ミリアム「1つ。わしらのレギオンの名前が一柳隊に決定」
映司「2つ。俺はプトティラコンボに変身し、ルナティックトランサーを無理矢理抑えた」
梨璃「そして3つ。私達、一柳隊はノインヴェルト戦術を使い、ヒュージを撃破した!」
一柳隊は海に調査に来ていた。
楓「全く、派手にやらかしてくれたものね……」
梨璃「昨日って戦闘ありましたっけ?」
二水「いいえ、昨日は何も無かったはずです」
映司「海の中には、何も無かったぞ」
映司はシャウタコンボに変身していてる。
ミリアム「共食いでもしたんじゃろうか?」
二水「ヒュージを形作るのは全てマギの力だから、ヒュージは物を食べたりしないはずです」
梨璃「ん?」
神琳「マギを失えば、ヒュージは巨体を維持出来ず……その場で崩壊するはずよ?軟組織は一晩もあれば無機質まで分解され、骨格も数日で」
鶴紗「それがまさに今」
雨嘉「この臭い……まだマシな方……」
映司「梨璃?」
梨璃は無傷な繭を見つけた。
映司「梨璃、それは?」
映司と梨璃はCHARMを繭に向けた。
梨璃「え?」
映司「反応した……?」
CHARMからマギが反応し、剣先から電気が起きて、繭に電気が流れた。
梨璃「何?今の?」
二水「梨璃さん、映司さん、どうしたんですか?」
映司「二水……今、俺と梨璃のCHARMが……」
二水「え?梨璃さん!?映司さん!?」
梨璃「え?どうしたの?二水ちゃん?」
映司「いきなり驚いて……」
映司と梨璃の背後に手が……
梅「どうした?」
楓「何か見つかりまして?」
梨璃「いいえ、何でも……CHARMがちょっと……」
二水「梨璃さん!映司さん!う、後ろ……」
映司&梨璃「え?」
映司と梨璃が後ろを振り向いた。
映司&梨璃「うわあ!?」
ピンクの髪をした少女が梨璃に抱きついていた。
夢結「梨璃、何をしているの?……!?」
梨璃「お、お姉様……」
梅「何でこんな所に人がいるんだ?」
少女「は……」
梨璃「は?」
映司「……?」
少女「ハックション!」
梨璃「きゃああ!」
映司「とりあえず、学院に戻ろうか」
一柳隊は少女を保護し、学院に連れていった。
楓「ふぁ〜……こんな所にいても、私達にできることなどありませんわ」
夢結「できることはしたわ。梨璃、行きましょ?」
梨璃「……あの、私もう少し、ここにいてもいいですか?」
夢結「……分かったわ」
梨璃「はい」
映司「夢結姉、一応俺も残る」
夢結「梨璃のこと、お願いね?」
映司は頷いた。
祀「こんな所で何をしているの?」
映司&梨璃「え?」
祀「ごきげんよう。梨璃さん。映司さん」
梨璃「あ……ごきげんよう!えっと……」
映司「2年の秦祀様だ」
祀「初めまして。ね?」
梨璃「し、失礼しました。祀様!確か、お姉様と同じお部屋の方ですよね?」
祀「夢結から何も聞いてない?」
梨璃「はい。何も……」
祀「はぁ……まぁ、予想通りだわ」
ふたりは祀にあの少女の事を話した。
祀「ふ〜ん。この子ね。とは言え、そうでなくても貴方達、結構な有名人なのよ?専ら、ゴシップ的な意味だけど」
梨璃「はぁ……」
映司「ゴシップって……」
祀「こんな所にいないで、貴方達も入って?」
ふたりは治療室に入った。
映司「……」
梨璃「あの、祀様はどうして?」
映司「生徒会役員でしたよね?」
祀「と言っても、代理なんだけど」
そして数日が経った。
梨璃「あれ……えっと……あの教本、どこやったっけ?」
映司「梨璃、俺の使うか?」
梨璃「いいの?」
少女がくしゃみをし、目を覚ました。
映司&梨璃「え?」
映司「目が覚めたのか」
梨璃「具合はどう?気分は?どこから来たの?名前は?歳は幾つ?」
少女「……?」
映司「落ち着け、梨璃」
梨璃「あ……急に色々言われても困るよね。ごめんね。私、一柳梨璃」
映司「俺は松原映司」
少女「映……司……?梨……璃?あはははは!」
少女は笑った。
映司「笑った?」
梨璃「何でそっち向いちゃうの?いいでしょ?笑ってる顔、見せてよ?」
梨璃が少女に微笑んだ。
梨璃「え?指輪が……」
梨璃のリングが少女のマギに反応した。
映司「もしかして……この子リリィなのか?」
祀「そう。その子はリリィよ」
梨璃「祀様!」
映司「百由様?」
百由「ごきげんよう梨璃さん、映司?丁度さっき結果が出たところでね。保有のマギの示すスキラー数値は50。ちょっと心許ないけど、リリィはリリィね」
映司「50?その数値って……」
梨璃「私がリリィに受かった時の数値と一緒です!」
映司「この子がリリィ……」
そして翌日の治療室。
映司「梨璃、そろそろ明日の実技の練習するぞ」
梨璃「うん!」
ふたりが実技の練習に行こうとした時、少女がふたりを掴んだ。
映司「え?」
梨璃「ん?」
少女「映司?梨璃?……ない!ない!」
梨璃「大丈夫だよ。また来るから」
映司「これは……」
祀「ふたりはもう行かなくちゃいけないの。代わりに私で我慢して?」
少女「ない!……い〜〜〜!」
祀「あぁ……ハートブレイク……」
梨璃「私、いた方がいいんでしょうか?」
映司「梨璃、ひとりでも練習できるか?」
梨璃「う、うん」
映司「なら、俺と梨璃で代わり代わりで様子を見よう。それならいいか?」
映司は少女の方を見た。
少女「うん!」
祀「じゃあこうしましょう。ふたりは当面この子のお世話係になって。貴方達の学業やレギオンのことは学院側からフォローして貰うわ」
梨璃「そんな!そこまでして貰わなくても……」
祀「この子の事は、理事長代行直々に任されているのよ」
映司「あの人が……?」
祀「ふたりがいてくれれば、私も安心だし。レギオンの人達には私から伝えておくから」
梨璃「あ、いえ。それは私から言わせて下さい」
映司と梨璃は一柳隊のメンバーに説明し、了承を貰った。
梨璃「それじゃあ!行ってきます!」
梨璃が控室から出た。
映司「ん?」
テーブル上のティーカップが揺れていた。
楓「夢結様、そうは言ったものの、何処か落ち着かないのではありません?」
夢結「多少……」
楓「胸の内がざわざわと?」
夢結「かも……知れないわね」
楓「ささくれがチクチクと痛むような?」
夢結「何故それを……?」
楓「夢結様、それは焼き餅です!」
夢結「焼き餅?私が……誰に?」
夢結の状態を梨璃ロスと名付けた楓。
映司「梨璃ロス……」
そして数日の間、映司と梨璃は少女のお世話していた。
少女「梨璃!あ〜ん!」
梨璃「もう!自分で食べられるでしょ?」
少女「梨璃が良いんだもん!あ〜ん!」
梨璃「自分で食べるの!」
祀「梨璃さん、お母さんみたいね」
少女「お母さん?」
梨璃「せ、せめてお姉さんって言って下さい!」
少女「お姉さん?」
祀「ねぇ。そろそろ名前を付けてあげたら?」
梨璃「たら?」
祀「名前がないと、何かと不便でしょ?」
梨璃「わ、私がですか?」
そして、梨璃が名前を考えることになった。
映司「梨璃、この子の名前は?」
梨璃「えっと……」
映司「……お前……それ……」
梨璃が少女に付けた名前を聞いて驚いていた。
少女「映司、あ〜ん」
映司「そろそろ自分で食べろよ……」
そして……
梨璃「ごきげんよう。お姉様」
夢結「っ!」
夢結が声をした方を向くと梨璃が立っていた。
梨璃「お隣、良いですか?」
夢結「えぇ。どうぞ」
梨璃「……ご無沙汰してました!お姉様!」
梨璃は夢結に抱きついた。
映司「梨璃ロスの次は夢結ロスか……」
夢結「どうしたの?しゃんとしなさい?」
梨璃「……!あー!それ、私の教本!」
梨璃の教本がテーブルに置いてあった。
梨璃「お姉様が持っててくれたんですか?」
夢結「さあ?たまたまよ」
梨璃「ありがとうございます!」
楓「全く……聞いてられませんわ!」
神琳がハンカチを差し出した。
神琳「さあ。これで涙を」
楓「泣いてませんわ!!」
夢結「ん?」
夢結が右を見ると少女が座っていた。
夢結「あなた、この間の?」
ミリアム「おぉ〜元気になったか〜」
二水「って、その制服!」
梨璃「うん!正式に百合ヶ丘の生徒にして貰えたって!」
雨嘉「編入されたって事?」
神琳「まぁ!可愛い〜!」
梨璃「ほら。ご挨拶して?こちらは夢結様だよ」
少女「夢結?」
梨璃「もう……ちゃんと練習したでしょ?自己紹介しようよ!」
少女「何で?」
ミリアム「何じゃ?梨璃とこの娘」
二水「姉と妹って感じです」
楓「ちょっとあなた達狭いわよ!」
鶴紗「もっと詰めろ」
梅「梅も見たいぞ!」
少女「これ何?」
少女はテーブルに置いてあるスコーンに目を付けた。
夢結「スコーンよ。食べたいの?食いしん坊さんね。誰かさんのようだわ」
梨璃「私ですか!?」
梅「夢結にもう1人シルトが出来たみたいだ!」
少女「食べて良い?」
夢結「ちゃんと手を拭くのよ」
雨嘉「妹と言うか……」
ミリアム「母と娘じゃな」
少女「夢結。お母さん?」
夢結「産んでないわよ」
少女「じゃあお父さん?」
夢結「違いますから」
楓「で、この子の名前はわかったんですの?」
梨璃「あ。それが、まだ記憶が戻ってなくて……」
梅「それじゃあ、ふたりは今までなんて呼んでたんだ?」
梨璃「え!?」
二水「1週間近くありましたよね?」
梨璃「それは……」
映司「それを言ったら……」
夢結「言ってご覧なさい?梨璃」
少女「結梨」
夢結「っ!?」
楓「はぁ!?」
梨璃「ああ!それは!!」
結梨「私、結梨!梨璃が言ってた!」
梨璃「そ、それは!本名を思い出すまで世を忍ぶ仮の名で!」
映司「何度も呼んでたぞ」
映司は、ボイスレコーダーを取り出し再生した。
梨璃『結梨ちゃーん!ご飯ですよ!』
梨璃『結梨ちゃん、ご本読もうか』
梨璃『結梨ちゃーん、一緒にお風呂行こう!』
二水「それ!私が付けた夢結様と梨璃さんのカップルネームじゃないですか〜!」
梨璃「いえ!あ、あの……そ、それは……!」
神琳「あら〜良いんじゃないでしょうか?」
雨嘉「似合ってる……と思う」
梅「何か愛の結晶って感じだな!」
鶴紗「一緒にネコ缶食うか?」
結梨「ん〜」
楓「いつの間にやら……既成事実が積み重なられてますわ……」
ミリアム「じゃあ決まりじゃの!」
二水「その名前でレギオンにも登録しちゃいますね!」
梨璃「二水ちゃん!?」
二水「苗字は取り敢えず、一柳さんにしておきますね!」
梨璃「ええ!?」
夢結「まぁ、良いんじゃないかしら?梨璃」
結梨「美味しい〜」
ミリアム「あ、いいな。わしにもくれ」
映司「俺にもくれ」
こうして少女の名前は、一柳結梨に決定した。
二水「次回は、結梨ちゃんを試練が襲います!」
梨璃「頑張って、結梨ちゃん!」