翌朝、いつものように猛と取蔭が学校に向かうと、校門の辺りにマスコミがたむろしていた。
(オールマイトが教鞭を取ってるからか……うぜぇな、大義名分があれば吹き飛ばすんだがな)
「どうする猛、入れなくない?」
「まあまあ、見てなって」
カチッ、ブゥゥゥゥン!!
猛はバイクのギアを上げて一気にエンジンを吹かす。
「うわ!?ちょっと!!」
「危ない!!」
その音に驚きマスコミ達は猛のバイクを避ける。そして猛達は普通に校舎に入る。
「うわぁ、今の問題ないわけ?」
「大丈夫だろ、エンジンを大袈裟に吹かしただけで法定速度は守ってるし、あっちが勝手に避けただけだ」
ガツン
「ぐおっ」
「よくない」
猛の後ろから、相澤が持っていた出席簿で頭を叩く。
「紅蓮、マスゴミが面倒くさいのは同意するが避け方はもう少し考えろ。問題になったら責任を問われるのはお前のご両親だからな」
「あたた……強く叩き過ぎだよ相澤先生、割れたらどうする」
「んな簡単に人の頭蓋が割れるか、とりあえず口頭注意で済ましてやるから、早く教室行け」
そう言って、相澤は何時までも校門の辺りにいるマスコミへの対処しに向かった。
「怒られてやんの~」
「笑うなっての、たく……」
そして、猛と取蔭も教室に向かうのだった。
「昨日の戦闘訓練お疲れ~、VTRと成績見させてもらった」
始業の時間が始まると、マスコミへの対処を終えたのか、相澤が昨日の戦闘訓練について話し始める。
「爆豪、お前もうガキみたいな真似するな、能力あるんだから」
「・・・・・・分かってる」
「で、緑谷はまた腕をぶっ壊して一件落着か」
「っ!!」
緑谷は先日の個性把握テストの時の事があり縮こまる。
「個性の制御、何時までも出来ませんじゃ通させねぇぞ、俺は同じ事を言うのが嫌いだ……それさえクリアすれば、出来ることは多い、焦れよ緑谷」
「っ、はい!!」
「んで、紅蓮、お前は戦い方考え直せ、相手を失神させるなら頭部への攻撃は効果的だが、一歩間違えれば大惨事になる場所でもある、急所への攻撃は控えろ」
「了解~」
「語尾を伸ばすな」
「了解」
そうして、昨日の戦闘訓練への相澤からの講評が、終わる。
「さて、今日は急で悪いがみんなに……学級委員長を決めてもらう」
「「「「学校っぽいの来たー!!」」」」
相澤の一言に、猛以外のクラス全員が沸き立つ。
(学級委員長ねぇ……柄じゃねぇしパスだな、それにやる気も出ねえしな……誰がいいかねぇ……真面目君な飯田か……後継者って事で緑谷でもいい……新しいオールマイトを増やした所で意味はねえし、緑谷にして欲しい所だが……)
猛が考え事をしていると、投票により学級委員長を決める事になった。そして、投票の結果、緑谷が四票、八百屋が二票という結果になった。
「僕四票!?」
「何でデクに!?誰が!!」
「まあお前に入れるよりは分かるけどな」
(同感)
そうして、学級委員長を決めた後、また普通の授業を受けて、いつも通りのメンバーで屋上で昼食を取っていた。
「へえ、そっちではその緑谷ってのが学級委員長なのね」
「紅蓮はやらないの?」
「やらねぇよ、面倒くせぇ」
「あはは、言えてる」
「それに俺や切奈は他を牽引する事に向いてねぇ、前線で動いた方が良い」
「私は前線向きの個性じゃないけどねぇ」
「使い方次第だろ、やらしい戦い方も出来るしな」
「なにそれスケベ」
「首外してやろうか」
(仲良いな~……羨ましいな……)
レイ子が二人の会話に少し嫉妬していると……
ウウー……
「え!?な、なに!?」
「これって……」
「警報だな」
『緊急警報発令!!セキュリティ3が突破されました!!生徒の皆さんは屋外に避難してください!!これは訓練ではありません!!繰り返します……』
「ど、どうする!?早く逃げないと……!!」
「こっからじゃ時間かかるよ!?猛抱えて降りられない!?」
「落ち着け柳、切奈、下見てみな」
猛がそう言って、二人は屋上から下を見た。そこには、今朝校門にいたマスコミ達が侵入していた。
「おおかた、馬鹿なマスコミ達が勝手に入ってきたんだろ、焦ることはねぇよ」
「な、なんだ……ビックリした……」
「もう~、これだからマスコミはやだな~」
(問題は、マスコミがどうやって雄英の警備を突破したか、なんだよな、普通のマスコミにはそんなことは出来ねえ……虫が入り込んだ、かな)
この時の猛の予想は、いやな形で当たることになるのだった。ちなみに食堂で何かあったらしく、学級委員長は飯田になった。
ようやくUSJ編に行けます。少し原作改変がございます。