アサルトリリィ 欲望の王   作:ユーリア・エドモンズ

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鶴紗「アサルトリリィ 欲望の王。前回の3つの出来事」

ミリアム「1つ。わしらのレギオンの名前が一柳隊に決定」

映司「2つ。俺はプトティラコンボに変身し、ルナティックトランサーを無理矢理抑えた」

梨璃「そして3つ。私達、一柳隊はノインヴェルト戦術を使い、ヒュージを撃破した!」


第7話 一柳隊と記憶喪失と少女

一柳隊は海に調査に来ていた。

 

楓「全く、派手にやらかしてくれたものね……」

 

梨璃「昨日って戦闘ありましたっけ?」

 

二水「いいえ、昨日は何も無かったはずです」

 

映司「海の中には、何も無かったぞ」

 

映司はシャウタコンボに変身していてる。

 

ミリアム「共食いでもしたんじゃろうか?」

 

二水「ヒュージを形作るのは全てマギの力だから、ヒュージは物を食べたりしないはずです」

 

梨璃「ん?」

 

神琳「マギを失えば、ヒュージは巨体を維持出来ず……その場で崩壊するはずよ?軟組織は一晩もあれば無機質まで分解され、骨格も数日で」

 

鶴紗「それがまさに今」

 

雨嘉「この臭い……まだマシな方……」

 

映司「梨璃?」

 

梨璃は無傷な繭を見つけた。

 

映司「梨璃、それは?」

 

映司と梨璃はCHARMを繭に向けた。

 

梨璃「え?」

 

映司「反応した……?」

 

CHARMからマギが反応し、剣先から電気が起きて、繭に電気が流れた。

 

梨璃「何?今の?」

 

二水「梨璃さん、映司さん、どうしたんですか?」

 

映司「二水……今、俺と梨璃のCHARMが……」

 

二水「え?梨璃さん!?映司さん!?」

 

梨璃「え?どうしたの?二水ちゃん?」

 

映司「いきなり驚いて……」

 

映司と梨璃の背後に手が……

 

梅「どうした?」

 

楓「何か見つかりまして?」

 

梨璃「いいえ、何でも……CHARMがちょっと……」

 

二水「梨璃さん!映司さん!う、後ろ……」

 

映司&梨璃「え?」

 

映司と梨璃が後ろを振り向いた。

 

映司&梨璃「うわあ!?」

 

ピンクの髪をした少女が梨璃に抱きついていた。

 

夢結「梨璃、何をしているの?……!?」

 

梨璃「お、お姉様……」

 

梅「何でこんな所に人がいるんだ?」

 

少女「は……」

 

梨璃「は?」

 

映司「……?」

 

少女「ハックション!」

 

梨璃「きゃああ!」

 

映司「とりあえず、学院に戻ろうか」

 

一柳隊は少女を保護し、学院に連れていった。

 

楓「ふぁ〜……こんな所にいても、私達にできることなどありませんわ」

 

夢結「できることはしたわ。梨璃、行きましょ?」

 

梨璃「……あの、私もう少し、ここにいてもいいですか?」

 

夢結「……分かったわ」

 

梨璃「はい」

 

映司「夢結姉、一応俺も残る」

 

夢結「梨璃のこと、お願いね?」

 

映司は頷いた。

 

祀「こんな所で何をしているの?」

 

映司&梨璃「え?」

 

祀「ごきげんよう。梨璃さん。映司さん」

 

梨璃「あ……ごきげんよう!えっと……」

 

映司「2年の秦祀様だ」

 

祀「初めまして。ね?」

 

梨璃「し、失礼しました。祀様!確か、お姉様と同じお部屋の方ですよね?」

 

祀「夢結から何も聞いてない?」

 

梨璃「はい。何も……」

 

祀「はぁ……まぁ、予想通りだわ」

 

ふたりは祀にあの少女の事を話した。

 

祀「ふ〜ん。この子ね。とは言え、そうでなくても貴方達、結構な有名人なのよ?専ら、ゴシップ的な意味だけど」

 

梨璃「はぁ……」

 

映司「ゴシップって……」

 

祀「こんな所にいないで、貴方達も入って?」

 

ふたりは治療室に入った。

 

映司「……」

 

梨璃「あの、祀様はどうして?」

 

映司「生徒会役員でしたよね?」

 

祀「と言っても、代理なんだけど」

 

そして数日が経った。

 

梨璃「あれ……えっと……あの教本、どこやったっけ?」

 

映司「梨璃、俺の使うか?」

 

梨璃「いいの?」

 

少女がくしゃみをし、目を覚ました。

 

映司&梨璃「え?」

 

映司「目が覚めたのか」

 

梨璃「具合はどう?気分は?どこから来たの?名前は?歳は幾つ?」

 

少女「……?」

 

映司「落ち着け、梨璃」

 

梨璃「あ……急に色々言われても困るよね。ごめんね。私、一柳梨璃」

 

映司「俺は松原映司」

 

少女「映……司……?梨……璃?あはははは!」

 

少女は笑った。

 

映司「笑った?」

 

梨璃「何でそっち向いちゃうの?いいでしょ?笑ってる顔、見せてよ?」

 

梨璃が少女に微笑んだ。

 

梨璃「え?指輪が……」

 

梨璃のリングが少女のマギに反応した。

 

映司「もしかして……この子リリィなのか?」

 

祀「そう。その子はリリィよ」

 

梨璃「祀様!」

 

映司「百由様?」

 

百由「ごきげんよう梨璃さん、映司?丁度さっき結果が出たところでね。保有のマギの示すスキラー数値は50。ちょっと心許ないけど、リリィはリリィね」

 

映司「50?その数値って……」

 

梨璃「私がリリィに受かった時の数値と一緒です!」

 

映司「この子がリリィ……」

 

そして翌日の治療室。

 

映司「梨璃、そろそろ明日の実技の練習するぞ」

 

梨璃「うん!」

 

ふたりが実技の練習に行こうとした時、少女がふたりを掴んだ。

 

映司「え?」

 

梨璃「ん?」

 

少女「映司?梨璃?……ない!ない!」

 

梨璃「大丈夫だよ。また来るから」

 

映司「これは……」

 

祀「ふたりはもう行かなくちゃいけないの。代わりに私で我慢して?」

 

少女「ない!……い〜〜〜!」

 

祀「あぁ……ハートブレイク……」

 

梨璃「私、いた方がいいんでしょうか?」

 

映司「梨璃、ひとりでも練習できるか?」

 

梨璃「う、うん」

 

映司「なら、俺と梨璃で代わり代わりで様子を見よう。それならいいか?」

 

映司は少女の方を見た。

 

少女「うん!」

 

祀「じゃあこうしましょう。ふたりは当面この子のお世話係になって。貴方達の学業やレギオンのことは学院側からフォローして貰うわ」

 

梨璃「そんな!そこまでして貰わなくても……」

 

祀「この子の事は、理事長代行直々に任されているのよ」

 

映司「あの人が……?」

 

祀「ふたりがいてくれれば、私も安心だし。レギオンの人達には私から伝えておくから」

 

梨璃「あ、いえ。それは私から言わせて下さい」

 

映司と梨璃は一柳隊のメンバーに説明し、了承を貰った。

 

梨璃「それじゃあ!行ってきます!」

 

梨璃が控室から出た。

 

映司「ん?」

 

テーブル上のティーカップが揺れていた。

 

楓「夢結様、そうは言ったものの、何処か落ち着かないのではありません?」

 

夢結「多少……」

 

楓「胸の内がざわざわと?」

 

夢結「かも……知れないわね」

 

楓「ささくれがチクチクと痛むような?」

 

夢結「何故それを……?」

 

楓「夢結様、それは焼き餅です!」

 

夢結「焼き餅?私が……誰に?」

 

夢結の状態を梨璃ロスと名付けた楓。

 

映司「梨璃ロス……」

 

そして数日の間、映司と梨璃は少女のお世話していた。

 

少女「梨璃!あ〜ん!」

 

梨璃「もう!自分で食べられるでしょ?」

 

少女「梨璃が良いんだもん!あ〜ん!」

 

梨璃「自分で食べるの!」

 

祀「梨璃さん、お母さんみたいね」

 

少女「お母さん?」

 

梨璃「せ、せめてお姉さんって言って下さい!」

 

少女「お姉さん?」

 

祀「ねぇ。そろそろ名前を付けてあげたら?」

 

梨璃「たら?」

 

祀「名前がないと、何かと不便でしょ?」

 

梨璃「わ、私がですか?」

 

そして、梨璃が名前を考えることになった。

 

映司「梨璃、この子の名前は?」

 

梨璃「えっと……」

 

映司「……お前……それ……」

 

梨璃が少女に付けた名前を聞いて驚いていた。

 

少女「映司、あ〜ん」

 

映司「そろそろ自分で食べろよ……」

 

そして……

 

梨璃「ごきげんよう。お姉様」

 

夢結「っ!」

 

夢結が声をした方を向くと梨璃が立っていた。

 

梨璃「お隣、良いですか?」

 

夢結「えぇ。どうぞ」

 

梨璃「……ご無沙汰してました!お姉様!」

 

梨璃は夢結に抱きついた。

 

映司「梨璃ロスの次は夢結ロスか……」

 

夢結「どうしたの?しゃんとしなさい?」

 

梨璃「……!あー!それ、私の教本!」

 

梨璃の教本がテーブルに置いてあった。

 

梨璃「お姉様が持っててくれたんですか?」

 

夢結「さあ?たまたまよ」

 

梨璃「ありがとうございます!」

 

楓「全く……聞いてられませんわ!」

 

神琳がハンカチを差し出した。

 

神琳「さあ。これで涙を」

 

楓「泣いてませんわ!!」

 

夢結「ん?」

 

夢結が右を見ると少女が座っていた。

 

夢結「あなた、この間の?」

 

ミリアム「おぉ〜元気になったか〜」

 

二水「って、その制服!」

 

梨璃「うん!正式に百合ヶ丘の生徒にして貰えたって!」

 

雨嘉「編入されたって事?」

 

神琳「まぁ!可愛い〜!」

 

梨璃「ほら。ご挨拶して?こちらは夢結様だよ」

 

少女「夢結?」

 

梨璃「もう……ちゃんと練習したでしょ?自己紹介しようよ!」

 

少女「何で?」

 

ミリアム「何じゃ?梨璃とこの娘」

 

二水「姉と妹って感じです」

 

楓「ちょっとあなた達狭いわよ!」

 

鶴紗「もっと詰めろ」

 

梅「梅も見たいぞ!」

 

少女「これ何?」

 

少女はテーブルに置いてあるスコーンに目を付けた。

 

夢結「スコーンよ。食べたいの?食いしん坊さんね。誰かさんのようだわ」

 

梨璃「私ですか!?」

 

梅「夢結にもう1人シルトが出来たみたいだ!」

 

少女「食べて良い?」

 

夢結「ちゃんと手を拭くのよ」

 

雨嘉「妹と言うか……」

 

ミリアム「母と娘じゃな」

 

少女「夢結。お母さん?」

 

夢結「産んでないわよ」

 

少女「じゃあお父さん?」

 

夢結「違いますから」

 

楓「で、この子の名前はわかったんですの?」

 

梨璃「あ。それが、まだ記憶が戻ってなくて……」

 

梅「それじゃあ、ふたりは今までなんて呼んでたんだ?」

 

梨璃「え!?」

 

二水「1週間近くありましたよね?」

 

梨璃「それは……」

 

映司「それを言ったら……」

 

夢結「言ってご覧なさい?梨璃」

 

少女「結梨」

 

夢結「っ!?」

 

楓「はぁ!?」

 

梨璃「ああ!それは!!」

 

結梨「私、結梨!梨璃が言ってた!」

 

梨璃「そ、それは!本名を思い出すまで世を忍ぶ仮の名で!」

 

映司「何度も呼んでたぞ」

 

映司は、ボイスレコーダーを取り出し再生した。

 

梨璃『結梨ちゃーん!ご飯ですよ!』

 

梨璃『結梨ちゃん、ご本読もうか』

 

梨璃『結梨ちゃーん、一緒にお風呂行こう!』

 

二水「それ!私が付けた夢結様と梨璃さんのカップルネームじゃないですか〜!」

 

梨璃「いえ!あ、あの……そ、それは……!」

 

神琳「あら〜良いんじゃないでしょうか?」

 

雨嘉「似合ってる……と思う」

 

梅「何か愛の結晶って感じだな!」

 

鶴紗「一緒にネコ缶食うか?」

 

結梨「ん〜」

 

楓「いつの間にやら……既成事実が積み重なられてますわ……」

 

ミリアム「じゃあ決まりじゃの!」

 

二水「その名前でレギオンにも登録しちゃいますね!」

 

梨璃「二水ちゃん!?」

 

二水「苗字は取り敢えず、一柳さんにしておきますね!」

 

梨璃「ええ!?」

 

夢結「まぁ、良いんじゃないかしら?梨璃」

 

結梨「美味しい〜」

 

ミリアム「あ、いいな。わしにもくれ」

 

映司「俺にもくれ」

 

こうして少女の名前は、一柳結梨に決定した。

 




二水「次回は、結梨ちゃんを試練が襲います!」

梨璃「頑張って、結梨ちゃん!」
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