梨璃「1つ。私達は、海で1人の少女と出会った」
夢結「2つ。その彼女はリリィであることが判明」
二水「そして3つ。梨璃さんは、彼女のことを結梨ちゃんと呼んでいたことから彼女の名前は一柳結梨に決定、一柳隊の新しいメンバーとなりました!」
結梨「ほ〜これが指輪?」
結梨は、指輪を眺めていた。
映司「CHARMと契約するためのな」
梨璃「嵌めてみて?」
結梨「うん!」
結梨は指輪を嵌めると、結梨のマギに反応し、指輪が光った。
神琳「これで貴方も正式に百合ヶ丘のリリィの一員ね」
夢結「……指輪に貴方のマギが馴染むまで、しばらくそのままにして?」
結梨「どんくらい?」
夢結「2~3日位ね。そうすれば、CHARMとの契約が出来るようになるわ」
翌日、結梨がCHARMに触れると指輪が光り、CHARMとの契約が完了した。
梅「ほ〜!」
楓「ふん!北欧の田舎メーカーじゃなくグランギニョルでしたら、社割でワンランク上のが手に入りますのに」
ミリアム「このグングニルは中古じゃが、わし等工廠科が丹精込めて全ての部品を1から組み直しておる。新品よく扱え易いぞい」
楓「あらそう」
結梨「ねぇ梨璃。リリィって何で戦うの?」
梨璃「え?えっと……それは……ヒュージから皆を守る為……?」
夢結「誰だって、怯えながら暮らしたくない……それだけよ」
結梨「くんくん」
結梨は夢結の匂いを嗅いだ。
結梨「夢結。悲しそう」
夢結「そう?表情が読めないとかよく言われるけど」
梅「なんだ?匂いで分かるのか?」
結梨は映司と梨璃以外の匂いを嗅いで、ソファに座った。
結梨「皆も、悲しい匂いがする」
神琳「誰だって何かを背負って戦っているわ。そういうものかもね」
結梨「くんくん……梨璃は、あまり匂わないのに」
梨璃「お気楽なのかな?私。あはは……」
楓「いいんですのよ!梨璃さんはいつまでもそのままで!純粋無垢な梨璃さんの取り柄ですもの!」
鶴紗「無いもの強請り」
ミリアム「じゃなじゃな!」
結梨「くんくんくんくん……」
映司「ん?」
結梨は映司の匂いを嗅いでいる。
結梨「映司はこの中で、一番悲しい匂いがする」
映司「生きていれば、そんなこともあるんだよ結梨」
梨璃「……映司くん?」
結梨「くんくん……あ、でも今の夢結は梨璃がいるから喜んでる。梨璃がいないといつも寂しがってるのに」
夢結「そ、そうかしら?」
二水「夢結様が動揺してます!」
ミリアム「匂いは誤魔化せんようじゃな」
結梨「……わかった!結梨もヒュージと戦うよ!」
梨璃「無理しなくてもいいんだよ?まだ記憶も戻ってないんだし」
結梨「うん!ちっとも分かんない。だから沢山知りたいんだ!」
梨璃「結梨ちゃん……」
梅「あはは!そんなこと言われたら断れないな」
結梨の宣言の後、神琳とミリアムと鶴紗が雨嘉を着せ替え人形にして遊んでいた。
神琳「やりましたわぁ〜!」
ミリアム「やりきったのう!」
鶴紗「やったぁ……!」
雨嘉「えっと……」
梅「おぉ!わんわん可愛いなぁ!」
雨嘉「え……?」
競技会当日。
二水「まずはクラス対抗戦ですね!私たち1年椿組は、ふたり1組で技を競い合います!」
楓「お邪魔虫が入らないここならば、無防備な梨璃さんは私の思うがままにですわ〜!」
だが彼女が掴んだ手は、結梨の手だった。
結梨「ん?」
楓「え?何故結梨さんがここに?」
結梨「私も椿組だから」
楓「何ですって!?」
梨璃「編入されてもう1週間は経ってるよ?」
楓「お邪魔虫2号……」
神琳「先生の話を聞いてないんですか?」
楓「生憎都合の悪いことは記憶に残さないタチなので〜」
鶴紗「ポンコツか」
クラス対抗戦が終わると、エキシビションが始まった。
汐里「六角汐里!行きます!」
映司「あれが……【円環の御手】」
二水「はい!二振りのCHARMを同時に使うレアスキル、それが円環の御手です」
汐里は的を撃ち抜いた。
汐里「やりました!」
次は工廠科が、開発した新世代のCHARMのデモンストレーションが始まった。
梨璃「すごーい!」
結梨「ぼへ〜」
プログラムは午後の部になった。
映司「混成レギオンによる的棒倒しか」
結梨「よし!頑張るぞ!」
梨璃「あ。私たちは見学ね」
結梨「なんで?」
梅「結梨、梅と代わるか?」
結梨「え?」
梅「習うより慣れろって言うだろ?」
梨璃「そんなのダメですよ!!結梨ちゃんはまだCHARMに慣れてないですし!怪我したらどうするんですか!!」
梅「へいへい」
結梨「むぅ……!」
二水「競技開始です!」
合図の鐘が鳴った。
夢結「っ!」
弥宙「私とお手合わせお願いします!夢結様!」
月詩「こんな時でもないと構って貰えませんから!」
辰姫「倒しちゃったらごめんなさいです!」
亜羅椰「ちょっと!抜け駆けしないでよ!」
夢結はCHARMを構えた。
依奈「コラ!夢結は敬遠しなさいって言ったでしょ!」
天葉「しょうのない子たちねぇ」
樟美「いいなぁ〜」
梨璃「お姉様!」
結梨「お〜」
アールヴヘイムの3人は夢結に、瞬殺された。
夢結「もっと本気でいらっしゃい?」
ミリアム「へへっ!迂闊じゃのう!」
壱「隙だらけよグロピウスさん!……私は本当は夢結様とお相手して欲しかったけど、今日はアンタで我慢したげるわ!」
ミリアム「なんの!必殺!フェイズトランセンデンス!」
ミリアムはCHARMからビームを発射。だが壱が避けた。
壱「避けてしまえば皆同じよ!!」
ミリアム「ヘヘッ!避けてくれてありがとうなのじゃ!」
壱「え!?」
ビームが壱の後ろの的に直撃した。
二水「ミリアムさんのフェイズトランセンデンスで勝ちです!」
結梨「ん?フェイズ?」
映司「フェイズトランセンデンスを撃てばああなるわな……というか午後のエキシビションマッチどうすんだ?」
グラウンドには結梨と百由の作ったヒュージロイドがいた。
梨璃「ちょっ!ちょっとこれどういうことですか!?」
鶴紗「見ての通り。午後のエキシビジョンマッチ」
二水「百由様が研究の一環で作成したヒュージロイドと、ミリアムさんの特別対戦のはずですが……」
梅「あぁ。梅がミリリンの代わりに登録し直したぞ」
梨璃「そんな!?」
梅「相手は百由の作ったなんかだろ?大丈夫じゃないか?」
楓「百由様だから心配なのでは……?」
すると結梨とヒュージロイドの周りに檻が展開した。
百由「あららー、間に合わなかったか」
梨璃「百由様!どうにかして下さい!!」
百由「いやぁ〜、この檻、勝負が付くまで開かないのよぉ」
梨璃「ええ!?」
梅「要は結梨が勝てばいいんだろ?」
雨嘉「エキシビジョンだから、当然リリィが勝つように設定して……ありますよね!?」
百由「いいえ!その逆よ!ゴリゴリにチューニングして、グロッピもイチコロのはずだったのに……結梨ちゃんが危ないわ!」
ミリアム「百由様!わしをどうする気だったんじゃ!?って慌てるの遅いわ!」
百由「名付けて!メカ・ルンペルシュティルツヒェン君よ!」
ミリアム「名前まであんのかい!余程お気に入りじゃの!」
梨璃「初心者が無茶するのは私の役目じゃなかったんですかーー!?」
神琳「時代が変わったんでしょう」
二水「はい!百合ヶ丘のゴシップは今はすっかり謎の美少女、結梨ちゃんに取って代わられましたから!」
梨璃「二水ちゃんまで!?」
結梨「梨璃ーー!私やるよ!」
梨璃「結梨ちゃん……」
結梨「私もリリィになりたいの!リリィになって、皆のことをよく知りたいの!だから見てて!」
映司「危ないと感じたら俺が檻をぶっ壊すから安心しろ梨璃」
梨璃「……」
夢結「信じなさい。梨璃。あの子はちゃんと見ているわ。貴方もちゃんとご覧なさい」
結梨がCHARMを構えた。
雨嘉「あれは!」
鶴紗「夢結様の型!」
ヒュージロイドが回転した。
結梨「あっ!」
結梨はCHARMで防いだが、ヒュージロイドが何度も攻撃を仕掛ける。
那岐「押された時は前に出なさい!」
ロザリンデ「そう!相手のペースは崩す為にあるのよ!」
眞悠里「止まらず動いて!相手に隙を作らせれば勝機がある!」
結梨は3人の言葉を受けてヒュージロイドの攻撃を防ぎ走り出し、攻撃するがヒュージロイドが防ぎ、結梨は地面に着地し、また走り出しヒュージロイドの攻撃を弾くか避けた。
梨璃「皆……」
映司「行け!結梨!」
夢結「梨璃。私が最初に手ほどきした時の事、覚えてるでしょ?最初に教えたのは?」
梨璃「はい。敢えて受けて、流して斬る」
夢結「そう。ほら」
梨璃は夢結と結梨の戦闘を見る。
梨璃&夢結「敢えて受けて、流して……斬る!」
結梨「ハァ!」
結梨はヒュージロイドを、十字に斬った。
史房「やったーー!っと、失礼」
高松「……」
結梨「梨璃!皆!見てたー?私できたよーー!」
梨璃「うわああーーん!結梨ちゃん偉いよーー!」
結梨「うんうん。泣くな梨璃」
結梨は梨璃の頭を撫でた。
閉会式。
雨嘉はコスプレ部門で最優秀賞リリィに選ばれた。
鶴紗「雑なオチだな」
雨嘉「ニャーー……」
鶴紗「ニャーー!?」
リリィ新聞にはもちろん載った。
梨璃「大丈夫だよ。結梨ちゃん……帰る場所はきっとあるから」
映司「絶対に助ける!この手が届く限り!」