだ。

 

映司「この辺で、降りるか」

 

映司は駅の付近で降りた。

 

夢結「映司」

 

映司「夢結姉、今着いたのか?」

 

夢結「ええ、一緒に戻りましょう」

 

夢結は映司にラムネを子供たちに渡したことを話した。

 

映司「いいんじゃないか?」

 

夢結「そのクーラーボックスは?」

 

映司「ラムネが10本」

 

ふたりが歩いていると茂みから猫が出てきた。

 

映司「猫?」

 

さらに、茂みから梅と鶴紗が出てきた。

 

梅「あ、夢結。映司」

 

鶴紗「どうも」

 

夢結「ここは学院の敷地ではないでしょ?」

 

映司「猫が出てきましたけど、追ってたんですか?」

 

梅「この先に猫の集会所があるから、後輩に案内してたんだよ〜」

 

鶴紗「お陰で仲間に入れて貰えたかも知れない」

 

夢結「仲がよろしくて、結構ね」

 

梅「あれ?校則違反とか言わないのか?」

 

夢結「私たちの役割ではないでしょ……というか、今日はそんな気力が……」

 

梅「寂しがってたぞ、梨璃」

 

夢結「え?」

 

映司「自分の誕生日に夢結姉が、朝から居ないからそうなるでしょ」

 

梅「オマケに、今日もレギオンの欠員が埋まらなかったみたいだし。あ、でもあれだろ?夢結はラムネ探しに行ってたんだろ?」

 

夢結「何故それを……!?」

 

梅「だってよりによって誕生日にシルトを放ったらかしてまで、他にする事あんのか?」

 

夢結「ええ……ないでしょうね」

 

梅「だろだろ?早くプレゼントしに行ってやれよな?」

 

夢結はラムネを2本、子供たちに渡したことを話した。

 

梅「そっか……そりゃご苦労だったな。けど良い事したじゃないか」

 

夢結「別に後悔はしていないわ」

 

映司「一応、俺の買ったのがありますし……」

 

梅「まあ、間の悪い事はあるもんだよな」

 

鶴紗「ん?」

 

鶴紗が何かの光を見つけて止まった。

 

映司「この位置だったな……」

 

ゴミ箱を覗くと、3本の空のラムネ瓶が捨てられてあった。

 

夢結「これは……?」

 

自販機にお金を入れると、自販機が動いた。

 

梅「節電モードか!」

 

扉を開けて、中から瓶を出した。

 

梅「ラムネ……」

 

映司は肩を震わせて笑いを堪えていた。

 

梅「夢結!」

 

夢結は膝から崩れた。

 

 

そして、学院に戻った4人。

 

梨璃「わあ!」

 

ミリアム「ほほう。これが噂のラムネか!」

 

梨璃「お姉様が私の為に……」

 

梅「どうだ!梨璃!」

 

梨璃「嬉しいです!これ正門の傍にある自動販売機のラムネですよね!」

 

鶴紗「やはり知っていた……」

 

夢結「ええ……そうね……」

 

梨璃「お休みの日にはよく買いに行っていたんですけど、やっぱりお姉様も知ってたんですね!」

 

楓「そうは見えませんが……」

 

映司は戻って来てからも、笑いを堪えている。

 

夢結「所詮、私は梨璃が思うほど大した人間ではないと言う事よ……」

 

梨璃「え!?そんな!夢結様は私にとっては大したお姉様です!」

 

夢結「断じてノーだわ。あなたがそこまで喜ぶような事を、私ができているとは思えないもの……」

 

梨璃「そんなのできます!できてますよ!じ、じゃあ……もう1個良いですか?」

 

夢結「ええ……」

 

梨璃「お……」

 

梨璃は両手を大きく広げて大きく言った。

 

梨璃「お姉様を私に下さい!」

 

楓「はあ!?」

 

二水「梨璃さん過激です!」

 

夢結「……どうぞ」

 

梨璃「はい!」

 

梨璃は夢結を抱きしめた。

 

夢結「私……汗掻いてるわよ……」

 

梨璃「……ブドウ畑の匂いがします」

 

夢結「やっぱり……私の方が貰ってばかりね」

 

夢結が梨璃を両手で抱きしめ返した。

 

梨璃「お……お姉様……!?」

 

夢結「梨璃。お誕生日おめでとう」

 

梨璃「うわっ!?」

 

楓「ハレンチですわ!おふたり共!」

 

二水「号外です!」

 

二水はタブレットで連写した。

 

梨璃「……っ?お姉様……嬉しいんですけど……あの……く、苦しいです……」

 

夢結の梨璃を抱きしめる力が強くなっている。

 

二水「何て熱い抱擁です!」

 

梨璃「お姉さま……私どうすれば……」

 

ミリアム「わしが聞きたいのじゃ……」

 

楓「夢結様がハグ一つするのも不慣れなのは分かりましたから!梨璃さんも少しは抵抗なさーい!」

 

苦しさのあまり梨璃がパンクした。

 

夢結「梨璃!?」

 

映司&梅「あははははは!」

 

夢結「楽しそうね。ふたり共」

 

梅「は~……こんな楽しいもの見せられたら楽しいに決まってるだろ!」

 

映司「俺はもう……自販機のあたりから……限界で……」

 

映司&梅「あははははは!」

 

夢結「私にできるのはこの位だから……」

 

梅「そんなことないぞ夢結。さっき鶴紗と決めた。今更だけど梅と鶴紗も梨璃のレギオンに入れてくれ」

 

鶴紗「生憎個性派だが」

 

梨璃「あの~……だから私じゃなくてお姉様のレギオンで……えっ!?」

 

二水「そ、それじゃあこれで9人揃っちゃいますよ!レギオン完成です!」

 

夢結「いえ、10人よ」

 

梨璃「え?」

 

映司「梨璃が9人揃えたら俺もお前のレギオンに入るつもりだったんだ」

 

神琳「あらあら~。これは嬉しいですね」

 

雨嘉「おめでとう梨璃」

 

ミリアム「何じゃ騒々しい日じゃのう」

 

梅「梅は誰の事も大好きだけど、梨璃の為に一生懸命な夢結の事はもっと大好きになったぞ!梨璃!」

 

梨璃「は……はい!」

 

梅「ま、今日の私らは夢結から梨璃へのプレゼントみたいなもんだ」

 

鶴紗「遠慮すんな。受け取れ」

 

梨璃「梅様……鶴紗さん……こちらこそ、よろしくお願いします!」

 

夢結「これは、汗を掻いた甲斐もあると言うものね」

 

楓「それはそうと!おふたり!いつまでくっ付いてますの!」

 

映司「というわけで、乾杯するか」

 

映司はクーラーボックスを開けた。

 

二水「ラムネが10本あります!」

 

映司たちはラムネを手に取り乾杯した。

 

映司「まさかこの数日で、レギオン完成まで行くとはな……」

 

そして夜、映司は部屋の中で二水から借りたタブレットでスキル一覧を見ていた。

 

映司「梨璃のレアスキルで、一番可能性がありそうなのは、類稀なる統率力を発揮する支援と支配のスキルである【カリスマ】か」

 

 




二水「次回は、最強のヒュージが百合ヶ丘を襲います!」

梨璃「一柳隊、出動です!」
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